ハリソン・フォード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ハリソン・フォード
Harrison Ford
Harrison Ford
2013年
生年月日 1942年7月13日(70歳)
出生地 イリノイ州シカゴ
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
職業 俳優
活動内容 1973年:『アメリカン・グラフィティ
1977年:『スター・ウォーズ
1981年:『レイダース
配偶者 メアリー・マーカット(1964年-1979年)
メリッサ・マシスン(1983年-2004年)
キャリスタ・フロックハート(2010年-)
主な作品
アメリカン・グラフィティ
スター・ウォーズ』シリーズ
ブレードランナー
インディ・ジョーンズ シリーズ
刑事ジョン・ブック 目撃者
エアフォース・ワン

ハリソン・フォードHarrison Ford, 1942年7月13日 - )は、アメリカ合衆国俳優である。イリノイ州シカゴ生まれ。

父親のクリストファー・フォードはアイルランド系アメリカ人で元俳優、母親のドロシー・フォードはラジオ女優でロシア系ユダヤ人。身長185cm。

目次

経歴 [編集]

ウィスコンシン州の私立リポン大学在学中に演劇に目覚め、中退後、地元劇団での活動を経て、本格的に俳優として活動するためロスアンゼルスに移住。そこでコロンビア映画の重役に認められ、同社所属の俳優として契約を結び、1966年『現金作戦』で映画デビュー。その後は大作映画やテレビドラマで脇役やゲスト出演を続けるも、充分な作品に恵まれない状況や映画俳優としての出し方に疑問を抱き、契約終了後は独学で技術を学び、大工に転職[1]。家のリフォームや家具作りをしながら生計をたてる一方で、俳優として活躍するチャンスを模索した。

その後、大工仕事を通じて知りあった映画プロデューサー、フレッド・ルースの紹介を受け、映画『アメリカン・グラフィティ』に出演。自身の役柄に対して、様々なアイディアを出すなど積極的な姿勢が評価され、監督であるジョージ・ルーカスの信頼を得ると共に、この映画のプロデューサーでもあったフランシス・フォード・コッポラにも注目され、続けて『カンバセーション/盗聴』に出演。その後はアメリカン・ゾエトロープコッポラのスタジオ)で裏方として働きながら、コッポラやルーカスなどと親交を結んだ。

1977年には、フレッド・ルースの紹介で『スター・ウォーズ』のオーディションに参加、参加時の不安な心境と男らしい雰囲気が決め手となり、ハン・ソロ役に抜擢され、同映画の爆発的ヒットに伴い、一躍人気スターとなった。『スター・ウォーズ』旧3部作のハン・ソロ役を演じる一方、『ナバロンの嵐』や『ハノーバー・ストリート 哀愁の街かど』など数々の話題作に出演し、俳優としての活動に弾みをつけ、1981年には、ジョージ・ルーカス製作の『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』に主役のインディ・ジョーンズを演じた。同作も『スター・ウォーズ』同様大ヒットを記録し、後にシリーズ化された。

アメリカ映画界の二大ヒーロー役を手にし、アクションスターとして活躍する一方、1985年には『刑事ジョン・ブック 目撃者』で正義感溢れるタフな刑事役を主演し、アーミッシュの文化に戸惑いながらも、犯罪を目撃した母子と心を通わせる人間味豊かな演技が評判を呼び、その年のアカデミー最優秀主演賞にノミネートされ、演技力も高く評価された。

その後は、ロマン・ポランスキーアラン・J・パクラマイク・ニコルズなどアメリカ映画界を代表する監督陣の映画に相次いで出演。『ワーキング・ガール』では、ヒロインと恋仲になる重役を軽妙なタッチで演じ、『心の旅』では記憶喪失となりながらも、暖かい人間性を取り戻していく辛辣な弁護士を演じるなど、ロマンチック・コメディからサスペンスまで幅広いジャンルの映画に出演し、俳優としての幅を広げた。

1992年にはベストセラー作家、トム・クランシー原作の映画『パトリオット・ゲーム』で、人気キャラクター・ジャック・ライアンを演じ、大ヒットを記録。前作の成功を受け製作された続編『今そこにある危機』にも同役で主演し、三度目の当り役となった他、1993年には、過去にゲストした人気ドラマ『逃亡者』の映画版で主人公リチャード・キンブルを演じ、興行的に大きな成功を収め、同時にゴールデングローブ賞にノミネートされるなど、ハリウッドのマネーメイキングスターとしての地位を確固たる物とした。

