プラトーン
| プラトーン | |
|---|---|
| Platoon | |
| 監督 | オリヴァー・ストーン |
| 脚本 | オリヴァー・ストーン |
| 製作 | アーノルド・コペルソン |
| 製作総指揮 | ジョン・デイリー デレク・ギブソン |
| 出演者 | チャーリー・シーン ウィレム・デフォー トム・ベレンジャー フォレスト・ウィテカー ジョニー・デップ |
| 音楽 | ジョルジュ・ドルリュー |
| 編集 | クレア・シンプソン |
| 配給 | |
| 公開 | |
| 上映時間 | 120分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $6,000,000[1] |
| 興行収入 | $138,530,565 |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| AllRovi | |
| IMDb | |
『プラトーン』(Platoon, 英語発音: /pləˈtuːn/ プラトゥーン)は、1986年公開のアメリカ映画。初めて本当のベトナム戦争を描いた映画として「プラトーン現象」とも言われる。製作会社はオライオン・ピクチャーズで、監督・脚本はオリヴァー・ストーン。出演はチャーリー・シーン、トム・ベレンジャー、ウィレム・デフォー。第59回アカデミー賞 作品賞、第44回ゴールデングローブ賞 ドラマ部門作品賞受賞作品。
目次 |
[編集] 概要
タイトルの「プラトーン」は、軍隊の編成単位の一つで、30名から60名程度で構成される小隊の意味である。(正しい発音はプラトゥーンである)。
ベトナム帰還兵であるオリヴァー・ストーンが、アメリカ陸軍の偵察隊員であった頃の実体験に基づき、アメリカ軍による無抵抗の民間人虐殺、米兵たちの間で広がる麻薬汚染、仲間内での殺人など、現実のベトナム戦争を描く。出演した俳優は当時まだ無名に近い者が多く、予算は600万$と多くはなかったが、実体験に基づいたリアリティのある戦闘シーンなどハリウッド的スペクタクル映画の要素も備えており、アメリカ国内だけで予算の20倍を超える1億3800万ドルの興行収入を記録した。
[編集] ストーリー
1967年のベトナム。クリス・テイラーは自分と同年代の、しかも少数民族や貧困層の若者が次々と徴兵される現実に憤りを覚え、大学を中退して陸軍に志願、ベトナムにやってきた。しかし戦場の過酷さは彼の想像を遥かに超えるものであり、現地に配属された当日に自身の決断を後悔する。テイラーはカンボジア国境付近のアメリカ陸軍第25歩兵師団に配属される。
[編集] スタッフ
- 監督/脚本:オリヴァー・ストーン
- 製作総指揮:ジョン・デイリー、デレク・ギブソン
- 製作:アーノルド・コペルソン
- 撮影:ロバート・リチャードソン
- 音楽:ジョルジュ・ドルリュー
- 特殊メイク:ゴードン・J・スミス
- 美術:ローデル・クルツ
- 日本語字幕翻訳:岡枝慎二
- 日本語吹替翻訳:峯間貴子
[編集] キャスト
| 役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | ||
|---|---|---|---|---|
| DVD | テレビ朝日 | テレビ東京 | ||
| クリス・テイラー | チャーリー・シーン | 宮本充 | 池田秀一 | 堀内賢雄 |
| ボブ・バーンズ2等軍曹 | トム・ベレンジャー | 谷口節 | 佐々木功 | 山路和弘 |
| エライアス・グロージョン3等軍曹 | ウィレム・デフォー | 大塚芳忠 | 苅谷俊介 | 森田順平 |
| バニー | ケヴィン・ディロン | 落合弘治 | 古田信幸 | 藤原啓治 |
| ビッグ・ハロルド | フォレスト・ウィテカー | 相沢正輝 | 屋良有作 | 中博史 |
| レッド・オニール | ジョン・C・マッギンリー | 田原アルノ | 千田光男 | 内田直哉 |
| ラー | フランチェスコ・クイン | 古澤徹 | 麦人 | 廣田行生 |
| ハリス大尉 | デイル・ダイ | 水野龍司 | 池田勝 | 仲野裕 |
| ガーター・ラーナー | ジョニー・デップ | 岩松廉 | 星野充昭 | 川島得愛 |
| キング | キース・デイヴィッド | 中博史 | 谷口節 | 楠見尚己 |
| フランシス | コーリー・グローヴァー | 田中亮一 | 成田剣 | |
| ウォルフ中尉 | マーク・モーゼス | 清水明彦 | 安原義人 | 平田広明 |
| ウォーレン | トニー・トッド | 手塚秀彰 | ||
| ジュニア | レジー・ジョンソン | 檀臣幸 | 江原正士 | |
| ガードナー | ボブ・オーウィグ | 牛山茂 | ||
