カフェレーサー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
スズキS40をベースにしたカスタム車両

カフェレーサー(Cafe Racer)とはオートバイの改造思想、手法の一つである。イギリスロッカーズ達が行きつけのカフェで、自分のオートバイを自慢し、公道でレースをするために「速く、カッコ良く」との趣旨で改造したことに端を発するとされる。

由来[編集]

1960年代、イギリスで唯一の24時間営業だったロンドンカフェ、エースカフェにロッカーズとよばれる若者達が、改造されたオートバイで毎夜のように集まって、店のジュークボックスにコインを入れて曲が始まると同時にスタートし、曲が終わるまでにカフェに戻ってくるという公道レースを行っていた。改造されるベース車両はノートントライアンフBSAなどのオートバイであった。当時はロッカーズこそがカフェレーサーであったが、その文化が世界中に広まり、現在の日本でもオートバイの改造スタイルの一つとして認知されている。

特徴[編集]

改造スタイルとしてのカフェレーサーの特徴は、快適性や利便性を切り捨てて速度や旋回性能を追求した、当時のグランプリロードレース車両を模倣したものとなっている。一人乗りで、燃料タンクは細長く小さな物が用いられ、座面後方に丸い盛り上がりが付けられたシートを持ち、ハンドルバーには低く狭い物(セパレートハンドル(: clip-ons)(いわゆる“セパハン”)や左右一体であるが1960年代当時の標準的なオートバイに比べると低く、やや前方にグリップが配置されるコンチネンタルハンドル(: clubmans, ace bars))が用いられる。伏せた姿勢でも下肢が楽なように、ステップを後方に移動させたバックステップ、また1960年代のレース車両に用いられたカウルに見られる特徴を備えた形状のハーフカウル(日本ではロケットカウルやビキニカウルと呼ばれる)やフルカウルが取り付けられる場合もある。このほか、装飾的な部品や利便性のための装備などは撤去される場合が多い。

これらによって乗員は上体を伏せて、空気抵抗が少なく、車体をコントロールしやすい姿勢で乗車できる。

日本では1970年代から1980年代にかけて流行し、日本のオートバイメーカーはブームに応じる形で類するデザインのモデルを次々と発表した。

カフェレーサースタイルの車種[編集]

関連項目[編集]