アルマゲドン (映画)
| アルマゲドン | |
|---|---|
| Armageddon | |
| 監督 | マイケル・ベイ |
| 脚本 | ジョナサン・ヘンズリー J・J・エイブラムス |
| 製作 | ジェリー・ブラッカイマー ゲイル・アン・ハード マイケル・ベイ |
| 製作総指揮 | ジョナサン・ヘンズリー チャド・オーマン ジム・ヴァン・ヴィック |
| 出演者 | ブルース・ウィリス ベン・アフレック リヴ・タイラー |
| 音楽 | トレヴァー・ラビン ジョージ・マッセンバーグ (Mixing) |
| 主題歌 | エアロスミス 『I Don't Want To Miss A Thing』 |
| 撮影 | ジョン・シュワルツマン |
| 編集 | マーク・ゴールドブラット クリス・レベンゾン グレン・スキャントベリー |
| 配給 | |
| 公開 | |
| 上映時間 | 150分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $140,000,000[1] |
| 興行収入 | $201,578,182[1] $553,709,788[1] |
『アルマゲドン』(Armageddon)は1998年のアメリカ映画。
目次 |
あらすじ[編集]
20世紀末、宇宙空間で人工衛星を修理中のスペースシャトルが爆発する。調査の結果流星雨の直撃が原因であった。この流星雨は地球の大気圏を突破してニューヨークやパリなど世界各地に降り注ぎ、壊滅的打撃を与えた。さらなる調査によって、テキサス州の大きさにも匹敵する小惑星の地球への衝突に伴うものと判明する。この小惑星は地球への直撃コースを取り、衝突まで18日しかない。
NASAが立案した衝突を回避する唯一の手段は、小惑星の深部まで穴を掘り、内部で核爆弾を爆発させて軌道を変えるというものだった。この作戦を遂行するために「穴堀りのプロ」石油採掘のスペシャリスト達が召集され、新型スペースシャトルに乗り地球に向かってくる小惑星への着陸を試みる。
登場人物[編集]
主要人物[編集]
- ハリー・スタンパー
- 石油会社「スタンパー・オイル」の三代目社長であり、リーダー的存在。石油掘削において超一流の腕前を持つ。「掘削は科学であり芸術だ」という考えを持っており、12歳の頃から働いている。世界最高の石油採掘人と呼ばれながら、自らは未熟だと語っており、自分が生きているのは腕のいい部下に恵まれているからだという。
- チック曰く、昔はA.J.のようだった。
- A.J.フロスト
- ハリーの部下。若さ故の自信過剰から、自分の勘だけを頼りに行動し周りの言う事を聞かない時もあるが、素質は十分にある。
- ハリーの娘であるグレースとハリーには内緒で交際している。
- A.J.は氏名もしくはミドルネームなどの略だと思われるが、何の略かは公表されておらず、劇中でも「A.J.」の名で呼ばれている。
- グレース・スタンパー
- ハリーの娘でA.J.の恋人。ハリーからは結婚を反対されている。両親の離婚によって母親と離れ離れになり、回りが男だらけという環境で育ったことに対する反感からか、父親のハリーを「パパ」とは呼ばず、「ハリー」と呼ぶ。
石油掘削員[編集]
- チャールズ・"チック"・チャップル
- ハリーの右腕的存在で、20年の付き合いのエンジニア。6年間、空軍の特殊部隊に所属していた経験がある。
- 趣味はギャンブルだが、それが災いしたのか妻や息子と別居しており、息子はチックの顔を知らない。
- ロックハウンド
- 女たらしのきざな男。天才を自称するほどの頭脳を持つ地質学者。12歳でウェスティングハウス賞を受賞していて、19歳で論文を出版、22歳の時にはMIT(マサチューセッツ工科大学)で地質学と化学で博士号を取得、大学教授職にも就けたのだが、自分の頭脳を現場で活かしたかったことと、爆発物を扱えるという理由から石油採掘業をしているという。だが、それだけにキレて常軌を逸した行動をする危険性も秘めている。
- ベアー/ジャイティス・カーリーン
- サウスダコタ州でバイクを走らせるのが趣味の大柄な黒人。非常に涙もろい。ハリーとの付き合いは10年。
- 身体検査の際、中性脂肪とコレステロール値が共に異常なほど高いために医者から注意を受けた。
- オスカー・チョイ
- カウボーイを気取る陽気なテキサス男。エル・パソの郊外に牧場を所有している。地質学に詳しい。小惑星破壊計画を聞いた際には、一同の中で「こいつは男の仕事だ」と1番乗り気だった。
