ダークナイト
| ダークナイト | |
|---|---|
| The Dark Knight | |
| 監督 | クリストファー・ノーラン |
| 脚本 | クリストファー・ノーラン ジョナサン・ノーラン |
| 原案 | デヴィッド・S・ゴイヤー クリストファー・ノーラン |
| 原作 | ボブ・ケイン |
| 製作 | クリストファー・ノーラン チャールズ・ローヴェン エマ・トーマス |
| 製作総指揮 | ベンジャミン・メルニカー マイケル・E・ウスラン ケビン・デ・ラ・ノイ トーマス・タル |
| 出演者 | クリスチャン・ベール マイケル・ケイン ヒース・レジャー ゲイリー・オールドマン アーロン・エッカート マギー・ギレンホール モーガン・フリーマン |
| 音楽 | ハンス・ジマー ジェームズ・ニュートン・ハワード |
| 撮影 | ウォーリー・フィスター |
| 編集 | リー・スミス |
| 製作会社 | レジェンダリー・ピクチャーズ シンコピー・フィルムズ |
| 配給 | ワーナー・ブラザーズ |
| 公開 | |
| 上映時間 | 152分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $185,000,000[1] |
| 興行収入 | $1,001,921,825[1] |
| 前作 | バットマン ビギンズ |
| 次作 | ダークナイト ライジング |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| AllRovi | |
| IMDb | |
『ダークナイト』(原題: The Dark Knight)は、2008年のアメリカ・イギリス共作映画。ボブ・ケインによるアメリカン・コミックス『バットマン』を原作とした、1989年から続く実写映画版の第6作であり、『バットマン ビギンズ』から再スタートした新生バットマンシリーズとしては2作目となる。監督は前作に続きクリストファー・ノーラン。
第81回アカデミー賞助演男優賞、撮影賞、美術賞、メイクアップ賞、視覚効果賞、音響編集賞、編集賞ノミネート。うち助演男優賞、音響編集賞受賞。
目次 |
[編集] 概要
コミックス版シリーズの連作『バットマン:ダークナイト・リターンズ』から継承されていたシリアスな作風である。本作の原題タイトルはあくまで『The Dark Knight』であり、バットマンシリーズでありながら主人公であるバットマンの名は冠されていない。
監督のクリストファー・ノーランや主演のクリスチャン・ベールら前作の主要キャストはほぼ続投。レイチェル役のみケイティ・ホームズからマギー・ギレンホールへと変更になった。
今作の主な悪役は、原作シリーズで最凶の敵と言われるジョーカーと、トゥーフェイス。ジョーカーを演じたヒース・レジャーは2008年1月22日に本作の完成を待たずに急逝した。今作は彼と撮影中に亡くなった特殊効果技師のコンウェイ・ウィックリフ (Conway Wickliffe) に捧げられている。トゥーフェイスの登場は公開まで伏せられた形となり、公開に当たってもジョーカーの登場を中心とした宣伝をしていた。
映画本編152分の内の合計約30分のシーンではIMAX用の大型IMAXカメラで撮影された。これは劇映画では初の使用となる[2]。そのためIMAXシアターで公開されたバージョンと、Blu-ray Discの画面サイズはシネマスコープサイズとビスタサイズ(IMAXシアターで公開されたIMAX画面の比率はほぼ正方形のIMAXオリジナルアスペクト)が混在している。IMAXカメラで撮影されたシーンはビスタサイズになっており、尚且つ最高解像度に切り替わる。DVD版は通常の劇場公開版と同様で、IMAXの映像に上下の黒マスクをつけており全編シネマスコープサイズで統一してある(解像度は変化しない)。IMAXの画質の高さを認めたノーラン監督は、次作『インセプション』でも幾つかのシーンで65mmパナビジョンやビスタビジョンなど大面積フィルムによる撮影を敢行した。
