火炎放射器

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テロリストが身を隠せないように茂みを火炎放射器で焼却するアメリカ陸軍の兵士(イラク)。現在では戦闘用としては使用されていないが作業用として採用されている。

火炎放射器(かえんほうしゃき、flamethrower)は、「炎」を投射する、もしくは「火がついた液体」を投射する武器兵器、ないしは道具。

道具としては、農業や一般家庭などにおける雑草の駆除などに使用されるものがある。

目次

軍用火炎放射器[編集]

概要[編集]

炎によって、対象物を焼却する。工兵資材として障害物や危険物の処理に使用される。武器としては銃弾砲弾の破片に比べて殺傷力が低く、射程が著しく劣っているため主力兵器とはならなかったが、トーチカなどの建造物および洞窟といった閉所に対して使用すると酸欠をもたらし相手を窒息死させることができるため、立て篭もった敵を掃討するために使われた。現代ではそのような用途はサーモバリック弾などに置き換えられている。また、肉薄兵器として対戦車戦闘に使われることがあった。

構造[編集]

火炎放射器を使用するアメリカ兵(ベトナム戦争)。

一人で持ち運べる火炎放射器のうち、背中に背負うタイプのものをバックパック式と呼ぶ。このバックパックは、2本もしくは3本のシリンダーから構成される。1本のシリンダーには重油やゲル化ガソリンなどの可燃性の液体が、もう1本には可燃性もしくは不燃性の圧搾ガスが充てんされている。シリンダーが3本のものは、全体のバランスをとるために、外側の2本に可燃性液体、中央の1本にガスを配置する。このガスは、シリンダーにパイプでつながれた銃部に可燃性液体を押し出す働きをする。

銃部は、小さな貯蔵器、バネ式の弁、点火システムから構成されている。オペレーターがトリガーを引くと弁が開き、ガスによって加圧された液体が点火システムを通って噴出する仕組みである。

点火システムには多くのバリエーションがある。最も初期の単純なものとしては電熱線のコイルがあるが、可燃性液体の流速が速過ぎて着火に失敗する事故も起きたようだ。より複雑な構造を持ったものとしては、シリンダー内の可燃性ガスを(ガスライターのように)火種として用いるものなどもある。また空砲を発火したガスを着火源とするものもある。これは寒冷地や冬季においても確実に着火させるためである。

効果[編集]

野戦では銃砲に対して優位が無いが、閉所に対して使用すると酸欠を引き起こし敵兵を窒息死させることができるため対陣地用の工兵資材としても使われた。むろん窒息に至らなくても、炎によって敵兵にひどい火傷を負わせることもできる。

火炎放射器は「炎」というよりむしろ「燃える液体のジェット噴流」を作り出すため、塹壕トーチカの内部のような見通しの利かない空間の壁や天井で「跳ねる」ように撒き散らすことができる。

着火しない状態で燃料を目標に噴射し、目標が燃料まみれになったところで着火して火炎放射を行い被害を拡大することも行われる。この場合はトーチカなどの構造物の細かい隙間にも燃料がよりいきわたるため隠れた対象にも効果が上がる。この方法は対装甲車両戦にも有効(エンジン室内に燃料が浸透するため)であり、ドイツ火炎放射戦車などが行っている。また、着火されなくても人体に燃料が付着すると強烈な痛みと炎症を引き起こし、ゴム製品などが腐食する。

だが、使用には燃料が必要ゆえにタンクが重く、小さいので長時間の使用はできない。射程が18mと短い上に、直立した姿勢での使用になるため、放射中は無防備であり、真っ先に敵の標的になる。「戦場での平均寿命は5分」とも言われるほどである。可燃性のガソリンを充填したタンクを背負っているので、火炎放射器を装備した兵士が被弾すると、引火し火だるまになってしまうこともあるなど、扱いの難しい側面がある。

歴史[編集]

ギリシアの火。

中世の東ローマ帝国では「ギリシアの火(ギリシア火薬)」という、火炎放射器のような兵器が使用されていたが、国家機密とされていたため帝国の滅亡と共に失われ、後世には伝わっていない。においては猛火油櫃という、ナフサを詰めたタンクに、それを目標へ吹き付けるためのポンプと噴射口を備えつけた兵器が運用されていた。

現在のような火炎放射器を、史上初めて開発したのは、ドイツの技師リヒャルト・フィードラーだとされている。1901年、彼はドイツ軍に火炎放射器 (Flammenwerfer) の最初のモデルを実験した[1]

