バットマン ビギンズ
| バットマン ビギンズ | |
|---|---|
| Batman Begins | |
| 監督 | クリストファー・ノーラン |
| 脚本 | クリストファー・ノーラン デヴィッド・S・ゴイヤー |
| 製作 | ラリー・J・フランコ チャールズ・ローヴェン エマ・トーマス |
| 製作総指揮 | ベンジャミン・メルニカー マイケル・ウスラン |
| 出演者 | クリスチャン・ベール マイケル・ケイン リーアム・ニーソン ケイティ・ホームズ ゲイリー・オールドマン |
| 音楽 | ジェームズ・ニュートン・ハワード ハンス・ジマー |
| 撮影 | ウォーリー・フィスター |
| 編集 | リー・スミス |
| 製作会社 | シンコピー・フィルムズ レジェンダリー・ピクチャーズ |
| 配給 | ワーナー・ブラザーズ |
| 公開 | 2005年6月15日 2005年6月18日 |
| 上映時間 | 141分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $150,000,000[1] |
| 興行収入 | $372,710,015[1] |
| 前作 | バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲 |
| 次作 | ダークナイト |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| AllRovi | |
| IMDb | |
『バットマン ビギンズ』(Batman Begins)は、2005年のアメリカ映画。ボブ・ケインによるアメリカン・コミックス『バットマン』が原作。1989年から続く実写映画版の第5作。コミックス版のシリーズ連作『バットマン:ダークナイト・リターンズ』から影響を受けたシリアスな作風である。
2005年6月15日、アメリカ公開。上映時間141分。ワーナー・ブラザーズ提供。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
目次 |
[編集] 概要
青年ブルース・ウェインが、何故、どのようにバットマンになったのかを描く。従来の映画版と比べると現代風の世界観である。ストーリーはコミック『バットマン・イヤーワン』を基にしているが、完成した作品は印象的なシーンとプロットの流用に留まっている。実写映画版バットマンシリーズの時系列に焦点を合わせれば、『バットマン』の前の時期を描いている作品であるが、直接的な繋がりはなく、新たなバットマンシリーズの第1作となっている。
今回登場の代表的ヴィラン(敵役)は、ラーズ・アル・グールと、スケアクロウの二人であり、本作のエンドシーンにはジョーカーの登場を予想させるシーンもあり、次作「ダークナイト」への布石となっている。
ストーリーはヘンリー・デュカードやラーズ・アル・グールとの対立が主軸となっている。また、他の実写映画版に比べて、オリジナルキャラクターが少なく、コミックス版キャラクターの登場が多い。バットマンの敵役・スケアクロウやカーマイン・ファルコーニなども登場するが、ストーリーの中心には据えられていない。コミックスでは敵役が入院させられる精神病院アーカム・アサイラムも登場する。だが、この映画ではジョナサン・クレイン(スケアクロウ)の勤務病院となっており、設備も殆ど現実の病院に即している。戦車のようなデザイン(タンブラー)のバットモービルによるカーアクションも話題になった。「ビギンズ」の名の通り、ジョー・チルによりブルース・ウェイン(バットマン)の両親が殺害される場面なども作品中に登場する。これは、ティム・バートン監督の映画版での設定「ジョーカーによって両親が殺害される」とは違い、コミックスの設定に沿ったもので、ここにも回帰がうかがえる。現在の原作の設定と、厳密には異なる。
『バットマン:ダークナイト・リターンズ』の影響が色濃い作品であるが、ブルースのキャラクター像は旧来通り、父親トーマスへのコンプレックスを持つ性格となっている。さらに、ジム・ゴードン警部補を登場させ、他の実写映画版と異なりバットマンを「政府非公認のクライムファイター(=犯罪者退治専門のヒーロー)」として設定した。
第78回アカデミー賞撮影賞ノミネート。
[編集] ストーリー
長引く不況で貧困に喘ぐ大都市ゴッサム・シティ、ブルース・ウェインと呼ばれた少年は、観劇を見た後の帰り道に両親を殺害されてしまう。十数年後、成長したブルースは両親を殺した犯人が裁判を終えた直後に殺害される現場を目撃する。 復讐、自分への罪悪感、悪とは何か、正義とは何かといった葛藤に悩み、ゴッサム・シティの治安は悪化する一方、青年となった彼はあてのない放浪の旅の果てに、ヒマラヤの奥地で影の同盟という謎の組織と接触する。
影の同盟の下で訓練を積んだブルースは、影の同盟を抜け出し汚職と腐敗や犯罪が蔓延するゴッサム・シティに舞い戻る。その後、執事のアルフレッドや応用科学部に左遷させられたフォックスの協力を得て、幼い自分が恐怖を感じた体験を基に、犯罪者に対し恐怖心を抱かせるシンボルとして「バットマン」になることを決意するが、それは過酷な現実の始まりであった。
[編集] キャスト
| 役名 | 俳優 |
|---|---|
| ブルース・ウェイン/バットマン | クリスチャン・ベール |
| ヘンリー・デュカード(真のラーズ・アル・グール) | リーアム・ニーソン |
| レイチェル・ドーズ | ケイティ・ホームズ |
| アルフレッド・ペニーワース | マイケル・ケイン |
