アレック・ギネス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
アレック・ギネス
Sir Alec Guinness
Sir Alec Guinness
1973年
本名 Alec Guinness de Cuffe
生年月日 1914年4月2日
没年月日 2000年8月5日(満86歳没)
出生地 イングランドの旗 イングランドロンドン
国籍 イギリスの旗 イギリス
職業 俳優
ジャンル 映画舞台
活動期間 1934年 - 1996年
配偶者 Merula Salaman(1938年 - 2000年)
著名な家族 Matthew Guinness

アレック・ギネス(Sir Alec Guinness, CH, CBE1914年4月2日 - 2000年8月5日)は、イギリス俳優

来歴[編集]

ロンドンにて母アグネス・カフ(Agnes Cuff、アレックの出生証明書の署名では「Agnes de Cuffe」となっていた)のもとに生まれる[1]。出生名はアレック・ギネス・ド・カッフィ(Alec Guinness de Cuffe)。アグネスの私生児として生まれたため、出生証明書の父親の名前の欄は空白になっていた[2]。父親はスコットランド人の銀行家アンドリュー・ゲディス(Andrew Geddes、後にギネスの学費を支払った)と考えられているが、はっきりと分かってはいない[3]

広告の仕事をしていたが演技に興味を持つようになり、オールド・ヴィック・シアターの舞台に立つようになった。第二次世界大戦後に本格的に映画に出演し始め、1964年には舞台『Dylan』でトニー賞を受賞。イギリスきっての名優として知られるようになった。

『The Horse's Mouth』でヴェネツィア国際映画祭 男優賞、『戦場にかける橋』でアカデミー主演男優賞を受賞。1980年には名誉賞も受賞している。また、『アラビアのロレンス』のファイサル王子や『スター・ウォーズ・シリーズ』旧3部作(エピソード4~6)でオビ=ワン・ケノービ役を演じたことでも知られている。だが、この『スター・ウォーズ』出演をギネスは死ぬまで後悔し、スター・ウォーズファンからの手紙は読まずに一切捨てたという[4]

1970年代以降は個性的なバイプレイヤーとしての活躍も目立ち『名探偵登場』でのコミカルで怪しげな盲目の執事役や、『リトル・プリンス』の厳格ながら温厚な祖父役、更には『KAFKA/迷宮の悪夢』においても強面な上司役など演技面の幅広さとアクの強さを見せた。

1959年大英帝国勲章を受章し、同年ナイトになった[5]。また1994年に舞台での長年の功績が称えられ、CHになった。

2000年肝臓癌で死去。晩年は病により殆ど映画には出演しなかった。

プライベート[編集]

1938年に女優で劇作家のメルーラ・サラマンと結婚。1940年に息子マシュー・ギネスが生まれ、同じく俳優となった。

死後8ヶ月後の2001年4月に発表されたギネスの公式伝記本「Alec Guinness: The Unknown」では、1946年のリバプールの公衆トイレでゲーリー・オコナーという人物と同性愛行為を行ったとして逮捕、10ギニーの罰金を受けたことを明らかにしている。事件自体はギネスが裁判所や警察に根回しをし、公表には至らなかったという。伝記の執筆者であるイギリスの作家ピアーズ・ポール・リードは逮捕自体は同時期に逮捕されたジョン・ギールグッドの例と同じく、事実無根の不名誉逮捕だったとしながらも(イギリスでは1967年に性犯罪法が制定されるまで同性愛者であることそれ自体が犯罪であり、発覚すれば社会的信用を失いかねなかった)、ギネスの性的指向がバイセクシャルであったことについては認めている[6]

1961年(昭和36年)2月に来日している。

主な出演作品[編集]

