プレデター (映画)
| プレデター | |
|---|---|
| Predator | |
| 監督 | ジョン・マクティアナン |
| 脚本 | ジム・トーマス ジョン・トーマス |
| 製作 | ローレンス・ゴードン ジョエル・シルバー ジョン・デイヴィス |
| 出演者 | アーノルド・シュワルツェネッガー カール・ウェザース エルピディア・カリーロ ビル・デューク ジェシー・ベンチュラ ケヴィン・ピーター・ホール |
| 音楽 | アラン・シルヴェストリ |
| 撮影 | ドナルド・マカルパイン |
| 編集 | マーク・ヘルフリック ジョン・F・リンク |
| 製作会社 | ローレンス・ゴードン・プロダクションズ シルバー・ピクチャーズ デイヴィス・エンターテインメント |
| 配給 | 20世紀フォックス |
| 公開 | |
| 上映時間 | 107分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $15,000,000 |
| 興行収入 | $98,267,558 |
| 次作 | プレデター2 |
『プレデター』(Predator)は、1987年のアメリカ合衆国のSFアクション映画。ジョン・マクティアナンが監督を務め、アーノルド・シュワルツェネッガーやカール・ウェザース、ジェシー・ベンチュラ、ケヴィン・ピーター・ホールが出演した。配給は20世紀フォックス。
この映画は、 "ダッチ" (アーノルド・シュワルツェネッガー)率いる特殊部隊が、中央アメリカのゲリラの監視から、捕虜を救出する任務につき、そして彼らが知らぬ間に高度な技術を持つ地球外生命体・プレデターに狙われるという物語である。『プレデター』の脚本は、1985年に『ハンター』という題名で、ジムとジョン・トーマスが書いた。撮影は1986年4月に始まり、スタン・ウィンストンによってクリーチャーのエフェクトが考案された。
製作費は1500万ドル。アメリカでは1987年6月12日に公開され、9800万ドルを超える興行収入を得た。『プレデター』初公開時の批評家の反応は賛否両論で、ストーリーへの批判があった。しかし数年後には批評家の態度は概ね好評になった。『プレデター2』(1990年)と『プレデターズ』(2010年)の2つの続編に加え、『エイリアンVSプレデター』(2004年)と『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』(2007年)というクロスオーバー作品も製作されている。
「predator」は動物学用語で、「捕食動物」、「天敵」を意味する。
目次 |
あらすじ [編集]
とある異星人の宇宙船が地球の大気圏に入り、ポッドを放出した。しばらくして、アラン・"ダッチ"・シェイファー少佐(アーノルド・シュワルツェネッガー)はゲリラ部隊によって捕獲された政府の要人とその側近を救出するため、エリート・チームを率いて南アメリカに到着する。このチームはマック・エリオット(ビル・デューク)とブレイン・クーパー(ジェシー・ベンチュラ)、ビリー・ソール(ソニー・ランダム)、ホルヘ・"ポンチョ"・ラミレス(リチャード・チャベス)、リック・ホーキンス(シェーン・ブラック)たちで構成されている。ダッチの元戦友で、現在はCIAで働いているジョージ・ディロン(カール・ウェザース)も仲間として加わる。チームはヘリコプターでジャングルに入り、狩りを開始する。
彼らはすぐに墜落したヘリコプターの残骸を発見し、その後、皮膚をはがされ木に逆さづりにされた、特殊部隊の隊員たちの死体を発見する。一行はゲリラの陣地に到着すると戦闘をはじめ、アンナ(エルピディア・カリーロ)という名の女性兵士を除く全員を殺す。アンナは部隊の捕虜となった。ディロンが、ヘリコプターの要人の正体は彼の部下であること、ゲリラの野営地を襲撃するために部隊を編成したこと、彼らが先ほど見つけた死体は前もって派遣されていたCIAエージェントであることを告白すると、ダッチは激怒した。チームは脱出ポイントまで向かい始めるが、その動向はサーモグラフィーを使う未知の生物によって監視されていた。
アンナは走って脱走を試み、ホーキンスが捕えるが、彼は透明な生物に連れ去られて死亡する。その生物は武装していないアンナを攻撃しなかった。その後、ホーキンスの殺人犯を探しているときに、ブレインも殺される。マックはその生物を目視して撃つが、それはジャングルに消えていった。アンナはチームに、その生物にまつわる伝説を教える。彼らはワナを仕掛けたが、この生物はそれを回避してポンチョに深い傷を与える。マックとディロンはこの生物に挑んで殺された。そしてビリーは時間を稼ぐために残り、彼もまた殺される。捕食動物はダッチたちに追いつくとポンチョを殺害し、銃撃に応じた。この生物は非戦闘員を襲撃せず、ダッチは武器を持たないアンナを脱出ポイントまで走らせる。ダッチは走行中に滝に落ちる。彼は岸に上がる際に一度力尽き泥に突っ伏せる。この時彼の体全体に泥が付着した。そして水によって光学迷彩の解けた、捕食動物の真の姿を目撃する。捕食動物はダッチの姿を認識することができなかった。このときダッチは泥の効果(赤外線遮断効果)を認識する。彼はさらに体に泥を塗り、さまざまな武器とワナを作った上、たき火をし雄たけびを上げる。