| ジェームズ(ジム)・ゴードン | ゲイリー・オールドマン |
| ルーシャス・フォックス | モーガン・フリーマン |
| ジョナサン・クレイン/スケアクロウ | キリアン・マーフィ |
| ラーズ・アル・グール | 渡辺謙 |
| カーマイン・ファルコーニ | トム・ウィルキンソン |
| リチャード・アール | ルトガー・ハウアー |
| アーノルド・フラス刑事 | マーク・ブーン・ジュニア |
| ギリアン・B・ローブ市警本部長 | コリン・マクファーレン |
| フェイデン判事 | ジェラルド・マーフィー |
| フィンチ検事長 | ラリー・ホールデン |
| トーマス・ウェイン | ライナス・ローチ |
| マーサ・ウェイン | サラ・スチュワート |
| 幼少期のブルース・ウェイン | ガス・ルイス |
| ジョー・チル | リチャード・ブレイク |
| ジョージ・フレデリックス | ジョン・ノーラン |
[編集] スタッフ
- 監督:クリストファー・ノーラン
- 音楽:ハンス・ジマー、ジェームズ・ニュートン・ハワード
- 視覚効果:ダブル・ネガティブ、ムービング・ピクチャー・カンパニー、シネサイト、フレームストアCFC、BUFカンパニー、リーダー・セレビック
[編集] 日本語吹替
| 劇場公開版 DVD・Blu-ray |
2007年10月5日 日本テレビ 金曜ロードショー |
2008年8月8日 フジテレビ 金曜プレステージ |
|
|---|---|---|---|
| ブルース/バットマン | 檀臣幸 | 東地宏樹 | 高橋広樹 |
| デュカード | 佐々木勝彦 | 津嘉山正種 | 若本規夫 |
| レイチェル | 小島幸子 | 高橋理恵子 | 木下紗華 |
| アルフレッド | 小川真司 | 中村正 | 岩崎ひろし |
| ゴードン | 納谷六朗 | 山路和弘 | 大塚芳忠 |
| フォックス | 池田勝 | 坂口芳貞 | 阪脩 |
| クレイン/スケアクロウ | 遊佐浩二 | 関俊彦 | 内田夕夜 |
| ラーズ | 大川透 | 緒方文興 | てらそままさき |
| ファルコーニ | 稲葉実 | 石田太郎 | 楠見尚己 |
| アール | 石田太郎 | 小川真司 | |
| フラス | 遠藤純一 | 塩屋浩三 | 北川勝博 |
| ローブ | 石住昭彦 | 秋元羊介 | |
| フェイデン | 牛山茂 | 梁田清之 | |
| フレデリックス | |||
| フィンチ | 松本大 | 井上倫宏 | |
| チル | 小形満 | ||
| その他 | 佐々木敏、伊井篤史 樫井笙人、斉藤次郎、 |
矢島晶子 てらそままさき |
根本泰彦、小幡あけみ 中山依里子、菊地ゆうみ |
| 翻訳 | 杉田朋子 | 武満眞樹 | 松崎広幸 |
| 演出 | 岩浪美和 | 小山悟 | 清水洋史 |
| 調整 | 金谷和美 | 重光秀樹 | 田中和成 |
| 効果 | リレーション | サウンドボックス | |
| 制作 | ワーナー・ホーム・ビデオ 東北新社 |
東北新社 | |
- またラーズ役の渡辺謙は洋画に出演する際、吹き替えも兼任しているが、本作では自身の役の吹き替えを担当していないめずらしい作品である。
[編集] その他
- 主役のクリスチャン・ベールは今作の撮影の前は『マシニスト』の撮影で極端に痩せており、標準体重に戻すためアイスなどを食べまくったが、太りすぎてしまいバットスーツが入らなくなったという逸話がある。その後ウエイトトレーニングを行い筋肉質な体形になった。
- バットモービルを気に入ったクリスチャン・ベールは監督に「撮影が終わったらマシンを購入したい」と申し出たが「続編でも使う」との理由で断られた。
- サウンドトラック盤に収録された12の曲名は全てコウモリの学名から取られている。トラック4~9の曲名は「Barbastella」、「Artibeus」、「Tadarida」、「Macrotus」、「Antrozous」、「Nycteris」となっていて、頭文字を並べると「BATMAN」になる。
- ブルース・ウェインの乗る車は「ランボルギーニ・ムルシエラゴ」で、「ムルシエラゴ」とはスペイン語で「コウモリ」である。
- 2008年1月にパチンコ遊技機としてパチンコ・パチスロメーカーの平和から、SS枠第5段「CRバットマン ビギンズH9AX」、「CRバットマンビギンズ9AW」が発表された。
- ノーラン監督によると、『ビギンズ』の世界は「ヒーロー、ヒーローコミックが存在しない世界」であり、「それがバットマンの世界だ」と熱心に語っている。そのため、ブルースが両親と共に行ったのは『奇傑ゾロ』の映画ではなくオペラとなっている。
- ノーラン監督は『007シリーズ』のファンと公言しており監督を熱望している。バットマンシリーズは特異な秘密兵器の数々などボンド作品に通じるものがあり、本作ではバットマンがバットモービルで警察の追跡から逃げるシーンで1カット、警備員に目の前で起きている事が信じられず手に持った飲み物を「酔ったのか?」とばかりに見つめる『私を愛したスパイ』~『ユア・アイズ・オンリー』などで見られたのとそっくりな仕草をさせている。次作品『ダークナイト』でもオマージュと思しきシーンがある。
[編集] 脚注
- ^ a b “Batman Begins (2005)”. Box Office Mojo. 2009年11月6日閲覧。
[編集] 外部リンク
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