フィードラーの火炎放射器は、高さ4フィート (1.2m) の単一のシリンダーからなる可搬式装置であった。シリンダーは水平に2分割され、下層には圧搾ガス、上層には可燃性の油が納められていた。レバーを押し下げるとガスが油を押し上げ、ゴム・チューブを通って単純な点火装置を内蔵した鋼のノズルから火炎流を噴出させる仕組みであった。

この兵器は、20ヤード (18m) の範囲で2分間、猛烈な煙を伴った炎の噴流を発生させた。欠点として、これが単発で、一回の発射ごとに燃料と発火装置を交換しなければならなかった点があげられる。

第一次世界大戦[編集]

第一次世界大戦時の西部戦線で火炎放射器を使用するドイツ兵。

この可搬式据付型の装置は1911年まで採用されることは無かったが、その後ドイツ軍には専門とする12個中隊が作られた[1]第一次世界大戦においては1916年2月ヴェルダンの戦いでフランス軍に対し一気に勝負をつけたい時に、敵陣地に12mまで迫って使われ、同年7月に Hooge でイギリス軍の掘った塹壕に対して用いられたが、それまでは、全く使われることはなかった。しかしいったん使用されると、限定的ながらも印象的な成功を果たした。

ただし、火炎放射器のオペレーターは非常に狙われやすく、特に火炎放射器自体に攻撃が加えられると炎上して周囲に致命的な結果をもたらすことも多かった。このためイギリス軍とフランス軍においては、システムの試験・検討はされたものの、この時点で採用されることはなかった。

ドイツ軍は第一次世界大戦の全期間を通じて、火炎放射器の配備を続け、最終的には1隊あたり平均6台の火炎放射器を装備した300以上の部隊が編成された。

この当時の火炎放射器の噴射剤には増粘剤(ナパーム剤)が添加されていなかったため、炎が跳ね返ってきたり、流れ出したりしてしまう欠点があった。天然ゴムを使った増粘剤が開発されたが、あまりに高価であり、貴重な戦略資源を浪費するため採用されなかった。

第二次世界大戦[編集]

北フランスにおいて、火炎放射器で訓練するドイツ兵(1944年)。防護服を着ている

火炎放射器は、第二次世界大戦において各国の軍隊で広く用いられた。

射程距離の短さと、基本的に徒歩であるオペレーターの脆弱を解決するため、単独の兵士が運用できる、タンクを据え付けた背負い式ユニット(フレイムタンクと呼ばれた)の開発が検討され始めた。

ドイツ軍は、西ヨーロッパへの侵攻の初期にはかなり頻繁に陣地攻撃に火炎放射器を使用したが、その後は利用頻度が低下し、報復作戦にしか用いられなくなった。東部戦線に関しては、焦土作戦の実施に伴い、終戦まで使用が続けられた。ドイツ軍の火炎放射器は、後ろや側面に加圧タンクをもった大きな単一の燃料タンクで構成されており、着用者の通常装備を邪魔しないように、背嚢の下部に装備できる構造になっていた。

イギリス軍の火炎放射器(Ack Pack)は、ドーナツ形の燃料タンクとその中央部に小さな球形の加圧ガスタンクが配されており、その形状から「救命浮き輪 (lifebuoys) 」の愛称で呼ばれた。

アメリカ軍は、火炎放射器が太平洋戦域で旧日本軍が構築した網の目のような塹壕を掃討するのに特に役立つことに気がついた。深い洞窟塹壕においては、炎自体が敵兵に届かなくても、爆発的な酸素消費、煙や排気ガスによる窒息効果で敵を掃討することができたからである。アメリカ軍は硫黄島の戦い沖縄戦などで頻繁に使用した。アメリカ海兵隊では、ロンソン社製の火炎放射システムを装備したM4中戦車が登場するまで、M2-2型火炎放射器が継続して使用された。また、敵兵の立て篭もる洞窟や地下陣地をまず火炎放射器で焼き払い、その後に入り口を爆破する戦法をアメリカ海兵隊では「トーチランプ&栓抜き戦法 (blowtorch & corkscrew) 」と呼び、特に沖縄戦で多用された。

M4火炎放射戦車[編集]

硫黄島で戦闘を行う火炎放射戦車。

第二次世界大戦中、数カ国が火炎放射器を搭載した戦車を使用している。詳細については火炎放射戦車を参照。ここでは、代表的な火炎放射戦車のひとつであるM4火炎放射戦車について述べる。

