FN ブローニング・ハイパワー
Browning Hi-Power Mk.III SFS
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| 概要 | |
|---|---|
| 種類 | 自動拳銃 |
| 製造国 | |
| 設計・製造 | ファブリックナショナル |
| 性能 | |
| 口径 | 9mm |
| 銃身長 | 118mm |
| ライフリング | 6条 |
| 使用弾薬 | 9mmパラベラム弾 |
| 装弾数 | 13発(標準弾倉) 20発(延長弾倉) |
| 作動方式 | シングルアクション ティルトバレル式ショートリコイル |
| 全長 | 200mm |
| 重量 | 810g(銃本体のみ) 986g(弾丸装填時) |
| 銃口初速 | 360m/s |
| 有効射程 | 50m |
FN ブローニング・ハイパワー(英語: FN Browning Hi-Power)は、ベルギーのファブリックナショナル社製造の自動拳銃。
目次 |
[編集] 特徴
正式名称は「ピストル・オートマティック・ブローニング・モデル・ア・グラン・ビザンス(ブローニング・オートマティック・ピストル・モデル・ハイパワー)」。アメリカ合衆国の発明家であるジョン・M・ブローニングが1926年に死去する前に設計した最後の作品である。ブローニングの他界後、FN社のデュードネ・ヨセフ・サイーブが改良し、1934年に完成。
量産された実用拳銃として初めて複列弾倉(シングルフィード・ダブル・カラム・マガジン)を採用した拳銃で、当時このようなマガジンは軽機関銃、短機関銃、拳銃ではトリガー前に弾倉を持つモーゼルC96以外には殆どなく、その装弾数の多さから「ハイパワー」と名づけられた。コルト・ガバメントやブローニングM2をはじめ、数々の傑作銃を設計したブローニングの技術の集大成ともいえる自動拳銃である。
複列弾倉を採用しているが、ハイパワー以後に設計された複列弾倉の拳銃に比べグリップは細く握りやすい形状となっている。
設計は非常にシンプルで部品点数も少なく合理的な設計であり、カム溝を用いた改良ブローニング式のショートリコイル機構は、以降に製品化された多くの自動拳銃で模倣されている。
高い信頼性と実用性から世界の50ヶ国以上の軍隊、警察で制式採用され、ドイツ軍用であった9mmパラベラム弾が世界の軍用拳銃の標準的な弾種となる一因となった。軍用拳銃にダブルアクションやポリマーフレームが広く採用される現在でも一定の需要を保っている。ダイ・ハード原作「Nothing lasts forever」では“プロの使う拳銃”と書かれている。
[編集] ブローニング・ハイパワーDA
シングルアクションのためコッキングしておかなければ初弾を撃てなかったブローニング・ハイパワーを近代化するべく、ダブルアクション機構を採用し、1983年に発表された自動拳銃。機種名に追加された「DA」はDouble Actionの略である。フィンランド国防軍に制式採用された。
外見のデザインはブローニング・ハイパワーに似ているが内部機構は異なっており、左右両側で操作できるアンビセイフティ、撃発位置にある撃鉄を安全にリリースできるデコッカー、インターナルセイフティなどを備えている。FN社がベレッタ社と販売提携をしたことで1987年に一時的に製造を中止したが、1990年の提携解消によって生産が再開された。しかし当時の市場には既にベレッタM92やSIG SAUER P220ら強力なライバルが存在していたこともあり、やがて生産中止に追い込まれた。
バリエーションとしては、短縮化を図ったコンパクトモデル、警察用として製造されたダブルアクションオンリーモデル、変則ダブルアクション機構を持つファストアクションモデルがある。
[編集] 年表
以下本節ではHPと略。
- 1921年 FN社の依頼によりブローニングがブローバックモデルの試作品を完成
- 1922年 ティルトダウンのショートリコイルに改良されたM1922が完成。フランス軍のトライアルでテストされる。
- 1923年 ストライカー方式をハンマー露出型に改良されたM1923が完成。このモデルからサイーブの設計である。
- 1928年 M1928試作。
- 1929年 M1929試作
- 1933年 M1933試作
- 1934年 量産タイプ完成。これがHPの完成形である。タンジェントサイトつき。
- 1935年 ベルギー政府に納入開始。リトアニア、ペルー陸軍で制式採用。
- 1940年 第二次世界大戦。ドイツ軍、ベルギー侵攻。以後ドイツ軍に接収されドイツ軍向け生産開始。固定リアサイト並列生産。
- 1944年 連合軍、ベルギー解放。カナダのジョン・イングルスCo.でカナダ製HP生産開始。供給先は中国、カナダ、イギリスなど。
- 1947年 FN社でHP生産再開。(以後固定リアサイト)デンマーク陸軍とインドネシア軍で制式採用。
- 1952年 アメリカ軍トライアルにダブルアクションモデルを試作するも不採用。
- 1954年 アメリカ民間販売開始。
- 1950年 イギリス軍で採用開始。
- 1958年 カナダで民間販売開始。
- 1965年 イギリス軍で制式採用。
- 1973年 リングハンマーをスパーハンマーに変更。
- 1976年 アメリカ次期制式ピストルトライアルにHP・DAを出品するも不採用。
- 1977年 アルゼンチン陸軍、警察で制式採用。
この他にも第三世界、アジア、アフリカ、南アメリカで数多く制式採用されている。
また、リビアのカダフィ大佐の殺害に使用されたとされている黄金の銃もこのブローニング・ハイパワーである。
[編集] 登場するメディア作品
詳細は「FN ブローニング・ハイパワーに関連する作品の一覧」を参照