- マックス・レンナート
- 通称ドリラーマックス。肥満気味な男。またマザコンな気があるのか、腕に「愛しいママ」というタトゥーを彫った。
- ドーナッツと、スコットランドの伝統料理ハギスが大好物。
- フレディ・ヌーナン
- 採掘メンバーの一人。喧嘩っ早い性格の人物として描かれている。登場場面が少ないため、詳細は不明だが、インディペンデンス墜落時にオスカーと共に死亡したと思われる。結婚式のシーンでは一番端ではあるが殉職者として写真が公開されている。
NASAとその関係者[編集]
- ダン・トルーマン
- NASA総指揮官。大統領命令や軍の圧力に屈さず、現場主義でハリーたちをサポートする。若い頃は宇宙飛行士の候補生を目指していたが、足に障害があったため技術部に行くしかなかったという過去があり、飛行士への憧れは現在でも薄れていない。
- レヴ・アンドロボフ
- ロシアの宇宙ステーションに単独で18ヶ月滞在中のロシア人宇宙飛行士。階級は大佐。宇宙ステーションの崩壊時にシャトルへ避難し、他の乗組員たちと行動を共にする。
- 自分の一族きっての天才である叔父を尊敬しており、それ故彼の写真に他人が手を触れることすら嫌がる。ちなみに本人いわく、叔父の功績は「核ミサイルの弾頭にある、ニューヨークやワシントンを探知する装置を開発した」とのこと。
- ウィリアム・シャープ
- スペースシャトルX-71型、「フリーダム」機長。アメリカ空軍大佐。宇宙飛行のプロだが掘削には疎く、空軍が作成した「掘削予定カード」を鵜呑みにするような部分もある。また空軍所属であるからか少々ドライな一面もあり、それらのことから当初はハリーとしばしば対立していたが、徐々に彼を信頼し、協力するようになる。娘が2人いる。
- ジェニファー・ワッツ
- 「フリーダム」副操縦士。ロックハウンドやベアーの認める「いい女」だが男勝りな面もある。
- グルーバー
- 「フリーダム」乗組員。小惑星に埋め込んで遠隔操作により爆発させる核爆弾の担当要員。
- デイビス
- スペースシャトルX-71型、「インディペンデンス」機長。
- タッカー
- 「インディペンデンス」副操縦士。
- ハルジー
- 「インディペンデンス」乗組員。核爆弾担当要員。
- ロナルド・クインシー
- NASAに属する宇宙物理学の天才。小惑星に対する対策会議の席で、小惑星に穴を掘り、核爆弾を埋め込んで爆破する案を出した人物。大統領科学顧問とは同じ学校(MIT)の同期生という間柄だが、本人いわく宇宙物理学に関しては自分が優等生で、顧問は劣等生とのこと。
- ウォルター・クラーク
- NASA幹部職員。トルーマンの部下。
- キムジー
- アメリカ空軍総司令官を務める将軍。トルーマン達に大統領顧問が出した小惑星に対する核ミサイル攻撃案を提出するが、却下される。当初からあまりハリー達に好感を持ってはいなかった。楽観的な考えはしない人物だが、大統領に対して忠実すぎる一面も。
- アメリカ合衆国大統領
- クインシー曰わく「宇宙物理学の劣等生」である大統領科学顧問の案を鵜呑みにし、トルーマンら現場の反対を押し切ってキムジーに小惑星の地表での核爆破を命じるなど頑迷な人物として描かれている。
その他[編集]
- グラップ・スタンパー
- ハリーの父親。ハリーの先代の社長だったが、現在は現役を退き療養生活を送っている。しかし、本人は自分はいつでも現場に戻れると語っている。
- 劇場公開の際には登場シーンがカットされたが、後に2002年6月15日フジテレビ系『ゴールデンシアター』にて未公開シーンとして放送された。小説版にも同様の形で登場している。
- カール
- 地球に衝突する小惑星の第一発見者。元海軍という経歴の天体観測マニアで、妻ドティに対しては亭主関白気味。NASAに小惑星について通報した折、小惑星の発見者権限で名前を妻と同じく「ドティ」と命名するが、その理由が「最低のクソ女だ。誰も逃げられない」というものだったが採用された模様。(小惑星のことはトップシークレットになっていたが、それが公になったことを知らせる、ダン・トルーマン宛ての携帯メールに「ドティが公になった(Dottie has gone public)」と書かれていた)
キャスト[編集]
| 役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | |||
|---|---|---|---|---|---|
