ソフィア・ローレン

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Sophia Loren
ソフィア・ローレン
ソフィア・ローレン
映画『真夜中へ5哩』(1962)
本名 Sofia Villani Scicolone
生年月日 1934年9月20日(80歳)
出生地 ローマ
国籍 イタリアの旗 イタリア
活動期間 1950-
配偶者 カルロ・ポンティ(1972-2007)

ソフィア・ローレンSophia Loren, 1934年9月20日 - )はイタリアを代表する女優である。本名はソフィア・ヴィラーニ・シコローネ(Sofia Villani Scicolone)。アレッサンドラ・ムッソリーニは彼女の妹アンナ・マリアの娘である。本来はローレンよりもロレーンに近い発音である。

プロフィール[編集]

生い立ち[編集]

イタリアの首都であるローマで、ロミーダ・ヴィラーニとリカルド・シコローネの間に生まれた内縁の子であった[1]。幼少時はナポリ近郊のポッツオーリで貧困の中成長した。

デビュー[編集]

1950年代初頭にヨーロッパ映画に端役として出演した。その当時の名前はソフィア・ラッツアーロであった。ソフィアは後の夫となるカルロ・ポンティに見いだされ、彼の制作する多くの映画に出演した。ソフィアの初期の主演作の1つは1953年の『Due notti con Cleopatra』であった。

同作は他の初期主演作と同様に、ソフィアの肉感的な体を強調した作品であった。さらに幾つかの作品にはトップレスで出演した。それらの作品は当時のヨーロッパでは受け入れられたが、イギリスアメリカではそのような場面はカットされた。

国際スター[編集]

ソフィアは1951年にハリウッドの超大作『クオ・ヴァディス』に端役で出演したが、1957年の『島の女』が公開されると彼女は国際的スターと見なされるようになった。この作品において、彼女の水に濡れて体のラインが浮き立つシーンは象徴的であった。

ソフィアはその初期のハリウッド作品『楡の木蔭の欲望』(ユージン・オニールの演劇)、『月夜の出来事』(ケーリー・グラントとのロマンティック・コメディ)、『黒い蘭』(アンソニー・クインとのロマンチック・ドラマ)でセックスシンボルとしてだけではなく、演技力と喜劇的な実力をも証明した。

1960年代までに、ソフィアは世界で最も人気のある女優のうちの1人としてハリウッドとヨーロッパの両方で作品に出演した。1960年の『ふたりの女』でアカデミー主演女優賞を受賞。この作品のプロモーションでソフィアとセラーズは共にアルバムをレコーディングした。

ソフィアは喜劇王チャーリー・チャップリンの最後の監督作品『伯爵夫人』に出演したことがあり、マーロン・ブランドと夢の共演を実現した。この作品は、チャップリンが、赤狩りによってハリウッド及びアメリカから追放された後の作品で、イギリスで製作、公開されたがあまり知られていない。

結婚[編集]

1957年にカルロ・ポンティと結婚するが、その時点でポンティはまだ離婚しておらず、重婚罪に問われる可能性があったために1962年に婚姻関係を一旦無効にした[2]。2人はポンティの離婚が成立した1966年に正式に結婚した[3]。指揮者のカルロ・ポンティ・ジュニアと、結婚後に生まれた映画台本作家兼監督のエドアルド・ポンティの2人の息子がいる。ポンティの脱税容疑事件の後、ジュネーヴに在住[4]。事件でイタリア当局に没収されていたポンティ所有の絵画を、遺産として取り戻すとして裁判を起こした。

現在[編集]

イタリアを代表する女優として現在も高い人気を誇る。1996年にイタリア共和国功労勲章(カヴァリエーレ・ディ・グラン・クローチェ)を受章。2006年には、トリノオリンピックの開会式でオリンピック旗を掲揚する際の旗手を務めた。

SSCナポリの熱心なサポーターである。セリエA昇格が期待される2007年には「ナポリが昇格したらストリップショーを開いてもいい」と発言した[5]

日本における人気[編集]

1978年、テレビ朝日の深夜バラエティー「23時ショー」に出演。右側、人差し指で鼻を押さえているのがソフィア。中央はキャスターの馬場信浩

主な出演作品[編集]

1991.
公開年 邦題
原題
役名 備考
1951 クオ・ヴァディス
Quo Vadis
クレジットなし
アンナ
Anna
ナイトクラブのアシスタント クレジットなし
1953 無常なるかな人生
Un giorno in pretura
アンナ
1954 ナポリの饗宴
Carosello Napoletano
シジーナ
侵略者
Attila
オノリア
こんなに悪い女とは
Peccato che sia una canaglia
リナ
1955 バストで勝負
La Bella Mugnaia
カルメラ
河の女
La donna del fiume
ニーヴェス
1957 島の女
Boy on a Dolphin'
フェードラ
殿方ごろし
Pane, Amore e...
ドンナ・ソフィア
誇りと情熱
The Pride and the Passion
ジュアナ
1958 楡の木蔭の欲望
Desire Under the Elms
アンナ

The Key
ステラ
黒い蘭
The Black Orchid
ローズ・ビアンコ
月夜の出来事
Houseboat
シンシア
1959 私はそんな女
That Kind of Woman
カイ
1960 西部に賭ける女
Heller in Pink Tights
アンジェラ
ナポリ湾
It Started in Naples
ルシア
求むハズ
The Millionairess
エピファニア
バラ色の森
A Breath of Scandal
オリンピア姫
ふたりの女
La Ciociara
セシラ アカデミー主演女優賞 受賞
英国アカデミー賞 主演女優賞 受賞
1961 エル・シド
El Cid
シメン
戦場を駈ける女
Madame Sans-Gêne
カテリーナ
1962 ボッカチオ'70
Boccaccio '70
ゾーエ 第4話「くじ引き」
真夜中へ5哩
Le couteau dans la plaie
リサ
1963 昨日・今日・明日
Ieri, Oggi, Domani
アドリーナ
アルトナ
I sequestrati di Altona
ヨハンナ
1964 ローマ帝国の滅亡
The Fall of the Roman Empire
ルシラ
あゝ結婚
Marriage Italian-Style
フィルメーナ
1965 クロスボー作戦
Operation Crossbow
ノラ
レディL
Lady L
レディL
1966 栄光の丘
Judith
ジュディス
アラベスク
Arabesque
ヤスミン・アジール
1967 伯爵夫人
A Countess from Hong Kong
ナターシャ・アレクサンドロフ伯爵夫人
イタリヤ式奇跡
More Than a Miracle
イザベラ
1970 ひまわり
I Girasoli
ジョバンナ
結婚宣言
La moglie del prete
ヴァレリア
1972 ラ・マンチャの男
Man of La Mancha
1974 旅路
Il Viaggio
アドリアナ・デ・マウラ
逢いびき
Brief Encounter
アンナ テレビ映画
愛の終りに
Verdict
テレサ
1975 ガンモール/おかしなギャングと可愛い女
La pupa del gangster
プパー
1977 カサンドラ・クロス
The Cassandra Crossing
ジェニファー・リスポリ・チェンバレン
特別な一日
Una Giornata Particolare
アントニエッタ
1978 愛の彷徨
Fatto di sangue fra due uomini per causa di una vedova - si sospettano moventi politici
ブラス・ターゲット
Brass Target
マーラ
1979 リベンジャー
Firepower
アデレ
1986 勇気
Courage
マリアンナ テレビ映画
1988 遥かなる旅路 わが母ルシアの生涯
The Fortunate Pilgrim
ルシア テレビ・ミニシリーズ
1994 プレタポルテ
Pret a Porter
イザベラ・ド・ラ・フォンテーヌ
1995 ラブリー・オールドメン/釣り大将LOVE LOVE日記
Grumpier Old Men
2002 微笑みに出逢う街角
Between Strangers
オリヴィア
2009 NINE
Nine
ママ
2010 ソフィア・ローレン 母の愛
La mia casa è piena di specchi
ロミルダ・ヴィッラーニ テレビ映画

ディスコグラフィー[編集]

  • マンボ・バカン(Mambo Bacan) - 大ヒット
  • ズビズビズー(Zoo Be Zoo Be Zoo)
  • ソルディ・ソルディ・ソルディ(Soldi, soldi, soldi)
  • ビン・バン・ボン(Bing, Bang, Bong)
  • カリーナ(Carina)
  • Ti 'ne Afto Pou To Lene Agapi

受賞歴[編集]

アカデミー賞[編集]

受賞
1962年 アカデミー主演女優賞:『ふたりの女
1991年 アカデミー名誉賞
ノミネート
1965年 アカデミー主演女優賞:『ああ結婚

英国アカデミー賞[編集]

受賞
1962年 最優秀外国女優賞:『ふたりの女』

ゴールデングローブ賞[編集]

受賞
1964年 ヘンリエッタ賞
1965年 ヘンリエッタ賞
1969年 ヘンリエッタ賞
1977年 ヘンリエッタ賞
1995年 セシル・B・デミル賞
ノミネート
1961年 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『ナポリ湾
1965年 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『ああ結婚』
1966年 ヘンリエッタ賞
1971年 ヘンリエッタ賞
1995年 助演女優賞:『プレタポルテ

ニューヨーク映画批評家協会賞[編集]

受賞
1961年 主演女優賞:『ふたりの女』

日本語書籍[編集]

  • 『ウーマン&ビューティ ソフィア・ローレンが書いた本』
  • 『ソフィア・ローレン 生きて愛して』
    • A.E.ホッチナー、坂口智彰訳、講談社、1979年
  • 『ソフィア・ローレン 華麗なる大輪のひまわり』
    • 筈見有弘編、<シネアルバム27>芳賀書店、1977年
  • 『ソフィア・ローレンのキッチンより愛をこめて あなたも作れるイタリア家庭料理』
    • 山崎明美訳 サンケイ新聞社出版局、1974年


脚注[編集]

  1. ^ Carr, Jay (1993年8月22日). “Sophia Loren Now Appearing in 'El Cid,' she remains a very human icon”. Boston Globe. http://www.highbeam.com/doc/1P2-8241850.html 2010年3月15日閲覧。 
  2. ^ “Carlo Ponti, Husband to Sophia Loren, Dead at 94”. Fox News. (2007年1月10日). http://www.foxnews.com/story/0,2933,242764,00.html 
  3. ^ Exshaw, John (2007年1月12日). “Carlo Ponti”. London: The Independent. http://news.independent.co.uk/people/obituaries/article2144032.ece 
  4. ^ Sophia Loren – Loren Leaves Italy For Switzerland – Contactmusic News”. Contactmusic.com (2006年10月12日). 2010年12月10日閲覧。
  5. ^ Reuters report of 2007-05-15
  6. ^ “世界文化賞 演劇・映像部門 ソフィア・ローレン”. 産経新聞. http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/100915/tnr1009150806001-n1.htm 
  7. ^ “ソフィア・ローレンさん来倉 大原美術館で歓迎レセプション”. 山陽新聞. (2010年10月15日). http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2010101522561287/ 

外部リンク[編集]