ダイ・ハード3
| ダイ・ハード3 | |
|---|---|
| Die Hard: With a Vengeance | |
| 監督 | ジョン・マクティアナン |
| 脚本 | ジョナサン・ヘンズリー |
| 製作 | ジョン・マクティアナン マイケル・タッドロス |
| 製作総指揮 | アンドリュー・G・ヴァイナ バズ・フェイトシャンズ ロバート・ローレンス ロバート・レマー |
| 出演者 | ブルース・ウィリス ジェレミー・アイアンズ サミュエル・L・ジャクソン |
| 音楽 | マイケル・ケイメン |
| 撮影 | ピーター・メンジース・ジュニア |
| 編集 | ジョン・ライト |
| 製作会社 | シナージ・ピクチャーズ |
| 配給 | 20世紀フォックス |
| 公開 | |
| 上映時間 | 128分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $90,000,000[1] |
| 興行収入 | $100,012,499[1] $366,101,666[1] (全世界) |
| 前作 | ダイ・ハード2 |
| 次作 | ダイ・ハード4.0 |
『ダイ・ハード3』(Die Hard: With a Vengeance)は1995年のアメリカ映画で、『ダイ・ハード』シリーズの3作目である。アクション映画。
目次 |
概要 [編集]
原題のウィズ・ア・ヴェンジェンス (With a Vengeance) は「猛烈に」という意味だが、ヴェンジェンス (Vengeance) のみだと「復讐」という意味になり、作品を観ると両方の意味が隠されている事が分かる。
引き続きブルース・ウィリスが刑事ジョン・マクレーンを演じた。監督は第1作と同じジョン・マクティアナンである。第1作『ダイ・ハード』では高層ビル、第2作『ダイ・ハード2』では空港と限られた場所を舞台にしていたが、この第3作ではニューヨーク全体が舞台で、街中を駆け回る内容になっている。特にセントラルパーク内をタクシーで走り回るシーンは圧巻である。また、主人公と一緒に行動する相棒がいる、犯人に脅迫されて行動する、舞台は前2作が冬の夜間であったのに対し今作は真夏の昼間である事、従ってエンディングも「レット・イット・スノウ(Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!)」ではないなど、シリーズの中では新しい面を見せた作品でもある。
脚本はジョナサン・ヘンズリーの書いた『サイモン曰く』(Simon says)というオリジナルのシナリオを、『ダイ・ハード』用に書き変える事で作られた。当初は船上を舞台とした海洋アクション映画の予定であったが、スティーヴン・セガール主演の映画『沈黙の戦艦』が1992年10月に公開され脚本の変更を余儀なくされた。本作は1994年7月から撮影が開始されている。
前2作ではそれぞれに原作となる小説が存在していたが、本作は映画の為に用意されたオリジナルである。ノベライゼーションでは映画と異なる結末(サイモンはマクレーンとゼウス、そして警察をものの見事にやり込めて逃げおおせるが、後日逃亡先まで追いかけてきたマクレーンに「サイモン曰く」ゲームを仕掛けられ……という展開)が描かれていたが、DVD「アルティメットエディション」において、このノベライゼーション版の結末も撮影されていた事が明らかとなっている。なおノベライゼーションにおいても、サイモンの行方を捜す手がかりとなる品物は映画と同一。
"DIE HARD"のタイトルが小さいのは第1作と同様だが、"WITH A VENGEANCE"はスコープ・サイズの画面一杯に映るように作られた。テレビサイズにトリミングした場合"WITH--"は一部しか映らないため、トリミング版ではテレビ用にロゴを入れ直してある。ノートリミング版と比較すると微かな違いがある。
ストーリー [編集]
ニューヨーク市内で突如爆弾テロが発生。「サイモン」と名乗る犯人は警察に電話し、ジョン・マクレーンを指名する。
