雷管

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雷管(らいかん、: Blasting cap)は、火薬爆薬などに確実に点火するため、激しく燃焼する火薬(起爆薬)を筒に込めた火工品。意図通りのタイミングで確実にニトログリセリンを爆発させるため、ダイナマイトの発明に先立って、アルフレッド・ノーベルが発明した。

多くの場合、爆粉(ばくふん)と呼ばれる起爆薬に物理的ないし電気的な刺激を与えて発火させ、それを激しく燃焼させる。

なお、信管は「雷管」に「起爆時期を感知する装置」と「安全装置」を一体化したものである。

日本語では区別されていないが、英語では銃弾用の雷管を銃用雷管 (percussion cap) と呼んで区別している。

目次

雷管の種類 [編集]

BlastingCapsAndDetonators.png
導火線式雷管(工業雷管)(blasting cap)
導火線の火炎で着火し、爆薬を起爆させる最も古くからある単純なタイプである。
火薬の量によって1号から10号までの種類があるが日本では主に6号雷管が使用されている。
近年では電気雷管の使用が一般的になったためにあまり使用されていない。
絶縁型電気雷管
細いブリッジワイヤーが直接、起爆薬に触れている。
ワイヤーは電流によって発熱し、点火薬が起爆する
点火薬が添装填薬を起爆させ、爆轟を生起させる。
放電型電気雷管
現在では最も一般的な方式の電気雷管である。
絶縁型電気雷管に比べて静電気などへの耐性が高く、耐熱性や絶縁性が高い構造をしている。
起爆電橋線型雷管
マンハッタン計画の一部として、1940年代に爆縮レンズ用の雷管として開発された。
従来の電気雷管が通電から起爆まで200 - 300ミリ秒を要したのに対して、2 - 3ミリ秒で起爆する。
長さ1mm、直径0.04mmの極細ワイヤーを使い、通電時にワイヤー自身が高熱により蒸発して生じる衝撃波で起爆させる。
スラッパー起爆式雷管
スラッパー起爆装置は起爆電橋線型雷管の発展型である。
起爆電橋線型雷管での金属ワイヤーの爆発的な蒸発による衝撃波に代えて、金属箔の爆発で発生するプラズマで「スラッパー」と呼ぶもう一つの細い金属箔を運動させることで得る衝撃波で起爆する。
入力電力からスラッパーの運動エネルギーへの変換効率は20 - 40%と良好で、起爆に使用する電源の小型化を可能とした。

電気雷管 (electric detonator) の種類 [編集]

瞬発電気雷管
電流で点火すると瞬間的に起爆する雷管。
段発電気雷管
遅延装置(延時装置)を組み込んだ雷管。近年は電子式のものもある[1]
耐静電気雷管
静電気によって発火事故がおきないように特殊な塞栓構造と点火部を持つ。近年ではほとんどの雷管が耐静電気性能を持つようになったのでこの分類自体が無意味かもしれない。
地震探鉱用電気雷管
爆発によって人工地震を起す場合に使用される。地震の発生から伝達までの時間を正確に測定するためには起爆時間を電気的に正確に把握する必要がある。そのため、通電から起爆までの時間が0.1ミリ秒以下になるように作られている。
耐熱電気雷管
高温の場所でも使用できる。150度で3時間以上の耐熱性能を有する。

その他の雷管 [編集]

信号雷管
爆音を発し危険を知らせるために用いる。鉄道では緊急に列車を止める為の信号(発雷信号)として使用されていた。信号雷管をレールに取り付け、車輪で踏むことにより爆音を鳴らし列車に危険を知らせ、信号炎管と併用する。

銃用雷管 [編集]

実包、あるいは実包化されていない火器の点火に用いる。詳細は銃用雷管を参照。

撃発式
撃針(ハンマー)の打撃によって発火する。
撃発式の銃用雷管は、外部から打撃を加えられると、雷管の本体(雷管体という)と、内部に仕込まれた発火金との間で爆粉が圧縮され、発火する。この火炎が装薬(発射薬)に導火し、銃弾が発射される。(発火金を伴わない形態もある)。

脚注 [編集]

  1. ^ 電子遅延式電気雷管 (PDF) カヤク・ジャパン株式会社