ゲイリー・オールドマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ゲイリー・オールドマン
Gary Oldman
Gary Oldman
2011年9月 『裏切りのサーカス』ロンドンプレミアにて
本名 Gary Leonard Oldman
生年月日 1958年3月21日(56歳)
出生地 イングランドの旗 イングランドロンドン
国籍 イギリスの旗 イギリス
ジャンル 俳優
活動期間 1986年 -
配偶者 レスリー・マンヴィル(1988 - 1990)
ユマ・サーマン(1990 - 1992)
ドーニャ・フォレンティーノ(1997 - 2001)
アレクサンドラ・エデンボロー(2008 - )
主な作品
シド・アンド・ナンシー』(1986)
レオン』(1994)
ドラキュラ』(1992)
ハリー・ポッターシリーズ』(2004 - )
バットマン』シリーズ(2005-)
裏切りのサーカス』(2011)

ゲイリー・レナード・オールドマンGary Leonard Oldman[gɛəri -][1][2]1958年3月21日 - )は、イギリス俳優ロンドンのニュークロス出身。姉は同じく女優のライラ・モースLaila Morse)。

生い立ち[編集]

アイルランド生まれの母親と、溶接工の父親との間に生まれた[3][4]。父親はアルコール依存症で、ゲイリーが7歳の時に家族を捨ててしまう[5]。子供のころから歌やピアノの才能を発揮していたが、後に演技の道を進むようになる[6]

1979年、俳優を志した頃、王立演劇学校への編入を拒否されたが、奨学金を勝ち取ってローズ・ブルフォード・カレッジで学び、演劇学士号を得た。後に Greenwich Young People's Theatre でも演技を学び、『The Pope's Wedding』で舞台役者として活躍、この作品で Time Out's Fringe Award の最優秀新人俳優賞(1985年1986年)に輝いた。更に1985年、British Theatre Association's Drama Magazine Award でも最優秀俳優賞を受賞している。

キャリア[編集]

映画初出演は1982年の『Remembrance』。1986年の『シド・アンド・ナンシー』では、セックス・ピストルズのベーシスト、シド・ヴィシャスを演じて注目を集めた。エキセントリックな役を演じさせたら当代随一であると評価され、多くの有名な役を演じてきた。例として『レオン』でのノーマン・スタンスフィールド、『ドラキュラ』でのドラキュラ、『不滅の恋/ベートーヴェン』でのベートーヴェン、『JFK』でのオズワルド、『バットマン』シリーズのゴードン、『ロスト・イン・スペース』でのドクター・スミス、『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』のローゼンクランツ、『ハンニバル』でのメイスン・ヴァージャー、『ハリー・ポッター』シリーズのシリウス・ブラック等が挙げられる。

ロバート・デ・ニーロと同様に役作りには徹底した姿勢を貫き、オズワルドやベートーベンなどを演じるにあたり十分に役を研究して演技を行う。[要出典]数々の作品で狂気を含んだ悪役を演じることが多いが、本人は役柄とは対照的に謙虚で子煩悩な性格で、オールドマン本人は「自分に悪役をオファーする連中は、想像力のかけらも無いのだろう」と述べている。[要出典]悪役のイメージが付きまとっている事に悩んだ時期があり、自分の子供に出演作を見せられないことを気に病んだ。[要出典]出演した『ロスト・イン・スペース』は、子供から「パパの気持ちは嬉しいけれど、あんな駄作に出ちゃダメだよ」と諭されたというエピソードがある[7]。『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』出演以降から主人公を支えるサブキャラクターを演じることが多くなった。

1997年には自分の経験を元に[8]初監督作品『ニル・バイ・マウス』を完成させ、カンヌ国際映画祭パルムドールにノミネートされた。

2001年、『ハンニバル』でハンニバル・レクターの宿敵メイスン・ヴァージャーを演じた。この役のために毎日メイクに6時間費やしたという[9]。同年、人気テレビシリーズ『フレンズ』にゲスト出演し、エミー賞にノミネートされた。

影響力[編集]

