ノートルダムの鐘
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『ノートルダムの鐘』(ノートルダムのかね、The Bells of Notre Dame、原題:The Hunchback of Notre Dame)は、1996年公開のディズニーの長編アニメーション作品である。
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[編集] 概要
原題は冒頭の通り『THE HUNCHBACK OF NOTRE DAME』(日本語訳:ノートルダムのせむし男)だが、この「せむし男」が放送コードに引っかかるため、邦題は変更された。劇中に使われるロゴも『THE BELLS OF NOTRE DAME』に差し替えられている。このような処置がとられているのは世界中でも日本だけである。なお、原作である小説の原題は『NOTRE-DAME DE PARIS』(パリのノートルダム)である。
原作と異なりハッピーエンドで終わるが、ディズニー作品としては珍しく、非常にシリアスで重々しい描写もある。後述のように興行的には伸び悩んだが、画面の美しさは黄金期再来といわれる1990年代長編ディズニーの中でも屈指の作品で、ストーリー・音楽も合わせて評価の高い作品となっている。
ディズニー・ルネサンスをもたらしたジェフリー・カッツェンバーグの、『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』『ライオン・キング』『ポカホンタス』に続くミュージカル路線最終作。ただし、この公開以前の1994年にカッツェンバーグはディズニーを去っており、興収も『ポカホンタス』の水準に達していない。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
[編集] ストーリー
舞台は、15世紀のパリ。そこにあるノートルダム大聖堂の鐘楼にひっそりと暮らす鐘衝き男・カジモドは、容姿こそ醜いが、優しく純粋な心を持った青年。彼は、育ての親・フロローの言いつけで外に出る事を許されず、友人は3人組の石像だけだった。 そんなある日、町の祭で楽しく盛り上がる人々を見て、我慢出来なくなったカジモドは遂に大聖堂を飛び出した。
[編集] 登場キャラクター
- カジモド
- 本作の主人公。醜く生まれながらも優しく純粋な心を持つ青年。赤子の時にジプシー狩りでフロロー判事に母を殺されたが、神父の一声で、ノートルダム聖堂の鐘楼に、ほとんど軟禁状態で育てられる。ちなみに「カジモド」はフロローが名づけた名前(「出来損ない」の意味)であり、本名は不明。真実を知らず母に捨てられたと思っていたため、厳格な育ての親、ご主人様であるフロローには逆らえなかった。鐘衝きが仕事だが、外界と隔離されて生活しているためフロロー以外の人間を鐘楼から見下ろすことでしか知らなかったが、祭りの日、遂に大聖堂から飛び出す。
- エスメラルダと出会い、生まれて初めての恋をするが、エスメラルダはフィーバスを選び、彼の恋は報われなかった。しかし、彼らとは硬い友情で繋がりあい、助け合うことで心を通わせフロローに敵討ちする。
- 続編「ノートルダムの鐘II」では、ラ・フィデルの祭りで、サーカスの看板娘・マデリンに恋をする。
- エスメラルダ
- 自由を愛する、ジプシーの美しく情熱的な踊り子。カジモドにとって初めて出来た人間の友達。ジプシーであるため、壁の中の生活には耐えられない。
- フィーバスと結婚し、続編ではフィーバスとの間にゼファーという子供を授かる。
- クロード・フロロー
- 最高裁の判事。ジプシーであったカジモドの母を追い詰め死に追いやり、赤子のカジモドもその顔の醜さから井戸に捨てて殺そうとする。しかしそこを神父に咎められたため、大聖堂の鐘楼に閉じ込め、鐘衝きとして育てる。エスメラルダに対して暗く歪んだ恋慕の情を抱き、彼女を手に入れるか、もしくは厳格な自分を誘惑した魔女として火あぶりにしようと目論む。多くのディズニー・ヴィランズの多くが、自分を悪と自覚しているのに対し、自らの言動が正義と信じ込んでいるなど、ヴィランズでは異色の存在。
- フィーバス
- 警備隊長。フロローにジプシー狩りを命じられるが、民家に火をかけるなどのフロローの横暴に耐えかね、離反。カジモドとはエスメラルダをめぐる恋敵だが、協力し奇跡の法廷を探し当てる。愛馬の名はアキレス。