シンセとオーケストラの他、エレクトリック・チェロ、パーカッションに和太鼓も導入した音楽はメロディック、シンボリックなテーマ曲は拒否され「英雄不在」が聴覚面にも徹底されている。ただしジョーカーについては「誰もが嫌う曲」を目指しテーマ曲が作曲されている。作曲を担当したのは、前作に引き続きハンス・ジマーとジェームズ・ニュートン・ハワード。オープニングで使われた9分14秒の曲には、1つのテンポと2つの音で構成されている[3]。
前作からさらに向上した監督・脚本力、ダークな世界観、リアルな町並みとダイナミックな映像技術、急逝したヒース・レジャーを始めとする実力派俳優たちの演技により観客、批評家達からアメコミの域を越えたと賞賛され、近年稀に見る高評価を獲得している。当初、ジョーカー役については映画第1作でのジャック・ニコルソンの怪演ぶりからヒースになることを危惧した意見もあり[誰によって?]、実際ジャックは自分でなかったことやヒースの死について怒りのコメントを残したが、いざ映画が公開されると、ヒースの主役を食うほどの演技を各界が絶賛。アカデミー賞を含む各映画賞の助演男優賞を多数受賞した。
特殊効果(フィジカル・エフェクト)を指揮したのは前作同様クリス・コーブルド。80年代から007シリーズでも知られる英国の特技監督で、『007 サンダーボール作戦』のラストと同じ航空機によるピックアップをナイトシーンで達成している。
監督のノーランは本作品を監督するにあたってマイケル・マン監督作『ヒート』を参考にしたと語っており、そのことは全編にわたって漂う都市と犯罪の雰囲気や、バットマンとジョーカーという対立する二人が、互いのなかに自分に似た面を感じ取っているという構図などから見て取れる。また、『ヒート』で重要な役を演じたウィリアム・フィクナーが本作の冒頭に出演している。
2010年現在アメコミの実写映画では最高の興行収入を記録している。
次回作でシリーズ完結編の『ダークナイト ライジング』は2012年7月公開を予定している。
[編集] ストーリー
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
ピエロのような不気味なメイクを施した「ジョーカー」と名乗る正体不明の犯罪者がゴッサム・シティに現れ、その日も白昼堂々と銀行強盗をやってのけると姿をくらました。
一方、バットマンことブルース・ウェインはゴッサム市民を守るべく、毎夜悪と戦い続けていた。しかし、悪の芽をいくら摘み取っても、ゴッサムに真の平和が訪れることはなかった。バットマンはゴッサム市警のジム・ゴードン警部補と協力して、マフィアの資金洗浄元である銀行を摘発するという手段に出る。市警に潜む内通者の存在で一時は失敗も危ぶまれたが、新任の地方検事ハービー・デントの後押しもあり、ついにマフィアの資金源を断つことに成功する。
バットマンと違い、姿を晒して正々堂々と悪に挑むハービー。そんなハービーの姿に、ブルースは彼こそゴッサムが求める真のヒーローだと確信し、バットマンを引退しようと考え始める。かつての幼なじみである地方検事補レイチェル・ドーズに未だ想いを寄せるブルースは「バットマン引退の瞬間」こそ彼女と結ばれる時であると信じていたが、一方のレイチェルはブルースとハービーとの間で揺れ動いていた。
その頃、資金源を断たれて悩むマフィアたちの前にジョーカーが現れた。ジョーカーは彼らの全資産の半分を条件に、大胆にもバットマン殺害の提案を持ちかける。罪なき市民や警官を次々に殺害し、さらには市長暗殺を企ててバットマンを追い詰めるジョーカー。これまで自身のルールに従って犯罪と戦ってきたバットマンは、「秩序」を一切持たないジョーカーに苦戦を強いられるが、ジョーカーの真の目的は金でもバットマンの命でもなかった。ジョーカーの唯一の目的、それは「恐怖」と「混沌」をもたらし、人間の「本質」をさらけ出すことだったのだ。
[編集] キャスト