嫌がらせの様に、黒人達が多く住むハーレムのど真ん中で、「黒ん坊は嫌いだ(I hate Niggers)」というカードを下げさせられたマクレーンは、自身が白人である事も災いし、当然それを見た黒人ギャング達に半殺しにされかける。しかし、その近くで店を経営する黒人の男・ゼウスに助けられ、それを知り、面白くなかったサイモンの指示によって、二人は行動を共にする事になる。
第2、第3のテロを防ぐためマクレーンと巻き添えを食らったゼウスの二人は、犯人の要求にニューヨーク中を奔走させられる。やがて電話の男はマクレーンがかつてナカトミビル事件(1作目)で殺した主犯・ハンスの兄だと判明する。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
キャスト [編集]
- ジョン・マクレーン警部補:ブルース・ウィリス
- シリーズの主人公。ニューヨーク市警察の警部補。今回3回目の大規模事件に遭遇する事から、予告編では“世界一運の悪い男”と紹介されている。前作の時点ではロサンゼルスに引っ越し、それと共にロス市警に転職していたが、妻のホリーと不仲となったらしく再び別居。家族と別れて単身ニューヨークに舞い戻りNYPDに復職。しかし酒浸りになるなど荒れた生活を送っているようで、上司のコッブや同僚達を心配させていた。現在停職中であり、本作の冒頭でも朝まで大量に酒を飲んでたらしく、二日酔いだと言っている。また、停職中のままならば探偵物のドラマを見るつもりだったと愚痴っている。序盤、サイモンの指示でハーレムで“黒ん坊は嫌いだ”と書いたプラカードをぶら下げ突っ立っているマクレーンの命を案じ注意してきたゼウスと共に事件の調査を行う。
- 前々作と前作の彼は最悪の現場に最悪のタイミングで遭遇するという、言うなれば「ついてない男」であったが、本作の彼はサイモンから復讐の標的として狙われると同時に金塊を手に入れるための陽動に利用されるという、どちらかと言えば「狙われた男」としての側面が強い。
- ノベライズ版では、タンカーを囮にしたサイモンの策にはまって彼を取り逃がした責任を問われて警察を解雇されてしまうが、執念深く彼の逃亡先を突き止めて単身乗り込みロケット砲によるロシアンルーレットを仕掛ける。
- ゼウス・カーバー:サミュエル・L・ジャクソン
- この作品でのマクレーンの相棒。紐付きの眼鏡が特徴の本業はハーレムにある家電修理店の店主。
- ハーレムで黒人の悪口を書いた札を下げているマクレーン(サイモンから仕掛けられた「Simon says」ゲームに従っての事)に注意をしようとして事件に巻き込まれた不運な人物。元々はサイモンにとって計画外の存在であることから大目に見られていたが、彼との電話の中で「クソ喰らえ」と罵ったことで彼の逆鱗に触れ、彼の指示に従うよう強要されてしまう。当初はマクレーンのせいで今回の事件に無理矢理巻き込まれたことや黒人差別感情を強く意識しすぎる余りそのことでマクレーンと衝突・口論となっていたが、マクレーンと行動を共にするうちに打ち解け、結局事件解決まで付き合った。元タクシードライバー。
- マクレーンと関わったことからサイモンからゲームを押し付けられたり、甥のデクスターやレイモンドが通う小学校にサイモンの一味によって爆弾を仕掛けられるなど、本作においてマクレーンに代わる「ついてない男」としてのポジションにある人物。
- サイモン・ピーター・グルーバー:ジェレミー・アイアンズ
- テロリスト一味のリーダー。1作目に登場したハンス・グルーバーの兄。通称「ピーター・クリーク」。元東ドイツ陸軍大佐。ドイツ人だが母語のように英語を話し、かつてナチス・ドイツが「バルジ大作戦」に投入したような特殊部隊[2]を率いていた。軍人時代から偏頭痛を抱えており、鎮痛剤のアスピリンを携帯。弟のハンスがスーツを着用し、タンクトップのマクレーンと対照的なのに対して、兄のサイモンはマクレーンを意識しているかのようにノースリーブを着用している。