公開年 邦題
原題
役名 備考
1946 大いなる遺産
Great Expectations
ハーバート
1948 オリヴァ・ツイスト
Oliver Twist
フェイギン
1949 カインド・ハート
Kind Hearts and Coronets
1951 ラベンダー・ヒル・モブ
The Lavender Hill Mob
ホランド
白衣の男
The Man in the White Suit
シドニー・ストラットン
1953 地中海夫人
The Captain's Paradise
ヘンリー・セントジェームズ
マルタ島攻防戦
Malta Story
ピーター・ロス
1955 マダムと泥棒
The Ladykillers
マーカス教授
白鳥
The Swan
アルバート王子
1957 戦場にかける橋
The Bridge on the River Kwai
ニコルスン隊長 アカデミー主演男優賞 受賞
英国アカデミー賞 主演男優賞 受賞
ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門) 受賞
ニューヨーク映画批評家協会賞 主演男優賞 受賞
1958 The Horse's Mouth ヴェネツィア国際映画祭 男優賞 受賞
1960 ハバナの男
Our Man in Havana
ジム
1962 アラビアのロレンス
Lawrence of Arabia
ファイサル王子
1964 ローマ帝国の滅亡
The Fall of the Roman Empire
マルクス・アウレリウス・アントニヌス
1965 戦場はどこだ!
Situation Hopeless... But Not Serious
ウィルヘルム・フリック
ドクトル・ジバゴ
Doctor Zhivago
エフグラフ
1966 ホテル・パラディソ
Hotel Paradiso
ベネディクト
さらばベルリンの灯
The Quiller Memorandum
ポル
1967 危険な旅路
The Comedians
H・O・ジョーンズ
1970 クロムウェル
Cromwell
チャールズ1世
クリスマス・キャロル
Scrooge
1972 ブラザー・サン シスター・ムーン
Fratello sole, sorella luna
インノケンティウス3世
1973 アドルフ・ヒットラー 最後の10日間
Adolf Hitler: the Last 10 Days
アドルフ・ヒットラー
1976 名探偵登場
Murder by Death
ジェームズサー・ベンソンマム
1977 スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
Star Wars: Episode IV - A New Hope
オビ=ワン・ケノービ
1979 ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ
Tinker, Tailor, Soldier, Spy
ジョージ・スマイリー テレビシリーズ
1980 スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
Star Wars: Episode V - The Empire Strikes Back
オビ=ワン・ケノービ
レイズ・ザ・タイタニック
Raise the Titanic
ジョン・ビガロー
リトル・プリンス
Little Lord Fauntleroy
ドリンコート伯爵
1982 Smiley's People ジョージ・スマイリー テレビシリーズ
1983 スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
Star Wars: Episode VI - Return of the Jedi
オビ=ワン・ケノービ
1984 エドウィン/疑しき隣人
Edwin
フェニモア・トラスコット卿 テレビ映画
インドへの道
A Passage to India
ゴッドボール
1988 Little Dorrit ... aka Nobody's Fault ウィリアム・ドリット
1991 ハンドフル・オブ・ダスト
A Handful of Dust
トッド氏
KAFKA/迷宮の悪夢
Kafka
事務所長
1993 ノルマンディーの黄昏
Screen One: A Foreign Field
エイモス テレビシリーズ
1994 ミュート・ウィットネス
Mute Witness
1996 エスキモー・デイ
Eskimo Day

脚注[編集]

  1. ^ GRO Register of Births: June 1914 1a 39 Paddington – Alec Guinness De Cuffe, mmn = De Cuffe.
  2. ^ "Alec Guinness." Hollywood Walk of Fame (Hollywood Chamber of Commerce, Hollywood, California), 2011. Retrieved: 22 June 2011.
  3. ^ "Alec Guinness biography." MSN Movies. Retrieved: 29 July 2007.
  4. ^ "The shy introvert who shone on screen"-guardian.co.uk, Monday 7 August 2000 19.08 BST
  5. ^ ‘Guinness, Alec (1914 - )’ 2000, in The Cambridge Guide to Theatre, Cambridge University Press, Cambridge, United Kingdom, viewed 22 June 2011, from Credo reference(要購読契約)
  6. ^ Piers Paul Read, Alec Guinness: The Authorised Biography, London, 2005

外部リンク[編集]