ヴァン・ヘルシング

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エイブラハム・ヴァン・ヘルシング英語:Abraham Van Helsing)はブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』の登場人物。吸血鬼ハンターの代名詞的存在として広く認識されている。

原作[編集]

原作小説での設定はアムステルダム大学の名誉教授で、恰幅のよい60歳の老学者。専門は精神医学で、その他にも広い知識を持つ大博士だが、特に吸血鬼研究を専門としてはいない。教え子であるセワード医師の依頼により、セワード、ハーカー、ホルムウッドら、ドラキュラと闘う若い主要人物達を補佐する役回りである。

舞台・映画[編集]

1920年代イギリスでロングランヒットを記録した舞台化においては、劇団主宰者で看板俳優であり、自ら脚本も執筆したハミルトン・ディーンがドラキュラではなくヘルシングを演じた。これを先駆けとして舞台や映画化では、直接ドラキュラと闘う、原作と比べてもより重要なポジションを占める場合が多くなった。

1931年の初の公式な映画作品である『魔人ドラキュラ』では、ブロードウェイ版の舞台でヘルシングを演じたエドワード・ヴァン・スローンが配役された。原作同様の老教授ではあったが、直接ドラキュラと渡り合う役柄で存在感が大きく、後継作の『女ドラキュラ』で再び演じている。

1958年の映画『吸血鬼ドラキュラ』では、前年に『フランケンシュタインの逆襲』で主役のフランケンシュタイン男爵を演じて怪奇スターとなっていたピーター・カッシングが、ドラキュラと対峙し、格闘シーンもある完全な主役としてヘルシングを演じた。原作とは違う40代で痩身、シャーロック・ホームズを思わせるクールで俊敏なヘルシングであった。カッシングはこの映画の大ヒットより、新しく魅力的なヘルシング像を創造した俳優として支持され、当たり役として1974年の『ドラゴンvs7人の吸血鬼』まで5度演じた。これによりヘルシングには吸血鬼研究の権威、吸血鬼ハンターの代名詞的存在としてのイメージが定着した。

以降、映画ではローレンス・オリビエハーバート・ロムら大物俳優がそれぞれの個性を生かしたヘルシングを演じている。1992年の『ドラキュラ』では『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクター博士役で知られるアンソニー・ホプキンスが演じた。2004年にはヘルシングをモンスターハンターとしてタイトル・ロールとしたアメリカ映画ヴァン・ヘルシング』が製作された。ヘルシング役はヒュー・ジャックマンであった。

特徴[編集]

小説『吸血鬼ドラキュラ』の中では、良心的な人物として描かれている(ただし、多少の犠牲はしかたないと考えているところもある)が、それをモチーフとした映画や派生作品では、ドラキュラ抹殺に異常なまでの闘志を燃やすように描かれることが多い。

その他の作品におけるヴァン・ヘルシング[編集]

演じた俳優[編集]