ザ・デッド/「ダブリン市民」より

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ザ・デッド/「ダブリン市民」より
The Dead
監督 ジョン・ヒューストン
脚本 トニー・ヒューストン
原作 ジェイムズ・ジョイス
製作 ヴィーラント・シュルツ=カイル
クリス・シュバーニヒ
製作総指揮 ウィリアム・J・クィグレー
出演者 アンジェリカ・ヒューストン
ドナルド・マッキャン
音楽 アレックス・ノース
撮影 フレッド・マーフィ
編集 ロベルト・シルヴィ
配給 イギリスの旗 Vestron
日本の旗 ヘラルド・エース
公開 イタリアの旗 1987年9月3日VIFF
イギリスの旗 1987年12月11日
日本の旗 1988年9月3日
上映時間 83分
製作国 イギリスの旗 イギリス
言語 英語
興行収入 $4,370,078[1]
テンプレートを表示

ザ・デッド/「ダブリン市民」より』(The Dead)は、ジョン・ヒューストン監督による1987年の映画である。ジェイムズ・ジョイスの短編集『ダブリン市民』の一篇「死者たち」が原作である。ヒューストン監督は公開前に亡くなり、遺作となった。

ストーリー[編集]

1904年、雪のクリスマスを迎えたダブリン。大学教授のガブリエル・コンロイと妻のグレタは年老いたジュリアとケイトというモーカン叔母姉妹と姪メアリーが毎年主催している舞踏会に遅れてくる。大勢集まり、メアリーのピアノ演奏、グレイ氏の詩の朗読、ダンスや談話などの活気で温かくなごやかな雰囲気だった。ガブリエルが3人のもてなしに対してスピーチをしてお開きとなる。帰り際に客の一人で歌手のバーテル・ダーシーが歌うアイルランドのバラード(List of Irish ballads)「オクリムの乙女」(The Lass of Aughrim)という歌を聴いた時から、グレタの様子が日頃とは別人のようにおかしくなる。ホテルに戻ったガブリエルは、グレタから彼女がゴールウェイの祖母の田舎に住んでいた娘時代に出会った、この歌をよく口ずさんだ少年マイケル・フューリーの悲しい思い出話を聞かされる。結核になり、会うことが許されず、グレタがダブリンに発つ日に病床を抜け出し、冷たい雨の中、庭先に立っていた。そしてまもなく亡くなったという。ガブリエルは嫉妬が妻の憐れみ、それが愛に変化していき、今夜起こった様々な光景を思い出す。生きとし生けるものが遅かれ早かれ、移り住むおびただしい死者たちの世界を想う。外に降りしきる雪はマイケルの墓も、アイルランド全土を優しく包み込むかのようである。

キャスト[編集]

受賞とノミネート[編集]

映画祭・賞 部門 候補 結果
アカデミー賞 脚色賞 トニー・ヒューストン ノミネート
衣裳デザイン賞 ドロシー・ジーキンス
全米映画批評家協会賞 作品賞 受賞
インディペンデント・スピリット賞 監督賞 ジョン・ヒューストン 受賞
助演女優賞 アンジェリカ・ヒューストン
脚本賞 トニー・ヒューストン ノミネート
撮影賞 フレッド・マーフィ
東京国際映画祭 特別功労賞 ジョン・ヒューストン 受賞

参考文献[編集]

  1. ^ The Dead”. Box Office Mojo. 2011年9月22日閲覧。

外部リンク[編集]