ダッチの雄叫びを聞いた捕食動物は彼を探してワナまで到達する。電子兵器を捨てた異星人は素手でダッチに挑む。ダッチはカウンターウエイトを利用したワナをこの生物の上に落とした。ダッチは瀕死の異星人に近づいて何者であるかと尋ねたが、この生物は質問を復唱した後に手首についた自爆装置を起動する。この生物は笑いはじめ、徐々に人間のような笑い方になる。ダッチは辛うじて大爆発を回避し、アンナの乗った救出ヘリコプターに助けられる。
キャスト [編集]
- アーノルド・シュワルツェネッガー - アラン・"ダッチ"・シェイファー少佐、元グリーン・ベレー。
- カール・ウェザース - ジョージ・ディロン、ダッチの元戦友。現在はCIAの特殊部隊SADに所属し、ダッチの部隊と共に派遣される。
- エルピディア・カリーロ - アンナ、ゲリラ。ダッチの部隊がゲリラと戦った後に捕えられる。
- ビル・デューク - マック・エリオット、ブレインの親友。かつて彼と共にベトナム戦争で戦った。
- ジェシー・ベンチュラ - ブレイン・クーパー、ベトナムでマックと共に戦った。噛みタバコを常用し、ぼろぼろのスローチ・ハットを被っている。彼の武器はM134ミニガンで、これを「無痛ガン」と呼んでいる。
- ソニー・ランダム - ビリー・ソール、ネイティヴ・アメリカンの末裔。
- リチャード・チャベス - ホルヘ・"ポンチョ"・ラミレス、チカーノで、流暢なスペイン語を話し、アンナと最初に会話した。
- シェーン・ブラック - リック・ホーキンス、部隊の通信兵・技術者。コミックを好み、猥談を含んだジョークを言う。
- R・G・アームストロング - ホーマー・フィリップス少将、作戦の考案者で、彼らの評判に基づいて部隊を編成した。
- ケヴィン・ピーター・ホール - プレデター、スポーツとして人間を狩る好戦的な種族の生物。光学迷彩とプラズマ兵器を用い、赤外線を探知する。ホールは『プレデター2』でも起用された。また、彼は終盤のヘリコプターのパイロットも演じている。プレデターの声はピーター・カレンが務めた[1]。
- スヴェン=オーレ・トールセン - ロシアの軍事顧問役でクレジットなしのカメオ出演。
日本語吹き替え [編集]
| 俳優 | 役名 | フジテレビ | テレビ朝日・DVD・BD |
|---|---|---|---|
| アーノルド・シュワルツェネッガー | ダッチ | 屋良有作 | 玄田哲章 |
| カール・ウェザース | ディロン | 内海賢二 | 菅生隆之 |
| エルピディア・カリーロ | アンナ | 勝生真沙子 | 塩田朋子 |
| ビル・デューク | マック | 麦人 | |
| ジェシー・ベンチュラ | ブレイン | 銀河万丈 | 青野武 |
| ソニー・ランダム | ビリー | 飯塚昭三 | 大友龍三郎 |
| リチャード・チャベス | ポンチョ | 山口健 | 大塚芳忠 |
| シェーン・ブラック | ホーキンス | 江原正士 | 神谷和夫 |
| R・G・アームストロング | 少将 | 渡部猛 | 加藤精三 |
| ピーター・カレン | プレデター | 笹岡繁蔵 | 大友龍三郎 |
| ケヴィン・ピーター・ホール | パイロット | 田中正彦 | |
- フジテレビ - 1989年4月22日初回放送「ゴールデン洋画劇場」 翻訳:宇津木道子 演出:左近允洋 調整:飯塚秀保 制作:グロービジョン その他の吹き替え:幹本雄之、斉藤茂、藤田昇
- テレビ朝日 - 1993年8月22日初回放送「日曜洋画劇場」 翻訳:平田勝茂 演出:蕨南勝之 効果:関根正治 調整:栗林秀年 制作:ムービーテレビジョン(現・ブロードメディア・スタジオ) その他の吹き替え:幹本雄之
- テレビ朝日の日本語吹き替えは DVD および Blu-ray に収録されている。またこのバージョンの吹き替えでは、1度マックがダッチを「少佐」ではなく「大佐」と呼ぶ。
製作 [編集]
企画 [編集]
『ロッキー4/炎の友情』公開後の数ヶ月間、ハリウッドではあるジョークが出回っていた。それはロッキー・バルボアの闘う相手はもう地球上にはおらず、次の対戦相手は異星人になるだろう、というものである。脚本家のジムとジョン・トーマスはこのジョークを真に受け、それを基に脚本を執筆した。トーマス兄弟の書いた最初の脚本の題名は『ハンター』(Hunter)であった[2] 。1985年に20世紀フォックスにこの脚本が選ばれ、製作のジョエル・シルバーに引き渡された。シルバーは『コマンドー』での経験から、予算をこのSFアクション映画に回すことを選択した。彼は元上司のローレンス・ゴードンを共同製作にし、ジョン・マクティアナンを監督に雇った。ニュージーランドのジェフ・マーフィも監督の候補に挙がっていた[3]。
