メン・イン・ブラック (映画)

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メン・イン・ブラック
Men in Black
監督 バリー・ソネンフェルド
脚本 エド・ソロモン
原作 ローウェル・J・カニンガム
製作 ウォルター・F・パークス
ローリー・マクドナルド
製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ
出演者 トミー・リー・ジョーンズ
ウィル・スミス
音楽 ダニー・エルフマン
主題歌 「Men in Black」(en)
ウィル・スミス
撮影 ドン・ピーターマン
編集 ジム・ミラー
製作会社 アンブリン・エンターテインメント
配給 コロムビア映画
公開 アメリカ合衆国の旗 1997年7月2日
日本の旗 1997年12月6日
上映時間 98分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $90,000,000[1]
興行収入 $589,390,539[1]
次作 メン・イン・ブラック2
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メン・イン・ブラック』(Men in Black)は1997年アメリカで製作公開されたSFアクション・コメディ映画。ヒットを受けてシリーズ化されたほか、テレビアニメーションシリーズも製作されている。

概要[編集]

アメリカでUFOがらみの都市伝説として知られ、UFOや宇宙人の目撃者、遭遇者のもとに出現して脅迫的な圧力をかけるとされる黒づくめの衣装の男たち、「メン・イン・ブラック」を主題とし、「エルヴィス・プレスリー生存説」[2]等のアメリカで有名な都市伝説を宇宙人がらみの事実だったという設定でパロディー化したコメディ寄りのSFアクション映画。

全米のみでも2億5千万ドルと1997年の年間全米興行収入2位となり、(全米歴代興行収入73位、2013年4月現在)、公開当時不振だったソニー・ピクチャーズに大きく貢献した。

同年公開のアメリカ映画、『陰謀のセオリー』が、同様に都市伝説的な陰謀論が実は真実だったという設定で製作されているが、同作品が深刻なサスペンス映画として作られているのに対し、『メン・イン・ブラック』は、あくまでも都市伝説をパロディー化してこっけいな荒唐無稽さをアクション・シーンとともに楽しむ愉快な娯楽映画として仕上げている[3]

ストーリー[編集]

1997年深夜。ニューヨーク市警察の若手エリート刑事ジェームズ・エドワーズは自分が追い詰め、自殺した男が地球人ではないことを知るが、信じるのは死体を解剖した美人検視官のローレル・ウィーバーだけだった。そこへ、突然ローレルに赤い光を浴びせた男が・・・。突如エドワーズの前に現れたのは黒のスーツに身を包んだ男。Kと呼ばれるその男は、自分の所属するMIB(メン・イン・ブラック)という組織へエドワーズをスカウトする。エドワーズは他にも集められたエリート中のエリートたちに混じってテストを受ける。ただ一人合格した彼はKから現在、地球上に1500ものエイリアンが人間に姿を変えて生活していることを知る。エイリアン達が犯罪や侵略行為に出ないよう監視し、彼らの存在を世間から隠すこと、それが最高秘密機関MIBの任務だった。MIBの一員となることを決意したジェームズは、クレジットカード信用情報、運転免許の違反前歴に取得記録、社会保障番号、果ては指紋に至るまで一切の過去を抹消。捜査官エージェント“J”として生まれ変わり、Kとコンビを組む事になった。

ベテラン捜査官Kと研修を終えた新米のJを待っていたのはとある宇宙船の無断侵入事件。始めはただのエイリアン逃亡事件かと思われたが、やがてローレルをも巻き込んだ大事件に発展し・・・。

登場人物[編集]

