ヴァンゲリス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヴァンゲリス
基本情報
出生名 Ευάγγελος Οδυσσέας Παπαθανασίου
出生 1943年3月29日(66歳)
ギリシャ
ジャンル ロック
シンセサイザー音楽
レーベル ヴァーティゴ
RCAレコード
ポリドール
アリスタ
イーストウエストジャパン
ソニー・ミュージック
ユニバーサル・ミュージック
共同作業者 ジョン・アンダーソン
イレーネ・パパス
スティーナ・ノルデンスタム
著名使用楽器
ヤマハ・CS-80・他(別記)
  

ヴァンゲリス(Vangelis、Βαγγέλης、本名・エヴァンゲロ・オディスィア・パパサナスィウ(後述)、Ευάγγελος Οδυσσέας Παπαθανασίου、Evangelos Odysseas Papathanassiou 1943年3月29日 - )は、ギリシャの音楽家(シンセサイザー奏者作曲家)。

目次

[編集] 概要

1970年代から現在まで、多方面にわたって世界的に活動している音楽家。

アメリカでは映画『炎のランナー』の音楽1982年3月に発表された第54回アカデミー賞オリジナル作曲賞を受賞し[1]、同年ビルボードアルバム及びシングルでチャート1位を獲得[2]、また1982年のリドリー・スコット監督の映画『ブレードランナー』の音楽を担当している。

活動拠点であるヨーロッパでは、1974年に報道された[3]イエスへの加入騒動[4]以前からソロ・アルバムをリリースしている。1992年のリドリー・スコット監督作品『1492 コロンブス』のサウンドトラック盤はドイツでアルバムが100万枚、シングル・カットされた「新大陸発見/コロンブスのテーマ」が150万枚売れた他、欧州17ヶ国でゴールド・ディスク/プラチナ・ディスクを獲得しており[5]、『炎のランナー』を凌ぐヒットとなった[6]

オリジナル・アルバムや映画音楽アルバムの他、テレビ音楽、舞台音楽なども多数手がけている。カール・セーガン制作のテレビドキュメンタリー『COSMOS(コスモス・宇宙)[7]でも、作品が印象的に使用された(テーマ曲として使用されたアルバム『天国と地獄』からの一節や、アルバム『反射率0.39』に収録されている「アルファ」等)。

日本では上記のCOSMOSを初め、邦画『南極物語』の音楽、さらに日韓同時開催となった2002 FIFAワールドカップ公式アンセムオリコンでシングルベスト10圏内に入った事などでも知られている(後述[8]

近年は、より国際的なイベントに関わる様になり、2000年のシドニーオリンピックの閉会式でオーストラリアからギリシャへオリンピックの旗を引き継ぐ際の音楽と指揮を担当、さらに2004年のアテネオリンピックでは公式エンブレムに付随するロゴ音楽も手がけている。また、2001年にはNASAの火星探査計画の一つである2001マーズ・オデッセイのテーマ音楽を担当、それに関連してアテネのゼウス神殿で催行されたライブ・イベント「Mythodea」を手がける等の活動を行っている[1]

[編集] 略歴

ギリシャ中部の港町ヴォロスVolos)で、画家の父親と音楽家の母親の下に生まれる[9]。4歳から独学でピアノと作曲を始め、6歳にして自作の演奏会を開いたと伝えられる[1]。高校時代からプロとしての音楽活動を開始、ジャズバンドヴァイブスピアノオルガンなどを演奏した。高校卒業後、音楽学校等には進まず美術学校で映画と美術を学んだ。

1963年アテネでポップバンド「フォーミンクス」[10]を結成し、多数のシングルを発表、ギリシャ国内でヒットする。

その後、デミス・ルソスDemis Roussos, ベースとヴォーカル)、ルカス・シデラス(Loukas Sideras, ドラムス)、Argyris Koulourisギター)ら[11]The Papathanassiou Setを結成、シンガーのバックなどを務める。

1967年、『5000 Lies』の音楽で初めて映画作品に関わる[1]