  • アメリカ軍のM4中戦車(シャーマン)には火炎放射器を搭載したタイプがいくつか作られ、グアムの戦いや硫黄島、沖縄などの戦線に投入された。
    • M4A2の車体右前面機銃を外してE5火炎放射器を搭載したもの。
    • M4の車体機銃部にE4-5型火炎放射キットを装着したもの。
    • M4の車体機銃手ハッチにE12R3火炎放射キットを装着したもの。
    • M4A1・M4A3の主砲を外し、E12-7R1型火炎放射器を搭載したもの。
    • M4の主砲を外し、POA-CWS-H1火炎放射器を搭載したもの。

その後の戦争[編集]

火炎放射を行うアメリカ海軍の河川哨戒艇(ベトナム戦争)。

アメリカ海兵隊は、朝鮮戦争およびベトナム戦争においても火炎放射器を広く運用した。しかし現代戦における重要性の低下と世論に対する影響を考慮し、1978年アメリカ国防総省は戦闘用の火炎放射器を米軍装備から廃止した。

一方、日本の陸上自衛隊などでは2009年現在も携帯放射器の名称で火炎放射器の装備と調達を継続している。これは建築物の立て籠もりテロや生物化学兵器に汚染された物の焼却消毒などで有効であると判断されているからである(雑誌『コンバットマガジン』より)。

また、火炎放射器の代替品として、個人で携帯可能な対戦車ロケットランチャーの技術を応用して弾頭を焼夷弾サーモバリック弾に更新した携帯式ロケットランチャーが開発されている。代表的な例としてはソ連・ロシアのRPO-A / RPO-ZやアメリカのM202ロケットランチャーなどがあげられる。
この他、RPG-7用のTBG-7VやRPG-29用のTBG-29V、SMAW用のSMAW-NEなどのように既存の非使い捨て式ロケットランチャーに対してもサーモバリック弾が開発供給される例は多い。

民生用火炎放射器[編集]

灯油やカセット式コンロなどに使用される液化天然ガスのボンベを燃料とし、数cmから数十cmの炎を噴射するものが市販されている。これは除草バーナーや草焼きバーナー、グラスバーナーなどと呼ばれ、庭や畑などの雑草や害虫を焼却するのに用いられる。軍事用のような水平噴射ができないよう、筒が下向きでなければ噴射を止める安全装置が組み込まれていることも多い。ただしこれらが放射するのは燃えるガスの噴流であり、着火したゲル状の燃料(命中後もナパーム同様まとわりつくように燃え続ける)を放射する軍用のものほどの威力はない。映画などの劇中に登場する架空の火炎放射器は、軍用ほど危険ではない液化ガス式のものが多く見られる。

また冬季に大量の雪が降る国や地方では、火炎放射器が融雪に用いられたことがある。日本においては、三八豪雪の際に災害派遣により出動した自衛隊が北陸各地で火炎放射器を用いて消雪活動を試みたが、短時間の火炎放射では降り積もった雪の表面を溶かすだけでほとんど消雪効果がなく、シャベル等を用いて直接除雪することに匹敵するほどの雪を溶かすには莫大な量の燃料を必要とすることになり、大きな成果はあげられなかった。

フィクションの火炎放射器[編集]

火炎を放射する派手な見た目から、映画や漫画などフィクションの世界ではガジェットの1つとして登場している。

映画[編集]