K
演 - トミー・リー・ジョーンズ
通称K。少年時代の1961年、MIBが初めてエイリアンと接触した際、道に迷った彼が偶然通りかかったところ、エイリアンの花束贈呈という大役を授かり、そのままMIBで働くことになった。以来、MIB史上最強の伝説的なエージェントとなり、数々の難事件を解決してきた。MIB創設期から所属しているため、彼とZしかしらない秘密も多い。
パート2で本名“ケビン・ブラウン”が明かされた。
ジェームズ・エドワーズ→J
演 - ウィル・スミス
ニューヨーク市警察ではエリート中のエリートだった。偶然エイリアンを追い詰め、その能力を見込まれてMIBにスカウトされ、エージェントとなった。天涯孤独だったため、過去の人生を簡単に消去することができた。MIBのシステムに戸惑いつつも次第に頭角を現す。美人とハイテク機器に弱い。
幼少時代にもKと会っていたことが3作目で明かされた。
ローレル・ウィーバー→L
演 - リンダ・フィオレンティーノ
病院で死体解剖を専門する検死官。奇妙な縁でMIBと関わる。解剖した死体がエイリアンであることを即座に見抜き、エドワーズの話を信じるが、Kに記憶を消された。その後、ローゼンバーグの秘密解明にも尽力したが、またも記憶を消された。病院にKとJがバグを追って乗り込んだ際、バグに人質にされ、非常食として拘束されたが、機転を利かせて脱出し、最後はバグにとどめを刺した。命の借りがあるKとJは彼女の記憶を消せず、MIBにスカウトしてJの新たなパートナーとなった。その後4年以上Jとコンビを組んで活躍したが、検死官に戻りたがったためにJが記憶を消し、元の生活に戻った[4]。とてもスタイルがよく、顔立ちの整った美人で、Jは一目惚れした。バグに脅されてもひるまず立ち向かえる勇気と行動力を持つ。
エドガー/バグ
演 - ヴィンセント・ドノフリオ
口の悪い、亭主関白な農夫。ある日、自分の敷地内に侵入したエイリアンのバグによって、生きたまま内臓すべてを食われる。
バグはゴキブリに似たエイリアンで、同族が殺されると激怒する。人間に化けるため、エドガーの皮膚をかぶって行動する。
Z
演 - リップ・トーン
MIB創設メンバーの一人で、ニューヨーク本部のトップ。Kの才能を見込んでスカウトした他、MIBの創設の数々に関わった。様々な逸話があるが、MIBが黒のスーツ着用なのは、彼が太めの体型を少しでもカバーしようとしたため(らしい)。
ジーブス
演 - トニー・シャルーブ
ベアトリス
演 - シオバン・ファロン
エドガーの妻。
D
演 - リチャード・ハミルトン
Kの前の相棒。

日本語吹き替え[編集]

役名 俳優 日本語吹き替え
ソフト版 日本テレビ
K トミー・リー・ジョーンズ 坂口芳貞 菅生隆之
エドワーズ→J ウィル・スミス 江原正士 東地宏樹
ローレル リンダ・フィオレンティーノ 日野由利加 唐沢潤
バグ ヴィンセント・ドノフリオ 大友龍三郎 玄田哲章
Z リップ・トーン 大木民夫 石田太郎
ジーブス トニー・シャルーブ 仲野裕 酒井敏也
ベアトリス シオバン・ファロン 叶木翔子 井上瑤
ローゼンバーグ マイク・ナスバウム 上田敏也 青野武
ニック ジョン・グリース 後藤哲夫
アルキリア星人 カレル・ストルイケン 福田信昭 郷里大輔
ジェイナス フレドリック・レーン 辻つとむ 大川透
D リチャード・ハミルトン 岩田安生 加藤精三
ジェンセン ケント・フォールコン 加瀬康之 内田夕夜
害虫駆除人 ケン・ソーリー 名取幸政 島香裕
レジック パトリック・ブリン 成田剣 小形満
マニー ハーシュ・ネイヤー 茶風林 志村知幸
巡査 マイケル・ゴールドフィンガー 西尾徳 宝亀克寿
警部 ウィリー・C・カーペンター 福田信昭 小山武宏
警官 マイケル・ウィリス 大黒和広
ニュートン デヴィッド・クロス 筒井巧 村治学
エデルソン ノーマ・ジーン・グロー 火野カチコ 森ひろ子
フランク ティム・ブラニー 玄田哲章 内海賢二
レッカー車運転手 ピーター・リナリ 宝亀克寿
コック ボリス・レスキン 小島敏彦
ワーム一号 ブラッド・アブレル
トム・ファウンテン
カール・J・ジョンソン
ドリュー・マッシー
茶風林 後藤哲夫
本部アナウンス カレン・リン・ゴーニー 松下亜紀 さとうあい
役不明 古川いづみ
田中宏美
翻訳 松崎広幸
演出 松川陸 木村絵理子
効果 サウンドボックス
調整 高久孝雄
スタジオ オムニバス・ジャパン
初回放送 2001年1月12日
金曜ロードショー

