アルマゲドン・タイム ある日々の肖像

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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像
Armageddon Time
監督 ジェームズ・グレイ
脚本 ジェームズ・グレイ
製作 ジェームズ・グレイ
マーク・バタン
アンソニー・カタガス
ホドリゴ・テイシェイラ
アラン・テルピンス
製作総指揮 フェランチェスコ・チヴィータ
グスタヴォ・デブス
ベト・ガウス
ロドリゴ・グティエレス
アレックス・ヒューズ
Marco Tulio Kehdi
リカルド・マダロッソ
ロウレンソ・サンターナ
ダグ・トレス
出演者 アン・ハサウェイ
アンソニー・ホプキンス
ジェレミー・ストロング
バンクス・レペタ
音楽 クリストファー・スペルマン
撮影 ダリウス・コンジ
編集 スコット・モリス
製作会社 フォーカス・フィーチャーズ
RTフィーチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗フォーカス・フィーチャーズ
日本の旗パルコ
公開 アメリカ合衆国の旗2022年10月28日
日本の旗2023年5月12日
上映時間 115分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 世界の旗$6,060,979[2]
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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』(原題:Armageddon Time)は2022年に公開されたアメリカ合衆国ドラマ映画である。監督はジェームズ・グレイ、主演はアン・ハサウェイが務めた。本作はグレイ監督が1980年代初頭に通っていたキーフォレスト校[注 1]での体験を基にした半自伝的映画でもある。

あらすじ[編集]

1980年ニューヨーククイーンズ地区。11歳のポールはウクライナ系ユダヤ人の一家に生まれ育ち、同地にある公立学校に通っていた。父親のアーヴィングはアメリカン・ドリームを現実のものにすべく日々懸命に働いており、決して悪い父親ではなかったが、短気に過ぎるところがあった。そのせいもあってか、ポールは祖父のアーロンに人生の導き手を見出していた。

ポールは芸術への高い関心を有していたが、その手の生徒の例に漏れず、学校の雰囲気に上手く馴染むことができずにいた。ただ、自分同様に問題児扱いされていた黒人生徒、ジョニーとは打ち解けることができた。ところが、学校のトイレでタバコを吸ったことをきっかけに、2人の友情は崩れ去っていくこととなった。そして、2人の人生の明暗もここからはっきり分かれてしまう。中流家庭に育った白人であるポールは私立学校への転校によって立ち直ることができたが、黒人の貧困家庭に育ったジョニーはそのまま転げ落ちていくしかなかったのである。

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹替。

製作[編集]

ジェームズ・グレイ監督は『アド・アストラ』の撮影中に本作の構想を練り始めていた。そして、2019年5月16日、正式に企画が始動したと報じられた[4]2020年5月、ケイト・ブランシェットが本作に出演すると決まった[5]。6月16日、ロバート・デ・ニーロオスカー・アイザック、アン・ハサウェイ、ドナルド・サザーランドの起用が発表された[6]

当初、本作の主要撮影2021年1月にニューヨークで始まる予定だった[7]。しかし、撮影の開始は同年10月にずれ込み、ロケ地もニュージャージー州に変更された[8]。この間に、ブランシェット、デ・ニーロ、アイザック、サザーランドの4名は降板してしまった[9]

2021年10月、アンソニー・ホプキンスとジェレミー・ストロングの出演が決まると共に、バンクス・レペタ、ジェイリン・ウェッブ、ライアン・セルという3名の新人俳優が起用されることになった[10]。2022年3月には、ドメニク・ランンバルドッツィのキャスト入りも判明した[11]。5月9日、クリストファー・スペルマンが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[12]

公開・マーケティング・興行収入[編集]

2022年5月19日、本作は第75回カンヌ国際映画祭でプレミア上映され、観客から約7分間のスタンディングオベーションを受けた[13]。9月7日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[14]。10月28日、本作は全米6館で限定公開され、公開初週末に7万725ドル(1館当たり1万1712ドル)を稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場25位となった[15]。11月4日、本作の公開規模が1006館にまで公開され、週末に79万2760ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング12位となった[16]

評価[編集]

