ギネス世界記録
| ギネス世界記録 | |
|---|---|
| 著者 | クレイグ・グレンディ (ed.) [1] |
| イラスト | イアン・ブル、トラディ・ウェッブ、ヤン・プーン |
| 発行元 | ジム・パティッソン・グループ |
| ジャンル | 情報 |
| 国 | イギリス[2] |
| ページ数 | 288 (2011年) 287 (2010年) 288 (2003年–2009年) 289 (2008年) |
| コード | ISBN 978-1-904994-37-4 |
ギネス世界記録(ギネスせかいきろく、Guinness World Records)は、世界一を収集した本。略称ギネス。2000年版までは The Guinness Book of Records として刊行されており、それを略したギネスブックとも呼ばれる。
毎年9月に発行され、様々な分野の世界一が何かを認定、掲載している。記録認定を行っているギネス・ワールド・レコード社には様々な地域から申請が届く。
目次 |
[編集] 概要
収録されるのは、発行元が定める「認定されたカテゴリー」の下で「認定されたルール」に従って作られた記録集である。ただし達成記録数が多いため、認定された全てが収録されるわけではない。
日本では長く「ギネスブック」の名称で親しまれていたが、出版元の変遷により2002年度版は「ギネス・ワールド・レコーズ」、2004年度版以降は「ギネス世界記録」に改称されている。
ギネス世界記録の書籍は、「世界一のベストセラー(版権が存在する現在のもの)」として自らギネス・ワールド・レコードに登録・収録されている[3]。
[編集] 歴史
ギネス世界記録の発行は、アイルランドのビール会社ギネス醸造所の代表取締役だったサー・ヒュー・ビーバーが、仲間とアイルランドへ狩りに行った時狩りの獲物のうち、世界一速く飛べる鳥はヨーロッパムナグロかライチョウか、という議論になり、これになかなか結論が出なかったためで、ビーバーがもしこういう事柄を集めて載せた本があれば評判になるのではないかと発想した。ロンドンで調査業務を行っていたノリス・マクワーターとロス・マクワーターに調査と出版が依頼され、1951年にギネスブックの初版が発売された。
[編集] 登録方法
登録するには、ギネス世界記録のウェブサイトから申請する。なお、必ず英語で行い、自分の住所や名前、電話番号(もちろん国際電話番号)、内容や理由などを書く。英語での申請は無料であるが、申請には6 - 8週間かかる。 2008年3月より、全文日本語での登録申請が可能となったが、その場合の申請料は1000ポンド(約119,560円 2012年1月6日現在)である。日本語プレミアムサービスを使用した場合は、通常3営業日内に連絡がくる特典がある。ただし、プレミアムサービスを利用したことにより、申請内容が認められるとは限らない。
申請内容が記録カテゴリーとして認められた場合は、ギネス世界記録本部から記録挑戦のためのガイドラインなどの必要書類が送られてくる。その後、記録挑戦内容を写真、及びビデオでわかりやすく収め、それを郵便でイギリスの本部に送る。また、イギリスのギネス世界記録本部で働く認定員に、記録挑戦の場に来てもらうよう依頼することもできるが、移動費、人件費などの費用は申請者の負担となる。現在ロンドン本部には日本人の認定員が1名おり、認定を依頼することも可能である。その後、記録が認められれば、ギネスから認定書が届く。
ギネスには毎年6万件以上もの応募が来るため、記録カテゴリーとして新しく認められるものはわずかである。通常の申請をした場合は、連絡に時間がかかるが、ギネス世界記録では必ず応募者に対して返事を送ることになっている[1]。
[編集] 記録の認定・登録の基準
申請された記録内容についての認定・登録は、ギネス・ワールド・レコード社の記録認定委員会が決定する。新しい記録カテゴリーとして認められるには、最低限、以下のような基準が満たされる必要がある
- 記録達成が証明されること
- 記録が数量化できること
- 今後記録が破られる可能性があること
記録内容が国、地域に限定されるもの、または特殊すぎるものは却下される可能性がある。
また、次のような申請内容と判断される場合は受け付けられない。
- 申請内容が、挑戦者本人、観客、周囲の人々を大きな危険に晒すもの
- 申請者以外の人が、その記録に挑戦するに値しないと判断されるもの
[編集] 非掲載になった記録