スタッフ[編集]

その他[編集]

マルちゃん「麺・イン・ブラック」

アニメシリーズ[編集]

同作のアニメシリーズとして、『メン・イン・ブラック』(Men in Black The Series、別題:メン・イン・ブラック・アニメーション・シリーズ)が製作された。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

放送局[編集]

アメリカ合衆国では1997年から2001年までKids' WBで放送された。日本ではアニマックスミステリチャンネルで放送。後にTOKYO MXにて2009年2月10日より火曜23時30分に放映。いずれもシーズン2までの放送。

放映リスト[編集]

カッコ内は米国での話数。

シーズン1[編集]

話数 サブタイトル 原題 脚本 演出
1 グッバイ症候群 The Long So-Long Syndrome デュアン・カピッツィ フランク・ポール
2 バザード症候群 The Buzzard Syndrome スティーブ・ロバーツ ネイサン・チュー
3 フランク症候群 The Irritable Bow-Wow Syndrome マーク・アマート フランク・ポール
4 アルファ症候群 The Alpha Syndrome アレレックス・ヴァンザイ マイケル・ゴーゲン
5 潜入捜査症候群 The Undercover Syndrome スティーブ・ロバーツ デニス・ウッドヤード
6 ニューラライザー症候群 The Neuralizer Syndrome マーク・アマート
7 シンビオート症候群 The Symbiote Syndrome アレレックス・ヴァンザイ ネイサン・チュー
8 恋愛症候群 The Inanimate Syndrome トーマス・パグスリー
グレッグ・クライン
マイケル・ゴーゲン
9 共有症候群 The Psychic Link Syndrome スティーブ・ロバーツ ネイサン・チュー
10(11) ドリーム症候群 The Elle of My Dreams Syndrome グレッグ・ワイズマン フランク・ポール
11(13) 大脱走症候群 The Take No Prisoners Syndrome ディーン・ステファン デニス・ウッドヤード
12(10) タイムスリップ症候群 The Head Trip Syndrome トーマス・パグスリー
グレッグ・クライン
マイケル・ゴーゲン
13(12) 私の彼はエイリアン症候群 The I Married an Alien Syndrome スティーブ・ロバーツ デニス・ウッドヤード

シーズン2[編集]

話数 サブタイトル 原題 脚本 演出
14 小さな侵略者症候群 The Little Big Man Syndrome トーマス・パグスリー
グレッグ・クライン
ネイサン・チュー
15(16) 生きていた男症候群 The Heads You Lose Syndrome アレレックス・ヴァンザイ クリストファー・ドゾワ
16(15) クローン人間症候群 The Quick Clone Syndrome デュアン・カピッツィ マイケル・ゴーゲン
17 犬の中の犬症候群 The Dog Eat Dog Syndrome スティーブ・ロバーツ ネイサン・チュー
18 賞金稼ぎ症候群 The Big Bad Bug Syndrome グレック・ワイズマン クリストファー・ドゾワ
19 ハロウィン症候群 The Jack O'Lantern Syndrome ロビン・ジル・バーガー マイケル・ゴーゲン
20 美人捜査官症候群 The Sonic Boom Syndrome スティーブ・ロバーツ ネイサン・チュー
21 パラサイト症候群 The Bad Seed Syndrome アレレックス・ヴァンザイ クリストファー・ドゾワ
22 巨大エイリアン症候群 The Fmall, Fmall World Syndrome グレッグ・ワイズマン
23(24) スーパーマン症候群 The Supermen in Black Syndrome スティーブ・ロバーツ ネイサン・チュー
24(25) ハリウッド症候群 The Star System Syndrome グレッグ・ワイズマン クリストファー・ドゾワ
25(23) ジングルベル症候群 The Black Christmas Syndrome デュアン・カピッツィ マイケル・ゴーゲン
26 復讐症候群 The Blackguard Syndrome ジョン・ワイズマン
グレッグ・ワイズマン
ネイサン・チュー

