リーサル・ウェポン

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リーサル・ウェポン
Lethal Weapon
監督 リチャード・ドナー
脚本 シェーン・ブラック
製作 リチャード・ドナー
ジョエル・シルバー
製作総指揮 ヴィッキー・ディー・ロック
出演者 メル・ギブソン
ダニー・グローヴァー
音楽 マイケル・ケイメン
エリック・クラプトン
撮影 スティーヴン・ゴールドブラッド
編集 スチュワート・ベアード
製作会社 シルバー・ピクチャーズ
配給 ワーナー・ブラザーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 1987年3月6日
日本の旗 1987年6月13日
上映時間 110分
117分(ディレクターズカット版)
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $15,000,000 (概算)
興行収入 $65,207,127[1] アメリカ合衆国の旗
$120,207,127[1] 世界の旗
次作 リーサル・ウェポン2/炎の約束
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リーサル・ウェポン』(Lethal Weapon)は、1987年に公開されたアメリカアクション映画

反発しあいながらも、犯罪組織とともに戦うリッグスとマータフの中には、コメディタッチな描写や、マータフの家族との触れ合いを描いた人間的ドラマもあり、徐々にふたりのパートナーシップが築かれていく過程が描かれている。

あらすじ[編集]

ある夜、ロスアンジェルスの高級アパートメントから売春婦が飛び降り自殺する。LA市警察本部捜査第一課のロジャー・マータフ部長刑事が、現場に臨場。この飛び降り自殺に事件性があるのか捜査を始めた矢先に、新しい相棒をあてがわれた。薬物対策課から異動してきたマーティン・リッグス刑事である。リッグスはマータフよりかなり若いが、ベトナム戦争では陸軍特殊部隊員として死線をくぐりぬけた経験があり、拳銃射撃と格闘の力量は極めて高い。ただ、3年前に愛妻を事故で亡くして以来[2]、自暴自棄になることが多く、市警察本部でも問題になっていた。

マータフはこの新しい相棒に困惑しながらも、自宅に招くなどして、次第に打ち解けるようになっていく。そしてリッグスと共に売春婦の飛び降り自殺を捜査していくと、背景にCIA特殊部隊のOBたちによるヘロイン密輸組織が浮かび上がってくる。だが、捜査の過程でリッグスとマータフ、さらにはマータフの家族まで命の危険にさらされ始める。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹き替え
TBS テレビ朝日
マーティン・リッグス メル・ギブソン 鈴置洋孝 磯部勉
ロジャー・マータフ ダニー・グローヴァー 田中信夫 池田勝
ジョシュア ゲイリー・ビジー 秋元羊介 金尾哲夫
マカリスター将軍 ミッチェル・ライアン 中庸助 小林修
マイケル・ハンサカー トム・アトキンス 加藤正之 小島敏彦
トリッシュ・マータフ ダーリン・ラヴ 火野カチコ
リアン・マータフ トレイシー・ウォルフ 井上喜久子 渕崎ゆり子
アマンダ・ハンサカー ジャッキー・スワンソン (セリフなし)
マーフィ警部 スティーブ・カーン 村松康雄
藤城裕士[3]
手塚秀彰
精神科医 メアリー・エレン・トレイナー 佐々木優子
ボイエット刑事 グランド・L・ブッシュ 石塚運昇 長島雄一
マッカスキー刑事 ジャック・チボー 藤城裕士
刑事 ドン・ゴードン 広瀬正志
メンデス エド・オロス
エンドウ アル・レオン 長島雄一
ディキシー リリシア・ナフ 深実りか
マックリーリー マイケル・シェーナー 立木文彦 中田和宏
ガスタフ ガスタフ・ヴィンタス 沢木郁也
麻薬の売人 ジミー・F・スキャッグス 星野充昭
ジェイソン・ロナード 沢木郁也
ブラッキー・ダメット 高宮俊介
ニック・マータフ デイモン・ハインズ
キャリー・マータフ エボニー・スミス
役不明又はその他 近藤玲子
高乃麗
矢島晶子
辻親八
増田ゆき
中沢みどり
津村まこと
伊藤栄次
相沢正輝
堀川仁
佐藤しのぶ
伊藤和晃
大黒和広
種田文子
小川智子
柳沢栄治
柳沢真由美
桜澤凛
佐々木瑶子
翻訳 宇津木道子 武満真樹
演出 福永莞爾 蕨南勝之
調整 山田太平
効果 リレーション
プロデューサー 上田正人 圓井一夫
山川秀樹
制作 東北新社
TBS
ムービーテレビジョンスタジオ
初回放送 1988年12月13日
火曜ロードショー
1997年3月23日
日曜洋画劇場
  • テレビ朝日版はこの作品のみステレオ音声で制作、放送された。これは後年に発売されたBlu-ray リーサル・ウェポン コレクションに収録されている。
  • また、テレビ朝日版は2013年1月13日にWOWOWで放映される際に、初回放送時にカットされた箇所を同一声優で追加録音される事となった。