- 地下鉄などに爆弾を仕掛け、ゲームを押し付けたりしてマクレーンやゼウスを苦しめる。第1作の悪役であった弟のハンスを以前は嫌っていたらしいが、殺されてからはマクレーンに復讐心を抱く。その真の目的は金塊で、爆弾騒ぎは全て時間稼ぎであり、マクレーン達を退ける。しかし、船の爆破の寸前にマクレーンの軽口に付き合ったことが原因で逃亡先を暴かれ、大勢の警官隊を率いたマクレーンとゼウスに襲撃される。ヘリコプターでカティアと共にこれを迎撃するが、電線を利用したマクレーンの奇襲を受けプロペラが電柱に衝突して墜落し、カティアもろとも爆死した。
- なお、今回の肉弾戦の相手はマシアス・タルゴだが、ジェレミーはこの作品での肉弾戦の相手が自分だと思い、トレーニングをしたという。
- ノベライズ版では、囮タンカーの爆破後仲間の全てを殺害して獲物を独占して逃亡するが、マクレーンに逃亡先を突き止められ、「まぬけのサイモン」ゲームを仕掛けられる。最期はロケット砲を用いたロシアンルーレットを強いられ、腹部を貫かれて死亡する。2分の1の確率で死ぬのが自分かマクレーンかを決められるはずだったが、実際にはマクレーンは防弾チョッキを着込んでおり、どの道殺害される運命にあった。
- カティア・タルゴ:サム・フィリップス
- テログループの主要人物の女テロリスト。マシアスの妻だったがサイモンと愛人関係にあり、終盤でマシアスを裏切った。
- イスラエル諜報特務局により仕掛けられた爆発事故で喉を怪我しており、口で話すことができなくなっている。よく見ると喉元に傷がついているのが分かる。
- クライマックスではサイモンを乗せてヘリコプターでマクレーンを追い詰めるが、電線を機体にぶつけられそうになったのを回避した先で電柱に衝突し墜落してサイモンもろとも爆死した。
- マシアス・タルゴ:ニック・ワイマン
- テログループの主要人物でカティアの夫。元ハンガリー陸軍兵士で爆発物の専門家。直近の経歴ではイラクに雇われていた職業的テロリスト。船でマクレーンと壮絶な戦いを繰り広げるが敗れ、その後瀕死の状態だった所を妻であるカティアに射殺される。
- オットー:リチャード・カウンシル
- テログループの一員で、タルゴの部下。ブルガリア人であるため英語を話せない。サイモンの命令に逆らい、「仕方が無い」という理由から刑事のリッキーを射殺し、奪ったバッジを着けてマクレーンと接触したが、それが仇となって正体を暴かれ、エレベーター内で頭を撃ち抜かれる。
- ウォルター・コッブ警部:ラリー・ブリッグマン
- ニューヨーク中央警察署[3]捜査一課課長。マクレーンの直属の上司に当たる人物。前作までの無能な警察の責任者たち(1作目のロビンソン副本部長や2作目のロレンゾ署長)とは違い、適切に判断や指示を行っていた。
- コニー・コワルスキー:コリーン・キャンプ
- ニューヨーク市警の女性刑事。
- ジョー・ランバート:グラハム・グリーン
- ニューヨーク市警のクールな刑事。
- リッキー・ウォルシュ:アンソニー・ペック
- ニューヨーク市警の刑事。サイモンに爆破された地下鉄駅にいたが、ニューヨーク市の土木課職員に変装したサイモンたちが現れると、サイモンとは知らずに案内し、殺害されてバッジを奪われてしまった。ロッテリー(ナンバーくじ)を買う際に、いつも警察バッジのナンバーを使っていると公言していた。この事がマクレーンがオットーを偽警官だと見破るきっかけになった。
- チャーリー:ケビン・チェンバレン
- ニューヨーク市警の刑事。陽気な性格で新種爆弾の威力を見せるために署内で小さな爆発を起こさせるなどお調子者だが、危機的状況には正義感を見せる。使われている新種の爆弾について詳しく、小学校の爆弾撤去に力戦奮闘する。
- デクスター、レイモンド:マイケル・アレクサンダー・ジャクソン
- ゼウスの甥の子供達。ゼウスの店にラジカセを持って行ったが盗品の疑いをかけられ、新聞で殴られた。小学校では、コッブたちが来たときに自分らが原因ではないかと思って隠れ、避難訓練(爆発前に強引に脱出させる作戦)に参加しなかったので、学校や警察に迷惑をかけることとなった。
日本語吹替 [編集]
| 役名 | 俳優 | VHS・DVD・BD版 | テレビ朝日版[4] | フジテレビ版 |