ドラゴン戦車。ドクター・ノオの島であるクラブ・キーを警備する車両。ドラゴンに偽装し、火炎放射器を装備している。ドクター・ノオは、島にドラゴンがいるという噂を流し、迷信深い漁師が近づかないようにした。
後半の戦闘で、RDA社の軍事組織「Sec-Ops」の歩兵の1人が、スタンダード・イシュー・ライフルに火炎放射器を装着し、一度だけながら火炎放射を行っている。
この他、中盤の「Sec-Ops」のヘリコプター部隊によるホーム・ツリー破壊時には「火炎弾」なる空対地ロケット弾が使用されているが、これは映像から判断する限り、現実の火炎放射器の後釜の兵器であるサーモバリック弾に近く、後半の戦闘でも使用されている。
1作目では、ノストロモ号の乗組員が軍事技術のない民間人ながら、「生き物は火を恐れる」という狙いから即席で作り、エイリアンをエアロックへ追い込んでからノストロモ号から射出するのに、『エイリアン2』では、植民地海兵隊が装備品内の物を使用(核融合を制御する冷却装置への被弾を恐れ、放射器を使用するも、混乱による命令無視で実弾発射に至った。後半はクイーンとエイリアンエッグの焼却に使用された)。しかし、ノベライズでは多くのエイリアン成体を殺害撃退しているが映画では成体相手にはほとんど通用しなかった。
エイリアン4』では主人公たちが脱出を図る際に調達した武器の1つだったが、旧作とは異なり戦闘では使用されず、主人公のリプリー8号が無残な状態であった先のクローンであるリプリー7号や生体標本として保管されていた他のクローンを焼き払うのに使用した。
特殊部隊SUMPがデストロイア(幼体)を倒すのに使用。演出としては、デストロイアの前に巨大なガラス板を立て、ガラスに向かって放射するという撮影法(安全対策)がとられている(合成だと迫力が足りないため)。
陸上で暴れる巨大な触手を海へ追い払うため、アメリカ軍が使用(ストップモーションの触手との合成)。
後半のジオノーシスの戦いで、メイス・ウィンドウにライトセーバーの刃を向けられたジャンゴ・フェットが反撃に転じた際に、装甲戦闘服の腕に内蔵されていた火炎放射器を使用。ウィンドウに直接のダメージを与えられなかったが、上着のローブに火を付け、脱ぎ去ることを余儀なくさせた。
対ターミネーター型ターミネーターのT-XがT-850との戦闘で右腕のプラズマ砲が故障した際、代用になる兵器として火炎放射器を選択、変形・使用し、サイバー・リサーチ・システムズでの戦闘ではT-850の顔の左側面の生体組織を焼き払い、さらに標的のジョン・コナーとケイト・ブリュースター目がけて火炎を放つが最終的にはジョンが起動させた装置の発した強力な磁力によって本体ごと動きを封じられてしまい、左腕のエンジンカッターで配線を切断するまでそのままだった。
本作のノベライズによると、この火炎放射器の正体は、化学燃料を噴射すると同時に点火して火炎を発生させる現行の火炎放射器とは異なり、損傷したプラズマ砲でも発射可能な低出力のプラズマビームで、破壊力も射程距離も通常時のプラズマ弾に劣るが人間を焼き殺すには十分な威力を有しているとのこと。
金星からの怪物を仕留める為、イタリア軍が戦車砲から火炎放射。
序盤に登場したモゲラに対して防衛隊員がM2火炎放射器を使用。
中盤で妻のヘレンと共に捕まり、フロリダのアジトに連行された主人公ハリー・タスカーがテロリスト達へ反撃に転じる中、大量のガソリンを積んでいたガソリンタンク車を発見し、ガソリンポンプからガソリンを出すと同時に奪った短機関銃の発砲炎で点火して即席の火炎放射器として使用。巨大な火炎を絶え間なく放射しテロリスト達に大打撃を与えるが彼等のリーダーのアジスが放ったロケット弾でガソリンタンク車が大爆発を起こし、周囲は爆炎に包まれるがハリーは間一髪で海中へと飛び込んで爆炎から逃れた。
クレア・レッドフィールド率いる車団の中の1台に装備されていた武器。T-ウィルス感染の汚染肉を食べたカラスの群れを撃退するために使用するも、上空から来る多勢に対処しきれず、操手がカラスの群れに喰い殺されてしまい、制御を失って暴走しかけるが、その場に駆けつけたアリス・アバーナシーの超能力により炎は拡散され、一匹残らず焼き殺すことに成功した。
ランナー(参加者)を追うストーカー(刺客)の一人であるファイアーボール(ジム・ブラウン)の武器。ストーリーの中では、燃料タンクのホースを抜かれ、燃料が噴出したところに、主人公ベン・リチャーズ(アーノルド・シュワルツェネッガー)が発炎筒を投げ込み、ファイアーボールは爆死している。
序盤のハムナプトラの発掘現場にて殺人スカラベの群れが湧き出してきた際、ハフェズ率いる邪教集団の一部がM2火炎放射器を使用。前作では無敵を誇った殺人スカラベを追い払った。
下水道に追い詰めた液体人間を焼滅させる為に自衛隊員が使用。
猛毒の新型ウイルスMM-88によって変異したインフルエンザの影響で、東京の街に行き倒れとなった人々の死体を広場に野積みにして自衛隊員が火炎放射器を用いて焼却しているシーンがある。
パッパガーロの製油所の正面ゲート付近に防御目的で陣地機銃のごとく設置。設置場所が場所だけに燃料には困らず、携帯式とは異なり長時間の火炎放射が可能。ヒューマンガス一味との戦闘では一味の車を焼き払った。
謎の霧に包まれ、異生物の巣窟となった林道や町に張られた巣を焼き払う目的でアメリカ軍が最終的に使用。
冒頭のアメリカとメキシコの国境地帯で、エージェントKの要請を受けたMIBの証拠隠滅班が使用。異星人犯罪者マイキーの血が付着したサボテンを焼き払った。
アメリカの南極観測員が「それ」を倒すため使用。
第3作では、ソ連兵が捕虜を拷問する道具として使用。第4作ではミャンマー陸軍のパ・ティー・ティント大佐率いる第360軽歩兵大隊が劇中前半でクロークベロー村を襲撃時に兵士の一部が携帯式の火炎放射器(背面のタンクが1基なので、アメリカ製のM1火炎放射器と思われる)を使用。家屋を焼いた他、捕えた子供を火の中へ投げ込んだ。終盤の主人公ジョン・ランボー達傭兵グループとの交戦時には、ティントの要請を受け火力支援に駆け付けたミャンマー海軍の哨戒艇が装備。防盾のある銃座の様なもので、ランボー達と共闘していたカレン族反乱軍の数名を焼き払った。
冒頭に登場する異常者が、火炎放射器と短機関銃、ヘルメットと装甲付の耐熱服を装備して、ロサンゼルスの街中で暴れるが、相棒のロジャー・マータフを囮にして注意を逸らさせたマーティン・リッグスが背後の燃料タンクを銃撃して燃料を爆発させ、その勢いで近くのガソリンスタンドに突っ込み、大爆発を起こした。
後半で主人公ジェームス・ウェストが相棒のアーティマス・ゴードンやグラント大統領達を救出しようと、アーリス・ラブレスのアジトへ女装して侵入した際、胸にオッパイ型の火炎放射器を装備。セクシーな仕草でラブレスを油断させるが火炎放射器に誤って触れて作動させてしまい、ラブレスに気付かれるが最終的にはラブレスの私兵を火だるまにして、グラント大統領を除く全員の救出に成功した。