90年代から2000年代もマイペースに俳優業を続け、2008年に4度目のインディ・ジョーンズを演じた『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』では、60代ながらも果敢にアクションに挑戦した他、2010年に公開された『小さな命が呼ぶとき』では俳優として出演した他に、自身でも2度目となる作品の製作総指揮を担当する等、精力的な活動を行っている。

2015年公開予定の『スター・ウォーズ:エピソードVII(原題) / Star Wars: Episode VII』に、ハン・ソロ役で出演することが発表された[2]

エピソード [編集]

  • 無名時代は、ハリウッド界隈でも腕の良い大工として知られ、ジェームズ・コバーンをはじめ、多くのハリウッドスターを顧客に持っていた。大工としての才能も傑出しており、仕事を始めてまもないころに知人の紹介でセルジオ・メンデスのスタジオの改築を手がけた際は、大工となって日が浅いにもかかわらず、手馴れた手腕で取り組み、その見事な仕上がりにメンデス自身から驚きと賞賛を得たほどである。本人も大工仕事には愛着を持っており、俳優として成功の後も時折、自宅の家具作りやリフォームを自らの手で行っている。
  • ワイオミング州ジャクソンホールに800エーカー(3.2km2)の農場を所有し、気に入った映画の脚本がない場合は、同地でのんびりと過ごすというライフスタイルを貫いている。また、飛行機ヘリコプターのライセンスを持ち、過去にヘリコプターや飛行機で人命救助を行い、『インディ・ジョーンズ』ばりの私生活と話題になった。自ら飛行機を操縦して来日したことがある。
  • プライベートはほとんど明かさないことで知られている[1]
  • 映画のプロモーションを積極的に行うことで知られ、日本には1982年の『ブレードランナー』で初来日以降、2008年の『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』まで、映画PRで計9回来日している。
  • 2001年には、『ギネスブック』では最も裕福な俳優と記されたほか、2003年にはハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに選ばれている。
  • 私生活では、1964年にメアリー・マーカットと結婚、2人の子供をもうけたが1979年離婚1983年に脚本家であるメリッサ・マシスンと再婚し、息子と娘をもうけたが2004年に離婚[3]。その後は女優のキャリスタ・フロックハートと2010年6月15日、映画の撮影で滞在していたニューメキシコ州サンタフェで挙式した[4][5]
  • アーノルド・シュワルツェネッガーシルベスタ・スタローンなどと並びスタントマン・スタントダブルをあまり使わないことで有名。
  • 近年の映画ではしかめっ面で右往左往する演技をすることが多い。そのことに疑問に思った町山智浩が本人に直接インタビューしたところ「僕はあまり映画に興味ないし、普段から見ないんだよ」とはっきりと映画に対する情熱を失っていることを認めたという[6]

日本語吹替 [編集]

主に村井国夫磯部勉が担当することが多い。テレビ放映(主に日本テレビ)版では村井が担当し、ソフト版では磯部が担当しているものが多いが、ソフト版でも村井が担当する事がある。当初村井は『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』でタレント吹き替えとしての起用であったが、好評となり、この作品以後日本テレビ制作のハリソン・フォード作品の吹き替えは村井の吹き替えが定着し、後の『スターウォーズ』シリーズ、『エアフォース・ワン』等でも人気を博し、数少ないタレント吹き替えが成功した一例でもある。

出演作品 [編集]