スタッフ[編集]

解説[編集]

全編を通して、爆発シーン・カーチェイス・銃撃戦など、ハードアクションが多い。なお、本作のアクションシーンはホリオン・グレイシーが指導を行っている。

タイトル[編集]

リーサルウェポンとは、直訳すれば「致命的な武器」という意味で通常「凶器」と訳されるが、ここでは「人間兵器」を意味し、マータフが作品の冒頭で「危ない男」リッグスにつけたあだ名である(ときおり、「最終兵器」と誤訳されることがあるが、最終兵器はどちらかというと“Ultimate Weapon”が近い)。

異なるエンディング[編集]

劇場公開には含まれないが、エンディングは2バージョン撮影されており、二人がパートナーを解消した形でエンディングを迎えるバージョンもある。続編の4のDVDに収録されているが、もしこのエンディングが採用された場合は、続編は作られなかったことになる。

日本語吹き替え[編集]

リッグスは自殺用に特殊な弾丸を持ち歩いており、日本語字幕や日本語吹き替え版では単に「自殺用の弾丸」となっているが、オリジナルの英語版では「ホローポイントを(実際映像に映っているのはフルメタルジャケット弾)持っている」と言っている。

評価[編集]

シリーズ化された第2作以降でその傾向が強くなるコメディ的要素やバディ・ムービー的要素が本作品でも見られるが、後の作品と比べて本作は暗く、リッグスの自殺願望のある狂った男という面がかなり押し出されている。

銃の構え方について、マータフ役のダニー・グローヴァーはなかなか様になっているが、メル・ギブソンは構え方が若干おかしいとの指摘があり、さらに射撃場のシーンでは、撃つときに目を閉じてしまっているのが確認できる。

本作におけるリッグスの格闘技術は、殴る・蹴るに加えて関節技にも重点を置いており、格闘技的な視点からはリアルなもの(実際の特殊部隊における使用の有無ではなく、技術の再現という意味合いにおいて)となっている。ただ、現実の格闘技においてもそうであるように、関節技は“視覚的に派手でわかりやすいもの”にはなりにくく、2作目以降ではシンプルな殴る・蹴るがメインであり、その技術も「カラテ」の一言で片付けられるような扱いとなっている。

そのほか[編集]

リッグスの愛用する銃はベレッタ92F、敵の麻薬組織から奪って乱射するサブマシンガンH&K MP5で、奇しくも、この作品から少し遅れて作られ、このシリーズと並んで1980年代後半から1990年代を代表するアクション映画となった『ダイ・ハード』のマクレーン刑事が使用していたのと同じ銃とサブマシンガンである。92FはLAPDの正式採用銃だが、リッグスの物は銃身をより命中精度の高い物に交換した特別製となっている。後にも改良が繰り返され、4作目の『リーサル・ウェポン4』ではレーザーグリップも追加装備される。

続編[編集]

5作目も製作が予定されていたが、メル・ギブソンが出演を辞退したため、5作目の製作企画は消滅した。

脚注[編集]

  1. ^ a b Lethal Weapon (1987)” (英語). Box Office Mojo. 2010年2月16日閲覧。
  2. ^ 彼の自殺願望の原因となった妻の死の真相については第2作で明らかになる。
  3. ^ 本編に初登場してから精神科医と会話するシーンでは村松康雄だが、髭を剃ったマータフに声を掛ける次のシーンでは藤城裕士に変わっている。

外部リンク[編集]