レイダース/失われたアーク《聖櫃》
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| レイダース/失われたアーク《聖櫃》 Raiders of the Lost Ark |
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|---|---|
| 監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
| 製作総指揮 | ジョージ・ルーカス ハワード・G・カザンジャン |
| 製作 | フランク・マーシャル |
| 脚本 | ローレンス・カスダン |
| 出演者 | ハリソン・フォード |
| 音楽 | ジョン・ウィリアムズ |
| 撮影 | ダグラス・スローカム |
| 編集 | マイケル・カーン |
| 配給 | パラマウント映画 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 115分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 制作費 | $20,000,000 |
| 興行収入 | |
| 次作 | インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 |
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| キネマ旬報 | |
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| IMDb | |
『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(レイダースうしなわれたアーク、Raiders of the Lost Ark)は、1981年のアメリカ映画。アドベンチャー映画。『インディ・ジョーンズ シリーズ』の第1作である。
「レイダース」のレイダーとは、盗賊のこと。「失われたアーク」とはモーセの十戒の書かれた石板を納めた「聖櫃」のことであり、ユダヤの秘宝の一つ。
米アカデミー賞視覚効果、編集、美術、音響賞を受賞。またスピルバーグ監督が『未知との遭遇』に続く2度目の監督賞ノミネート、作品賞、撮影賞、作曲賞にもノミネートされた。
制作費1800万ドルという中規模予算の作品ながら、世界興行収入3億8000万ドルの大ヒットを記録し、続編として『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984年)、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989年)が製作された。
当初は『~最後の聖戦』までの三部作をもってシリーズ完結の予定だったが、ファンからの根強い続編製作の声とスピルバーグ、フォード、そしてシリーズ続行に消極的だったルーカスの意思が一致し、19年ぶりのシリーズ第4作として『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』が完成。アメリカでは2008年5月22日、日本では2008年6月21日に公開された。
ビデオ化の際に改題され、「Indiana Jones and the Raiders of the Lost Ark」となった。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] ストーリー
高名な考古学者インディアナ・ジョーンズには、世界中の宝物を探し発見するというトレジャーハンターとしての顔があった。ある日インディの下に、アメリカ政府機関から、ナチスドイツが聖櫃(アーク)の発掘を進めているという情報が舞い込む。何としてでもナチスより先に聖櫃を手に入れろとの依頼を受け、インディは聖櫃の争奪戦に臨む。
[編集] キャスト
- インディアナ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)
- 主人公。有名な考古学者にして無類の冒険家。
- マリオン・レイヴンウッド(カレン・アレン)
- インディのかつての恋人。ネパールで酒場を営んでいた。アークを見つける鍵となる「ラーの杖飾り」を持つ。
- サラー(ジョン・リス=デイヴィス)
- インディの友人で、エジプトの発掘王。
