ニュージーランド航空

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ニュージーランド航空
IATA
NZ[1]
ICAO
ANZ
コールサイン
New Zealand
設立 1940年 (Tasman Empire Airways Limited として)
ハブ空港 オークランド国際空港
焦点空港 クライストチャーチ国際空港
ロサンゼルス国際空港
香港国際空港
マイレージサービス Airpoints
会員ラウンジ Koru Lounge
航空連合 スターアライアンス
保有機材数 105機
就航地 61都市
親会社 Air New Zealand Ltd.
本拠地 ニュージーランドの旗 ニュージーランド オークランド市
代表者 Rob Fyfe (CEO), Rob McDonald (CFO)
ニュージーランド航空
Air New Zealand
種類 株式会社
本社所在地 ニュージーランドの旗 ニュージーランド
オークランド市
設立 1940年
業種 空運業
事業内容 航空運送事業
従業員数 11,000
外部リンク http://www.airnewzealand.jp/
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"The Hub" - ニュージーランド航空の本部

ニュージーランド航空(ニュージーランドこうくう、英称:Air New Zealand)とは、ニュージーランドオークランド市を本拠地とする航空会社である。

オセアニア地域を中心にアジアヨーロッパ北アメリカへの航空サービスを行うニュージーランドのフラッグ・キャリアである。

概要[編集]

国際線と国内線を運航するニュージーランド最大の航空会社。スターアライアンスメンバー。

本拠地はオークランド国際空港である。機体マークはニュージーランドのマオリ族の伝統模様である「コルー (Koru) 」(シダの芽の渦巻きをモチーフとしたデザイン)を採用している(シダの芽は「誕生、成長」を意味している)。

最新鋭の機材には、胴体前部に描かれている2本線塗装が消去されて「Air New Zealand」ロゴにマイナーチェンジされた塗装が増加しつつある。

2006年4月、カンタス航空との間で「トランス・タスマンルート」と呼ばれるオーストラリアとニュージーランド間のフライトに関しての包括提携を発表した。しかし、公正取引委員会によって「反競争的で国民の利益に反する」として認可されなかった。

ニュージーランドは地理的に世界中から遠く離れていることもあり、一部の路線でエコノミークラス専用フルフラットシート『スカイカウチ』を導入するなどエコノミークラスのサービスクオリティは高く評されている。

イギリスの『コンデナスト・トラベラー誌』による読者賞「最高の長距離輸送航空会社」を7度受賞しているほか、『TTGアジアトラベルMTVムービー・アワード|MTVムービー・アウォーズ』「ベストパシフィックエアライン賞」を6年連続受賞、アメリカの航空業界誌『エア・トランスポート・ワールド (ATW) 』「エアライン・オブ・ザ・イヤー2010」「エアライン・オブ・ザ・イヤー2012」(3年で2度の受賞は世界初)、航空機の安全調査を行う『AirlineRatings.com』「エアライン・オブ・ザ・イヤー2013」を受賞するなど、世界各地の旅行部門にて受賞歴多数。その一方で、競合他社が少ないことから運賃は相対的に高めである。

離陸前に放映するセーフティビデオは頻繁に更新され、出演する乗務員がボディーペイントであったりオールブラックスのメンバーやホビットの出演者が出演していたりと非常にユーモアに富んでいる。最新作では冒険家のベア・グリルスを起用し機内セーフティビデオとしては初の全編屋外ロケとなった[2]。さらに2013年10月では、アメリカ出身のコメディ女優ベティ・ホワイトら往年のスターを起用した機内セーフティビデオを公開し、こちらはニュージーランド国外で初の全編屋外ロケを行なった[3]

従業員数は約11,000人(2012年)。業務上の最高責任者は最高経営責任者CEO)が務め、2013年1月からクリストファー・ラクソン(カンタベリー大学商学修士、前ユニリーバ・カナダCEO)が務める。法人としての最高責任者は会長が務め、2010年12月からアントニー・カーター(フィッシャー・アンド・パイケル・ヘルスケア社会長、ラフボロー大学工学修士)が務める。

