アンソニー・ホプキンス

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アンソニー・ホプキンス
Anthony Hopkins
Anthony Hopkins
2010年のトロント国際映画祭にて。
本名 Philip Anthony Hopkins
生年月日 1937年12月31日(76歳)
出生地 ウェールズの旗 ウェールズ ポート・タルボット
国籍 イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
身長 174 cm
職業 俳優
ジャンル 映画・舞台・テレビ
活動期間 1965年 -
配偶者 Petronella Barker (1967 - 1972)
Jennifer Lynton (1973 - 2002)
Stella Arroyave (2003 - )
著名な家族 アビゲイル・ホプキンス英語版(娘、歌手・女優)
主な作品
羊たちの沈黙
ハンニバル
レッド・ドラゴン
日の名残り
サバイビング・ピカソ
ジョー・ブラックをよろしく

サー・アントニー・ホプキンズ CBE(Sir Philip Anthony Hopkins, CBE, 1937年12月31日 - )は、イギリス出身の俳優。なお、英国ではAnthonyのhは無音で[1]、アントニー・ホプキンズであると本人はインタビューなどでも伝えているが、アメリカなど英国以外ではまともに発音してもらえないと愚痴をこぼしている。アンソニーと呼ばれるぐらいならトニーと呼ばれたいとも。ごく当たり前にグウィネス・パルトロウがアントニーと授賞式で発音しただけで、嫌味だともアメリカでは話題になったともある。

経歴・人物[編集]

ウェールズ地方ウェスト・グラモーガン州の港町ポート・タルボットで生まれる。パン屋の一人息子[1]だったが、十代の頃から演じることに興味があった。ウェールズの演劇学校で学んだあと、陸軍に入隊。除隊後に再びロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・ドラマティック・アートで演技を学び、舞台俳優としてキャリアをスタートさせた。「演技というものは絵空事であって、その要素はすべてシナリオの中にある」というのが持論で、どのような役であっても特別にリサーチして演じることはないとされる。これは役柄の徹底的なリサーチに基づいたリアリティを追求するロバート・デ・ニーロなどの演技スタイルと対極にあるともいえ、デ・ニーロ等のアプローチを批判し「馬鹿げている」と罵ったことでも有名。その持論ゆえ、台本のチェック・暗記は徹底的に行い、撮影の際にはきわめて自然で役柄本人になりきっているかのような卓越した演技力を発揮する。

舞台で培われた卓越した重厚感、気品と知性溢れる存在感は映画においても遺憾なく発揮され、1968年『冬のライオン』、1974年『人形の家』、1978年『インター・ナショナル・ベルベット』などが代表作となる。1980年には、デイヴィッド・リンチ監督作品『エレファント・マン』にドクター役で主演。

羊たちの沈黙』で演じたハンニバル・レクター博士の役が高く評価され、この作品でアカデミー主演男優賞を受賞した。その後も続編である『ハンニバル』、『レッド・ドラゴン』で同じ役を演じている。

ハンニバル・レクターのイメージに反し、アンソニー本人はベジタリアンである。

『8月の誘惑』では監督業にも進出した。

日本語吹き替えは石田太郎が声を当てる事が多い。

私生活[編集]

3度結婚していて、最初の妻との間に娘が1人いる。イギリスから1987年にコマンダーに、1993年にはナイトに叙勲されており、名実ともに現代を代表する名優の一人となった。

現在はロサンゼルスに住み、2000年にはアメリカの市民権を得ている。

何月何日が何曜日だったかという、日付と曜日を即座に計算できる特技を持つ。

主な出演作品[編集]