- マーカス・ブロディ(デンホルム・エリオット)
- 大学の副学部長で、インディの上司。博物館の館長でもある。
- ルネ・ベロック(ポール・フリーマン)
- フランスの考古学者で、インディのライバル。インディが苦労して手に入れた宝を横から奪っていく、ハイエナのような男。ナチスと手を組んでアークを狙う。
- アーノルド・エルンスト・トート(ロナルド・レイシー)
- ゲシュタポのエージェントで荒手の拷問を得意とする。ラーの杖飾りを手に入れるべくマリオンの酒場に現われるが、火事の火によって高温になった杖飾りに触れたため右手に火傷を負い、紋章の跡が刻まれる。
- デートリッヒ大佐(ウォルフ・カーラー)
- ドイツ国防軍の大佐。ヒトラー総統の命令により、ベロックやトートと共にアークを狙うが、ユダヤ教の信仰であるアークに対し嫌悪感を抱いている面がある。
- サティポ(アルフレッド・モリーナ)
- インディと共にチャチャポヤンの遺跡に向かった2人組の1人。
- バーランカ(ビック・タブリアン)
- インディと共にチャチャポヤンの遺跡に向かった2人組の1人。
- ゴブラー(アンソニー・ヒギンズ)
- マスグラブ(ドン・フェローズ)
- イートン(ウィリアム・フートキンズ)
[編集] スタッフ
- 製作総指揮:ジョージ・ルーカス / ハワード・G・カザンジャン
- 製作:フランク・マーシャル
- 監督:スティーヴン・スピルバーグ
- 原案:ジョージ・ルーカス / フィリップ・カウフマン
- 脚本:ローレンス・カスダン
- 撮影:ダグラス・スローカム
- 編集:マイケル・カーン / (ジョージ・ルーカス ※アンクレジット)
- 美術:ノーマン・レイノルズ
- 音楽:ジョン・ウィリアムズ
- VFX:ILM
- VFXスーパーバイザー:リチャード・エドランド
- 提供:パラマウント映画 / ルーカスフィルム・リミテッド
[編集] 視覚効果
『新たなる希望』で一度解散した視覚効果チームはインダストリアル・ライト&マジックとして再結集。『帝国の逆襲』の次作が『レイダース』となった。視覚効果監督はリチャード・エドランド。現在は映画監督となったジョー・ジョンストンがSFXシーンの絵コンテを担当。インディがアメリカを発つ際に乗る飛行艇、追跡シーンでジープが転落する崖、ラストの薄暗い倉庫などマット・ペインティングも効果的に使われた。
終盤のディートリッヒ、トート、ベロックが死ぬ場面はクリス・ウェイラスによる特殊メイクアップ効果。それぞれの俳優の頭部から型取りされたモデルを、(1)真空ポンプで潰す・(2)熱で溶ける様子を低速度で撮影・(3)ショットガンで破壊という手段で作られた。(3)の効果はデヴィッド・クローネンバーグ監督の『スキャナーズ』でも使われている。
[編集] キャスティング
当初、インディの役はトム・セレックが予定されていたが、セレックは当時テレビを中心として人気が絶頂で、テレビシリーズ(『探偵マグナム』)の仕事を選んでこの役を断り、結局ハン・ソロ役としてでしか当時世間一般では知られていなかったハリソン・フォードが演じる事となった[1]。
ヒロイン・マリオンの役には、デブラ・ウィンガーをスピルバーグは望んだのだが、「私は演技を必要としないような作品には出演しない」と断られ、スピルバーグは激怒したという。またスピルバーグは当時交際していたエイミー・アーヴィングにもマリオン役を打診している。オーディションにはショーン・ヤングも参加していた[2]。
映画全篇でセリフは13行しか与えられていないものの、ドイツ語の「死」に聞こえる名前の通り、恐怖感を煽るゲシュタポのアルノルト・エルンスト・トート[3]少佐を演じたロナルド・レイシーは英国で舞台演出や演技コーチも務めたベテランである。オランダ時代のポール・ヴァーホーヴェン作品やテレビシリーズ『シャーロック・ホームズの冒険』のショルトー兄弟役(『四つの署名』)[4]などでも知られ、『最後の聖戦』ではセリフもクレジットも無いがヒムラー役で顔を見せている。1991年没。2度の結婚でもうけた子供2人も俳優になった。
『ショコラ』や『スパイダーマン2』に出演したアルフレッド・モリーナは本作が映画デビュー作品である。ペルーでインディが乗る飛行艇のパイロット=ジョック役を演じたフレッド・ソレンソンは、10年以上を経た後『ジュラシック・パーク』のハワイ・ロケがハリケーンで頓挫した際に奇遇にも空港に居合わせ、スピルバーグ率いる撮影チームのハワイ撤退を助けた。ILMの視覚効果監督デニス・ミューレンがインディを尾行し飛行艇に乗るスパイ役で数カット映る。この役は脚本段階ではトートと同一人物だったが、無名のゲシュタポだったトートが名前のある役に昇格したために別人となっている。