| ソフト版 | フジテレビ版 | 日本テレビ版 | テレビ朝日版 | ||
| ハリー・スタンパー | ブルース・ウィリス | 諸角憲一 | 村野武範 | 内田直哉 | |
| A・J・フロスト | ベン・アフレック | 大滝寛 | 小杉十郎太 | 楠大典 | |
| グレース・スタンパー | リヴ・タイラー | 藤貴子 | 石塚理恵 | 小林沙苗 | |
| チック・チャップル | ウィル・パットン | 手塚秀彰 | 屋良有作 | 立木文彦 | |
| ロックハウンド | スティーヴ・ブシェミ | 林一夫 | 青山穣 | 我修院達也 | |
| ジャイティス・カーリーン | マイケル・クラーク・ダンカン | 乃村健次 | 宝亀克寿 | 郷里大輔 | |
| オスカー・チョイ | オーウェン・ウィルソン | 世古陽丸 | 松本保典 | 土田大 | |
| マックス・レンナート | ケン・キャンベル | 後藤史彦 | 塩屋浩三 | 桜井敏治 | |
| フレディ・ヌーナン | クラーク・ブローリー | 小森創介 | 辻親八 | 西凛太朗 | |
| ダン・トルーマン | ビリー・ボブ・ソーントン | 堀部隆一 | 池田勝 | 岩崎ひろし | |
| レヴ・アンドロボフ | ピーター・ストーメア | 後藤敦 | 江原正士 | 斎藤志郎 | |
| ウィリアム・シャープ | ウィリアム・フィクトナー | 伊藤昌一 | 大塚芳忠 | 中田譲治 | |
| ジェニファー・ワッツ | ジェシカ・スティーン | 藤木聖子 | 塩田朋子 | 沢海陽子 | |
| グルーバー | グレイソン・マカウチ | 小森創介 | 山野井仁 | ||
| デイビス | マーシャル・R・ティーグ | 立木文彦 | 平尾仁 | ||
| タッカー | アンソニー・ギデラ | 中田和宏 | 岩松廉 | ||
| ハルジー | グレッグ・コリンズ | ||||
| ロナルド・クインシー | ジェイソン・アイザックス | 村松康雄 | 山路和弘 | 五代高之 | |
| ウォルター・クラーク | クリス・エリス | 伊井篤史 | 稲葉実 | 谷昌樹 | |
| キムジー | キース・デイヴィッド | 御友公喜 | 銀河万丈 | 江原正士 | |
| アメリカ合衆国大統領 | スタンリー・アンダーソン | 村田則男 | 中村正 | 稲垣隆史 | |
| グラップ・スタンパー | ローレンス・ティアニー | ||||
| カール | ジョン・メイホン | 園江治 | 藤本譲 | ||
| モリー | ショウニー・スミス | 水城レナ | |||
| デッティ | グレース・ザブリスキー | 中澤やよい | |||
| デニース | ジュディス・ホーグ | 園田恵子 | |||
| グルーバー | グレイソン・マッコーチ | 竹若拓磨 | |||
| ピート・シェルビー | イアン·クイン | 小室正幸 | |||
| サモア人 | K.C. Leomiti | 川津泰彦 | |||
| 心理学者 | ウド・キア | 西村知道 | |||
| STI職員 | マイケル・ベイ | ||||
| マロイ | 浜田賢二 | ||||
| タクシー運転手 | 鉄野正豊 | ||||
| ナレーション | チャールトン・ヘストン | 坂口芳貞 | 中田譲治 | 大塚明夫 | |
登場する機体[編集]
- インディペンデンス号 / フリーダム号
- NASAと空軍が極秘に開発した機体。機体番号はX-71。チタン合金に覆われた頑丈なボディに最新のテクノロジーを駆使した新型スペースシャトルという設定。操縦には最低2名必要。ただし現在のスペースシャトルと違う点が多い。まず、機首側面に小さな先尾翼があり、垂直尾翼付け根の両端にもスタビライザーのようなものがある。また、メインエンジンの上面にロケットブースターを搭載できる。ちなみにこのブースターは月を周回した後に切り離されている。主翼はやや下反角が付いており、途中から上反角が付いている。降着装置も、小惑星着陸時はソリ式で、地球帰還時はタイヤ式であった。また、宇宙ステーションとのドッキングポートの場所が異なっていたり、貨物区画からアルマジロを搬出するための扉やエレベーターが搭載されているなど、実際のスペースシャトルとは違う部分が複数存在する。
- インディペンデンス号は小惑星着陸間際に隕石の衝突を受けエンジンを損傷し墜落。