公開年 邦題
原題
役名 備考
1968 冬のライオン
The Lion in Winter
リチャード 英国アカデミー賞 助演男優賞ノミネート
1969 鏡の国の戦争
The Looking Glass War
ジョン・エイヴリー
1971 八点鐘が鳴るとき
When Eight Bells Toll
フィリップ・カルバート
1974 ジャガーノート
Juggernaut
ジョン・マクロード
1976 エンテベの勝利
Victory at Entebbe
イツハク・ラビン
1976 オードリー・ローズ
Audrey Rose
フーバー
遠すぎた橋
A Bridge Too Far
ジョン・フロスト
1978 マジック
Magic
コーキー 英国アカデミー賞 主演男優賞ノミネート
1980 エレファント・マン
The Elephant Man
フレデリック・トリーブス
1980 LOVEシーズン
A Change of Seasons
アダム・エヴァンズ
1981 ヒトラー最期の日
The Bunker
アドルフ・ヒトラー テレビ映画
1984 バウンティ/愛と反乱の航海
Where the Heart Is
ウィリアム・ブライ
1986 チャーリング・クロス街84番地
84 Charing Cross Road
フランク ビデオ発売
1988 青い夜明け
The Dawning
カシアス/アンガス・バリー
1989 浮気なシナリオ
A Chorus of Disapproval
ルウェーリン ビデオ発売
1990 逃亡者
Desperate Hours
ティム
1991 羊たちの沈黙
The Silence of the Lambs
ハンニバル・レクター アカデミー賞 主演男優賞
ニューヨーク映画批評家協会賞 主演男優賞
スポッツウッド・クラブ
Spotswood
ウォレス
1992 ハワーズ・エンド
Howards End
ヘンリー
ドラキュラ
Dracula
ヴァン・ヘルシング
トライアル/審判
The Trial
神父
チャーリー
Chaplin
ジョージ・ヘイデン
1993 日の名残り
The Remains of the Day
ジェイムズ・スティーヴンス ゴールデングローブ賞 主演男優賞ノミネート
ロサンゼルス映画批評家協会賞主演男優賞
永遠の愛に生きて
Shadowlands
C・S・ルイス ロサンゼルス映画批評家協会賞 主演男優賞
1993 愛の果てに
The Innocent
グラス 自作の即興演奏も
1994 ケロッグ博士
The Road to Wellville
ケロッグ
1995 ニクソン
Nixon
リチャード・ニクソン ゴールデングローブ賞 主演男優賞ノミネート
レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い
Legend of Fall
ウィリアム・ラドロー
1996 8月の誘惑
August
ヤーヤン 監督/音楽/主演叔父ヴァーニャ》の脚色
サバイビング・ピカソ
Surviving Picasso
パブロ・ピカソ
1997 アミスタッド
Amistad
ジョン・クインシー・アダムズ ゴールデングローブ賞 助演男優賞ノミネート
放送映画批評家協会賞 助演男優賞
ザ・ワイルド
The Edge
チャールズ・モース
1998 マスク・オブ・ゾロ
The Mask of Zorro
ドン・ディエゴ・デ・ラ・ベガ
ジョー・ブラックをよろしく
Meet Joe Black
ウィリアム・パリッシュ
1999 ハーモニーベイの夜明け
Instinct
イーサン・パウエル
タイタス
Titus
タイタス・アンドロニカス
2000 ミッション:インポッシブル2
Mission: Impossible II
スワンベック
2001 ハンニバル
Hannibal
ハンニバル・レクター MTVムービー・アワード キス・シーン賞、悪役賞ノミネート
アトランティスのこころ
Hearts in Atlantis
テッド
2002 レッド・ドラゴン
Red Dragon
ハンニバル・レクター
9デイズ
Bad Company
オークス
2003 白いカラス
The Human Stain
コールマン・シルク
2004 アレキサンダー
Alexander
プトレマイオス1世
2005 プルーフ・オブ・マイ・ライフ
Proof
ロバート
世界最速のインディアン
The World's Fastest Indian
バート・マンロー
2006 オール・ザ・キングスメン
All the King's Men
アーウィン
ボビー
Bobby
ジョン・ケイシー
2007 ベオウルフ/呪われし勇者
Beowulf
フロースガール
Fracture テッド 日本未公開
最終目的地
The City of Your Final Destination
アダム・グント 自作のピアノ即興演奏も
2010 ウルフマン
The Wolfman
ジョン・タルボット
恋のロンドン狂騒曲
You Will Meet a Tall Dark Stranger
2011 ザ・ライト -エクソシストの真実-
The Rite
神父ルーカス
マイティ・ソー
Thor
オーディン
2012 ヒッチコック
Hitchcock
アルフレッド・ヒッチコック
360
360
ジョン
2013 REDリターンズ
RED 2
エドワード・ブラッドリー
マイティ・ソー/ダーク・ワールド
Thor: The Dark World
オーディン
2014 ノア 約束の舟
Noah
メトセラ

参考文献[編集]

  1. ^ Stated in interview on Inside the Actors Studio, 2007

外部リンク[編集]