本作は批評家から高く評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには39件のレビューがあり、批評家支持率は90%、平均点は10点満点で7.0点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「ジェームズ・グレイ監督が自らの過去を掘り下げていった結果、『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』というドラマが作り出された。俳優たちの演技は上々のもので、その郷愁の解放の仕方も新鮮である。」となっている[17]。また、Metacriticには19件のレビューがあり、加重平均値は74/100となっている[18]

タイムアウト』のロウ・トーマスは本作に5つ星評価で星4つを与え、「少年の成長譚は映画というジャンルにおいては廃れてしまった。しかし、ジェームズ・グレイはそこに新たな命を吹き込んでくれた」と評している[19]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 同校にはドナルド・トランプも通っていた。劇中に登場するマリアン・トランプ・バリーは彼の姉である[3]
  2. ^ グレイ監督自身をモデルにしたキャラクター

出典[編集]

  1. ^ アルマゲドン・タイム ある日々の肖像”. 映画.com. 2023年2月19日閲覧。
  2. ^ Armageddon Time (2022)”. The Numbers. 2023年2月19日閲覧。
  3. ^ Jessica Chastain Plays Surprise Role as Maryanne Trump, Donald Trump’s Sister, in ‘Armageddon Time’”. Variety (2022年5月19日). 2022年6月26日閲覧。
  4. ^ James Gray Writing, Directing ‘Armageddon Time’ (EXCLUSIVE)”. Variety (2019年5月16日). 2022年6月4日閲覧。
  5. ^ Cate Blanchett Joins James Gray, Adam McKay’s Next Films (EXCLUSIVE)”. Variety (2020年5月11日). 2022年6月4日閲覧。
  6. ^ Robert De Niro, Oscar Isaac, Donald Sutherland & Anne Hathaway Join Cate Blanchett In James Gray’s ‘Armageddon Time:’ Hot Virtual Cannes Package”. Deadline.com (2020年6月16日). 2022年6月4日閲覧。
  7. ^ Focus Features Closes Deal for James Gray’s ‘Armageddon Time’ (Exclusive)”. The Wrap (2020年7月28日). 2022年6月11日閲覧。
  8. ^ Film Starring Anne Hathaway, Anthony Hopkins, and Jeremy Strong Seeks NJ Kids Between 12-17 In Bayonne/Jersey City Area”. New Jersey Stage (2021年10月11日). 2022年6月11日閲覧。
  9. ^ Anthony Hopkins and Jeremy Strong Join James Gray’s ‘Armageddon Time’ With Anne Hathaway”. The Wrap (2021年10月12日). 2022年6月11日閲覧。
  10. ^ Anthony Hopkins and Jeremy Strong Join Anne Hathaway In James Gray’s ‘Armageddon Time’ For Focus”. Deadline.com (2021年10月12日). 2022年6月11日閲覧。
  11. ^ ‘Tulsa King’: Max Casella, Domenick Lombardozzi, Vincent Piazza & Jay Will Join Sylvester Stallone In Paramount+ Series”. Deadline.com (2022年3月24日). 2022年6月11日閲覧。
  12. ^ Christopher Spelman Scoring James Gray’s ‘Armageddon Time’”. Film Music Reporter (2022年5月9日). 2022年6月11日閲覧。
  13. ^ Anne Hathaway, James Gray Tear Up During Seven-Minute Emotional Cannes Standing Ovation for ‘Armageddon Time'”. Variety (2022年5月19日). 2022年6月26日閲覧。
  14. ^ ARMAGEDDON TIME - Official Trailer - In Select Theaters October 28”. YouTube (2022年9月7日). 2023年2月19日閲覧。
  15. ^ Domestic 2022 Weekend 43/October 28-30, 2022”. Box Office Mojo. 2023年2月19日閲覧。
  16. ^ Domestic 2022 Weekend 44/November 4-6, 2022”. Box Office Mojo. 2023年2月19日閲覧。
  17. ^ Armageddon Time”. Rotten Tomatoes. 2022年6月26日閲覧。
  18. ^ Armageddon Time”. Metacritic. 2022年6月26日閲覧。
  19. ^ Armageddon Time”. Time Out (2022年5月20日). 2022年6月26日閲覧。

外部リンク[編集]