- レヴによると、使われている部品はロシアで使われている部品と同じく台湾製とのこと。そのため、アメリカのシャトルもロシアの宇宙ステーションと同じ方法で修理できるとレヴは豪語しており、実際に直してみせた(故障箇所をレンチで殴っただけだったが)。
- アトランティス号
- 序盤に登場するスペースシャトル。流星雨の直撃によって爆発した。
- モンスター・アルマジロ
- NASAが火星探査のために設計した無重力空間でも800ターボ馬力を出せる掘削用キャリア。2輪1組の車輪を左右に3つずつ備えた12輪車。エアロックを備えており、真空空間でも乗り降りが可能。劇中では少なくとも三人は搭乗することが出来た。無重力用下でも問題なく動けるためのスラスターやガトリング砲も備え、インディペンデンス墜落後にA.J.らが同装備による砲撃で船体を破壊して脱出している。ハリー達が始めて目の当たりにした際、無駄なものが多すぎた。ちなみにドリルの担当はマックスとA.J.。
- 装備されているドリルを設計したのはハリー本人。劇中の会話によると、ハリーの許可を得ずにNASAが勝手に特許やアイディアを盗んだ模様(クインシーいわく、「宇宙に特許は無い」)。しかし設計図を盗んだだけで、ハリーが初見したときは正確に組み立てられていなかった。
- 今回の任務では変速機が2個とドリルが5個用意されていたが、掘った場所が鉄鉱脈だったためほとんどが壊れてしまい最後の1つでギリギリ掘りきることになった。
- 宇宙ステーション
- ロシアの宇宙ステーション。シャトルに燃料を補給する際に登場している。スラスターによりステーションを回転させて重力を発生させられる。燃料漏れで引火、そのまま炎上し、滞在中のレヴもシャトルに乗り込むことになった。NASA職員の車より古いステーションらしく、実際内部の部品は古く錆びついている部分が多く、燃料補給の緊急停止用レバーは簡単に折れてしまい火災を止めることができなくなった。
スタッフ[編集]
- 監督: マイケル・ベイ
- 製作総指揮: ジョナサン・ヘンズリー、ジム・ヴァン・ウィック、チャド・オーマン
- 製作: ジェリー・ブラッカイマー、ゲイル・アン・ハード 、マイケル・ベイ
- 原案: ロバート・ロイ・プール、ジョナサン・ヘンズリー
- 脚本: ジョナサン・ヘンズリー、J・J・エイブラムス
- 編集: マーク・ゴールドブラット、クリス・レベンゾン、グレン・スキャントルベリー
- 衣装: マイケル・カプラン、マガーリ・ギダッシ
- 主題歌: エアロスミス 「I DON'T WANT TO MISS A THING」
- 音楽: トレヴァー・ラビン
- ミキシング: ジョージ・マッセンバーグ
- 視覚効果:フレームストアCFC
- 視覚効果:ティペット・スタジオ
作品解説[編集]
『ツイスター』(1996年)で、久々にパニック映画がヒットした事を受けて、企画された映画の一つ。このため、設定の似た映画『ディープ・インパクト』が、2カ月前に全米公開されている。この2作品の設定・物語の一致は、アメリカの映画作りのシステムに原因がある。アメリカ映画では、1つの映画作品に20~30人の脚本家が関わるという複雑な制作方法をとるため、同じアイデアをもとにして別々の映画会社でそれぞれが製作を始めたものと思われる。
『ディープ・インパクト』は隕石落下という「シチュエーション」を前面に出した作品となっているが、それと比較すると本作はショットの切り替わりの頻繁なカメラワークなどに見られるように「キャラクター」を前面に出した、『ダイ・ハード』シリーズで活躍を見せたブルース・ウィリスなどを中心とするタフガイのアクション作品と言え、科学的考証は二の次にされている(例えば、質量がせいぜい地球の千分の一程度の天体なのに地球と同じような重力下の歩行、その割には人間が持ち運べる程度の核爆弾で分裂破壊できる、着陸に失敗して破壊したスペースシャトルの残骸から炎が出ている、地球と同じ程度の太陽からの距離なのに極めて薄暗いなど)。理由の大半は、後述のように当初の企画意図と途中の方針および脚本の変更による。
脚本の変更[編集]
ゲイル・アン・ハードが2008年4月のCNNショウビズのインタビューで語ったところによれば、本作は当初、ブラッカイマーとマイケル・ベイのコンビによる『ザ・ロック』や、サイモン・ウェストを監督に招いた『コン・エアー』と同様の娯楽アクション映画として製作される予定で、ゲイルの夫であるジョナサン・ヘンズリー(『ダイ・ハード3』)もその路線での脚本を任された。
