クローズドボルト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

クローズドボルト方式とは、火器の作動方式の一つである。

概要[編集]

発射の準備が整った時、弾が薬室(チェンバー)の中にあって、ボルト(遊底)と稼働部品が前進している状態ならば、 そのセミオートまたはフルオート火器は「クローズドボルトから発射する」という [1]。 トリガー(引き金)を引くと、ファイアリングピン(撃針)またはストライカーによって弾が発射され、そのエネルギーはボルトを後ろに押し戻す。 この過程で、ボルトは空の薬莢を抜き出して排出する。続いて、ボルトは前進し、新しい弾をマガジン(弾倉)から薬室に装填して、次の射撃に備える。

第一次世界大戦のころ、機関銃を飛行機に載せることが試みられたが、ルイス機関銃オープンボルト状態から発射する方式だったので、 プロペラと同調することができず、プロペラを通して前方を射撃することができなかった。 マキシムタイプの機関銃は、連合国側同盟国側の両方で使われた。連合国側ではヴィッカース機関銃が、同盟国側ではLMG08やLMG 08/15シュパンダウ機関銃、そして、パラべラムMG14が使われたが、 これらはすべてクローズドボルト状態から発射する方式だった。つまり、弾丸の発射によってファイアリング・サイクルが始まるので、プロペラの羽が銃の前にないときにだけ銃を発射するように同調装置をセットするのは、比較的容易だった。

オープンボルト方式との比較[編集]

長所[編集]

  • 初弾発射、または、セミオートマチック射撃の場合、オープンボルト方式よりも精度が高い。
    • 精度を下げるような動作をする部品がない。
    • 弾が常に薬室のなかにある。
    • ほとんどの時間、アクションが閉じているので、ごみが銃に入りにくい。
    • トリガーを引いてから弾が発射されるまでの時間を短くすることができる(この時間は、ロックタイムと呼ばれる)。
  • 消音火器の場合、音を抑えるために、アクションが前にある状態でロックすることができる。
  • マガジンの弾に加えて、薬室内に一発装填できるので、装弾数が増える。

短所[編集]

  • オープンボルト方式よりも複雑で、製造すると高価になる。
  • 閉じた薬室は、熱を逃がしにくい。(コックオフの危険が高くなる。)

クローズドボルト方式の火器[編集]

混合モードの火器[編集]

出典[編集]

  1. ^ Emmanuel Gustin; Anthony G. Williams (2003). Flying guns: the development of aircraft guns, ammunition and installations, 1933-45. Airlife. p. 12. ISBN 9781840372274. 

関連項目[編集]