ゲーム[編集]

放射すると敵に火炎が付き継続ダメージを与える。炎を当て続ければ部位破壊は可能だが、射程の短さや弾速の遅さなどの短所が多い上、燃えている炎に主人公が触れてしまうとダメージを受ける。また真空エリア内で使用できないという欠点をもつ。『DEAD SPACE 2』では前作より大幅に性能強化が図られている。
「おともだち」(ロイド)だけが使えるアイテムとして登場する。敵全員に100ポイント前後のダメージを与えるが、数回使うと壊れる(手持ちアイテムリストから消える)。
後述の作品に登場した武装の再現として登場。攻撃対象の防御を無視してダメージを与えることができるが、与えるダメージのむらが非常に大きい。『OVER WORLD』では対象に固定ダメージを与える性能に変更された。
ハチロボ・マシンムカデ戦でたまにアイテムとして登場。そのアイテムを拾うと戦車が火炎放射戦車になり厚さ10cmの鉄板を一瞬で融解できる強力な炎で攻撃できる。
キャンペーンの米海兵隊編で使用される。ソ連赤軍編では戦車戦の戦車に搭載されている。
プレイヤーが搭乗する機体の一種『特技』スーツで使用可能。炎を敵に当て続けることによって燃焼で追加ダメージを与えることができる。炎は敵を貫通するため雑魚の掃討に向いているが、部位破壊等が苦手で射程が短いためボス戦には不向き。性能の違いにより数種類が使用可能で、炎のエフェクトもそれぞれ違う。
青い服を着た、耐久力の高い(1発では倒れない)敵が使用している。大抵の場合、一定時間待てば噴射が止まるが、極稀に連続して火を噴く敵もいる。これとは別に、第3ステージ第1エリアのボス、ワイルドドッグが高性能な火炎放射器を使用する。
Simple Missionの舞台である製薬会社にて火炎放射器を持った敵が1人だけ登場する。攻撃が当るまでの時間は比較的長く、周囲に誤射対象(民間人)が居ないため対処は容易である。
一部の作品において主人公の使用する武器として登場。攻撃範囲が限られており威力もさほど高くないが、植物型クリーチャーには絶大な効果を発揮する。なお、この火炎放射器は基本的にアンブレラ社の兵器開発部門で作られたものである。アンブレラ社崩壊後のバイオハザード5では、アンブレラ製ではないものが登場する。また、バイオハザード6では主人公の使用する武器としては登場しないが、中国の蘭祥(ランシャン)の偉葉 (ワイイプ)で発生したバイオハザードに対して出動したB.S.A.A.の隊員達が、C-ウィルスの効果によってサナギ化したジュアヴォに対し、変異する前に焼却処分するのに使用した。
装備できる手持ち武器のひとつ。概ね、威力は高いが射程が短いという特性を持つ。
クラスノゴリエ山頂部においてM2火炎放射器と耐熱服を装備したスペツナズの火炎放射兵が登場。破壊力はあるが射程距離の短い武器を扱う彼らが投入されたことについてシギントは主人公ネイキッド・スネークに対し、プレイ中に敵を多く殺傷している場合は「報復が目的」と、非殺傷武器を用いるなどして殺傷数が少ない場合は「コブラ部隊を3人も倒したことへの警戒」と説明している。また、コブラ部隊のザ・フューリーがロケット用液体燃料である非対称ジメチルヒドラジンとテトラニトロキシドを使用した特別製の火炎放射器を使う。その火力や攻撃力は凄まじく、正面からまともに撃ち合うのは自殺行為である。また、彼自身はソ連製の宇宙服を改造した耐熱服を身に着けている。

