デヴィッド・ニーヴン

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デヴィッド・ニーヴン
David Niven
David Niven
本名 James David Graham Niven
生年月日 1910年3月1日
没年月日 1983年7月29日(満73歳没)
出生地 ロンドン
国籍 イギリスの旗 イギリス
職業 俳優
活動内容 映画、映画製作
配偶者 プリムラ・ロロ(1940年-46年)
ヒョルディス・パウリナ・テレシュメデン(1948年-83年)
主な作品
映画
嵐が丘
八十日間世界一周
007 カジノ・ロワイヤル』  

デヴィッド・ニーヴン(David Niven、本名:James David Graham Niven1910年3月1日 - 1983年7月29日)は、イギリスロンドン出身の俳優。しゃれた髭が特徴で、都会的な紳士役で長らく人気を博し、スクリーンの粋の化身と称された。

生涯[編集]

生い立ち[編集]

父ウィリアム・ニーヴンは軍人で、デヴィッドが幼少の頃に第一次世界大戦ガリポリの戦いで戦死した。ヒーザーダウン、サウスシー、バックスの学校を転々とし、ストウ・パブリック・スクール卒業時に正規軍の入隊が許可される3人の学生の筆頭に選ばれる。そこでサンドハースト王立陸軍士官学校卒業後に、ハイランド軽歩兵師団に入隊、マルタ島駐屯が多く、軍人になったものの、その任務に満足が出来ず除隊する。

俳優デビュー[編集]

カナダに渡り、職を転々とした後、近衛歩兵第1連隊の元中佐の援助を受けて、アメリカ合衆国へ向かう。ニューヨークでもパーティーの給仕、セールスマンなどの様々な職につき、アメリカン・ポニー・エクスプレス競技協会の設立に参加するが、この計画は途中で頓挫してしまった。

そこで映画の仕事にありつこうとカリフォルニア州に向かい、エキストラ協会に登録、最初に与えられたエキストラの仕事はメキシコ人の役だったという。1934年エドマンド・グールディング監督と知り合ったことから、大物プロデューサーのサミュエル・ゴールドウィンに拾われ、1935年に『過去から来た男』で初めてセリフのある役を与えられる。

人気俳優に[編集]

その後は1949年に契約が切れるまでゴールドウィンのもとで第2のロナルド・コールマンとして大いに売り出していったが、まったく演技素養がないことが災いして次第に伸び悩む。

1939年から1945年第二次世界大戦中は、イギリス陸軍大佐として従軍し、ブリティッシュ・コマンドスにも参加した。ちなみにニーヴンは応召した最初のハリウッド・スターだった。戦後は再びアメリカに活動の中心を移し、知的でありながらユーモアセンスも併せ持つ独特の雰囲気から人気が出始め、1970年代まで安定した人気を保った。

1952年ディック・パウエルシャルル・ボワイエアイダ・ルピノと共にフォー・スター・テレビジョン・カンパニーを設立し、テレビ番組を製作した。1956年に権利を1000万ドルで売却した。1956年の『八十日間世界一周』では気高いイギリス紳士役を演じた。その後1958年に『旅路』にてアカデミー主演男優賞を受賞する。その他1962年『ピンクの豹』(ブレイク・エドワーズ監督)では怪盗ファントム役で出演し、イギリス紳士らしい気品とユーモア溢れる演技を見せた。

ジェームズ・ボンド[編集]

そして1967年、アメリカ映画『007/カジノロワイヤル』(ジョン・ヒューストン監督他)に出演する。この作品で彼はジェームズ・ボンドを演じる。ちなみに原作者イアン・フレミングがイオンプロ製作の最初のボンド役に最も望んだのが彼であった。イアン・フレミングがボンドを創作する際、彼をイメージして書いたとも言われ、ボンドの少年時代から青年時代の設定が彼の生い立ちと似ているのもそのためである。

また小説『007は二度死ぬ』(ハヤカワミステリー文庫:井上一夫訳)の中で、キッシー・スズキの回想にデビッド・ニーヴン本人が登場する内容もある。デビッド自身も文筆にも才能があり、1971年に発表した自伝はベストセラーになった他、その姉妹編や小説も出版した。

晩年[編集]

晩年は長い闘病生活で、1983年に俗にルー・ゲーリッグ病と言われる筋萎縮性側索硬化症スイスのシャトー・デックスにて世を去った。遺作は、1983年に公開され、20年ぶり彼の当たり役ファントムを再び演じた『ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ』。

家族[編集]

1940年イギリス人弁護士の娘、プリムラ・ロロと結婚、2人の息子をもうけるが、1946年に彼女がパーティーで階段から転落死するという悲劇に見舞われる。1948年にスウェーデン人モデルのヒョルディス・パウリナ・テレシュメデンと再婚、2人の養女がいる。プリムラとの息子のデヴッド・jrは俳優、ジャミーはサザビーズの競売人になった[1]