|---|---|---|---|---|
| ジョン・マクレーン | ブルース・ウィリス | 樋浦勉 | 野沢那智 | 村野武範 |
| ゼウス・カーバー | サミュエル・L・ジャクソン | 池田勝 | 大塚芳忠 | 屋良有作 |
| サイモン | ジェレミー・アイアンズ | 小川真司 | 羽佐間道夫 | |
| カティア・タルゴ | サム・フィリップス | (台詞なし) | ||
| オットー | リチャード・カウンシル | 辻親八 | ||
| コッブ警部 | ラリー・ブリッグマン | 坂口芳貞 | 池田勝 | 石田太郎 |
| マシアス・タルゴ | ニック・ワイマン | 稲葉実 | 福田信昭 | 若本規夫 |
| コニー・コワルスキー | コリーン・キャンプ | 小宮和枝 | 佐藤しのぶ | 一城みゆ希 |
| ジョー・ランバート | グラハム・グリーン | 石塚運昇 | 水野龍司 | 宝亀克寿 |
| リッキー・ウォルシュ | アンソニー・ペック | 坂口哲夫 | 牛山茂 | |
| チャーリー | ケビン・チェンバレン | 塩屋浩三 | 後藤哲夫 | 富田耕生 |
- その他の吹き替え:唐沢潤、仲野裕、小野健一、茶風林、青山穣、大川透、長島雄一、福田如子、中田和宏、田野恵、渡辺久美子、星野充昭、古田信幸、中澤やよい、岩本裕美子
- 演出:伊達康将、翻訳:平田勝茂、調整:荒井孝、効果:リレーション、制作:東北新社
- その他の吹き替え:有本欽隆、清川元夢、津野田なるみ、高木渉、伊倉一恵、 梅津秀行、中田和宏、大友龍三郎、落合弘治、小島敏彦、古田信幸
- 演出:春日正伸、翻訳:宇津木道子、調整:山田太平、効果:栗林秀年、制作:ムービーテレビジョンスタジオ、担当:山形淳二・小笠原恵美子(フジテレビ)
地上波放送履歴 [編集]
| 回数 | テレビ局 | 番組名 | 放送日 | 放送時間 | 放送分数 | 吹き替え版 | 視聴率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 初回 | フジテレビ | ゴールデン洋画劇場 | 1998年4月4日 | 21:00~23:24 | 144分 | フジテレビ版 | 23.4% |
| 2回 | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 1999年4月4日 | 21:02~23:22 | 140分 | テレビ朝日版 | 19.1% |
| 3回 | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 2002年3月29日 | 21:03~23:24 | 121分 | 17.6% | |
| 4回 | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 2003年9月28日 | 21:00~23:19 | 139分 | ||
| 5回 | フジテレビ | プレミアムステージ | 2004年10月9日 | 21:00~23:09 | 129分 | フジテレビ版 | 16.2% |
| 6回 | TBS | 月曜ゴールデン | 2007年7月2日 | 21:00~22:54 | 114分 | テレビ朝日版 | 15.6% |
| 7回 | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 2008年12月21日 | 21:00~23:14 | 134分 | 21.4% | |
| 8回 | 2010年6月20日 | 14.5% | |||||
| 9回 | 2011年10月23日 | 21:00~23:10 | 130分 | 12.7% | |||
| 10回 | TBS | 水曜プレミアシネマ | 2013年2月13日 | 21:00~22:54 | 114分 | 8.4% |
脚本の変更 [編集]
