自動小銃

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M1ガーランド半自動小銃
AK-47アサルトライフル

自動小銃(じどうしょうじゅう)は、発射時の反動・ガス圧等を利用した機構により弾薬の装填・排莢が自動的に行われる小銃である。一般にはアサルトライフル(突撃銃)も自動小銃だが、運用がフルサイズの自動小銃(バトルライフル)と異なるため、しばしば区別される。現在の軍用小銃は、一般に自動小銃である。

装填のみが自動で、発射は一発ずつ手動で引き金を引く(セミオート)の半自動小銃と、引き金を引けば装填・発射がともに自動で連続する(フルオート)の全自動小銃に分けられる。通常、全自動小銃はセミオート、フルオートの切り換え機能を有する。また、軍での運用では、全自動小銃であってもセミオート射撃、または2~3発のバースト射撃(制限点射)を基本とする。

英語ではsemi-automatic rifleまたはautoloading rifleに相当するが、特定の英語圏の国ではautomatic rifleは専門用語としてフルオート機能を持つ分隊支援火器あるいは軽機関銃を指す言葉と捉えられてしまう場合があるので注意が必要である。

歴史[編集]

第一次世界大戦頃までの小銃は主にボルトアクション方式のものであり、これは一発射撃する度に、ボルトを操作し、次弾装填を行う必要があった。

1930年代に入ると各国で自動小銃の開発が本格化し、第二次世界大戦までに多くの自動小銃が実用化され、戦場へと投入された。フルサイズの自動小銃が各国で製作されたがボルトアクション小銃より格段に高い部品精度が求められる自動小銃はコストの面から配備が進まず、大戦中に小銃を全更新できたのはアメリカM1ガーランドだけであった。末期のドイツ国ではFG42StG44という革新的な自動小銃が発明されたが、前線に行き渡る前に大戦が終結した。この突撃銃(アサルトライフル)の運用思想は後の自動小銃に多大な影響を与えた。大日本帝国でも大戦末期に四式自動小銃が開発されたが、ドイツと同じ末路を辿った。

戦後ソ連SKSカービンと呼ばれる自動小銃を経て、AK-47アサルトライフルを軍の主力小銃として採用した。アサルトライフルはドイツのStG44に端を発する概念で、従来の自動小銃よりも軽量かつ比較的近距離での戦闘を想定したものであった。

一方、その他の国では自動小銃の運用を続け、アメリカではM1ガーランドを基にしたM14を採用していた。しかし、ベトナム戦争では、ごく至近距離での遭遇戦闘が頻発した。この戦争を通じて自動小銃に対するアサルトライフルの優位性が示され、アメリカのM16を始めとして他国でもアサルトライフルの採用が加速し、自動小銃は軍の主力小銃としての役目を終えていった。しかし、本来の狙撃銃だけでは、撃ち損じた場合の撃ち直しが効かないため、現在でも一部が狙撃銃などとして運用されている。

機関銃との違い[編集]

全自動小銃は広義の機関銃(マシンガン)であるが、個人装備である自動小銃と、制圧射撃用の機関銃は区別される。

自動小銃の特徴としては、次のようなものがある。

  • 小銃手一人で運用が完結する。そのために軽量である。
  • 持続射撃能力を求めない。精度重視の閉鎖ボルトのため加熱しやすく、銃身交換機能も無い。ベルト給弾も採用していない。
  • 射撃時に二脚三脚で設地する必要が無い。
  • 小型軽量であるため、小銃手以外の兵種も自衛用に携行出来る。

現代では自動小銃と汎用機関銃の中間的な位置づけにある分隊支援火器が普及している。分隊支援火器は歩兵分隊で運用することを前提とした小型機関銃というべきもので、元々は、BARを簡易機関銃として運用していた米軍内での呼称である。現代ではアサルトライフルと共通の小口径弾を使う、小型軽量な機関銃が分隊支援火器として各国で採用されている。機関銃班で運用する汎用機関銃とは異なり、一人で運用できるように設計されている。自動小銃(アサルトライフル)、分隊支援火器汎用機関銃はそれぞれ役割が違い、歩兵部隊の中で共存し続けている。

なお、短機関銃拳銃を使う接近戦に特化した火器であり、小銃と運用が異なる。

代表的な自動小銃[編集]

関連項目[編集]