出演作品[編集]

公開年 邦題
原題
役名 備考
1934 クレオパトラ
Cleopatra
奴隷 クレジットなし
1935 戦艦バウンティ号の叛乱
Mutiny on the Bounty
エキストラ クレジットなし
生活への道
Splendor
クランシー・ロリモア
1936 ローズ・マリイ
Rose-Marie
テディ
孔雀夫人
Dodsworth
クライド・ロッカート
進め龍騎兵
The Charge of the Light Brigade
ジェームズ・ランダル
市街戦
Beloved Enemy
ジェラルド・プレストン
1937 ゼンダ城の虜
The Prisoner of Zenda
フリッツ・フォン・ターレンハイム
素晴らしき接吻
Dinner at the Ritz
ポール・ド・ブラック
1938 青髭八人目の妻
Bluebeard's Eighth Wife
アルベール・ド・レニエ
四人の復讐
Four Men and a Prayer
クリストファー・リー
突撃爆撃隊
The Dawn Patrol
スコット
1939 嵐が丘
Wuthering Heights
エドガー・リントン
ママは独身
Bachelor Mother
デヴィッド
暁の討伐隊
The Real Glory
テレンス・マッコール
永遠に貴方を
Eternally Yours
トニー
犯人は誰だ
Raffles
A.J. ラッフルズ
1942 スピットファイアー
The First of the Few
ジェフリー・クリスプ
1944 最後の突撃
The Way Ahead
ジム・ペリー
1946 天国への階段
A Matter of Life and Death
ピーター・カーター
アメリカの恋人
Magnificent Doll
アーロン・バー
1947 いのち短かし
The Other Love
アンソニー・スタントン
気まぐれ天使
The Bishop's Wife
ハリー
1948 魅惑
Enchantment
サー・ロナルド・ディーン
1950 怪傑紅はこべ
The Elusive Pimpernel
パーシー・ブラックネイ/紅はこべ
銀の靴
Happy Go Lovely
B.G. ブルーノ
1953 月蒼くして
The Moon Is Blue
デヴィッド・スレイター ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) 受賞
1956 陽気のせいデス
The Birds and the Bees
パトリック・ヘンリー・ハリス
八十日間世界一周
Around the World in Eighty Days
フィリアス・フォッグ
1957 潮風のいたづら
The Little Hut
ヘンリー・ブリティンガム=ブレット
いとしの殿方
My Man Godfrey
ゴドフリー・スミス
1958 悲しみよこんにちは
Bonjour tristesse
レイモンド
旅路
Separate Tables
アンガス・ポロック アカデミー主演男優賞 受賞
ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門) 受賞
1959 恋の売り込み作戦
Ask Any Girl
マイルズ
1960 ママは腕まくり
Please Don't Eat the Daisies
ローレンス・マッケイ
1961 ナバロンの要塞
The Guns of Navarone
ミラー伍長
好敵手
The Best of Enemies
リチャードソン
1962 暗黒の銃弾
Guns of Darkness
トム・ジョーダン
1963 北京の55日
55 Days at Peking
アーサー・ロバートソン
ピンクの豹
The Pink Panther
チャールズ・リットン
1964 寝室ものがたり
Bedtime Story
ローレンス・ジェイムソン
1965 スパイがいっぱい
Where the Spies Are
ジョーダン・ラヴ
レディL
LAdy L
ディッキー
1967 007 カジノ・ロワイヤル
Casino Royale
ジェームズ・ボンド
1968 天使のいたずら
Prudence and the Pill
ハードキャッスル
素敵な年頃
The Impossible Years
ジョナサン・キングズレー
1969 大頭脳
le Cerveau
キャロル・マシューズ
1975 MR.バンピラ/眠れる棺の美女
Vampira
ドラキュラ伯爵
太陽にかける橋/ペーパー・タイガー
Paper Tiger
ウォルター・ブラッドベリー
1976 名探偵登場
Murder by Death
ディック・チャールストン
1977 キャンドルシュー/セント・エドモンドの秘宝
Candleshoe
プライオリー
1978 ナイル殺人事件
Death on the Nile
ジョニー・レイス大佐
1979 オフサイド7
Escape to Athena
ブレイク教授
イントレピッドと呼ばれた男
A Man Called Intrepid
ウィリアム・スティーブンソン テレビ・ミニシリーズ
ラフ・カット
Rough Cut
シリル・ウィリス
1980 シーウルフ
The Sea Wolves
ビル・グライス中佐
1982 トレイル・オブ・ザ・ピンクパンサー
Trail of the Pink Panther
チャールズ・リットン
コート・ダ・ジュール・ドリーム
Better Late Than Never
ニック・カートランド
1983 ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ
Curse of the Pink Panther
チャールズ・リットン

参照[編集]

外部リンク[編集]