1968年軍事クーデターを機に[9]国際的な活躍の場を求め、デミス、ルカスとロンドンを目指す[12]が、労働ビザ不所持のため入国拒否となり本来経由地であったフランスに逆送され同地に留まることを余儀なくされる。その為3人はアフロディテス・チャイルド(Aphrodite's Child)を結成、シングル「Rain and Tears」(「雨と涙」)を発表したところ大ヒット[9]。そこでパリに居を定め、レコード会社と正式契約し、その後「I Want to Live」, 「Spring, Summer, Winter and Fall」などのヒットを放つ。1969年にはサンレモ音楽祭にも参加、欧州を中心に人気を集めるが、アルバム『End of the World』と『It's Five O'Clock』を発表後、音楽性をめぐるメンバー間の対立から解散状態となる[13]。しかし、レコード会社との契約を果たすため1972年[14]に一時的に再結成し、『新約聖書』の「ヨハネの黙示録」を題材にした[15]2枚組アルバム『666』を制作した[16]

以後、ソロ活動が本格化。パリを本拠に映画音楽やオリジナル作品を発表し、1973年には初の個人名義によるオリジナル・アルバム『アース』をヨーロッパでリリースする。1974年、ロンドンで個人スタジオNEMO(ニーモ)を開設、大手レコード会社RCAレコードと契約を結び、1975年の『天国と地獄』を初め、世界展開で作品群を続々とリリースする。なお、1974年にはリック・ウェイクマンキーボード)の後任としてイエス(YES)加入を打診されているが、創作活動の制限を懸念した[15]ほか、ユニオン問題もあり[3]、加入を断っている。しかし、この時からジョン・アンダーソン(Jon Anderson)との交遊が始まり、以後、相互のアルバムにゲスト参加するなどの交流が行われ、1979年以降はJon & Vangelis名義でアルバムを共同制作/リリースしている。1980年代になると、映画『炎のランナー』(1981年)や『ブレードランナー』(1982年)、さらに日本では『南極物語』(1983年)等のサウンドトラックを手がけて話題となる。

1980年代半ばに拠点を再度パリに移すも、1989年にギリシャへ帰国。以後アテネに居を定め創作活動を続けている。

[編集] 音楽性

ヴァンゲリスの音楽の特徴として、主に以下の点が挙げられている[17]

メロディ

ヴァンゲリスのメロディはシンプルで美しく[18]、強く印象に残るものがあると評される[19]。ギリシャおよび地中海東部地域に古くから伝わる5音階旋法にもとづくメロディを用いる事があり、また、5度の飛躍(ドからソへ:『炎のランナー』の序奏部分など)を好んで使うことが多いのも特徴である。

構成

多くのアルバムがシンフォニーの様な複数楽章によって構成されたトータルアルバムとなっており、アルバム全体がひとつのコンセプトに貫かれている場合が多い。特に『大地の祭礼』や『マスク』、『エル・グレコ』などは各パートに固有の題名をつけず、単にムーブメント+番号という構成になっている。

作曲と編曲

ヴァンゲリスは楽譜の読み書きが出来ない[9]。作曲はマルチ・キーボード形式で各種楽器を周囲に配置し[20]、それらを即興的に弾きながら行い、ほとんどの楽器をひとりで演奏してスタジオでの多重録音で音楽を造形していく。編曲はシンセサイザーや各楽器を縦横に駆使した多彩で重厚な仕上げを用いる事が多く、特に「ヤマハ・CS-80」や各ポリフォニックシンセサイザーオーケストラの様な厚みや広がりを得る事を得意としている。また、さまざまな民族楽器や打楽器類を使って独特の色彩感や香りを出すアレンジも多い。その一方で、ジャズ的なインプロヴィゼーションの展開や現代音楽的な実験性も有しており[21]1970年代のライヴ公演もほとんどが即興演奏であった。

ジャンル

ヴァンゲリスの作品はジャンルを超えてしまう場合が多い。オリジナルアルバム作品[22]に対するレコードレーベルの分類[23]も、所属会社や時期によって以下の様に相違がある。

[編集] 主な作品

長期間、充実した活動を続けているヴァンゲリスの作品は膨大なものとなっているが、その中でも名作と呼ばれる作品、あるいはヴァンゲリスにとって転機となった作品が存在する(文中に記載されたチャート順位は『ダイレクト』の記述より)。