- エスメラルダの項にある通り、続編ではエスメラルダと結婚し一児をもうけた。
- クロパン
- 狂言回し。普段は陽気な人形遣いだが、ジプシーを纏めるリーダーでもある。
- ユーゴー
- ヴィクトル
- ラヴァーン
- ノートルダム大聖堂にいる三人組の石像で、カジモドの親友。彼らは通常、カジモドの前でしか動かない。ユーゴーとヴィクトルの名前は、原作者ヴィクトル・ユーゴーから取られている。
- ユーゴーは、ふとっちょでひょうきんもの。ヴィクトルは長身で、温厚かつ涙もろい。ラヴァーンは、三人のまとめ役のおばあさん。
- ジャリ
- エスメラルダの飼っているヤギ。機転が利き、カジモドやフィーバスも助ける。
[編集] 声の出演
- カジモド - トム・ハルス(日本語吹き替え: 石丸幹二)
- エスメラルダ - デミ・ムーア/歌:ハイジ・モーレンハウアー (日本語吹き替え: 保坂知寿)
- クロード・フロロー - トニー・ジェイ (日本語吹き替え: 日下武史/歌:村俊英)
- フィーバス - ケビン・クライン (日本語吹き替え: 芥川英司)
- クロパン - ポール・カンデル (日本語吹き替え: 光枝明彦)
- ユーゴー - ジェイソン・アレクサンダー (日本語吹き替え:治田敦)
- ヴィクトル - チャールズ・キムブロー (日本語吹き替え: 今井清隆)
- ラヴァーン - メアリー・ウィクス/ジェーン・ウィザース (日本語吹き替え: 末次美沙緒)
- 司祭 - [[]] (日本語吹き替え: 松宮五郎]/歌:佐川守正)
- 野蛮な兵士 - コーリー・バートン (日本語吹き替え: 渋谷智也)
- とんまな兵士 - ビル・ファッガーバッケ (日本語吹き替え: 味方隆司)
- 兵士/ジプシー - /ジム・カミングス (日本語吹き替え: 井関一/明戸信吾)
- 執事 - デビッド・オグデン・ステイアーズ (日本語吹き替え: )
- 日本語吹き替え版は、当時の劇団四季所属の舞台俳優が声を担当しており、高い歌唱力と演技力で評価が高い。
[編集] スタッフ
- 原作:ヴィクトル・ユーゴー
- 製作:ドン・ハーン
- 監督:ゲイリー・トルースデール、カーク・ワイズ
- 脚本:タブ・マーフィ、アイリーン・メッキ、ボブ・ツディカー、ノニ・ホワイト、ジョナサン・ロバーツ
- 音楽:アラン・メンケン、スティーヴン・シュワルツ
[編集] 主題歌・挿入歌
- 「ノートルダムの鐘(The Bells of Notre Dame)」:オープニングテーマ
- 「トプシー・ターヴィー(Topsy Turvy)」
- 「ゴッド・ヘルプ(God Help The Outcasts)」
- 「サムデイ(Someday)」:エンディングテーマ
[編集] 豆知識
- 興行収入が低かったこともあり、日本での知名度は当時の他のディズニー作品に比べるとやや低めだが、東京ディズニーランドや、東京ディズニーシーのショーでは、上述の「ノートルダムの鐘」「トプシー・ターヴィー」などの曲がしばしば使用される(「ノートルダムの鐘」は重厚な曲調から、ヴィランズの登場シーンに使われることが多い)。
- 本作のキャラクターは東京ディズニーランドにも登場するが、キャラクターの登場したパレードやショーはバラバラで、全員揃って登場したことは、2008年現在、まだ一度も無い。登場したイベントは、「ディズニー・パーティーエクスプレス!」(カジモド、クロパン)、「ディズニー・オブ・パレード/100イヤーズ・オブ・マジック」(エスメラルダ、クロパン)、「ミッキーのギフト・オブ・ドリームズ」(クロパンのみ)、「ディズニー・ハロウィーン」「ワン・マンズ・オブ・ドリームII -ザ・マジック・リブズ・オン- 」(共にフロローのみ)。主人公より脇役・ヴィランズの方が多く登場し、主人公とヒロインが未だ一緒に登場していない事例はディズニーのキャラクターとしては極めて珍しい。
- タイトルは先に述べられているとおり「ノートルダムの鐘」だが、WOWOWで放送されたときは北米の「The Hunchback of Notre Dame」がタイトルとして表示された。
[編集] 関連項目
- ノートルダムの鐘II - 続編のオリジナルビデオ作品。
- ノートルダム・ド・パリ - ヴィクトル・ユーゴーの小説。
- ノートルダムの男 - ウォーレス・ワースリー監督の実写映画(1923年)。
- ノートルダムのせむし男 (映画) - ウィリアム・ディターレ監督の実写映画(1939年)。

