トド

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?トド
保全状態評価
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ファイル:Status iucn3.1 EN.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネコ目(食肉目) Carnivora
亜目 : アシカ亜目(鰭脚亜目) Pinniped
: アシカ科 Otariidae
亜科 : アシカ亜科 Otariinae
: トド属 Eumetopias Gill, 1866
: トド E. jubatus
学名
Eumetopias jubatus
(Schreber, 1776)
和名
トド
英名
Steller Sea Lion

トド(胡獱、Eumetopias jubatus)はネコ目(食肉目)アシカ亜目アシカ科アシカ亜科トド属の海棲哺乳類である。トド属(Eumetopias)は、トド1種のみで構成される。

目次

[編集] 分布

生息範囲は温暖な東部太平洋であり、北はカムチャツカ半島アラスカ湾から、南は中部カリフォルニア州沖のFarallon諸島まで達する。 以前はチャンネル諸島での繁殖が観られたが、1980年代からは観測されなくなった。 日本では、10月から5月の間に北海道沿岸へやってくる。

[編集] 形態

トドはアシカ科の中で最も大きい種類であり、雄の体長は3.2-4m、体重は900-1,100kg。雌は雄より小さく、体長2.3-4m、体重270-590kg。 体表は淡茶褐色である。5cm程の短い牙を持つ。

[編集] 生態

数頭から数百頭の群れを作り行動する。オス1頭に対してメスが10頭から15頭のハーレムを作る。魚類ミズダコなどを食べる。 人間を除く天敵はシャチホッキョクグマくらいである。[要出典]

[編集] 保全状態評価

[編集] 人間との関わり

かつて、北海道漁業関係者からは「海のギャング」と呼ばれ有害鳥獣と目されていた。1960年代には、有害鳥獣駆除として航空自衛隊F86戦闘機による機銃掃射や、陸上自衛隊12.7mm重機関銃M2M1ライフルなどによる実弾射撃が行われていた。トドの生息地の沿岸漁民が行うトドの駆除(トド撃ち)は主に繁殖期である春に行われていたため、かつてはNHKのローカルニュースにて「春の風物詩」として毎年報道されていた。

基本的に海洋哺乳類は魚を捕食する為に漁業関係者に害獣扱いされ駆除される事が多く、ニホンカワウソニホンアシカ絶滅の遠因はそこに起因する。また漁業関係者の圧力で海洋哺乳類の保護に関して政府が消極的なのは、ゼニガタアザラシ天然記念物指定を関係者の反対で撤回した事実や21世紀になるまで保護が正式に決まらなかった事実からも伺える。

2000年代には農林水産省で駆除、環境省で保護という真っ向から相反する政策が取られたこともあった。これは、環境省の評価基準がIUCN(国際自然保護連合)と同じ基準に基づくのに対し、農林水産省では独自の基準を採用している為である。現在、日本では絶滅危惧II類(VU)環境省レッドリスト)とされている。

トドは1990年代からアメリカの絶滅危惧種に指定され、それ以降研究が進んでいる。 急激な減少の原因として、アラスカ湾におけるポラック(タラ科の食用魚)などの魚の乱獲が考えられている。

トドカレー」は北海道の土産物として、「熊カレー」「えぞ鹿カレー」と並んで、広く知られている。

[編集] トド駆除をめぐる議論

北海道、知床世界遺産に登録されたことから、トドの駆除に関しては議論が起こっている。トドは世界的に見れば個体数の減少により保護が叫ばれている。アメリカ、ロシアでは絶滅危惧種に指定されており、トドを日本が駆除し続けてはならないとする論調である。これは1960年代には2万頭ちかく来遊していたトドが2000年以降5,000頭ほどまでに減少していることも影響している。しかし、漁業被害も深刻なことから漁業関係者らは駆除の継続を求めている(前述のとおり、日本においては水産関係の影響力が極端に強いという面もある)。漁業被害はトドの減少を始めた1960年代から悪化しており、漁業資源の乱獲による魚自体のの減少に伴い、網にかかった魚類を捕食する個体が増えた事が被害増加の原因とされる[1]

[編集] 日本で見られる施設

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 脚注

  1. ^ 『海のけもの達の物語 -オットセイ・トド・アザラシ・ラッコ』成山堂書店、和田一雄編著、2004年P108-110
  2. ^ うみたまごの人気者たち 大分マリーンパレス水族館「うみたまご」ホームページ