| 役名 | 俳優 | 日本語吹き替え |
|---|---|---|
| DVD・BD | ||
| ブルース・ウェイン/バットマン | クリスチャン・ベール | 檀臣幸 |
| ジョーカー | ヒース・レジャー | 藤原啓治 |
| ハービー・デント/トゥーフェイス | アーロン・エッカート | 木下浩之 |
| レイチェル・ドーズ | マギー・ギレンホール | 本田貴子 |
| アルフレッド・ペニーワース | マイケル・ケイン | 小川真司 |
| “ジム”ジェームズ・ゴードン | ゲイリー・オールドマン | 納谷六朗 |
| ルーシャス・フォックス | モーガン・フリーマン | 池田勝 |
| バーバラ・ゴードン | メリンダ・マックグロウ | |
| “ジミー”ジェームズ・ゴードン・Jr | ネイサン・ギャンブル | 武田華 |
| アンソニー・ガルシア市長 | ネスター・カーボネル | 上田燿司 |
| ギリアン・B・ローブ市警本部長 | コリン・マクファーレン | 石住昭彦 |
| アンナ・ラミレス刑事 | モニーク・ガブリエラ・カーネン | 朴ロ美 |
| ジェラルド・スティーブンズ刑事 | キース・ザラバッカ | |
| マイケル・ワーツ刑事 | ロン・ディーン | |
| コールマン・リース | ジョシュア・ハート | 遊佐浩二 |
| ジョナサン・クレイン/スケアクロウ | キリアン・マーフィ | |
| マイク・エンゲル | アンソニー・マイケル・ホール | |
| サルバトーレ・マローニ | エリック・ロバーツ | 山野井仁 |
| ラウ | チン・ハン | 伊丸岡篤 |
| ギャンボル | マイケル・ジェイ・ホワイト | 楠大典 |
| チェチェン人ボス | リッチー・コスター | |
| 銀行支店長 | ウィリアム・フィクナー | 草尾毅 |
- DVD・Blu-ray翻訳:久保喜昭
[編集] スタッフ
- 監督:クリストファー・ノーラン
- 製作:チャールズ・ローヴェン、エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン
- 製作総指揮:ベンジャミン・メルニカー、マイケル・E・ウスラン、ケヴィン・デラノイ、トーマス・タル
- キャラクター創造:ボブ・ケイン
- 原案:クリストファー・ノーラン、デヴィッド・S・ゴイヤー
- 脚本:ジョナサン・ノーラン、クリストファー・ノーラン
- 撮影:ウォーリー・フィスター
- プロダクションデザイン:ネイサン・クロウリー
- 衣装デザイン:リンディ・ヘミング
- 編集:リー・スミス
- 音楽:ハンス・ジマー、ジェームズ・ニュートン・ハワード
- 視覚効果:ダブル・ネガティブ、ムービング・ピクチャー・カンパニー、シネサイト、フレームストアCFC, BUFカンパニー
[編集] 興行収入
アメリカでは2008年7月18日に4366館で公開された。『スパイダーマン3』のオープニング興収を越え、1億5830万ドル(約169億円)で初登場1位を記録[4]。また、『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』の公開16日目で3億ドル突破の記録を公開10日間で[5]、『シュレック2』の公開43日で4億ドル突破を18日目で更新した[6]。その後も興行ランキング上位を保ち、6週間で5億ドルを突破[7]。総興行収入は5億3300万ドルを記録し、『タイタニック』に次ぐ、全米映画史上2位を記録した(現在は『アバター』『タイタニック』に次ぎ3位[1])。
日本での興行収入は約17億円[8]。世界興行収入では2009年3月時点で約10億ドルを超え、最終的に10億192万ドルとなり、歴代5位[9]。
[編集] 受賞
- スクリーム賞:作品賞、スーパーヒーロー賞、ファンタジー男優賞、悪役賞、助演賞、監督賞
- 放送映画批評家協会賞:助演男優賞、アクション映画賞
- ピープルズ・チョイス・アワード:作品賞、アクション映画賞、キャスト賞、スーパー・ヒーロー賞
