オオバン

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オオバン
2006-06-05 blaesshuhn.jpg
オオバン Fulica atra
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ツル目 Gruiformes
: クイナ科 Rallidae
: オオバン属 Fulica
: オオバン F. atra
学名
Fulica atra Linnaeus, 1758[2]
和名
オオバン(大鷭)
英名
Black coot
Common coot
Coot
Eurasian coot
亜種

オオバン(大鷭[3]Fulica atra)は、動物界脊索動物門ツル目クイナ科オオバン属に分類される鳥類の一種。オオバン属の模式種

分布[編集]

  • F. a. atra

アフリカ大陸北部、ユーラシア大陸アイスランドイギリススリランカ日本フィリピン

夏季にヨーロッパ、シベリア、朝鮮半島などで繁殖し、冬季になると東南アジアやアラビア半島、サハラ砂漠などへ南下し越冬する。 日本では夏季に北海道(夏鳥)、本州、九州で繁殖し、冬季になると本州以南で越冬する(冬鳥もしくは留鳥)。[4][5][6][7][8][9][10]

  • F. a. australis

オーストラリアニュージーランド[6]

  • F. a. lugubris

インドネシアジャワ島[6]

  • F. a. novaeguinea

インドネシア、パプアニューギニアニューギニア島[6]

形態[編集]

全長32-39cm。[6][8]翼開張70-80 cm[5]和名はバンよりも大型であることに由来する。[3]頭部や頸部は黒い羽毛で被われ、頭頂や後頸には光沢がある。[6]胴体は灰黒色の羽毛で被われ、上面は青みがかる。[6]尾羽基部下面(下尾筒)は黒い羽毛で被われる。[6]尾羽の色彩は黒褐色。[6]次列風切先端は白い。[5][6][8]

虹彩は赤や赤褐色。[6][9]嘴の色彩は白い。[4][5][6][7][9]上嘴から額にかけて白い肉質(額板)で覆われる。[4][5][6][7][9]

夏季(夏羽)は後肢の色彩が黄緑色や緑青色、冬季(冬羽)は後肢の色彩は灰緑色。[6][7][9]雛は黒い綿羽で被われる。[4][7]眼先や喉は赤い、顔や翼はオレンジ色の綿羽で被われる。[7]幼鳥は全身が黒褐色、喉から胸部が白い羽毛で被われる。[5][6]眼の周囲から眼後部にかけて白い斑紋が入る。[7][9]嘴の色彩は黄白色。[9]脚には木の葉形状の水かき(弁足)がある[11]

亜種[編集]

  • F. a. atra Linnaeus, 1758
  • F. a. australis
  • F. a. lugubris
  • F. a. novaeguinea

生態[編集]

湖沼湿原水田などに生息する。[5][6]非繁殖期には大規模な群れを形成することもある。[8]英名cootは鳴き声に由来するという説もある。[3]

食性は植物食傾向の強い雑食で、主に水生植物を食べる[10]魚類、鳥類の卵や雛、昆虫軟体動物なども食べる。[4][6]

繁殖形態は卵生。水辺や水生植物の中に植物を積み上げた皿状の巣[4][10]を雌雄で作り、1-13個の卵を年に2回(3回産むこともあり)産む。[6]雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は21-24日。[6]雌雄共に育雛を行い、年に2回以上繁殖するため先に生まれた幼鳥も育雛を行うこともある。[6]

種の保全状況評価[編集]

国際自然保護連合(IUCN)により、軽度懸念(LC)の指定を受けている[1]

日本の以下の都道府県レッドリストの指定を受けている[12]

人間との関係[編集]

英名cootはケルト族の本種を差す呼称に由来するという説もある[3]。千葉県我孫子市の指定の鳥である。

画像・音声[編集]

参考文献・脚注[編集]

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  1. ^ a b IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.2. (Fulica atra)” (英語). IUCN. 2012年2月25日閲覧。
  2. ^ Fulica atra (Linnaeus, 1758)” (英語). ITIS. 2012年2月25日閲覧。
  3. ^ a b c d 安部直哉 『山渓名前図鑑 野鳥の名前』、山と渓谷社2008年、269頁。
  4. ^ a b c d e f 環境庁 『日本産鳥類の繁殖分布』、大蔵省印刷局1981年
  5. ^ a b c d e f g 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版2000年、176頁。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-II (ツル目)』、東京動物園協会、1989年、86、167頁。
  7. ^ a b c d e f g 高野伸二 『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』、日本野鳥の会2007年、122-123頁。
  8. ^ a b c d 中村登流監修 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社1984年、94、179頁。
  9. ^ a b c d e f g 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社2000年、207頁。
  10. ^ a b c 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館2002年、49頁。
  11. ^ 『ひと目でわかる野鳥』 中川雄三(監修)、成美堂出版、2010年1月、110頁。ISBN 978-4415305325
  12. ^ 日本のレッドデータ検索システム(オオバン)”. エンビジョン環境保全事務局. 2012年2月25日閲覧。

関連項目[編集]

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