ハート・ロッカー
| ハート・ロッカー | |
|---|---|
| The Hurt Locker | |
| 監督 | キャスリン・ビグロー |
| 脚本 | マーク・ボール |
| 製作 | キャスリン・ビグロー マーク・ボール ニコラ・シャルティエ グレッグ・シャピロ マルコ・ベルトラミ バック・サンダース |
| 出演者 | ジェレミー・レナー アンソニー・マッキー |
| 音楽 | マルコ・ベルトラミ バック・サンダース |
| 編集 | ボブ・ムラウスキー クリス・イニス |
| 配給 | |
| 公開 | |
| 上映時間 | 131分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $15,000,000[1] |
| 興行収入 | $49,230,772[1] |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| AllRovi | |
| IMDb | |
『ハート・ロッカー』(原題: The Hurt Locker)は、2008年のアメリカ映画。イラクを舞台としたアメリカ軍爆弾処理班を描いた戦争アクション、社会派ドラマ。撮影はヨルダンで行われた。第82回アカデミー賞作品賞受賞作品。
目次 |
[編集] 概要
タイトルはアメリカ軍の隠語で「苦痛の極限地帯」「棺桶」を意味する。2008年のヴェネツィア国際映画祭、トロント国際映画祭で上映。第82回アカデミー賞では9部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、編集賞、音響効果賞、録音賞の6部門で受賞した。
[編集] ストーリー
2004年、イラク・バグダッド郊外。アメリカ軍の危険物処理班は、路上に仕掛けられた「即席爆発装置(IED)」と呼ばれる爆弾の解体、爆破の作業を進めていた。だが、準備が完了し、彼らが退避しようとしたそのとき、突如爆弾が爆発した。罠にかかり殉職した隊員に代わり、また新たな“命知らず”が送り込まれてきた。地獄の炎天下、処理班と姿なき爆弾魔との壮絶な死闘が始まる。
[編集] キャスト
| 役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
|---|---|---|
| ウィリアム・ジェームズ二等軍曹 | ジェレミー・レナー | 加瀬康之 |
| J・T・サンボーン軍曹 | アンソニー・マッキー | 坂詰貴之 |
| オーウェン・エルドリッジ特技兵 | ブライアン・ジェラティ | 土田大 |
| マシュー“マット”・トンプソン軍曹 | ガイ・ピアース | 東地宏樹 |
| ジョン・ケンブリッジ軍医中佐 | クリスチャン・カマルゴ | 入江崇史 |
| PMC(民間軍事会社)分隊長 | レイフ・ファインズ | 原康義 |
| リード大佐 | デヴィッド・モース | 楠見尚己 |
| コニー・ジェームズ | エヴァンジェリン・リリー | 北西純子 |
[編集] 撮影
撮影は2007年、ヨルダンのアンマンとクウェートで行われた。治安面から、当初はモロッコで撮影する段取りもされていたが、監督のキャスリン・ビグローの判断で、物語の舞台に近い中東で撮影された。撮影場所によっては、イラク国境とわずか3マイル近い場所だった時もある。カメラは低予算のため、スーパー16ミリカメラが使用され、同時に4台以上のカメラで撮影するスタイルを取り、その結果、撮影されたフィルムは200時間に及んだという。俳優達は、実際にアメリカ軍の軍事訓練を受けて撮影に臨んでいる。また、通常のハリウッドの撮影条件とは違い、誰一人、個人用のバスルームや空調の整ったトレーラーは与えられなかったという。製作費は約16億円。
[編集] 主な受賞
- ハリウッド映画祭:監督賞、ブレイクスルー男優賞
- ゴッサム賞:作品賞、アンサンブル演技賞
- 2009年ナショナル・ボード・オブ・レビュー:ブレイクスルー男優賞
- 第35回ロサンゼルス映画批評家協会賞:作品賞、監督賞
- 第75回ニューヨーク映画批評家協会賞:作品賞、監督賞
- ボストン映画批評家協会賞:作品賞、監督賞、主演男優賞、撮影賞、編集賞
- 第44回全米映画批評家協会賞:作品賞、監督賞、主演男優賞
- 第14回サテライト賞:作品賞 (ドラマ部門)、主演男優賞 (ドラマ部門)、監督賞、編集賞
- 全米製作者組合賞:作品賞
- 全米監督組合賞:作品賞
- 第63回英国アカデミー賞:作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、編集賞、音響賞、撮影賞
- 第82回アカデミー賞:作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、編集賞、音響効果賞、録音賞
[編集] 備考
- 音楽に、アンチ・ブッシュで知られるインダストリアル・ロックバンドミニストリー(Ministry)が三曲提供している。
- ポール・リークホフ(全米イラク・アフガニスタン帰還兵協会会長)は、「戦争を分かりやすく伝えようとしているが、経験者の私たちはあまりの不正確さにうんざりしてしまう。調査不足というだけでなく、端的に言えば米軍への敬意に欠けている」と、この映画に対して不満を述べている。[2]
- ゲイツ国防長官は迫真と評し好んでいるが、現役のEODチームの兵らの意見は異なる。また、国防総省は当初、撮影に協力し現場にTodd Breasseale中佐を送ることになっていたが問題が発覚したという[3]。
- 劇中にXbox 360のゲームソフト『Gears of War』が登場するが、このゲームの発売は2006年であり、本作の時代設定である2003年には存在しない。それどころか、Xbox 360本体(2005年発売)すら発売されていない。
[編集] トラブル
製作者の一人・ニコラ・シャルティエが、電子メールで投票を呼び掛けるなどの不正行為を行い同氏の授賞式への出席は禁止された[4]。またアカデミー賞授賞式直前にはイラク戦争でアメリカ陸軍の爆破物処理班に所属していた曹長がモデルは自分であるとして訴えを起こした。弁護士によれば作中で主人公が使うコールサイン、"ブラスター・ワン"や映画のタイトル「ハート・ロッカー」は曹長が考えた言葉だと主張している[5]。
[編集] 参考文献
- ^ a b “The Hurt Locker (2009)”. Box Office Mojo. 2011年6月1日閲覧。
- ^ 間違いだらけの戦争描写 アカデミー賞に輝いた『ハート・ロッカー』は米軍への敬意に欠ける ニューズウィーク日本語版 2010年3月24日
- ^ 'The Hurt Locker' sets off conflict Los Angeles Times
- ^ “'Hurt どうなる?アカデミー賞、最有力候補が規定違反”. AFP (2010年3月1日). 2010年6月20日閲覧。
- ^ “アカデミー賞直前『ハート・ロッカー』は僕がモデル!と陸軍曹長が訴訟”. シネマトゥデイ (2010年3月4日). 2010年6月20日閲覧。
[編集] 外部リンク
- 公式ウェブサイト
- Hurt Locker, The (2008) - Movie Review Query Engine(英語)
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