[編集] RCA時代以前

  • 雨と涙(Raim and Tears/シングル)
1968年にリリースされたアフロディテス・チャイルドのシングル。これがヨーロッパ全域でヒットした[9]事で、バンドはさらに活動が継続された。
一度解散したアフロディテス・チャイルドが一時的に再結成して1972年[14]に制作したアルバム。バンドによるアルバムだが作曲は全曲ヴァンゲリス。
1973年にリリースされたヴァンゲリスの実質的な初のオリジナル・ソロ・アルバム[24]

[編集] RCA時代

天国と地獄』は、1975年に大手レコード会社RCAレコードと契約したヴァンゲリスが初めて同社からリリースしたアルバム。全英チャートで31位まで上昇した。次作の『反射率0.39』(全英チャート18位)、さらにその次の『螺旋』を加えた3作が初期のヴァンゲリス作品の中で人気が高い。
『天国と地獄』は、1974年の加入問題で交友が生まれたイエスジョン・アンダーソンがゲスト・ボーカルで参加していることと、第1部第3楽章が上記のテレビ番組『COSMOS』のオープニングで使用されたことで有名。
『反射率0.39』と『螺旋』も、ニュース番組のオープニングやバラエティ番組(占いの鑑定結果発表のBGM等)に使用されるなど、ヴァンゲリスを知らない人でも耳馴染みはある、という収録曲が多い作品である。なお、『日曜夕刊!こちらデスク』のテーマ曲としても知られる「パルスター」(『反射率0.39』の1曲目)は、後に「星空のプロムナード」の曲名でポール・モーリアによってカバー演奏されている。

[編集] ポリドール時代

1979年にリリースされた、ジョン・アンダーソンとのジョイント・プロジェクト「ジョン・アンド・ヴァンゲリス」初のアルバム。全英4位まで上昇した。
1981年、同名映画の音楽。アルバム全米1位(全英5位)になり、アカデミー賞オリジナル作曲賞を受賞した。
1983年にリリースされた、日本映画『南極物語』のサウンドトラック。この映画が当時の邦画No.1ヒットとなった(なお、この記録は『もののけ姫』に抜かれるまで持続した[6])。

[編集] ワーナー・ミュージック時代

1992年にリリースされた同名映画のサウンドトラック。特にヨーロッパでヒットした(概要を参照)。
1994年にリリースされた。事実上はサウンドトラックだが、一部に未使用曲が収録され、一方でメインテーマやエンドタイトルの収録が不完全なためか、欧米盤ジャケットではサウンドトラックとの文言が一切使用されておらず、形式上ヴァンゲリスの個人作品の体裁をとっている。
2001年リリース。NASAによる2001マーズ・オデッセイのテーマ音楽。

[編集] 作品に関する特記事項

[編集] 映画音楽

ヴァンゲリスは1967年に『5000 Lies』の音楽で初めて映画作品に関って以来[1]、数多くの映画音楽を手がけているが、1970年代から始まったフレデリック・ロッシフ(Frédéric Rossif, フランスのドキュメンタリー映画監督)との共同作業はロッシフの死(1989年)まで続いた。アルバムとして正規発売されたものは『動物の黙示録』、『野生の祭典』、『野生』などがあるが、そのほかにも、ロッシフ作品のために多数の音楽を作曲している。

一般には、1980年代に入ってからの『炎のランナー』や『ブレードランナー』が有名。この2作は、それまでどちらかというとシンセサイザー音楽とプログレッシブ・ロックのファンの間でのみ知られていたヴァンゲリスの名前を、映画ファンの間でもかなり高く認知させる役割を果たした。ちなみに『炎のランナー』はビルボードのシングル/アルバムチャートで全米No.1を獲得している。これはヴァンゲリスにとって唯一の全米No.1シングル/アルバムである。また、インストゥルメンタル唯一の全米No.1アルバムでもある。

『ブレードランナー』は、映画のクレジット画面ではオリジナル・サウンドトラック盤の発売が示唆されていたものの、ヴァンゲリス自身が「当時の他の活動と異なる音楽性で制作された」という理由で発売を急遽拒否したため発売されなかった。その後、1992年の『ブレードランナー・ディレクターズカット』の公開に伴い、実に10年以上経った1994年に、ようやく公式CDがリリースされている。

