スーパーマンII

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スーパーマンII』(Superman II)は、アメリカン・コミック作品『スーパーマン』を原作とする1981年アメリカの映画作品。1978年の『スーパーマン』の続編である。

クリストファー・リーヴ主演のシリーズ第2作。前作の冒頭で登場したゾッド将軍はじめとする3人の惑星クリプトンの反逆者とスーパーマンの死闘を描く。

製作[編集]

本作製作の時点では、監督は前作に引き続きリチャード・ドナーが担当する予定であり、前作の撮影と完全に同時進行の上で第1部と第2部、あるいは前編と後編といった連作として制作された。

しかし、制作費がかかりすぎることによる映画会社との確執、ドナーと製作総指揮のサルキンドとの間の対立が表面化し、大半の撮影を終えながらドナーは監督を途中降板させられ、後任にはレスターが就くこととなった。これに伴い、第1作の内容にも影響が出ている。スーパーマンが地球の自転を巻き戻してロイス・レーンを救うシークエンスは、本来2作目のラストのために用意されたもので、1作目で行われる予定ではなかった。

その後、インターネットを中心に本来の構想であるドナーによる『II』の製作が望まれており、シリーズ復活となった2006年に主演のクリストファー・リーヴへの追悼の意も込めて膨大なフイルムから再編集作業が行われ[1]、『ドナー・カット版』として結実した。

2014年現在、劇場公開版のレスター版は『冒険篇』、ドナーの再編集したものは『ドナー・カット版』として区別されている。

キャラクター[編集]

ゾッド将軍(テレンス・スタンプ
クリプトン星で防衛管理の職に就いていたが、反逆を起こした男。矯正不可能とされ、アーサ、ノンと共にファントムゾーンに追放されていたが、核爆発のショックで脱出。太陽の影響でスーパーマンと同等の能力を持つに至った。自分を刑に処したジョー・エルを逆恨みしており、ジョー・エルの息子であるスーパーマンの打倒にも執念をみせる。気に入らない者は即、殺す主義。その一方、カメラ映りを何気に気にしたり、地球の環境や慣習に慣れていない為、コミカルな言動を取ったりもする。
アーサ(サラ・ダグラス)
ゾッドに従い反逆を起こした仲間の女。パワー、能力共にスーパーマンと互角。エンブレム収集の趣味があるようである。
ノン(ジャック・オハローラン)
ゾッドに従い反逆を起こした仲間の大男。暴力的だが口がきけず知能も限りなく低い。地球においてはパワーだけならスーパーマンを上回る。最初は光線技を上手く扱えなかった。なお本作のパンフレットから得た情報によると、ノンを演じたジャック・オハローランは「007私を愛したスパイ」への出演依頼を断っていたことが経歴で記されており、仮に出演していた場合は同作品と「007ムーンレイカー」でリチャード・キールが演じたジョーズ役で出演していたと思われる。

冒険篇[編集]

スーパーマンII 冒険篇
Superman II
監督 リチャード・レスター
脚本 マリオ・プーゾ
デイヴィッド・ニューマン
レスリー・ニューマン
トム・マンキーウィッツ(クレジット無し)
原案 マリオ・プーゾ
デヴィッド・ニューマン
レスリー・ニューマン
原作 キャラクター創造
ジェリー・シーゲル
ジョー・シャスター
製作 ピエール・スペングラー
製作総指揮 イリヤ・サルキンド
出演者 クリストファー・リーヴ
ジーン・ハックマン
音楽 ケン・ソーン
ジョン・ウィリアムズ(主題曲)
撮影 ジェフリー・アンスワース
編集 スチュワート・ベアード
マイケル・エリス
配給 ワーナー・ブラザーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 1980年6月19日
日本の旗 1981年6月6日
上映時間 127分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $54,000,000[2]
興行収入 $108,185,706[2]
日本の旗 28.1億円[3]
前作 スーパーマン
次作 スーパーマンIII/電子の要塞
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降板したリチャード・ドナーに代わり、『三銃士』などで製作のサルキンドと関わりがあったリチャード・レスターによる監督作品。

ストーリー[編集]