同業者の間で人気の高い俳優としても知られる。ゲイリー・オールドマンの影響を受けたと公言する俳優にブラッド・ピット[10]ダニエル・ラドクリフ[11]シャイア・ラブーフ[12]クリスチャン・ベール[13]ジョゼフ・ゴードン=レヴィット[14]ジョニー・デップ[15]クリス・パイン[16]ジェイソン・アイザックス[17]ライアン・ゴズリング[18]松山ケンイチ[19]などがいる。特にブラッド・ピットはオールドマンを「"GOD"(神)」と称えている[10]。また著名な映画評論家のロジャー・イーバートは、ゲイリー・オールドマンが出ているとその作品のファンになってしまうと語っている[20]

私生活[編集]

1991年飲酒運転で逮捕されており[21]1993年にはアルコール依存症リハビリセンターに入所したことがある[22]

ユマ・サーマンを含め過去3回の離婚経験があり、3人の息子がいる。また、映画で共演したイザベラ・ロッセリーニと同棲していたこともある[23]

2008年12月29日、19歳年下のジャズシンガー、アレクサンドラ・エデンボローと極秘で結婚式を挙げた[24]。現在はロサンゼルスに暮らしている[25]

出演作品[編集]

日本語吹き替えは佐古正人安原義人山寺宏一などが担当することが多かったが、現在は主に辻親八が担当している。

映画[編集]

公開年 邦題
原題
役名 備考
1986 シド・アンド・ナンシー
Sid and Nancy
シド・ヴィシャス
1987 プリック・アップ
Prick Up Your Ears
ジョー・オートン
1988 トラック29
Track 29
マーティン
1989 クリミナル・ロウ
Criminal Law
ベン・チェイス
1990 ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ
Rosencrantz & Guildenstern Are Dead
ローゼンクランツ
理由なき発砲
Chattahoochee
エメット
1991 ステート・オブ・グレース
State of Grace
ジャッキー
JFK
JFK
リー・ハーヴェイ・オズワルド
1992 ドラキュラ
Bram Stoker's Dracula
ドラキュラ
1993 トゥルー・ロマンス
True Romance
ドレクセル・スパイビー
蜘蛛女
Romeo Is Bleeding
ジャック・グリマルディ
1994 レオン
Léon
ノーマン・スタンフィールド
不滅の恋/ベートーヴェン
Immortal Beloved
ベートーヴェン
1995 告発
Murder in the First
ミルトン・グレン
スカーレット・レター
The Scarlet Letter
アーサー
1996 バスキア
Basquiat
アルバート・マイロ
1997 ニル・バイ・マウス
Nil by Mouth
監督・脚本
フィフス・エレメント
The Fifth Element
ジャン=バティスト・エマニュエル・ゾーグ
エアフォース・ワン
Air Force One
コルシュノフ
1998 ロスト・イン・スペース
Lost In Space
ドクター・スミス
2000 ザ・コンテンダー
The Contender
シェリー・ラニヨン 兼 製作総指揮
2001 ハンニバル
Hannibal
メイスン・ヴァージャー
2002 アメージング・ハイウェイ60
Interstate 60
O・W・グラント
2003 タイニー・ラブ
Tiptoes
ロルフ
SIN 凶気の果て
Sin
チャーリー
2004 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban
シリウス・ブラック
2005 バットマン ビギンズ
Batman Begins
ジェームズ・ゴードン警部補
デッド・フィッシュ
DEAD FISH
リンチ
ハリー・ポッターと炎のゴブレット
Harry Potter and the Goblet of Fire
シリウス・ブラック
2006 スパイラル・バイオレンス
The Backwoods
ポール
2007 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
Harry Potter and the Order of the Phoenix
シリウス・ブラック
2008 ダークナイト
The Dark Knight
ジェームズ・ゴードン警部補
2009 アンボーン
The Unborn
ラビ・センダック
レイン・フォール/雨の牙 ウィリアム・ホルツァー 日本映画
Disney's クリスマス・キャロル
A Christmas Carol
ボブ・クラチット/ジェイコブ・マーレイ/タイニー・ティム
2010 カウントダウンZERO
Countdown to Zero
ドキュメンタリー
ザ・ウォーカー
The Book of Eli
ビリー・カーネギー
2011 赤ずきん
Red Riding Hood
ソロモン神父
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
Harry Potter and the Deathly Hallows - Part 2
シリウス・ブラック
カンフー・パンダ2
Kung Fu Panda 2
シェン大老 声の出演
裏切りのサーカス
Tinker Tailor Soldier Spy
ジョージ・スマイリー
2012 ダークナイト ライジング
The Dark Knight Rises
ジェームズ・ゴードン本部長
欲望のバージニア
Lawless
2014 ロボコップ
RoboCop
デネット・ノートン博士
猿の惑星: 新世紀
Dawn of the Planet of the Apes
ドレフュス