「映画音楽家とは思われなくない」[25]、「イエスに加入すれば自分のアルバムも売れるだろうが、そういった事には興味は無い」[15]等の発言にも示される様に、ヴァンゲリスは商業的成功に目立った執着を示していない。サウンドトラックに関しても、映像と切り離して劇伴をそのままCD化するのではなく、新たな収録曲順に変更する、本編用に提供した曲を再度CD収録用に編曲・演奏し直す(『炎のランナー』)、本編で印象的に使用されながらアルバム向きでない曲を収録せず、逆に本編で使用しなかったアルバム向きの曲を収録する(『ブレードランナー』)など、独立した音楽作品として成立するように工夫を凝らすことが多い。

[編集] スポーツ・イベント

オリンピックを始めとして様々なスポーツ・イベントでヴァンゲリスは起用されているが、中でも2002年3月にシングルでリリースされた2002 FIFAワールドカップ公式アンセムは、開催期間である2002年6月のテレビ放送等で頻繁にオン・エアされ、オリコンのチャートでもシングルのトップ10入りを果たした[26]

[編集] ディスコグラフィ

題名 リリース レーベル 分類 特記事項
Sex Power 1970年 フィリップス サウンドトラック ヴァンゲリス初のアルバム。CD化。
Fais Que Ton Rêve Soit Plus Long Que La Nuit
(Poème Symphonique)
1972年 Reprise Records サウンドトラック 五月革命に関する作品。未CD化。
動物の黙示録
L'Apocalypse des Animaux
1973年 ポリドール サウンドトラック フランスのテレビ番組の為の音楽
アース
Earth
1973年 ヴァーティゴ オリジナル ヴァンゲリス初のオリジナルアルバム[24]
天国と地獄
Heaven and Hell
1975年 RCAレコード オリジナル ジョン・アンダーソンがボーカルで参加
イグナチオ/奇蹟のランナー
Ignacio /
Entends-Tu Les Chiens Aboyer?
1975年 ポリドール サウンドトラック 海外では映画の原題をそのままタイトルとしたCDも存在する。
野生の祭典
La Fete Sauvage
1976年 ポリドール サウンドトラック 動物の黙示録』と同じ監督の作品の為の音楽
反射率0.39
Albedo 0.39
1976年 RCAレコード オリジナル RCAでの2作目。
螺旋
Spiral
1977年 RCAレコード オリジナル RCAでの3作目。
霊感の舘
Beaubourg
1978年 RCAレコード オリジナル RCAでの最後の作品。現代音楽調のインプロヴィゼーションが主体になっている。
白羊宮の巨星
The Best of Vangelis
1978年 RCAレコード ベストアルバム RCAの4枚のアルバムから選曲
野生
Opera Sauvage
1978年 ポリドール サウンドトラック ジョン・アンダーソンがハープで参加
Hypothesis 1978年 Affinity オリジナル 公認に関する注釈」を参照の事
ドラゴン
The Dragon
1979年 Charly オリジナル 公認に関する注釈」を参照の事
チャイナ(中國)
China
1979年 ポリドール オリジナル ポリドール移籍後の初作品。
流氷原
See You Later
1980年 ポリドール オリジナル ジョン・アンダーソンがボーカルで参加
炎のランナー
Chariots of Fire
1981年 ポリドール サウンドトラック ビルボード全米1位作品
南極物語
Antarctica
1983年 ポリドール サウンドトラック ヴァンゲリス初の邦画用音楽
大地の祭礼
Soil Festivities
1984年 ポリドール オリジナル ポリドールでの3作目のオルジナル
マスク
Mask
1985年 ポリドール オリジナル ポリドールでの4作目のオルジナル
瞑想-見えない絆
Invisible Connections
1985年 グラモフォン[27] オリジナル 全編にわたりメロディらしきものはほとんど存在せず、ときおり収録音の定位が左右に大きく移動するなど実験的要素の濃いアルバム。
ダイレクト
Direct
1988年 アリスタ オリジナル アリスタレーベルでの唯一の作品
ザ・ベリー・ベスト・オブ・ヴァンゲリス
Themes
1989年 ポリドール ベストアルバム 映画音楽のテーマ曲中心。アルバム初収録曲あり。
シティ
The City
1990年 WEA オリジナル 日本語のナレーション入り
1492 コロンブス
1492 - Conquest of Paradise
1992年 WEA サウンドトラック 同名映画のサウンドトラック
ブレードランナー
Blade Runner
1994年 WEA サウンドトラック ただし体裁としてはオリジナルアルバム。
Φόλος Τιμής στον Γκρέκο
A Tribute to El Greco
1995年 WEA オリジナル 3000枚限定盤
ヴォイシズ
Voices
1995年 WEA オリジナル 複数のボーカリストやコーラスが参加している。
ポートレイツ
Portraits
1996年 ポリドール ベストアルバム アルバム初収録曲あり
オセアニック
Oceanic
1996年 WEA オリジナル 波の音も自前で録音
エル・グレコ
El Greco
1998年 WEA オリジナル 1995年の3000枚限定盤に3曲を追加し一般リリース
リプリーズ90-99〜ベスト・オブ・ヴァンゲリス
Reprise 1990-1999
1999年 WEA ベストアルバム アルバム初収録曲あり
The Music of Cosmos 2000年 BMG コンピレーション 2枚組CDのみ「Comet 16」初収録
Mythodea 2001年 ソニー・ミュージック オリジナル 2001マーズ・オデッセイのテーマ音楽
アンセム~2002 FIFA World Cup (TM) 公式アンセム
Anthem - 2002 FIFA World Cup TM Official Anthem
2002年 ソニー・ミュージック オリジナル
(シングル)
アルバムはコンピレーション
オデッセイ~ザ・ベスト・コレクション
Odyssey - The Definitive Collection
2003年 ユニバーサル ベストアルバム ヴァンゲリス自身によるリマスタリング。アルバム初収録曲あり。
アレキサンダー
Alexander
2004年 ソニー・ミュージック サウンドトラック 映画『アレキサンダー』の為の音楽
El Greco 2007年 ユニバーサル サウンドトラック 1995年及び1998年のEl Grecoとは別作品
「ブレードランナー」オリジナル・サウンドトラック<25周年記念エディション>
Blade Runner Trilogy [25th Anniversary]
2007年 ユニバーサル サウンドトラック 3枚組アルバム

