her/世界でひとつの彼女

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her/世界でひとつの彼女
Her
監督 スパイク・ジョーンズ
脚本 スパイク・ジョーンズ
製作 ミーガン・エリソン
ヴィンセント・ランディ英語版
製作総指揮 チェルシー・バーナード
ナタリー・ファリー
ダニエル・ルピ英語版
出演者 ホアキン・フェニックス
エイミー・アダムス
ルーニー・マーラ
オリヴィア・ワイルド
スカーレット・ヨハンソン
音楽 アーケイド・ファイア[1]
撮影 ホイテ・ヴァン・ホイテマ
編集 エリック・ザンブランネン英語版
ジェフ・ブキャナン
製作会社 アンナプルナ・ピクチャーズ英語版
配給 アメリカ合衆国の旗 ワーナー・ブラザーズ
日本の旗 アスミック・エース
公開 アメリカ合衆国の旗 2013年10月13日NYFF
アメリカ合衆国の旗 2013年12月18日(限定)
アメリカ合衆国の旗 2014年1月10日(拡大)
日本の旗 2014年6月28日
上映時間 120分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 $20,347,728 [2]
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her/世界でひとつの彼女』(ハー せかいでひとつのかのじょ、原題:Her )は、スパイク・ジョーンズ監督・脚本による2013年のアメリカ合衆国SF恋愛映画である。コンピュータのオペレーティングシステム(人格を持つ最新の人工知能型OS)に恋をする男を描いた物語である。2013年10月にニューヨーク映画祭でプレミア上映され、同年12月18日にアメリカ合衆国で劇場公開される[3][4]

キャスト[編集]

製作[編集]

当初はキャリー・マリガンがキャスティングされていたがスケジュールの都合により降板し[5]、彼女の役割はルーニー・マーラが引き継いだ。

主要撮影は2012年夏に行われた[3]

撮影中はサマンサ・モートンがサマンサの声を演じた。ジョーンズの提案により、彼女とホアキン・フェニックスは現場でお互い顔を合わせないようにした[6]。サマンサの声はポストプロダクション中にスカーレット・ヨハンソンに変更された[7]

公開[編集]

ワールド・プレミアは2013年10月12日に第51回ニューヨーク映画祭英語版でクロージング作品として行われた[8]。北米配給はワーナー・ブラザーズが行い、当初は2013年11月20日に限定公開される予定であった[4]。その後、賞レースキャンペーン対策として、限定公開日が2013年12月18日、拡大公開日が2014年1月10日に変更された[9]

評価[編集]

本作は高く評価されている。映画批評サイトRotten Tomatoesには、212件のレビューがあり、批評家支持率は94%、平均点は10満点中8.5点となっている[10]。また、Metacriticには、45件のレビューがあり、加重平均値は91/100となっている[11]

主人公を演じたホアキン・フェニックスの演技だけでなく、サマンサの声を担当したスカーレット・ヨハンソンの演技も称賛されており、アカデミー賞へのノミネートが期待されている。もし、ヨハンソンがノミネートされると、声だけの演技で初めてアカデミー賞にノミネートされた俳優となる[12][13]。ただし、アカデミー賞の前哨戦の中でも特に重要だといわれるゴールデン・グローブ賞へのノミネート資格はない。これは、演技部門の賞にノミネートされるにはスクリーンに映る必要があるという規定のためである[14]

音楽ジャーナリストの沢田太陽は「映画の可能性を先に進める、映画史に残るクラスの大傑作」と絶賛し、「映画におけるオリジナリティの枯渇が嘆かれているが、時代と世の中の変化に着目すればいくらでもストーリーを作り出せることを証明した」とも述べている。また、本作の音楽に関しては「本作で描かれた都市風景にあっており、インディ・カルチャー好きにとっては本作の作曲陣は見逃せないものだ」と評している[15]

第8回ローマ映画祭において、スカーレット・ヨハンソンが最優秀女優賞を受賞した[16]

第85回ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞において、作品賞と監督賞を受賞した[17]

参考文献[編集]

  1. ^ Pelly, Jenn (2013年8月7日). “Arcade Fire Score Spike Jonze Film Her”. Pitchfork Media. 2013年8月7日閲覧。
  2. ^ Her (2013)”. 2014年1月31日閲覧。
  3. ^ a b Han, Angie (2012年8月31日). “Spike Jonze’s Movie With Joaquin Phoenix Gets New Title, Official Synopsis”. /Film. 2012年8月31日閲覧。
  4. ^ a b c d McNary, Dave (2013年5月21日). “Warner Bros. Sets Joaquin Phoenix Pic ‘Her’ for Nov. 20”. Variety. Reed Business Information. 2013年5月22日閲覧。
  5. ^ Gallagher, Brian (2012年4月25日). “Rooney Mara Joins the Untitled Spike Jonze Project”. MovieWeb.com. 2012年8月31日閲覧。
  6. ^ Harris, Mark (2013年10月6日). “Exclusive:Him and Her: How Spike Jonze Made the Weirdest, Most Timely Romance of the Year”. nymag.com. 2013年11月11日閲覧。
  7. ^ Buchanan, Kyle (2013年6月21日). “Exclusive: Scarlett Johansson Replaced Samantha Morton in Spike Jonze’s New Film, Her”. nymag.com. 2013年11月11日閲覧。
  8. ^ Itzkoff, Dave (2013年8月19日). “New York Film Festival Announces Its Main Slate”. The New York Times. The New York Times Company. 2013年8月19日閲覧。
  9. ^ McNary, Dave (2013年8月13日). “Joaquin Phoenix’s ‘Her’ Pushed Back for Awards Campaign”. Variety. Reed Business Information. 2013年8月19日閲覧。
  10. ^ Her (2013)”. 2014年2月17日閲覧。
  11. ^ Her”. 2014年2月17日閲覧。
  12. ^ Scarlett Johansson's 'Her' Role Might Make History At Oscars”. 2013年11月13日閲覧。
  13. ^ Scarlett Johansson’s Voice Performance Brings ‘Her’ First Oscar? [Video]”. 2013年11月13日閲覧。
  14. ^ スカーレット・ヨハンソン、声のみ出演の新作はゴールデン・グローブ賞の資格なし”. 2013年12月8日閲覧。
  15. ^ 映画「her/世界でひとつの彼女」感想~これぞ映画の進化系!22世紀にまで伝えたいポエティックな未来派ロマンス”. 2014年2月17日閲覧。
  16. ^ Matthew McConaughey and Scarlett Johansson honoured at Rome festival”. 2013年11月19日閲覧。
  17. ^ NATIONAL BOARD OF REVIEW ANNOUNCES 2013 AWARD WINNERS”. 2013年12月5日閲覧。

外部リンク[編集]