歴史[編集]

1940年:国営航空「タスマン・エンパイア・エアウェイズ・リミテッド (TEAL)」 が設立され、イギリス連邦オーストラリアをはじめオセアニア各地を中心に運航を開始。

国際線就航路線[編集]

  •  オークランド - ロンドン便は、かつてロサンゼルス経由(東廻り。所要時間はオークランド発=24時間40分、ロンドン発=26時間20分)と香港経由(西廻り。所要時間はオークランド発=26時間50分、ロンドン発=25時間5分)の2種類で運航されていたが、現在はロサンゼルス経由便のみ残っている。ロサンゼルス経由便も香港経由便もどちらも距離的にロンドンへの最短ルートからは遠回りになっていた。なお、これらの便を合わせれば、ニュージーランド航空のみで世界一周旅行が可能であり、世界一周路線を保有する唯一の航空会社でもあった。
  • 2013年3月4日以降は、オークランド - 香港 - ロンドン線のうち香港 - ロンドン線を運休[6]した。

コードシェア[編集]

ニュージーランド航空はスターアライアンス加盟各社とコードシェアを行っているが、スターアライアンス以外の下記の航空会社ともコードシェアを行っている。日本路線においては、ANAがスターアライアンスに加盟しているが、その後も成田線関西線ともにJALとコードシェアを行っており、アライアンス間のねじれが生じていた。2012年3月24日、JALとのコードシェアを終了し、翌日3月25日からはANAとのコードシェアを開始、アライアンス間のねじれ状態は終了した[7]

機材[編集]

ボーイング747-400(旧塗装)・退役済
DC-10(1977年)
ボーイング737-200(1980年)

運航機材[編集]

機材 保有数 発注数 座席数 備考
B PE E
エアバスA320-200 20 7 168 168 短距離国際線用
171 171 国内線用
ボーイング737-300 9 - 133 133 2016年までに順次退役予定
ボーイング767-300ER 5 - 24 206 230 順次退役予定
ボーイング777-200ER 8 - 26 36 242 304
ボーイング777-300ER 5 2 44 44 244 332
ボーイング787-9 1 10 18 21 263 302 ローンチカスタマー
2014年7月 初号機を受領
アエロスパシアルATR 72-500 11 - 68 68 マウントクック航空(子会社)運航機材
アエロスパシアルATR 72-600 4 4 No Data
ボンバルディア DHC-8-Q300 23 50 50 エア・ネルソン(子会社)運航機材
ビーチクラフト 1900D 18 19 19 イーグル・エアウェイズ(子会社)運航機材
105 23
  • 2014年9月現在

ニュージーランド航空が発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は19で、航空機の形式名は747-419, 767-319ER, 777-219ER などとなる。

備考[編集]

ニュージーランド航空ではボーイング787を導入計画があるが、大幅な遅延の為にボーイング767-300ERにウイングレットを装着して燃費を向上させる改装(アメリカン航空や全日空同様)を2009年に実施した。また今後ボーイング777-200ERにもウイングレットを装着を検討しているとのこと。

老朽化したボーイング747-400を置き換える為に2010年末からボーイング777-300ERが導入され始めた。また金融危機、燃料費節約のために、燃費の悪いボーイング747のZK-NBTとZK-NBSの運用を中止している。ZK-NBSは導入から19年たっており、長距離洋上飛行による老朽化、また2002年にエンジン故障もおこしていることから2010年9月にアメリカで解体された。この解体は事故抹消機を除くハイテクジャンボの解体第一号となった。2014年9月10日、同社のボーイング747-400は運航をすべて終了した。これにより、同社のフリートから四発エンジン旅客機が姿を消した。