[編集] 共作

  • ジョン・アンダーソンとの共作。ジョン・アンド・ヴァンゲリス名義。
    • ショート・ストーリーズ(Short Stories、1979年)
    • フレンズ・オブ・ミスター・カイロ(The Friends of Mr. Cairo、1981年)
    • プライヴェイト・コレクション(Private Collection、1983年)
    • The Best of Jon and Vangelis(ベスト盤、1984年)
    • ページ・オブ・ライフ(Page of Life、Arista盤、1991年)
    • Wisdom Chain(4曲入マキシシングル、1991年) - アルバム『ページ・オブ・ライフ』からの抜粋マキシだが、アルバム未収録の「Sing with Your Eyes」を収録。
    • ページ・オブ・ライフ(Page of Life、OmTown盤、1998年) - 一説にヴァンゲリスの承諾なく発売されたと言われる。
  • イレーネ・パパスとの共作。
    • Odes(1978年)
    • Rhapsodies(1986年) - ギリシャ国内盤など一部の盤での英語表記は「Rapsodies」
  • スウェーデンのスティーナ・ノルデンスタムとの共作。
    • Ask The Mountains(1995年)

[編集] 公認に関する注釈

1978年/1979年に、ヴァンゲリス名義で2枚のアルバム『Hypothesis』(1978年5月・英Affinityレーベル)/『The Dragon』(1979年2月・英国Charlyレーベル)[9]がリリースされている。これは1971年(前者5月、後者6月)に行われたセッションを収録したもので、ジョルジオ・ゴメルスキー(Giorgio Gomelsky)がプロデューサーとしてクレジットされている。

しかし、このアルバムはヴァンゲリスの意思とは無関係にリリースされたものとされており、2003年にリリースされた『オデッセイ』の日本国内盤ライナーノーツに掲載されたディスコグラフィにも、その存在は記述されていない。ただし、両盤とも1988年にリリースされたCD『ダイレクト』の日本国内盤ライナーノーツに、『The Dragon』については1980年7月にリリースされたLP『動物の黙示録』の日本国内盤ライナーノーツにも、それぞれ記述されているので、注釈の上で掲載した。

