フォード・クラウンビクトリア

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クラウンビクトリア

クラウンビクトリア(Crown Victoria)フォード・モーターが製造するフルサイズセダンである。

目次

[編集] 概要

1955年に登場して、数回のモデルチェンジを経て現在でも販売されている。駆動方式はFR。一般向けに市販されているものの、その多くはパトカータクシーとして使用される。また、パトカー用はエンジン出力を強化するなどしたPolice Interceptor(ポリスパッケージ)という専用グレードが存在する。アメリカではCrownVicの愛称で親しまれている。

現在発売されているタイプは4.6L SOHC V8 でトランスミッションは4速のオートマチックのみである。値段はアメリカ国内で約$20,000からである。

後継モデルは今のところ明らかではないが、2007年の北米自動車ショーで発表されたリンカーン・MKRや、フォード・次世代ポリスインターセプターが後継車種になると推測できる。

プラットフォームフォード・パンサー・プラットフォーム (Ford Panther platform) を使用しており、同じプラットフォームを使用するマーキュリー・グランドマーキーリンカーン・タウンカーが姉妹車種である。

フルサイズセダンを代表する車種として長く親しまれてきたクラウンビクトリアであったが、2011年9月15日にカナダのセント・トーマス工場で最後の1台が出荷され、生産終了となった。

[編集] その他

[編集] パトカー

Police Interceptor ワシントンD.C.首都警察仕様
ニューヨーク市のイエローキャブ

パトカー用のグレード名はポリスインターセプター(Police Interceptor)。商品コード「P71」。LTDクラウンビクトリアのパトカー仕様車を継ぐ形で1992年に初代が、1998年に外装や機関を手直しした2代目が発売された。P71はアメリカのパトカー市場において、およそ7割強の市場占有率を持つといわれている。アメリカの警察で好まれる後輪駆動のフルサイズセダンをベースにした車両として、今では貴重な存在となっているのが要因。

基本的に単独グレードだが、最終減速比が3.27と3.55の2種類の設定がある。ベース車両からの変更点は補機類やサスペンションの信頼性が向上されたこと。また注文装備として防弾パネルを取り付けることができる。これは12ゲージ散弾7.62mm NATO弾を食い止めることができ、価格は運転席側のみが$1200、前席左右ドアが$2400。後述する欠陥問題があったことから、この対策として燃料タンクを保護する防護材の取り付けを無料オプションとして設定した。また燃料タンク付近に自動消火装置をメーカーオプションとして設定。これは後部に強い衝撃をセンサーが感知すると、組み込まれた油火災対応型消火器が燃料タンク付近へ向けて噴射されるというもの。手動でも操作をすることが可能となっている。

2010年3月、フォード社はクラウンビクトリアに代わる3代目ポリスインターセプターを2011年に発売すると発表した。新型ポリスインターセプター・セダンはトーラスがベースで、またエクスプローラーがベースのポリスインターセプター・ユーティリティーも販売される。グレードは、セダンはV6自然吸気と前輪駆動又は四輪駆動の組み合わせ、及びV6直噴ターボと四輪駆動の組み合わせ。ユーティリティーはセダンと同じ自然吸気エンジンに、前輪駆動と四輪駆動のいずれかを組み合わせたもの。

アメリカのパトカーは耐用期限が過ぎると日本のように解体されず民間に払い下げられ、中古車として市場に流通する。そのため、他の警察機関が購入して再びパトカーとして使うだけでなく、タクシーや自家用車として使われるものも多い。警光灯や無線機、通信端末などの装備品は放出品として外され、車体は警察機関を表すデカールが剥がされ再塗装されるが、日本で再びパトカー仕様に戻し(またはアメリカ国内には持ち込まないことを誓約した上でそのまま購入し)乗るファンがいる。よって、少数ではあるがポリスインターセプターも日本に輸入されている。

[編集] タクシー

かつてはGMにも同クラスのFRフルサイズセダン「シボレー・カプリス」があったが、1996年に生産中止となって以来、アメリカのタクシー業界はクラウンビクトリアが主力車種である。現役を引退したパトカーの車両を使ったものが多い(フォードでは役目を終えたパトカーを回収し、タクシーとして再利用する独自のリサイクルシステムを導入している)。なお、フルサイズセダンは他にも各社で多数生産されていた(ダッジ・モナコなど)。また、映画「TAXI NY」でも使われていた。

なお、2013年をめどに日産自動車NV200バネットに置き換えられる予定である。

[編集] 姉妹車

姉妹車マーキュリー・グランドマーキー (Grand Marquis)とリンカーン・タウンカー で、グランドマーキーは2007年頃までクインランド・カーズが、 日本に正規輸入していたがその後中止、タウンカーは2010年頃までフォーピラーズによって日本に正規輸入があったがその後中止されている。

[編集] 訴訟

パトカーにも使用されているこの車を巡っては、カーチェイスや長時間の高速運転時に燃料タンクからの発火の恐れがあるとして、アメリカの地方警察がフォードに対し訴訟を起こした。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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