映画の結末は、当初の脚本『サイモン曰く』(Simon says)通りのシーンと、シリーズに合わせて書き直されたシーンの二つが撮影されていて、前者はDVD特典映像とノベライゼーションに収録されている。ジョナサン・ヘンズリーは変更に「今でも納得がいかない」とコメンタリーで発言している。前2作でTVリポーターを務めたリチャード・ソーンバーグ(ウィリアム・アザートン)が出てこないのは『サイモン曰く』の脚本に沿っているからでしかなく、テレビの取材が来たのでは犯行グループの動きが如実に中継されてしまい、物語が成り立たなくなるがゆえの脚本上の工夫であった[5]。ホリー・マクレーン(ボニー・ベデリア)の出番も一度は書き足されたが、女優から出演の同意が取り付けられなかったことでカットになった[6]。
まぬけのサイモン [編集]
「サイモンが言った」という台詞が何度か繰り返される。オリジナル脚本のタイトルだった"simon says"は日本語で「サイモン曰く」あるいは「命令ゲーム」とも訳され、何人かで鬼(サイモン)を決め、鬼が"simon says"と言った時の仕草を繰り返し、"simon says"と言わなかった時に仕草を真似た場合はアウトとなる、などのルールを持つ「王様ゲーム」にも似たゲームである。以下に映画本編で用いられた引用の例を挙げる。
最初の爆破の後、市警察に電話がかけられる。爆破の実行犯は電話に出たコッブ警部にマザーグースを引用して話し始める。
- 「まぬけのサイモン祭りに向かうパイ屋に向かってこう言った。"パイをくれなきゃ頭をへこます"」
- 原典はサイモンにパイをせがまれ「お代を見せろ」とパイ屋が言うと、サイモンは「金は持っていない」と返事をする。変更する事で爆破の犯人"サイモン"の立場が圧倒的優位であると判明する。
街に出て大柄の女性を追い払って公衆電話に出るマクレーンとゼウスに対して、
- Birds of a feather flock together, so do pigs and swine. Rats and mice have their chance, as will I have mine.
- "Birds of..."自体は「類は友を呼ぶ」という意味だが、原典の"choice"が"chance"に言い換えられる事で意味が多少ブラックになっている。
- これに対しマクレーンは Nice, it rhymes. と返事をする。岡枝慎二による翻訳字幕は「韻をふんでるな」とうまく返させているが、ビデオとテレビ朝日版吹替版の平田勝茂訳は「なんだそりゃ」とはぐらかした。
その後の引用はなぞなぞである。
- 「セント・アイブスに行く途中出遭った男に妻7人、妻たちは袋を7つ持ち袋の中には猫7匹ずつ、猫の子供も7匹ずつで、セント・アイブスに行ったのは何人と何匹だ_」
- 電話番号の下4ケタに答えの数字をプッシュしろという指示。ゼウスは7×7×7×7(=7^4)を暗算で解き「2401」とマクレーンにプッシュさせるが、直後にトリックであると気付くのだった。正解は「1人だけ」だが、マクレーンはゼウスに言われるまで気づかなかった。その上、答えが「1」だと分かった後でも何番をプッシュするか分からずゼウスに助けを求めている。しかしその後、サイモンに「簡単すぎる問題だ」と余裕ぶって見せた。
- なお、このなぞなぞはマザーグースの一つであり、「まぬけのサイモン」も"Simple Simon"というマザーグースの一つから取られたものである。
音楽 [編集]
メイン・タイトルにはラヴィン・スプーンフルの「サマー・イン・ザ・シティ」が流れる一方、マクレーンがサイモンの命令でハーレムに行かされる場面があり、FU-シュニッケンズの「ガット・イット・カヴァード」が聴かれる。タルゴの妻カティアを演じるサム・フィリップスは本業は歌手でテレビドラマ『ギルモア・ガールズ』に曲を提供し出演も果たしたが、映画初出演となった本作では曲が使われる事はなく、声も台詞が無かったので殆ど活かされなかった。