| ドク | ポール・サンチェス | 青山穣 | 田原アルノ | |
| クロフォード | クリス・ペダーソン | 家中宏 | 二又一成 | |
- ビデオ版
- 制作:東北新社、演出:伊達康将、翻訳:佐藤一公、調整:小野敦志、プロデューサー:猪谷敬二
- その他の声の出演:中田和宏、水野龍司、咲野俊介、大川透、水内清光、浜田賢二、古澤徹、平野俊聖、宮島史年、阪口周平、定岡小百合
- 日本語版制作:演出:向山宏志、翻訳:平田勝茂、調整:飯塚秀保、効果:リレーション、担当:古田啓介、川島誠一、プロデューサー:久保一郎、渡邉一仁、寺島洋平、制作:テレビ東京、グロービジョン
[編集] 製作
主人公のクリス・テイラー役には当初カイル・マクラクランやキアヌ・リーヴスが候補に挙がっていたが、共に出演を断られた。また、チャーリー・シーンの実兄であるエミリオ・エステヴェスにも出演を依頼したがギャランティー関連の交渉が成立せず、「テイラーを演じるには若すぎる」として出演を断っていた弟のシーンが演じることとなった。また監督はジョニー・デップにもテイラー役をオファーしている。デップは自分が若すぎることと自らに知名度がないことを理由に断ったが、ストーンは「彼は将来一大映画スターになるであろう」と予測し、ガーター・ラーナー役での出演を直訴した。
冷酷無比な人物として登場するバーンズ軍曹の役は当初ケビン・コスナーに出演を依頼していた。
撮影はフィリピンのルソン島で行われている。映画に参加する全ての俳優は撮影開始2週間前からフィリピンに滞在し当時の生活を実践した。髪型と食料は軍人仕様と同一のもの(GIカットにレーション)とさせられ、シャワーを浴びることさえ許可されなかった。また、ジャングルで夜を明かす際もローテーションで監視まで行う徹底振りであった。指導には、元アメリカ海兵隊大尉であり本作でハリス大尉役を演じているデイル・ダイが係わっている。
映画で使用された煙草は、オリヴァー・ストーンがリアリティに拘った結果、当時製造されていた桜色のパッケージを施したマールボロを再現した。
バーンズ軍曹のモデルとなった人物は、過去、顔のキズを治すため沖縄基地へ赴任したことがあり日本人女性と結婚している(原作より)。『プラトーン』のナレーションは主役を演じたチャーリー・シーンにより行われたが、同じくベトナム戦争を題材にした映画である『地獄の黙示録』ではシーンの実父であるマーティン・シーンがナレーションを担当している。
映画に参加した俳優の中には着用しているヘルメットに自らメッセージを書き加えた者もいる。ジョニー・デップはシンプルに、当時交際していた女優のシェリリン・フェンの名前を書いた。また彼は撮影当時22歳であったが、アメリカ国外へ出たのは『プラトーン』の撮影が初めてであった。彼の将来性を見抜いていたストーンは、ジョニー・デップを初めてハリウッドに紹介した人物であるとされている。
『プラトーン』の成功でオリヴァー・ストーンはベトナム戦争を題材にした映画の先駆者として評価されるようになり、一人のベトナム帰還兵の生涯を描いた『7月4日に生まれて』を監督。同作品でもアカデミー監督賞を受賞した。
エライアス・グロージョンが両手を上げ膝を落とし倒れる場面は白土三平の漫画『ワタリ』から着想を得ている[2]。
焼き討ちした村を離れ、大勢の兵士が銃を携行して移動するシーンには日本のMGC (トイガンメーカー)製モデルガンM16が小道具として使われていた。
[編集] 受賞・ノミネート
- 第59回アカデミー賞
- 受賞:作品賞、監督賞、編集賞、録音賞
- ノミネート:脚本賞、助演男優賞(ベレンジャー/デフォー)、撮影賞
- 第44回 ゴールデングローブ賞
- 受賞:ドラマ部門作品賞/監督賞/助演男優賞(ベレンジャー)
- ノミネート:脚本賞
- 第41回 英国アカデミー賞
- 受賞:監督賞、脚本賞
- ノミネート:撮影賞
- 第2回 インディペンデント・スピリット賞
- 受賞:作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞
- ノミネート:主演男優賞(デフォー)
- 第37回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(監督賞)
- 第22回 カンザスシティ映画批評家協会賞 監督賞
- 第7回 ボストン映画批評家協会賞 監督賞
- 第61回 キネマ旬報ベスト・テン 委員選出外国語映画第2位
- 第11回 日本アカデミー賞 最優秀外国語作品賞
[編集] 脚注
- ^ “Platoon (1986)” (英語). Box Office Mojo. 2011年4月3日閲覧。
- ^ ワタリ
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