ある日、エッフェル塔水爆を持ったテロリストによって占拠されてしまう。パリ滅亡の危機。それを知ったスーパーマンは水爆を奪い、宇宙空間で爆発させるのだった。

事件は解決し、世界は再び平和に戻ったかに見えた。だがその爆発によって、宇宙空間に閉じ込められていた惑星クリプトンの反逆者ゾッド将軍らが復活してしまう。

彼らはスーパーマンを追って地球に襲来し、一方的な破壊活動を始める。一方、スーパーマンことクラークは、同僚で思いを寄せる女性記者ロイスに自身の正体がばれてしまう。一人の地球人として再出発をした彼であったが、そんな中でゾッド将軍らの悪事を見過ごしてしまう。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語版1 日本語版2 日本語版3
スーパーマン/クラーク・ケント/カル=エル クリストファー・リーヴ 佐々木功 東地宏樹
ロイス・レーン マーゴット・キダー 中原理恵
小林さやか
弥永和子 岡寛恵
レックス・ルーサー ジーン・ハックマン 石田太郎
菅生隆之
藤本譲 銀河万丈
オーティス ネッド・ビーティ 神山卓三
ゾッド将軍 テレンス・スタンプ 西沢利明 坂口芳貞
イヴ ヴァレリー・ペリン 小原乃梨子
ボンド・アー マリア・シェル
ララ スザンナ・ヨーク 沢田敏子
ジミー・オルセン マーク・マクルーア 古谷徹
アーサ サラ・ダグラス 田島令子
ノン ジャック・オハローラン
アメリカ合衆国大統領 E・G・マーシャル
後に発売されたスーパーマン アルティメット・コレクターズ・エディション(DVDボックス)及びスーパーマン モーション・ピクチャー・アンソロジー(Blu-rayボックス)とスーパーマンⅡ 冒険篇(Blu-ray単品)には短縮版を収録。
その他、宮田光今西正男高橋ひろ子榊原良子嶋俊介佐古正人村松康雄鳳芳野池田勝西村知道小島敏彦筈見純加藤正之中島喜美栄島香裕小関一大久保正信石井敏郎広瀬正志大滝進矢林一夫梨羽侑里千田光男池田真鈴木一輝旗博史
演出:佐藤敏夫、翻訳:木原たけし、効果:遠藤尭雄、桜井俊哉、調整:前田仁信、担当:圓井一夫
2014年8月23日WOWOWで放送された際にカット部分を同一声優で追加録音したものが放送された。その際故人だった各声優の部分は別の声優が代役した。
演出:小山悟、翻訳:木原たけし

スタッフ[編集]

ドナー・カット版[編集]

スーパーマンII リチャード・ドナーCUT版
Superman II: The Richard Donner Cut
監督 リチャード・ドナー
脚本 マリオ・プーゾ
デイヴィッド・ニューマン
レスリー・ニューマン
トム・マンキーウィッツ
(クリエイティブ・コンサルタント)
原案 マリオ・プーゾ
原作 キャラクター創造
ジェリー・シーゲル
ジョー・シャスター
製作 ピエール・スペングラー
マイケル・ソー
出演者 クリストファー・リーヴ
ジーン・ハックマン
マーロン・ブランド
音楽 ジョン・ウィリアムズ
撮影 ジェフリー・アンスワース
編集 スチュワート・ベアード
マイケル・ソー
配給 ワーナー・ブラザーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 2006年11月28日
上映時間 116分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
前作 スーパーマン
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撮影途中で降板したリチャード・ドナー監修のもと再構築されたバージョン。2006年に公開された。

ストーリー[編集]

レックス・ルーサーの策略により発射された核ミサイルの一つはスーパーマンの活躍により宇宙の彼方へと投棄された。しかし宇宙空間で爆発したミサイルの衝撃により、ファントム・ゾーンに幽閉されていたゾッド将軍らが解放されてしまう。一方、スーパーマン/クラーク・ケントの同僚であり彼が密かに想いを寄せている敏腕女性記者ロイス・レーンは、同僚のクラークこそがスーパーマンなのではないかという疑いを抱き始める。

キャスト[編集]

役名 俳優
スーパーマン/クラーク・ケント/カル=エル クリストファー・リーヴ
ロイス・レーン マーゴット・キダー
ジョー=エル マーロン・ブランド
レックス・ルーサー ジーン・ハックマン
オーティス ネッド・ビーティ
イヴ・テッシュマッカー ヴァレリー・ペリン
ゾッド将軍 テレンス・スタンプ
アーサ サラ・ダグラス
ノン ジャック・オハローラン
アメリカ合衆国大統領 E・G・マーシャル

スタッフ[編集]

作品解説[編集]

当時の撮影現場であったロンドンから撮影素材を調達し、リチャード・ドナー監修のもとマイケル・ソーらスタッフによる素材の復元・編集作業が行われた。

『ドナー・カット版』は、『冒険篇』と同じストーリーであるにも関わらずまったくの別物と呼べる映画に仕上がっており、冒頭には「これは本来の着想に基づいて製作された『スーパーマンⅡ』である」といったテロップが挿入されている。

本来の構想に限りなく近い作品へと仕上がったことで、『スーパーマン』と『スーパーマンⅡ』が二部構成であるというコンセプトがより強調されたと監督のドナーは語っている[4]

冒険篇との違い[編集]

リチャード・レスターによって撮影されたシーンの半数以上が本編から削除され、ドナーによる撮影シーンに差し替えられている。既存のシーンのいくつかは、別のアングルから撮影されたものを使用し、当時のフィルムに馴染むような視覚効果も加えられている。

監督の交代に基づく契約上の関係で、全てがカットされたマーロン・ブランドの出演シーンが復活した。さらにクリストファー・リーヴマーゴット・キダーの出演シーンを含む、約15分に及ぶ未公開カットが本編に追加された。

DVD・Blu-ray[編集]

『ドナー・カット版』は『スーパーマン アルティメット・コレクターズ・エディション(11枚組みDVDボックス)』と、『スーパーマン モーション・ピクチャー・アンソロジー(8枚組みBlu-rayボックス)』に収録。単品ではBlu-ray Discのみで販売が行われている(HD DVDは規格の終息に伴い廃盤)。

脚注[編集]

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  1. ^ 一部スクリーン・テストなどの映像を用いている。
  2. ^ a b Superman II”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年7月18日閲覧。
  3. ^ 『スーパーマン2 冒険篇』の詳細情報”. 映画ランキングドットコム. 2013年9月18日閲覧。
  4. ^ DVD『スーパーマンⅡ リチャード・ドナーCUT版』オーディオ・コメンタリーより。

外部リンク[編集]