[編集] その他
『スター・ウォーズ』を監督したジョージ・ルーカスが、興行的失敗の可能性を感じハワイに逃避していた時、『未知との遭遇』の撮影を終え休暇を取っていたスティーブン・スピルバーグが合流。『007シリーズ』のような作品を作りたいと言うスピルバーグに「それならこんなアイデアがあるよ」とルーカスが明かしたのが、この『レイダース』である。製作はルーカスフィルムで行い、ハワイから帰った半年後に正式にスピルバーグに参加を依頼、スピルバーグは監督を引き受けた[5]。
ルーカスが『アメリカン・グラフィティ2』と『帝国の逆襲』の製作、スピルバーグは『1941』監督が決まっていたので企画そのものは一時棚上げとなったが、延期した間にスピルバーグがローレンス・カスダンの脚本『OH! ベルーシ絶体絶命』を発掘、『帝国の逆襲』の脚本家リイ・ブラケットの死で危機に陥ったルーカスにカスダンを紹介、「ヒトラーのオカルト趣味」という実在の要素を盛り込んだフィリップ・カウフマンの原案もカスダンが脚本化する事になった。当初スティーヴ・マックイーンの『ネバダ・スミス』に因んだ[6]主人公の名前「インディアナ・スミス」はスピルバーグの「平凡過ぎる」という意見から「ジョーンズ」に変更[7]。「インディアナ」はルーカスの愛犬の名前でもあり、シリーズ第3作でこのエピソードが活用された。
スピルバーグはそれまで予算や日程をオーバーする傾向があったが、本作では撮影前に絵コンテを描いて第2班に任せる場面(トラックの追跡)を選定。撮影スタジオは低コストで済むという理由からイギリスで行い、セットやロケ地のミニチュアを作らせて撮影方法や機材を検討するなど入念に準備し、4回以上テイクを重ねず1日平均40シーンも撮影するというハイペースを維持。エジプトのシーンを撮影中ハリソン・フォードが体調を崩し(ジョン・ウー作品にも負けないと豪語する)三日月刀とムチの決戦を演じられなくなった際に「銃で撃つ」アイディアを用いるなど撮影ペースを停滞させないよう常に心がけた結果、配給のパラマウントに申し入れていた撮影予定を12日節約した[8]。コストマネージメントの感覚はプロデューサーとして経験を積んでいたルーカスから学んだものとも言えるが、本作の撮影開始を延期してまで取り組んだ『1941』が興業的に惨敗を喫した教訓とも無関係ではないと思われる。ルーカスはスピルバーグに「絶対に予算オーバーしないこと、撮影スケジュールを厳守する」という条件を付けた。「もし守れないなら、いつでも私と交代させる。」と話していた。
エジプトの野外ロケはチュニジアで行う事が早々に決まった。ルーカスが『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』で訪れており土地勘があったためである。エジプトの場面以外にも儀式のためにアークを運搬する途上の谷が『新たなる希望』でR2-D2が彷徨っていたタトゥイーンの谷と同じ場所である。
冒頭の洞窟に入る場面ではタランチュラ、アークの眠る「魂の井戸」の場面では無数の毒蛇がインディたちを脅かす。撮影スタッフはゴム製の長靴と手袋で身を固め、コブラを含む蛇六千匹を配置した撮影では血清と医者も待機した。動物に脅かされる場面は第2作では大量の虫、第3作では大量のネズミが登場するほか、「何故インディは蛇が苦手なのか?」という疑問にも第3作で回答がなされた。
パラマウント・ピクチャーズはこの作品を製作するにあたって、『インディ・ジョーンズ』の5作品製作の契約を結んだ。その内、スピルバーグとハリソン・フォードは3作の契約をしている。
冒頭に登場する複葉機の胴体の文字はOB-CPO。『スター・ウォーズ』のオビ=ワン・ケノービとC-3POに掛けたものだが、「OB」はペルーの国籍記号である。
序盤、講義の終了後に男子学生から林檎をプレゼントされてインディーが困るシーンがある。これは林檎は同性愛者の愛の告白に使用されるためである。それをマーカスがくすねるが、演じたデンホルムは両性愛を公言している。