[編集] 主な未発売作品

※一部の曲がベスト盤等に収録されているものもある。

[編集] 映画

  • Salut Jerusalem(1972年)
  • Amore(1973年)
  • 結婚詐欺師は殺さない(Ace Up My Sleeve、別題:Crime and Passion、1975年[28]
  • ミッシング(Missing、1982年)
メインテーマは『ザ・ベリー・ベスト・オブ・ヴァンゲリス』、『オデッセイ』等に収録。
オープニングは『ザ・ベリー・ベスト・オブ・ヴァンゲリス』、『オデッセイ』等に収録。
クロージング(ただし、再演奏)は『ザ・ベリー・ベスト・オブ・ヴァンゲリス』に収録。
テーマ曲は『リプリーズ90-99』に収録。
  • 赤い航路(Bitter Moon、1992年)
テーマ曲は『リプリーズ90-99』に収録。
  • Kavafis(Cavafy、1995年)
メインテーマは『オデッセイ』に収録。

[編集] テレビ

  • Georges Mathieu ou la fureur d'etre(1971年)
  • Au pays des visages(1972年)
  • Georges Braque ou le temp different(1974年)
  • ピカソの20世紀(Pablo Picasso Peintr 1981年)
  • Sauvage et Beau(野生と美、1984年)
  • Splendeur Sauvage(1986年)
  • コスモス・スペシャル(COSMOS a special edition、1986年)
  • Pasteur le Siecle(1987年)
  • Morandi(1989年)
  • Les animaux de Frederic Rossif(1989年)
  • Beaute Sauvage(1989年)
  • De Nuremberg a Nuremberg(1989年)
  • Jacques Cousteau(1991年)

[編集] 舞台

  • RB Sque(Arabesque, バレエ 1983年)
  • Elektra(演劇 1983年)
  • Frankenstein, a Modern Prometheus(バレエ 1985年)
  • Beauty and the Beast(バレエ 1986年)
  • Rosenkrantz and Guildenstern are Dead(演劇 1989年)
  • Ifigeneia(演劇 1991年)
  • Sous haute surveillance(演劇 1992年)
  • Medea(演劇 1992年)
  • Empress Theodora(演劇 1994年)
  • Las Troyanas(演劇 2001年)
  • A Vihar -The Tempest-(演劇 2002年)
  • Le Troiane ed Ecuba(演劇 2003年)
  • Antigone(演劇 2005年)

[編集] イベント

[編集] 画家

ヴァンゲリスは、抽象画主体の画家としても活動しており、2003年6月5日から10月30日[29]までスペイン・バレンシア州協賛・イベリア航空後援によりバレンシア市で(後に他国でも)個展を開催、当該会場内では181ページからなる次の解説付き画集(スペイン語及び英語対訳)が50ユーロで有償頒布された。

  • 『VANGELIS』 2003年 縦23cm・横24cm ISBN 84-482-3090-6[30] (西文・Fernando Castro Frórez、Dora Eliopoulou-Rogan、英訳・Lambe & Nieto、John Davis、ヴァンゲリス作の絵画74点収録)

[編集] カナ表記

当該人物の名称(本名)のカナ表記は、記述時期、或いは記述者によって異なる場合がある。本項冒頭部に記述された表記の他、以下の例が確認されている。

ヴァンゲリス・パパサナシュー
  • アルバム『螺旋』国内盤(1977年)のライナーノーツ(記述者はたかみひろし)
  • アルバム『1492 コロンブス』国内盤(1992年)のライナーノーツ(記述者は柳生すみまろ)
ヴァンゲリス・O・パパタナシュー
  • アルバム『反射率0.39』のライナーノーツ(記述者は赤岩和美。ただし本名ではなく「フルネーム」として記述している)
ヴァンゲリス・パパサナシュウ
  • 黒田史朗・著『イエス』P208(音楽の友社刊・1979年)
エヴァンゲロス・オデッセイ・パパタナシユー(語尾は「シュー」ではなく「シユー」と発音)

[編集] 使用楽器

ヴァンゲリスは原則としてキーボード奏者/シンセサイザー奏者だが、ギター[1]やドラムスも演奏する[15]マルチプレイヤーであり、また、シンセサイザーは年代やメーカーによって仕様変更や機種の更新が頻繁であるため、使用楽器は多岐に渡っている。以下は各アルバムのライナーノーツ等に記述された一例。