- オースティン映画批評家協会賞:作品賞、監督賞、助演男優賞、脚本賞、作曲賞
- セントラル・オハイオ映画批評家協会賞:助演男優賞、アンサンブル演技賞、撮影賞
- シカゴ映画批評家協会賞:助演男優賞、撮影賞
- デトロイト映画批評家協会賞:助演男優賞
- ダラス・フォートワース映画批評家協会賞:助演男優賞、撮影賞
- フロリダ映画批評家協会賞:助演男優賞、撮影賞
- ヒューストン映画批評家協会賞:助演男優賞
- カンザスシティ映画批評家協会賞:助演男優賞
- オンライン映画批評家協会賞:監督賞、助演男優賞、撮影賞
- フェニックス映画批評家協会賞:助演男優賞、プロダクションデザイン賞、スタント賞
- ロサンゼルス映画批評家協会賞:助演男優賞
- サンディエゴ映画批評家協会賞:助演男優賞
- サンフランシスコ映画批評家協会賞:助演男優賞、撮影賞
- サウスイースタン映画批評家協会賞:助演男優賞
- セント・ルイス映画批評家協会賞:助演男優賞
- トロント映画協会賞:助演男優賞
- ユタ映画批評家協会賞:作品賞、助演男優賞
- ワシントンD.C.映画批評家協会賞:助演男優賞
- 第66回ゴールデングローブ賞:助演男優賞
- 全米映画俳優組合賞:助演男優賞、アンサンブル・スタント賞
- 英国アカデミー賞:助演男優賞
- 全米美術監督組合賞:美術賞(ファンタジー映画部門)
- 全米衣装デザイナー組合賞:衣装デザイン賞(ファンタジー映画部門)
- 第32回日本アカデミー賞:海外作品賞
- 第81回アカデミー賞:助演男優賞、音響編集賞
- 映画館大賞「映画館スタッフが選ぶ、2008年に最もスクリーンで輝いた映画」第1位
- 第35回サターン賞:アクション/アドベンチャー/スリラー映画賞、助演男優賞、脚本賞、音楽賞、特殊効果賞
[編集] キャッチコピー
- 最凶の敵が、来る。
- あなたは史上最凶のジョーカーを引く。
- とてつもない悪が笑い始めた。
- Lets put a smile on that face.(口が裂けるほど笑わせてやる。)
- Welcome to the world without the rules.(無秩序の世界へようこそ。)
- Why so serious?(そのしかめっ面はなんだ?)
- 最強。最凶。最狂。(順にバットマン、ジョーカー、トゥーフェイス)
- 覚悟せよ。度肝を抜かれる。
- 最強vs最凶
[編集] 脚注
- ^ a b c “The Dark Knight (2008)”. Box Office Mojo. 2010年3月5日閲覧。
- ^ http://proportal.system5.jp/news/archives/202
- ^ http://www.varietyjapan.com/news/movie/2k1u7d0000062opd.html
- ^ 『ダークナイト』歴代オープニング記録更新 『スパイダーマン3』破る3日間1億5830万ドル
- ^ 史上最短3億ドル突破『ダークナイト』新記録連発
- ^ 『ダークナイト』史上最速で4億ドル突破
- ^ 『ダークナイト』全米興収5億ドル突破
- ^ 『アイアンマン』にも“アメコミの壁”
- ^ [1]
[編集] 外部リンク
- 公式ウェブサイト (日本語)
- 公式ウェブサイト (英語)
- Why so serious(英語)(ジョーカーが運営しているという設定のサイト)
- I Believe In Harvey Dent(英語)(デントが運営しているという設定のサイト)
- Gotham Cable News(英語)(ゴッサムのケーブルTV局が運営しているという設定のサイト)
- GyaOシネマ&ドラマステーション「ダークナイト」特集
- Movie Review Query Engine: Dark Knight, The (2008)
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