ネパールでの銃撃戦、長身でシリーズ常連となったパット・ローチ(後半インディと殴り合いになるドイツ人兵士と二役)が演じたシェルパとインディが揉み合いになり、トートは部下に二人まとめた射殺を指示。"Shoot, Him"というセリフに部下が一瞬戸惑うのは、トートのドイツ語訛りで"showtime"とも聞こえるから。『最後の聖戦』でも訛りを活用したシーンがある。その後、炎にあぶられた「ラーの杖飾り」をトートが拾い上げ火傷をする。手に残った火傷の痕から杖飾りが複製されるという展開は逆にインディのアーク発見に繋がるが、手を火傷するシーン自体は後に『ホーム・アローン』にパロディとして使われる事になった。日本テレビの『レイダース』吹替え版で火傷した手を雪に突っ込み「ああ気持ちいい!」と言わせていたところ、『ホーム・アローン』でも同様「ああ気持ちいい!」と言わせて原典からの継承となった。原音はどちらもうめき声だけでセリフになっていない。
90年代に出たワイドスクリーン版レーザーディスクのためのリマスターでも音響効果が再編集されていたが、DVD化に際してフィルムの傷や埃が除去された上、幾つかの場面がデジタル修正された(ペルーの遺跡からインディが脱出する際のトンネルを転がる大石についた棒と、「魂の井戸」で撮影時に立てられていた安全用のガラスにインディと向かい合ったコブラが映る)。
作中に登場するドイツ潜水艦Uボートは、ドイツ映画『U・ボート』で、撮影に使われたものを借用した。
「魂の井戸」の中で、インディとサラーがアークを持ち上げるときに、インディ側の柱を見ると、C-3POとR2-D2が描かれている。
追跡シーンのテリー・レナードらによるスタントは『駅馬車』が参照された。インディがアークの載ったトラックを奪いドイツ軍が追いかけるシチュエーションはまさに『駅馬車』であろう。スピルバーグの絵コンテに基づく撮影はハリソン・フォード自身により演じられたシーンも含め8週間が費やされた。レナードは1994年の『マーヴェリック』で第2班監督を務め、やはり『駅馬車』にそっくりのスタントを演出している。
スピルバーグは『未知との遭遇』に続き友好的な異星人を主人公に据えた映画を作ろうと考え、ハリソン・フォードと親密だった脚本家のメリッサ・マシスンをチュニジアに呼んでアイディアを話した。ハリソンとマシスンは83年に結婚。またマシスンによって脚本化された『E.T.』は『レイダース』終了後製作に入り、82年に公開され記録的な大ヒットとなった。しかし、同時にハリソン主演の同年公開SF映画『ブレードランナー』を興行的失敗に追い込むこととなった。
[編集] 日本語吹替
| 役名 | 俳優 | テレビ版 | ソフト版 | WOWOW版 |
|---|---|---|---|---|
| インディ | ハリソン・フォード | 村井国夫 | 村井国夫 | 内田直哉 |
| マリオン | カレン・アレン | 戸田恵子 | 土井美加 | 土井美加 |
| ベロック | ポール・フリーマン | 田口計 | 石田太郎 | 石田圭祐 |
| トート | ロナルド・レイシー | 内海賢二 | 樋浦勉 | 横島亘 |
| サラー | ジョン・リス=デイヴィス | 小林修 | 小林修 | 遠藤純一 |
| ディートリッヒ | ウォルフ・カーラー | 阪脩 | 千田光男 | 高越昭紀 |
| ブロディ | デンホルム・エリオット | 宮川洋一 | 中村正 | 有本欽隆 |
| イートン | ウィリアム・フートキンズ | 今西正男 | 池田勝 | |
| マスグローブ | ドン・フェローズ | 北村弘一 | 嶋俊介 | |
| サティポ | アルフレッド・モリーナ | 野島昭生 | 秋元羊介 | 河野裕 |
| バランカ | ビック・タブリアン | 平林尚三 | 千田光男 | |
| カタンガ | ジョージ・ハリス | 麦人 | 大塚明夫 |
- テレビ版:初回放送1985年10月4日(金)日本テレビ『金曜ロードショー』 21:02-23:24
- 翻訳:木原たけし 演出:佐藤敏夫 調整:小野敦志 制作:東北新社 日本テレビ:大戸正彦
- 村井国夫がハリソン・フォードを吹き替えた最初の作品。この作品以後、日本テレビ製作のハリソン・フォード作品の吹き替えは村井に定着した。
- ソフト版:ビデオ&DVD
- 翻訳:木原たけし 演出:蕨南勝之 制作:東北新社・CIC・ビクター ビデオ株式会社
- WOWOW版:初回放送2009年7月18日(土)WOWOW 191ch 16:00-18:00
- 翻訳:木原たけし リライト:山門珠美
[編集] 脚注
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