かつての版では、社会問題や人権問題に抵触し、倫理的・道義的に問題のある行為や、あるいは命に関わる大変危険な行為を伴う内容に関する記録がいくつか掲載されていたが、近年の版では掲載されていない記録もあり、また新規・更新の申請を受け付けられない記録もある。
過去の版に掲載されていたが、現在の版では掲載されていない記録の例を挙げる。
- 最年少の出産記録
- リナ・メディナによる5歳7か月21日での出産が「最年少出産記録」として掲載されていたが、現在は掲載されていない。理由は明言されていないが、女児に対する性犯罪を誘発しかねないことや、幼児婚などの人権問題を生じるため、医学上非常に危険で命に関わるためだと考えられる。
- 早食いの記録
- 1980年代頃の版までは食べ物の早食いの記録が掲載されていたが、記録への挑戦による無謀な早食いで命を落とす事故が多発したため、1990年代以降の版で記録が掲載されなくなり、また新規の記録の登録や更新の申請についても、挑戦者の安全に配慮されたルールに則らなければ受付けをしないと表明するようになった。
- 不眠の記録
- 長期間にわたり睡眠をとらないことは健康を損ない命にも関わるため、睡眠に関する記録の申請を受け付けなくなった。
[編集] 日本でのギネス
[編集] 日本語版
日本語版は1966年に竹内書店が『これが世界一 記録がなんでもわかる本』という題名で発行した。1971年には同じく竹内書店から『記録の百科事典 世界一編』という邦題で発行された。
『ギネスブック』のタイトルで発売された邦訳は、1977年に講談社から出たものが最初で、同社からは1988年版まで刊行された。1988年版は、特別項目として「日本記録集」が紹介された。この項目では当時の講談社編集スタッフが独自の観点で収集した日本記録、あるいは「特定地域の普遍性を持たない項目」としてギネスワールドレコーズ社が公認しなかった世界記録をまとめたもので、原作版の英語版に収録されている「イギリス一の記録」に相当する。
1990年からは長らくきこ書房が手がけてきたが、2002年版(この版のみタイトルが『ギネス・ワールド・レコーズ』)を最後に取り扱いをやめた。
2003年版は日本では発行されなかった。
2004年版からはポプラ社が『ギネス世界記録』の題名で発行している。ポプラ社版の特徴としては、児童の興味を惹きつけるようカラー写真を多用し、ページ数や掲載されている項目数がやや少ない[4]。
2008年からはゴマブックスが『ギネス世界記録2009』を発行。メインの本に加え、日本人記録保持者の情報を集めた『ギネス世界記録2009JAPAN』、世界記録マスターになるための『ギネス世界記録検定』、3才から7才向けのひらがなで読める『ギネスせかいきろく2009きっず』をリリースしている。
2010年からは角川マーケティング(現 角川マガジンズ)が出版権を取得し『ギネス世界記録』の表題で日本語版を発行している。
[編集] ギネス・ワールドレコード・ミュージアムTOKYO
2005年8月から東京タワーフットタウン3階にギネス世界記録を集めた博物館「ギネス・ワールドレコード・ミュージアムTOKYO」が開館していたが、2010年8月31日を以て閉館した。
2008年10月に「世界で一番多くのマンガ作品を描いた」としてギネス世界記録に登録されている石ノ森章太郎が同館の名誉館長に就任した。
[編集] NHKでの報道
NHKのニュースや番組では公共放送の性質上、商号及び商品名を宣伝しないよう「世界の記録集」「世界の記録を集めた本」などと表現されていたが、最近では、ニュース番組等で「ギネス世界記録™」の固有名詞を使って紹介するようになった。
[編集] 事業所
[編集] ギネス世界記録の日
毎年11月の第2木曜日は、ギネス・ワールド・レコード社が定めた「ギネス世界記録の日」である。
[編集] 脚注
- ^ http://www.guinnessworldrecords.com/corporate/about_us_5.aspx
- ^ http://www.guinnessworldrecords.com/corporate/contact_us.aspx
- ^ 1988年・日本版(講談社)より
- ^ 1988年・日本版(講談社)の「日本版編集部より」(序章相当)の注意書きによると、講談社発行の時代でも、日本では余りなじみがないマイナースポーツについては日本版への収録を省略しているものがあった