[編集] 参考文献

国内盤付属ライナーノーツ/オビ
  • 反射率0.39(BMGビクター=BVCP-5025)
  • 螺旋/SPIRAL(BMGビクター=BVCP-5026)
  • 霊感の舘/Beaubourg(BMGビクター=BVCP-5027)
  • チャイナ/CHINA(ポリドール=813 5632)
  • 大地の祭礼/Soil Festivities(ポリドール=P33P 50003)
  • マスク/mask(ポリドール=POCP-2110)
  • ダイレクト/DIRECT(BMGビクター=A32D-66)
  • シティ/THE CITY(eastwest records=WMC5-270)
  • ブレードランナー(eastwest japan=AMCE-732)
  • ヴォイシス/VOICES(eastwest japan=AMCE-915)
  • オセアニック/OCEANIC(eastwest japan=AMCE-2056)
  • オデッセイ/ODYSSEY(ユニバーサル=UICZ-1106)


書籍

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ a b c d e f アルバム『オデッセイ~ザ・ベスト・コレクション』のライナーノーツより。
  2. ^ アルバムは1982年4月17日から5月8日まで4週連続1位(こちらを参照)。シングルは5月8日付けで1位(こちらを参照)。
  3. ^ a b 黒田史朗・著『イエス』(音楽の友社・1979年刊)より。
  4. ^ 実際には諸事情から加入はしなかった。
  5. ^ アルバム『エル・グレコ』のライナーノーツより。
  6. ^ a b アルバム『オデッセイ~ザ・ベスト・コレクション』のオビの記述より。
  7. ^ 1980年、日本では大阪・朝日放送系列で全国放送。
  8. ^ なお、公式での訪日経験はない。
  9. ^ a b c d e f アルバム『ダイレクト』のライナーノーツより。
  10. ^ アルバム『ダイレクト』及び『オデッセイ~ザ・ベスト・コレクション』のライナーノーツで用いられているカナ表記。
  11. ^ 前2者のカナ表記は黒田史朗・著『イエス』(音楽の友社・1979年刊)の記述による。
  12. ^ Argyris Koulourisは兵役のため同行しなかった。
  13. ^ 商業的な成功をめざすデミス、ルカスとの意見対立が原因だった。
  14. ^ a b反射率0.39』など、ヴァンゲリスのアルバムに収録されているディスコグラフィー等には1972年リリースとされている。ただし、ポリグラムからリリースされたCD(番号=838 430-2)には「1971 Polygram International Music B.V.」とクレジットされている。
  15. ^ a b c d アルバム『反射率0.39』国内盤のライナーノーツより。
  16. ^ このときは兵役を終えたArgyris Koulourisも4人目のメンバーとして参加している。
  17. ^ 本節の内容は主としてアルバムの国内盤のライナーノーツや雑誌の評論等を参考にしている。特記すべき点についてはその都度注釈を加えている。
  18. ^ アルバム『シティ』のライナーノーツより。
  19. ^ アルバム『オセアニック』国内盤のライナーノーツ等。
  20. ^ アルバム『ダイレクト』その他のジャケットに掲載された写真や解説より。
  21. ^ アルバム『霊感の舘』のオビ及びライナーノーツより。
  22. ^ 映画音楽などに使われる事を前提としていない自発的同機に基づく作品
  23. ^ アルバムのオビ記載やカタログ等のジャンル表記
  24. ^ a b ソロ作品の録音はそれ以前から行っている。ただしそれらは公式な作品としてはリリースされていない(公認に関する注釈を参照)。
  25. ^ アルバム『ブレードランナー』のライナーノーツより。
  26. ^ 週間ランキングの最高位は2002年7月第1週及び第2週の第6位。
  27. ^ ユニバーサルミュージッククラシックレーベル
  28. ^ Crime and PassionのDVD・VHSのうち米国版では音楽が他者のものに差し替えられている。
  29. ^ これは画集上に明示された期間表記で実際は9月30日が最終日としてパンフレットに表示されている。
  30. ^ a b 同本の奥付に表示あり。ただし、インターネット上の書籍検索では『Goya y Maella en Valencia』なる別の本がこのISBN番号の本として表示されるが、バルセロナ州政府公式ウェブサイトの2006年書籍リスト(pdf)276ページ下部にはこのヴァンゲリスの本が掲載されている。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク