リン・レッドグレイヴ

受賞
ニューヨーク映画批評家協会賞
	主演女優賞; 1966年『ジョージ－・ガール』
ゴールデングローブ賞
	女優賞（ミュージカル・コメディ部門）; 1966年『ジョージー・ガール』; 助演女優賞; 1998年『ゴッド・アンド・モンスター』
その他の賞

リン・レッドグレイヴ; Lynn Redgrave
	1999年
生年月日	1943年3月8日
没年月日	2010年5月2日（67歳没）
出生地	ロンドン
国籍	イギリス
配偶者	John Clark (1967 - 2000)
受賞
ニューヨーク映画批評家協会賞
	主演女優賞; 1966年『ジョージ－・ガール』
ゴールデングローブ賞
	女優賞（ミュージカル・コメディ部門）; 1966年『ジョージー・ガール』; 助演女優賞; 1998年『ゴッド・アンド・モンスター』
その他の賞
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リン・レッドグレイヴ（Lynn Redgrave, OBE、1943年 3月8日 - 2010年 5月2日）は、イギリス・ロンドン出身の女優である。両親共に俳優。兄のコリン、姉のヴァネッサも俳優。女優のナターシャ・リチャードソンとジョエリー・リチャードソンはヴァネッサの娘でリンの姪に当たる。

経歴・人物[編集]

1963年に『トム・ジョーンズの華麗な冒険』で映画デビュー。1966年の『ジョージー・ガール』でゴールデングローブ賞主演女優賞を、1998年の『ゴッド・アンド・モンスター』でゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞。

他にもアカデミー賞で前述の作品で第39回(この年は姉のヴァネッサも『モーガン』で主演女優賞にノミネートされ、姉妹同時のノミネートとなった^[1])、第71回の2度ノミネートされた他、舞台演技でも高く評価され、トニー賞の演劇主演女優賞部門で1976年の『ウォレン夫人の職業』、1993年のShakespeare For My Father、2006年のThe Constant Wifeの3度ノミネートされた。テレビ出演も多い。

後にはアメリカ合衆国の市民権を取得しコネチカット州に移住。2002年12月に過食症と乳癌を発症し、2003年に乳房の除去出術と放射線治療を受けるなど闘病生活の中、女優業を続けていた^[2]が、その後も病状は進行し、2010年 5月2日、ニューヨーク市マンハッタンの自宅で家族に見守られながら息を引き取った^[3]。67歳没。

出演作品[編集]

映画[編集]

公開年	邦題原題	役名	備考
1963	トム・ジョーンズの華麗な冒険 Tom Jones	スーザン
1964	みどりの瞳 Girl with Green Eyes	バーバラ・ブレナン	第18回英国アカデミー賞新人賞ノミネート
1966	ジョージー・ガール Georgy Girl	ジョージー	第24回ゴールデングローブ賞主演女優賞ミュージカル・コメディ部門受賞第39回アカデミー賞アカデミー主演女優賞ノミネート第20回英国アカデミー賞最優秀英国女優賞ノミネート第36回ニューヨーク批評家協会賞女優賞ノミネート
1966	恐怖との遭遇 The Deadly Affair
1967	Smashing Time	Yvonne	日本未公開
1969	The Virgin Soldiers	Phillipa Raskin	日本未公開
1970	はるかなる南部 Last of the Mobile Hot Shots	マートル	日本劇場未公開
1971	フランコ・ネロの新・脱獄の用心棒 ¡Viva la muerte... tua!	Mary O'Donnell	日本劇場未公開
1972	Every Little Crook and Nanny	Nanny	日本未公開、エヴァン・ハンターの『悪党どもとナニー』の映画化
1972	ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくい SEXのすべてについて教えましょう Every Thing You Always Wanted to Know About Sex But Were Afraid to Ask*	The Queen
1973	The National Health	Nurse Sweet / Nurse Betty Martin	日本未公開、同名舞台作の映画化
1975	ハッピーフッカー/陽気な娼婦 The Happy Hooker	ザヴィエラ・ホランダー
1976	弾丸特急ジェット・バス The Big Bus	カミール・レヴィ
1980	サンデー・ラバーズ Sunday Lovers	Lady Davina
1987	ジョン・クライヤーのホーム・フロント Morgan Stewart's Coming Home	Nancy Stewart	日本劇場未公開
1989	Midnight	Midnight	日本未公開
1989	Getting It Right	Joan	日本未公開
1996	シャイン Shine	ジリアン	第50回英国アカデミー賞助演女優賞ノミネート
1998	ゴッド・アンド・モンスター Gods and Monsters	ハンナ	第56回ゴールデングローブ賞助演女優賞受賞第14回インディペンデント・スピリット賞助演女優賞受賞第71回アカデミー賞アカデミー助演女優賞ノミネート第52回英国アカデミー賞助演女優賞ノミネート
1998	ガールズ・ルール! 100%おんなのこ主義 Strike!	Miss McVane	日本劇場未公開
1999	Touched	Carrie	日本未公開
1999	The Annihilation of Fish	Poinsettia	日本未公開
2000	Lion of Oz	東の魔女	声の出演日本未公開
	The Simian Line	Katharine	日本未公開
	2番目に幸せなこと The Next Best Thing	ヘレン・ウィタッカー
	Deeply	Celia	日本未公開
	舞台よりすてきな生活 How to Kill Your Neighbor's Dog	エドナ
	Venus and Mars	Emily Vogel	日本未公開
2001	My Kingdom	Mandy	日本未公開
2002	スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする Spider	ウィルキンソン夫人
	夢見る頃を過ぎても Unconditional Love	Nola Fox
	ヘンゼルとグレーテル Hansel & Gretel	老婆／魔女	テレビ映画
	ワイルド・ソーンベリーズムービー The Wild Thornberrys Movie	Cordelia Thornberry	声の出演日本未公開
	Anita and Me	Mrs. Ormerod	日本未公開
2003	Charlie's War	Grandma Lewis	日本未公開
2003	ピーター・パン Peter Pan	ミリセント伯母さん
2004	愛についてのキンゼイ・レポート Kinsey	最後にインタヴューを受けた女性
2005	上海の伯爵夫人 The White Countess	オルガ
2007	ジェイン・オースティンの読書会 The Jane Austen Book Club	スカイ
2009	お買いもの中毒な私! Confessions of a Shopaholic	Drunken Lady at Party
2009	My Dog Tulip		日本未公開

TV[編集]

Comedy Playhouse (1966)　
Sunday Out of Season (1965)
ジェシカおばさんの事件簿：Murder, She Wrote （1984）エピソード「It's A Dog's Life（愛犬が犯人だなんて）」

脚注[編集]

^ “Elizabeth Taylor Wins Best Actress: 1967 Oscars”. Oscars. 2020年12月15日閲覧。
^ “Actress Lynn Redgrave has died at age 67”. MSN (2010年5月3日). 2010年5月4日閲覧。
^ “Lynn Redgrave, Famed British Actress, Dies of Breast Cancer”. ABCニュース (2010年5月3日). 2010年5月4日閲覧。

外部リンク[編集]

Official Website
Lynn Redgrave - IMDb（英語）
Lynn Redgrave - インターネット・ブロードウェイ・データベース（英語）
Lynn Redgrave - Internet Off-Broadway Database

[1] “Elizabeth Taylor Wins Best Actress: 1967 Oscars”. Oscars. 2020年12月15日閲覧。

[2] “Actress Lynn Redgrave has died at age 67”. MSN (2010年5月3日). 2010年5月4日閲覧。

[3] “Lynn Redgrave, Famed British Actress, Dies of Breast Cancer”. ABCニュース (2010年5月3日). 2010年5月4日閲覧。

[1]

[2]

[3]

表話編歴ゴールデングローブ賞映画部門主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)
1950–1960	ジュディ・ホリデイ（1950）ジューン・アリソン（1951）スーザン・ヘイワード（1952）エセル・マーマン（1953）ジュディ・ガーランド（1954）ジーン・シモンズ（1955）デボラ・カー（1956）ケイ・ケンドール/タイナ・エルグ（英語版）（1957）ロザリンド・ラッセル（1958）マリリン・モンロー（1959）シャーリー・マクレーン（1960）
1961–1980	ロザリンド・ラッセル（1961、1962）シャーリー・マクレーン（1963）ジュリー・アンドリュース（1964、1965）リン・レッドグレイヴ（1966）アン・バンクロフト（1967）バーブラ・ストライサンド（1968）パティ・デューク（1969）キャリー・スノッドグレス（1970）ツイッギー (1971) ライザ・ミネリ (1972) グレンダ・ジャクソン (1973) ラクエル・ウェルチ (1974) アン＝マーグレット (1975) バーブラ・ストライサンド (1976) ダイアン・キートン/マーシャ・メイソン（1977）エレン・バースティン/マギー・スミス（1978）ベット・ミドラー（1979）シシー・スペイセク（1980）
1981-2000	バーナデット・ピーターズ（1981）ジュリー・アンドリュース（1982）ジュリー・ウォルターズ（1983）キャスリーン・ターナー（1984、1985）シシー・スペイセク（1986）シェール（1987）メラニー・グリフィス（1988）ジェシカ・タンディ（1989）ジュリア・ロバーツ（1990）ベット・ミドラー（1991）ミランダ・リチャードソン（1992）アンジェラ・バセット（1993）ジェイミー・リー・カーティス（1994）ニコール・キッドマン（1995）マドンナ（1996）ヘレン・ハント（1997）グウィネス・パルトロー（1998）ジャネット・マクティア（1999）レネー・ゼルウィガー（2000）
2001–2020	ニコール・キッドマン（2001）レネー・ゼルウィガー（2002）ダイアン・キートン（2003）アネット・ベニング（2004）リース・ウィザースプーン（2005）メリル・ストリープ（2006、2009）マリオン・コティヤール（2007）サリー・ホーキンス（2008）アネット・ベニング（2010）ミシェル・ウィリアムズ（2011）ジェニファー・ローレンス（2012、2015）エイミー・アダムス（2013、2014）エマ・ストーン（2016）シアーシャ・ローナン（2017）オリヴィア・コールマン（2018）オークワフィナ（2019）ロザムンド・パイク（2020）
2021–2040	レイチェル・ゼグラー（2021）ミシェル・ヨー（2022）エマ・ストーン（2023）

表話編歴ゴールデングローブ賞助演女優賞
1943–1960	カティーナ・パクシヌー（1943）アグネス・ムーアヘッド（1944）アンジェラ・ランズベリー（1945）アン・バクスター（1946）セレステ・ホルム（1947）エレン・コービー（1948）マーセデス・マッケンブリッジ（1949）ジョセフィン・ハル（1950）キム・ハンター（1951）ケティ・フラド（1952）グレース・ケリー（1953）ジャン・スターリング（1954）マリサ・パヴァン（1955）アイリーン・ヘッカート（1956）エルザ・ランチェスター（1957）ハーミオン・ジンゴールド（1958）スーザン・コーナー（1959）ジャネット・リー（1960）
1961–1980	リタ・モレノ（1961）アンジェラ・ランズベリー（1962）マーガレット・ラザフォード（1963）アグネス・ムーアヘッド（1964）ルース・ゴードン（1965）ジョスリン・ラ・ガルド（1966）キャロル・チャニング（1967）ルース・ゴードン（1968）ゴールディ・ホーン（1969）カレン・ブラック/モーリン・ステイプルトン（1970）アン＝マーグレット（1971）シェリー・ウィンタース（1972）リンダ・ブレア（1973）カレン・ブラック（1974）ブレンダ・ヴァッカロ（1975）キャサリン・ロス（1976）ヴァネッサ・レッドグレイヴ（1977）ダイアン・キャノン（1978）メリル・ストリープ（1979）メアリー・スティーンバージェン（1980）
1981–2000	ジョーン・ハケット（1981）ジェシカ・ラング（1982）シェール（1983）ペギー・アシュクロフト（1984）メグ・ティリー（1985）マギー・スミス（1986）オリンピア・デュカキス（1987）シガニー・ウィーバー（1988）ジュリア・ロバーツ（1989）ウーピー・ゴールドバーグ（1990）マーセデス・ルール（1991）ジョーン・プロウライト（1992）ウィノナ・ライダー（1993）ダイアン・ウィースト（1994）ミラ・ソルヴィノ（1995）ローレン・バコール（1996）キム・ベイシンガー（1997）リン・レッドグレイヴ（1998）アンジェリーナ・ジョリー（1999）ケイト・ハドソン（2000）
2001–2020	ジェニファー・コネリー（2001）メリル・ストリープ（2002）レネー・ゼルウィガー（2003）ナタリー・ポートマン（2004）レイチェル・ワイズ（2005）ジェニファー・ハドソン（2006）ケイト・ブランシェット（2007）ケイト・ウィンスレット（2008）モニーク（2009）メリッサ・レオ（2010）オクタヴィア・スペンサー（2011）アン・ハサウェイ（2012）ジェニファー・ローレンス（2013）パトリシア・アークエット（2014）ケイト・ウィンスレット（2015）ヴィオラ・デイヴィス（2016）アリソン・ジャネイ（2017）レジーナ・キング（2018）ローラ・ダーン（2019）ジョディ・フォスター（2020）
2021–2040	アリアナ・デボーズ（2021）アンジェラ・バセット（2022）ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ（2023）

表話編歴ニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞
1935–1940	グレタ・ガルボ（1935）ルイーゼ・ライナー（1936）グレタ・ガルボ（1937）マーガレット・サラヴァン（1938）ヴィヴィアン・リー（1939）キャサリン・ヘプバーン（1940）
1941–1960	ジョーン・フォンテイン（1941）アグネス・ムーアヘッド（1942）アイダ・ルピノ（1943）タルーラ・バンクヘッド（1944）イングリッド・バーグマン（1945）セリア・ジョンソン（1946）デボラ・カー（1947、1957、1960）オリヴィア・デ・ハヴィランド（1948、1949）ベティ・デイヴィス（1950）ヴィヴィアン・リー（1951）シャーリー・ブース（1952）オードリー・ヘプバーン（1953、1959）グレース・ケリー（1954）アンナ・マニャーニ（1955）イングリッド・バーグマン（1956）スーザン・ヘイワード（1958）
1961–1980	ソフィア・ローレン（1961）受賞者なし（1962）パトリシア・ニール（1963）キム・スタンレー（1964）ジュリー・クリスティ（1965）エリザベス・テイラー/リン・レッドグレイヴ（1966）イーディス・エヴァンス（1967）ジョアン・ウッドワード（1968）ジェーン・フォンダ（1969、1971）グレンダ・ジャクソン（1970）リヴ・ウルマン（1972、1974、1976）ジョアン・ウッドワード（1973）イザベル・アジャーニ（1975）ダイアン・キートン（1977）イングリッド・バーグマン（1978）サリー・フィールド（1979）シシー・スペイセク（1980）
1981–2000	グレンダ・ジャクソン（1981）メリル・ストリープ（1982）シャーリー・マクレーン（1983）ペギー・アシュクロフト（1984）ノルマ・アレアンドロ（1985）シシー・スペイセク（1986）ホリー・ハンター（1987）メリル・ストリープ（1988）ミシェル・ファイファー（1989）ジョアン・ウッドワード（1990）ジョディ・フォスター（1991）エマ・トンプソン（1992）ホリー・ハンター（1993）リンダ・フィオレンティーノ（1994）ジェニファー・ジェイソン・リー（1995）エミリー・ワトソン（1996）ジュリー・クリスティ（1997）キャメロン・ディアズ（1998）ヒラリー・スワンク（1999）ローラ・リニー（2000）
2001–2020	シシー・スペイセク（2001）ダイアン・レイン（2002）ホープ・デイヴィス（2003）イメルダ・スタウントン（2004）リース・ウィザースプーン（2005）ヘレン・ミレン（2006）ジュリー・クリスティ（2007）サリー・ホーキンス（2008）メリル・ストリープ（2009、2011）アネット・ベニング（2010）レイチェル・ワイズ（2012）ケイト・ブランシェット（2013）マリオン・コティヤール（2014）シアーシャ・ローナン（2015）イザベル・ユペール（2016）シアーシャ・ローナン（2017）レジーナ・ホール（2018）ルピタ・ニョンゴ（2019）シドニー・フラニガン (2020）
2021–2040	レディー・ガガ (2021）ケイト・ブランシェット (2022）リリー・グラッドストーン (2023）

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