この脚本では、『コン・エアー』でも印象的な演技を見せたスティーヴ・ブシェミ演じるロックハウンドが、チームのお荷物になりながら、最後は隕石にひとり居残って自爆し、自分の命と引き換えに地球を救うというストーリーだった。この映画の企画自体、ブラッカイマーが『インデペンデンス・デイ』(以下『ID4』)のヒットに触発され、今度はSFで地球の危機という要素を取り込もうと考えたことがきっかけであり、落ちこぼれた迷惑キャラクターの自己犠牲という筋書きは『ID4』のランディ・クエイドが演じた元ベトナム帰還兵のパイロット、ラッセル・ケイスの役どころと同じであった。
しかし、本作の製作期間中に『タイタニック』の大ヒットがあり、主人公を演じるレオナルド・ディカプリオの自己犠牲が感動的であると話題になったため、ブラッカイマーは路線の変更を指示。J・J・エイブラムスが脚本に加わり、ブルース・ウィリス演じる主人公ハリー・スタンパーが隕石に残り自爆する筋書きに変わった。同時期のライバル作品『ディープ・インパクト』も自己犠牲のラストになっているうえに、こちらは音楽までタイタニックのジェームズ・ホーナーに依頼している。
『アルマゲドン』は上記の経緯で、娯楽作から無理に『タイタニック』風の感動作に変更したため、『ID4』風の伏線だったはずのロックハウンドの迷惑行為はそのままストーリーに残ったうえ、ロックハウンド自身は地球に生還するという、キャラクター描写の意味づけを失わせる一面もあった。内容が比較的真面目に受け取られた日本と違い、アメリカにおいてゴールデン・ラズベリー賞を総なめにしてしまった理由は、タブロイド紙の報道を通じこの変更を多くの映画ファンが知っていたからでもある。
音楽[編集]
ヒロイン役のリヴ・タイラーの父親スティーヴン・タイラーが率いるエアロスミスが歌うテーマ曲「ミス・ア・シング (I DON'T WANT TO MISS A THING)」も全米ヒットチャートで4週連続1位を記録した。なお、ラストでハリーが小惑星に残ることになり娘と最期の交信をするシーンの撮影では、NASAの画面に娘役のリヴ・タイラーの実の父スティーヴン・タイラーを映し出しよりリアルな演技をさせた。
主な受賞[編集]
興行的には成功したものの、映画としての評価は散々なものであった。
- 第19回ゴールデンラズベリー賞(1998年)
- 受賞:最低男優賞 - ブルース・ウィリス
- 受賞:最低スクリーン・カップル賞 - ベン・アフレック&リヴ・タイラー
- ノミネート:最低作品賞
- ノミネート:最低監督賞 - マイケル・ベイ
- ノミネート:最低脚本/ジョー・エスターハス不名誉賞 - ジョナサン・ヘンズリー、J・J・エイブラムス
- ノミネート:最低助演女優賞 - リヴ・タイラー
- ノミネート:最低主題歌賞 - "I Don't Want to Miss a Thing"
- 第21回スティンカーズ最悪映画賞(1998年)
- 受賞:最悪の主演男優賞 - ブルース・ウィリス
- 受賞:最悪のカップル賞 - ベン・アフレック&リヴ・タイラー
- ノミネート:最悪の助演女優賞 - リヴ・タイラー
- ノミネート:最悪な総収益1億ドル以上の作品の脚本賞
- ノミネート:最悪のインチキな言葉づかい賞 - ブルース・ウィリス
DVD「アルマゲドン コレクターズ・エディション」[編集]
本編ディスクには劇場公開版より約2分長いディレクターズ・カット版の本編が収録されている。これにはハリーがシャトル打ち上げ前に父親に会いに行くシーンが追加されているほか、細かいカットが追加または削除されている。日本語吹き替えは未収録。マイケル・ベイ、ジェリー・ブラッカイマー、ブルース・ウィリス、ベン・アフレックによる音声解説が収録されている。2002年6月15日、フジテレビ系『ゴールデンシアター』にて『特別編』としてハリーと父親のシーンが付け加えられた本編が放映された。
ノベライズ[編集]
- 竹書房『アルマゲドン』M.C. ボーリン(著)石田享 (訳)
脚注[編集]
- ^ a b c “Armageddon (1998)”. Box Office Mojo. 2009年10月10日閲覧。
外部リンク[編集]
- アルマゲドン - allcinema
- アルマゲドン - KINENOTE
- Armageddon - AllMovie(英語)
- Armageddon - インターネット・ムービー・データベース(英語)
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