年度 題名 役名 備考
1966 現金作戦
Dead Heat on a Merry-Go-Round
ベルボーイ ノンクレジット
1967 Luv ヒッピー ノンクレジット
大いなる砲火
A Time for Killing
シェーファー中尉 ハリソン・J・フォード名義
バージニアン
The Virginian
カレン・ティンダール/
若い牛飼
TVシリーズ
鬼警部アイアンサイド
Ironside
トム・ストウ TVシリーズ
1968 テキサスの七人
Journey to Shiloh
ウィリー・ビル・ベアデン
モッズ特捜隊
The Mod Squad
ビーチパトロール警官 TVシリーズ
1969 FBIアメリカ連邦警察
The F.B.I.
エベレット・ジャイルズ/
グレン・レバーソン
TVシリーズ
アメリカ式愛のテクニック
Love, American Style
ロジャー・クレイン TVシリーズ
1970 砂丘
Zabriskie Point
空港職員 ノンクレジット
Getting Straight ジェイク
荒野の侵略者
The Intruders
カール TV映画
1971 警部ダン・オーガスト
Dan August
ヒューエット TVシリーズ
1973 アメリカン・グラフィティ
American Graffiti
ボブ・ファルファ
1974 カンバセーション…盗聴…
The Conversation
マーティン・ステット
Judgement: The Court Martial of Lt William Calley フランク・クラウダー TV映画
1976 Dynasty マーク・ブラックウッド TV映画
1977 The Possessed ポール・ウィンジャム TV映画
スター・ウォーズ
Star Wars Episode IV: A New Hope
ハン・ソロ サターン主演男優賞ノミネート
幸福の旅路
Heroes
ケン・ボイド
1978 ナバロンの嵐
Force 10 from Navarone
バーンズビー中佐
スター・ウォーズ ホリデー・スペシャル
The Star Wars Holiday Special
ハン・ソロ TV映画
1979 地獄の黙示録
Apocalypse Now
ルーカス大佐
ハノーバー・ストリート 哀愁の街かど
Hanover Street
デイビッド・ハロラン
フリスコ・キッド
The Frisco Kid
トミー・リラード
アメリカン・グラフィティ2
More American Graffiti
ボブ・ファルファ カメオ出演
1980 スター・ウォーズ 帝国の逆襲
Star Wars Episode V: The Empire Strikes Back
ハン・ソロ
1981 レイダース/失われたアーク《聖櫃》
Raiders of the Lost Ark
インディアナ・ジョーンズ サターン主演男優賞受賞
1982 ブレードランナー
Blade Runner
リック・デッカード
1983 スター・ウォーズ ジェダイの帰還
Star Wars Episode VI: Return of the Jedi
ハン・ソロ
1984 インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
Indiana Jones and the Temple of Doom
インディアナ・ジョーンズ サターン主演男優賞ノミネート
1985 刑事ジョン・ブック 目撃者
Witness
ジョン・ブック アカデミー主演男優賞ノミネート
ゴールデングローブ主演男優賞ノミネート
1986 モスキート・コースト
The Mosquito Coast
アリー・フォックス ゴールデングローブ主演男優賞ノミネート
1988 フランティック
Frantic
リチャード・ウォーカー医師
ワーキング・ガール
Working Girl
ジャック・トレイナー
1989 インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
Indiana Jones and the Last Crusade
インディアナ・ジョーンズ サターン主演男優賞ノミネート
1990 推定無罪
Presumed Innocent
ラスティ・サビッチ
1991 心の旅
Regarding Henry
ヘンリー・ターナー
1992 パトリオット・ゲーム
Patriot Games
ジャック・ライアン
1993 逃亡者
The Fugitive
リチャード・キンブル医師 ゴールデングローブ主演男優賞ノミネート
インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険
The Young Indiana Jones Chronicles
インディアナ・ジョーンズ TVシリーズ
1994 今そこにある危機
Clear and Present Danger
ジャック・ライアン
1995 サブリナ
Sabrina
ライナス・ララビー ゴールデングローブ主演男優賞ノミネート
1997 デビル
The Devil's Own
トム・オミーラ
エアフォース・ワン
Air Force One
ジェイムズ・マーシャル大統領
1998 6デイズ/7ナイツ
Six Days Seven Nights
クイン・ハリス
1999 ランダム・ハーツ
Random Hearts
ダッチ・ヴァン・デン・ブロック
2000 ホワット・ライズ・ビニース
What Lies Beneath
ノーマン・スペンサー博士
2002 K-19
K-19: The Widowmaker
アレクセイ・ボストリコフ艦長
2003 ハリウッド的殺人事件
Hollywood Homicide
ジョー・ギャビラン刑事
2004 Water To Wine バス運転手 短編映画
2006 ファイヤーウォール
Firewall
ジャック・スタンフィールド
2008 インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull
インディアナ・ジョーンズ サターン主演男優賞ノミネート
ダライ・ラマ・ルネッサンス
Dalai Lama Renaissance
ナレーター ドキュメンタリー
2009 正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官
Crossing Over
マックス・ブローガン捜査官
ブルーノ
Bruno
本人 ノンクレジット
2010 小さな命が呼ぶとき
Extraordinary Measures
ロバート・ストーンヒル博士
恋とニュースのつくり方
Morning Glory
マイク・ポメロイ
2011 カウボーイ & エイリアン
Cowboys & Aliens
ウッドロー・ダラーハイド大佐

参考文献 [編集]

  • TVドキュメンタリー『ハリソン・フォードの“フォース”』 2003年、アメリカ

参照 [編集]

外部リンク [編集]