シーズン3[編集]

話数 サブタイトル 脚本 演出
27 The Worm-Guy Guy Syndrome デュアン・カピッツィ ジェーン・ウー・ソリアーノ
28 The Cold Sweat Syndrome スティーヴ・メルチング ブライアン・アンドリューズ
29 The Puppy Love Syndrome トーマス・パグスリー
グレッグ・クライン
クリストファー・バーグレー
30 The Lost Continent Syndrome ディーン・ステファン
31 The Way Out West Syndrome トニー・スキラッチ ネイサン・チュー
32 The Mine, Mine, Mine Syndrome トニー・ライターノ ダーウィン・クック
33 The Bye-Bye Worm Syndrome アレレックス・ヴァンザイ ヴィンセンツォ・トリピティー
34 The Lights Out Syndrome ニック・デュボワ ブライアン・アンドリューズ
35 The Out to Pasture Syndrome ディーン・ステファン ダーウィン・クック
36 The Sardines and Ice Cream Syndrome トニー・ソンモ クリストファー・バーグレー
37 The I Want My Mummy Syndrome スティーヴ・メルチング ブライアン・アンドリューズ
38 The Baby K Syndrome バリー・ホーキンス ヴィンセンツォ・トリピティー
39 The Bad Doggie Syndrome マーシャ・グリフィン ダーウィン・クック
40 The "J" is for James Syndrome ディーン・ステファン ジェーン・ウー・ソリアーノ

シーズン4[編集]

話数 サブタイトル 脚本 演出
41 The Musical Chairs Syndrome ディーン・ステファン カール・ワールステッド
42 The Spectacle Syndrome マーシャ・グリフィン チャック・ドロスト
43 The Back to School Syndrome レン・アーレイ マイケル・ゴーゲン
44 The Opening Gambit Syndrome スティーヴ・メルチング クリストファー・ドゾワ
45 The Future's So Bright Syndrome トーマス・パグスリー
グレッグ・クライン
46 The Loose Ball Foul Syndrome アレレックス・ヴァンザイ クリストファー・バーグレー
47 The Hots for Jay Syndrome マイケル・エデンズ チャック・ドロスト
48 The Circus Parade Syndrome ジュリア・レワルド カール・ワールステッド
49 The Virtual Crossfire Syndrome ディーン・ステファン チャック・ドロスト
50 The Breaking News Syndrome マーシャ・グリフィン カール・ワールステッド
51 The Zero to Superhero Syndrome バズ・ホーキンス
52 The Endgame Syndrome:Part I ディーン・ステファン クリストファー・バーグレー
53 The Endgame Syndrome:Part II チャック・ドロスト

映像ソフト化[編集]

メン・イン・ブラック・アニメーション・シリーズ(VHS)
13話まで収録、全2巻。二ヶ国語収録。リリースはソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

脚注[編集]

  1. ^ a b Men in Black (1997)” (英語). Box Office Mojo. 2013年6月2日閲覧。
  2. ^ 劇中でKがプレスリーの曲を車内で流したことに対してJが「プレスリーは死んだんだぞ」と言うと『死んでいないさ、故郷の星に帰ったんだよ』と返すシーンがある
  3. ^ 最後にビー玉のような地球が出てくるが、mibというのは「ビー玉遊び」という意味があるからである。
  4. ^ 本編では次作にてわずかな説明されているのみだが、インタビュー記事で監督が語っている。
  5. ^ Neo genesis, 50, ソフトバンククリエイティブ, (2010-11-15), pp. 35, ISBN 9784797360509 

外部リンク[編集]