第1作目で『第九』と『雨に唄えば』というキューブリック監督の『時計じかけのオレンジ』を彷彿とさせる選曲を行ったマクティアナン監督とマイケル・ケイメンは、シリーズ第3作にまたもキューブリック監督作品『博士の異常な愛情』を思い出させるように「ジョニーが凱旋するとき」(「ジョニー」はマクレーンの名前「ジョン」の愛称でもある)のメロディを繰り返し[7]、『雨に唄えば』もマクレーン刑事が「導水管内でサーフィンする[8]」シーンで再使用した。これによって音楽にも「ドイツのテロリストが再来」というシチュエーションが反映された。「ジョニーが〜」は前2作の「レット・イット・スノウ」に替わってエンディングでも登場する。ただし、「ジョニーが~」はウィリアム・ホールデンがアカデミー主演男優賞を受賞した1953年の映画『第十七捕虜収容所』の主題曲として登録されているため、当初は版権の問題から『ダイ・ハード3』のサウンドトラック盤には収録されていなかった。2012年12月、4,000枚限定で発売された2枚組サウンドトラックCDにて初収録された。
地下鉄での爆発の後、連邦準備銀行の広報担当者フェリックス・リトルがサイモンと絡むシーンは音楽的にも視覚的にも、明らかに『博士の〜』へのオマージュである。眼鏡をかけ丁寧に喋る禿頭の広報は『博士の〜』の大統領を意識させるし、サイモンはドイツ訛りでサングラスをかけ薄笑いを浮かべているストレンジラヴ博士と重なる。
なお、マクレーンがハーレムから帰って来た後の場面で登場する心理学者フレッド・シラーの名前は『第九』の歌詞に使われた「歓喜に寄せて」の作者フリードリヒ・フォン・シラーをもじったもの。
「ジョニーの〜」の変奏が繰り返されるエンディングの音楽では一瞬ブラームスの『交響曲第1番』の第1楽章の冒頭が顔を出す。作曲当時は「ベートーヴェンの第10交響曲」(=第九の「続篇」)と賞されたこの曲はサウンドトラック盤には第1楽章ではなく映画で使用されなかった第4楽章(カットあり)が収録され、シリーズ第1作で使われたベートーヴェンの『第九』も第4楽章の抜粋が声楽無しで収録されたため、よく似た旋律を持つ2曲が並ぶ事になった。
その他モソロフの「鉄工場」が一部アレンジされて使われ、前2作の音楽も聴かれる。コメディにも強かったケイメンらしく、地下鉄駅で流れる楽曲に「A列車で行こう」をもじった"Take A-nother Train(他の列車で行こう)"と名付けるなどユーモアが発揮され、『禿山の一夜』や『ピーターと狼』を始めとする細かな引用が随所に聴かれる。
関連項目 [編集]
脚注 [編集]
- ^ a b c “Die Hard: With a Vengeance (1995)”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2009年11月19日閲覧。
- ^ 第二次世界大戦中のバルジの戦いにおいてオットー・スコルツェニーSS中佐は、英語を話せる兵士にアメリカ陸軍の軍服や鹵獲した兵器を与え「偽のアメリカ軍」を編成した。
- ^ ニューヨーク市警は分署番号で呼んでいるはずで正しくはどこの署かは不明
- ^ 日本テレビ版、2007年TBS版は、テレ朝版と同じ。民放各局はこの音源を使い回している。なお、当初の日本テレビ放映予定日には、アメリカ同時多発テロ事件のため放送せず、代わりに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を放送した。
- ^ Empire Magazine (United Kingdom) (July 1997)
- ^ Empire Magazine (United Kingdom) (July 1997)
- ^ 『博士の〜』ではドラムと男声合唱のハミング。本作でも歌詞は唄われない。
- ^ サウンドトラック盤での曲名。
外部リンク [編集]
- ダイ・ハード3 - allcinema
- ダイ・ハード3 - KINENOTE
- Die Hard: With a Vengeance - AllMovie(英語)
- Die Hard: With a Vengeance - インターネット・ムービー・データベース(英語)
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