一部の機材には、自国のラグビーチームなどをスポンサーとしている「オールブラックス」であり、機体全体が真っ黒に塗装されたり(ボーイング777-300ERのZK-QKQ、A320のZK-OABなど)、離陸前の機内安全ビデオにもオールブラックスのメンバーが登場したりする。

2012年以降は新しい塗装も発表され、垂直尾翼全体が黒地、ロゴマークは白地の組み合わせとなる。実機登場は2013年内を予定している[8]

過去の運航機材[編集]

サービス[編集]

ニュージーランド航空の長距離国際線では、ボーイング777-200ER・ボーイング777-300ER・ボーイング747-400にビジネスクラス『ビジネス・プレミア』とプレミアムエコノミー、エコノミークラスの3クラスで構成されている。ビジネス・プレミアには、フルフラットベッドシートが装備されている。また最新鋭のボーイング777-300ERでは、プレミアムエコノミークラスがスペースシートに、またエコノミークラスの一部窓側座席に『スカイカウチ』を設定している。 ボーイング767-300ERには、ビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス構成で、ビジネスクラスにはレザー張りのシートが装着されている。

国内線ではエコノミークラスのみで、無料のスナックや飲料水などが用意されている。

マイレージプログラム[編集]

マイレージプログラムは「エアポインツ(Airpoints)」を運営している。ただし、ポイント単位は「エアポインツドル」という独自単位を使用している。また、日本国内在住では入会する事が出来ないため、必然的に他スターアライアンス提携会社のプログラムでマイル加算することになる。かつて、1995年9月からスターアライアンス加盟までの間は、ノースウエスト航空とのマイレージ提携を行っていた。

事故[編集]

  • ニュージーランド航空901便エレバス山墜落事故
  • 2008年2月8日、7時10分ブレナム発クライストチャーチ行き、ニュージーランド航空 NZ2279便の小型機の機長と副機長が刺された。7人の乗客が乗っており(男性2人、女性5人)犯人は33歳の女で、左前方の1Aに座っていた。この飛行機はクライストチャーチに緊急着陸し、クライストチャーチ空港が長時間に渡り閉鎖された。
  • 2010年1月31日 19時5分頃、成田国際空港で離陸滑走中に急ブレーキをかけ12本のタイヤが全てパンクし欠航となった。乗員乗客にけが人はなかった。

関連会社[編集]

関連項目[編集]

  • マイレージサービス
  • ホビット - 出演者が離陸前のセーフティービデオに出演している。2012年11月24日にB777-300ERを1機(機体番号:ZK-OKP)用いて、この特別塗装機を運航している[9]

脚注[編集]

  1. ^ かつてのコードはTE
  2. ^ “機内安全ビデオ”なのにオール野外ロケ! “ニュージーランド航空”の新作が相変わらずぶっ飛んでる”. 2013年3月21日閲覧。
  3. ^ [1]
  4. ^ Shares on Issue”. 2010年2月19日閲覧。
  5. ^ 【オーストラリア】NZ航空、9月30日から関空便の運航を停止へ NNA.ASIA 2013年5月16日
  6. ^ Air New Zealand announces changes to Hong Kong and London services November 2012 22:00
  7. ^ 日本就航開始から2012年3月24日まではJMB会員とAMC会員にとっては双方の会員にマイルが付与されるケースが見られ、特典航空券の利用はJMB会員に限り利用でき、AMC会員は利用できなかった。現在はAMC会員のみマイル付与と特典航空券の利用可に変更し、JMB会員にとってはマイル付与が出来なくなり特典航空券の利用が不可になってしまった。ANAとニュージーランド航空コードシェア運航に向けた基本合意を締結 2012年度からのニュージーランド航空との共同運航便について
  8. ^ Air New Zealand and Tourism New Zealand Enter Into New $20 Million Partnership June 11, 2013
  9. ^ Air New Zealand reveals Hobbit-inspired 777-300 aircraft 23 November 2012

外部リンク[編集]