漫画[編集]

主人公のコブラが所持しているライターは、小型の火炎放射器としての機能が仕込まれており、「シドの女神」編では敵の刺客を焼き殺している。また、「ブルーローズ」編の登場人物のザイラーは連邦軍の兵士だった過去において、仲間の兵士と共に火炎放射器で戦場の村々を住民ごと焼き払う任務に就いていたが、その時に起きた事件が彼が謎の秘宝「ブルーローズ」を求める動機となっている。
超巨漢の章烈山が自分専用の巨大葉巻を吸う際に、烈山の部下が耐熱服を身に付けてから、火炎放射器をライターとして使うがなかなか葉巻に火が付かず、業を煮やした烈山から潰されて爆発するギャグシーンがある。
日本に出現した巨大アリを駆除する際に自衛隊員が火炎放射器を使用した。
物語の主要舞台の「帝国」の正規軍である「帝国軍」内に、秘密裏に編成された火炎放射器を装備した特殊部隊の生き残りが登場。劇中では非人道的兵器として存在が隠匿されており(理由はとある人物いわく「やっちゃいけない殺し方ができる」。帝国は実利よりも伝統や格式を重んじる硬直的な国家である)、また特殊部隊の隊員にも非人道的な改造が本人たちに知らされないまま行われていた。
劇中最強のロボットL.E.Dミラージュの武装フレイムランチャー。魂ごと焼き尽くす最強武器という設定。ブラッドテンプル装備のフレイムランチャーは長い槍で死角を突く事で対処可能。
一部の悪党が装備。大半は携帯型だが、終章のボルゲ編では回想シーンにおいて、大型の火炎放射器(牽引式野戦砲の火炎放射器版)が登場し、主人公のケンシロウを多少ながらよろめかせる程のダメージを与えた。また、ケンシロウが悪党から奪って悪党退治に用いた、数少ない現代兵器の1つでもある(他はダイナマイト。火炎放射器は2回使っている)。

アニメ[編集]

ドラゴンガンダムの武装として内蔵。これを用いた必殺技「宝華教典・十絶陣」を持つ。「ドラゴンファイヤー」という名称で呼ばれる。
シェンロンガンダムアルトロンガンダムの武装として内蔵。OVA版では登場しない。
DHMファイヤーワラビーの武装として登場。バルチャーのザコット一味がこの武装でパイロットのみを蒸し焼きにし、モビルスーツにダメージを与えずに捕獲するという戦術をとっていた。

テレビドラマ[編集]

ある人物が自分の過去を語る中で、南方の戦場で敵兵の火炎放射器によって顔に大火傷を負うシーンがある。
PARTⅡ第15話「炎の土曜日」で初めて(日本のテレビドラマとしても初)使用されて以降、犯罪者の武器として複数回登場。

小説[編集]

チベット風邪による死者の急増に伴い、集積した死体を自衛隊が火炎放射器で焼却する「アウシュビッツ作戦」「バナナ作戦」が展開される。
異常発生したネズミを制圧するため自衛隊員が携帯放射器を使用する他、劇中では火炎放射戦車仕様74式戦車も登場。

主な火炎放射器[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 火炎放射器-豪華を放つ地獄の近接兵器- 松代守弘 歴史群像 2006年12月号 P12-15 学習研究社

関連項目[編集]