ゲーム[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『固有名詞英語発音辞典』 大塚高信(編)、三省堂、2009年ISBN 978-4385151960
  2. ^ Gary Oldman の発音”. 発音辞書 Forvo. 2012年10月18日閲覧。
  3. ^ Gary Oldman Biography
  4. ^ Gary Oldman Biography (1958-)
  5. ^ EuroScreenwriters - Interviews with European Film Directors - Gary Oldman
  6. ^ Halle's Gary Oldman Biography and Odds & Ends
  7. ^ Cut No.80 Gary Oldman
  8. ^ Nil by Mouth (1997) - News
  9. ^ Hannibal DVD "Making of feature"
  10. ^ a b Pitt honoured to join 'gods'”. ITN (2009年1月23日). 2009年5月21日閲覧。
  11. ^ Daniel Radcliffe interview at”. Indielondon.co.uk. 2010年1月11日閲覧。
  12. ^ Tasha Robinson (2007年4月11日). “Shia LaBeouf”. The A.V. Club. 2009年5月21日閲覧。
  13. ^ Sean Jordan (2006年2月19日). “Christian Bale: Belatedly Blabbing Batman”. Femme Fatales. 2009年5月21日閲覧。
  14. ^ “Talking Shop: Joseph Gordon-Levitt”. BBC News. (2009年8月22日). http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/8214816.stm 2010年1月11日閲覧。 
  15. ^ Johnny Depp interview, Total Film, May 1998, p.38: "I've always admired actors who can try their hand at anything and, more often than not, succeed at it... people like Daniel [Day-Lewis] and Gary Oldman are just inspiring to watch."
  16. ^ 'Star Trek's' Chris Pine boldly goes in search of challenging roles”. Latimesblogs.latimes.com (20 June 2009 ). 2010年1月11日閲覧。
  17. ^ James Wray and Ulf Stabe (2007年1月13日). “Isaacs spills details on 'Harry Potter and the Order of the Phoenix'”. Monsters and Critics. 2010年1月11日閲覧。
  18. ^ Neil Norman (2007年4月22日). “Ryan Gosling: The children's champion”. The Independent on Sunday. http://www.independent.co.uk/news/people/profiles/ryan-gosling-the-childrens-champion-445685.html 2009年5月21日閲覧。 
  19. ^ http://www.celebrity-life.net/human/number/matsuyama_kenichi.html 芸能ニュースネット 松山ケンイチ
  20. ^ ロジャー・イーバート (2000年10月13日). “The Contender”. Chicago Sun-Times. 2009年5月21日閲覧。
  21. ^ http://www.nndb.com/people/550/000022484/
  22. ^ http://www.qa.hollywood.com/celebrity/Gary_Oldman/195567#fullBio
  23. ^ Gary Oldman – Biography (page 10)”. Tiscali UK Limited. 2012年1月4日閲覧。
  24. ^ Kay, Richard (2009年1月5日). “Wills and Harry go it alone”. Daily Mail (London). http://www.dailymail.co.uk/news/article-1105172/Wills-Harry-alone.html 2009年5月21日閲覧。 
  25. ^ Gary Oldman Relates to Jim Gordon @ JustPressPlay

外部リンク[編集]