スタン・ウィンストンによって考案された初期のモンスターのデザインと、完成版とではかなり違いがあるという。当初はジャン=クロード・ヴァン・ダムがクリーチャーを演じる予定であったが、彼はスーツが "動きにくく暑すぎる" と主張して降板した。初期のモンスターのデザインは、大きな黄色い目に犬のような頭を持つ無様な生き物だった。最終的にケヴィン・ピーター・ホールが演じ、敏捷な生命体として描かれることになるが、ヴァン・ダムがスタジオを去った直後は、企画が行き詰っていた。マクティアナンはスタン・ウィンストンに相談する。そしてフォックス・スタジオに向かう飛行機でモンスターのスケッチをしていたウィンストンは『エイリアン2』の監督ジェームズ・キャメロンと一緒になる。キャメロンは節足動物の下顎骨を参考にすることを提案した。これが後にプレデターを象徴する特徴となる。デザインは『電撃戦隊チェンジマン』に登場する悪役ブーバを参考にしている[要出典]。
配役 [編集]
シルバーとゴードンは最初に、主演でアーノルド・シュワルツェネッガーに出演依頼をする。エリート特殊部隊に真実味を持たせるため、シルバーとゴードン、共同製作のジョン・デイヴィスは巨体の俳優を探す。『ロッキー』でアポロ・クリードを演じたカール・ウェザースがディロン役の候補に挙がる。元プロレスラーで特殊部隊に所属していたジェシー・ベンチュラはその体格からブレイン役に選ばれる。そして人種のバランスのため、ネイティヴ・アメリカンのソニー・ランダムとリチャード・チャベス、『コマンドー』でシュワルツェネッガーと共演した、アフリカ系アメリカ人ビル・デュークが起用される。ジョエル・シルバーの大ヒット作『リーサル・ウェポン』の脚本を書いたシェーン・ブラックも出演し、さらに若手だったマクティアナンの手助けをした[2]。
当初のプレデター役だったジャン=クロード・ヴァン・ダムの時は、武道を活かした忍者風の怪物のアイデアが出ていた[2]。しかしシュワルツェネッガーやウェザース、ベンチュラといった肉体で知られる俳優が多く出演するためさらに脅威的な登場が必要だった。加えて、ヴァン・ダムがスーツの暑さを主張したため、この計画はなくなった。プレデターがほとんどカメラに映らない事もあってヴァン・ダムは降板し、ケヴィン・ピーター・ホールが選ばれる[2]。ホールは 218cm の身長があり、ちょうど『ハリーとヘンダスン一家』のビッグフット役を終えたところだった[4]。そしてプレデターの声はピーター・カレンに依頼される。カレンは1976年のキングコング映画で喉を痛めたため初めは消極的だったが、マスクを外したプレデターを見て引き受けた。彼はプレデターのデザインがカブトガニを連想させると述べている[1]。
音楽 [編集]
音楽は、1985年に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で成功を収めたアラン・シルヴェストリが担当した。『プレデター』は彼がはじめて担当する大作アクションだった。彼はアクションとサスペンスを強調した音楽の他に、リトル・リチャードの歌「ロング・トール・サリー」を使用した。この歌はジャングルへ向かうヘリコプターのシーンで流れている。他にも、ブービートラップを脱出したプレデターを追うマックが、歌詞の一部を口にしている。シルヴェストリは続編も担当し、『エイリアン』と『プレデター』シリーズにおいて2作品を担当した、唯一の作曲家となった。
出典 [編集]
- ^ a b “Prime Directive: An Exclusive Interview with Peter Cullen”. The Digital Fix (2006年8月18日). 2010年8月7日閲覧。
- ^ a b c d Haufrect, Ian T (2001年). “If It Bleeds, We Can Kill It”. 20th Century Fox
- ^ “Roy Murphy: Geoff Murphy interview”. Murphyroy.com. 2011年7月19日閲覧。
- ^ “Predator”. Rotten Tomatoes. 2008年1月30日閲覧。
外部リンク [編集]
- Predator - インターネット・ムービー・データベース(英語)
- Predator - AllMovie(英語)
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