殺し屋

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殺し屋(ころしや)とは、殺人を請け負うことで金銭的利益を得る者。職務上処刑に携わる公務員死刑執行人)は含まれない。

概要[編集]

殺し屋の「業務」たる殺人は時代と場所を問わず犯罪である。日本では、殺し屋に殺人を依頼し、殺し屋が殺人の実行行為に着手すれば、依頼主は殺人罪の教唆犯となり(共犯従属性説)、刑法により処罰される。

殺し屋が稼業として成り立つかどうかは、その国の治安状況と、警察の捜査能力に依拠している。すなわち法治国家においては、実行後に逮捕された場合、営利目的の殺人は極めて厳しい刑罰が科せられることになる。従ってこのリスクが高い日本や先進諸国においては、一回仕事をしただけでも懲役数十年(場合によっては死刑)の実刑を覚悟しなければならず、ビジネスとしては全く成り立たないことになる。また、依頼者(クライアント)は殺人教唆で常に同様の重罪を受ける覚悟をしなければならず、被依頼者が何らかの事件で逮捕された場合には、その自白により依頼者も逮捕される危険性を常に抱えることになる。また、被依頼者によって逆に「出頭するぞ」と脅される危険性をも負うことになる。

殺し屋の一例[編集]

1970年代に実在したとされるマフィアの殺し屋の自叙伝「KILLER」には、以下のような説明がある。

殺し屋はフリー・ランサーと特定の組織にフルタイムで雇われている場合に分けられる。フリーの場合、すべて契約から始まり、金は前金で支払われる。プランは三つの方法が選択される。

  1. 相手の決まった行動を知らされる。
  2. 殺し屋が相手を研究して決まった行動を自分で見つける。
  3. あらかじめ決められた場所に関係者が相手を連れてくる。

計画が完璧であるとはっきりすると仕事が実施される。凶器の用意以外に必要な準備はほとんどないが、目撃されて逃走する可能性がある場合は盗難車を用意しておく。運転手や見張りがつく場合もあるが大抵は一人で行う。但し人込みのなかで仕事をする場合は盗難車と追ってくる車に偶然ぶつかり足止めするための衝突車が使われる。仕事の後にすべき処理は凶器の片付けであり、その後は記憶はしているが仕事を忘れて日常生活に戻ることで終わる。もし目撃者がいた場合もそれぞれが巻き添えを恐れ裁判で証人になろうというほど意識の高いケースはほとんどない。

次に警察だが、警察は殺人事件の犯人を知っていても組織暴力のケースでは証人が得られないとあまり努力はしないが、第三者を巻き込んだ場合はその限りではない。そのため仕事では相手を一人にさせるのが重要になる。最後に死体の処理だが契約において現場に残す場合と死体を無くす場合が指定される。無くす場合は農園、建築現場が使われるとこの殺し屋は示唆している。

公務員としての殺し屋[編集]

国家が秘密警察や情報機関が政治的目的で殺人者を養成する場合もあると考えられる[1]。フィクションにおいてはCIAの殺し屋は隠語で「ウェットボーイ」と言うとされるがその実態は不明である[2]マルコ・ポーロは『東方見聞録』において、暗殺者教団について記述しているがその真偽は不明である。詳細は暗殺教団を参照。

題材とした作品[編集]

殺し屋を主題とした作品、主役または重要人物に殺し屋が登場する作品を記述する。

映画[編集]

オリジナルビデオ[編集]

ゲーム[編集]

ドラマ[編集]

小説[編集]

漫画[編集]

アニメ[編集]

音楽[編集]

参照[編集]

  1. ^ トロツキーを暗殺したラモン・メルカデルなどは明らかに公務として殺人を行った公務員であるが、その実態は完全には明らかにはなっていない。
  2. ^ 映画ザ・シークレットサービス』より。

関連項目[編集]