トータル・リコール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| トータル・リコール Total Recall |
|
|---|---|
| 監督 | ポール・バーホーベン |
| 製作総指揮 | マリオ・カサール アンドリュー・G・ヴァイナ |
| 製作 | バズ・フェイシャンズ ロナルド・シュゼット |
| 脚本 | ロナルド・シュゼット ダン・オバノン ゲイリー・ゴールドマン |
| 出演者 | アーノルド・シュワルツェネッガー シャロン・ストーン |
| 音楽 | ジェリー・ゴールドスミス |
| 撮影 | ヨスト・ヴァカーノ |
| 編集 | カルロス・プエンテ フランク・J・ユリオステ |
| 配給 | 東宝東和 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 113分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 制作費 | $65,000,000 |
| 興行収入 | |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| allmovie | |
| IMDb | |
『トータル・リコール』(Total Recall)は1990年のアメリカ映画。フィリップ・K・ディックの短編小説『追憶売ります』(We Can Remember It for You Wholesale)を映画化したSF映画である。
アカデミー賞では視覚効果賞および特別業績賞(視覚効果)を受賞。音響効果賞、録音賞にもノミネート。
目次 |
[編集] キャスト
| 役名 | 俳優 | 日本語版1 | 日本語版2 |
|---|---|---|---|
| ダグ・クエイド/ハウザー | アーノルド・シュワルツェネッガー | 屋良有作 | 玄田哲章 |
| メリーナ | レイチェル・ティコティン | 戸田恵子 | 弥永和子 |
| ローリー | シャロン・ストーン | 高島雅羅 | 小山茉美 |
| コーヘイゲン | ロニー・コックス | 家弓家正 | 中村正 |
| リクター | マイケル・アイアンサイド | 内海賢二 | 羽佐間道夫 |
| ジョージ/クワトー | マーシャル・ベル | 麦人 | |
| ベニー | メル・ジョンソン・Jr | 樋浦勉 | |
| エッジマー | ロイ・ブロックスミス | 阪脩 | |
| マクレーン | レイ・ベイカー | 小川真司 | |
| ヘルム | マイケル・チャンピオン | 大塚芳忠 |
- 日本語版1 - ビデオ・DVD
- 日本語版2 - 初回放送1992年4月5日(日)テレビ朝日『日曜洋画劇場』
- 制作 - ニュージャパンフィルム 翻訳 - 平田勝茂 演出 - 蕨南勝之 プロデューサー - 猪谷敬二
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。 →[記述をスキップ]
[編集] あらすじ
近未来のことである。ダグ・クエイドはごく普通の建設労働者。美人の妻ローリーとは熱烈な恋愛の後、結婚してすでに8年になる。妻は彼に対して愛情たっぷりである。だがクエイドは毎夜、火星の夢に悩まされていた。行ったことなど無いはずなのに、何かひっかかるものがある。クエイドの「火星に移住したい」という思いは募る。
この時代、多くの人類が火星に居住している。しかし火星は酸素が薄く、マスク無しでは建物の外に出られないという過酷な環境である。「火星植民地では強権的なエネルギー採掘会社と反乱分子との間で紛争が絶えない」とのニュースが連日テレビに流れている。クエイドは妻に火星移住の願望を伝えるが反対されてしまう。列車内で偶然「旅行の記憶を売る」というリコール社の広告を見た彼は、実際に火星に行くかわりに、リコール社で火星旅行の記憶を得ようと思いつく。同僚の労働者ハリーにリコール社を利用する考えを話すが、ここでも反対される。だが、クエイドは同社へ出向く。
旅行の記憶には多数のオプションがあり自由に選べる。彼は『秘密諜報員として火星を旅する』というコースを選び、旅先で出会う女性も、ローリーとは全く異なるタイプに決める。記憶操作装置のイスに座り注射を打たれ、意識が遠のいてゆく。
突然、クエイドは彼らしくない言葉をわめきながら暴れだす。しかし、リコール社の社員はまだ記憶の植えつけ処置を行っていない。何者かによって抑圧・隠蔽されていた記憶がクエイドの内に蘇ってきたのだろうか? だとしたら記憶を隠蔽したのは誰なのか? トラブルに巻き込まれることを恐れるリコール社の社員は咄嗟にクエイドに麻酔をかけ、リコール社に来た記憶自体を消す処置をし、何事も無かったかのようにタクシーに乗せ帰宅させた。
だが、それからはクエイドの身に不可解なことが次々と起こりはじめる。リコール社からの帰宅途中で出会った同僚のハリーに、火星旅行の件について尋ねられ、(記憶を消されたので)「何のことか知らない」と答えると、謎のグループに襲われてしまう。が、一般人であるはずのクエイドが、何故かその全員を倒し、危うく難を逃れる。やっとの思いでたどり着いた自宅で、ローリーに対して「同僚のハリーに襲われたものの撃退した」と告げ、返り血を洗面所で洗い居間に戻ると、部屋は暗く、侵入した何者かが激しく銃撃してくる。クエイドが犯人を取り押さえてみると、それはローリーであった。問い詰められたローリーは「自分がクエイドの妻だというのは彼に植えつけられた偽の記憶。結婚生活の思い出も全てニセモノであり、自分は妻ではなく、クエイドの監視役である」と白状する。混乱するクエイド。
そしてそこに新たな追っ手が迫る。それを振り切った彼は、謎の男からカバンを受取る。その中のパソコンのモニターに、クエイドと全く同じ顔をしたハウザーと名乗る男性が現れ、「クエイドとは、ハウザーが事情により記憶を消された仮の姿である」と語り、そうなった背景や倒すべき相手について説明する。カバンには金や偽造身分証も入っており、クエイドはそれを使い火星に向かう。
火星では、以前夢で見たことのある黒髪の女性メリーナに出会う。メリーナはクエイドをハウザーと呼ぶが、クエイドはハウザーだった過去を思い出せない。
宿泊しているホテルの部屋に突然見知らぬ男と妻が現れ、「クエイドは現実には火星にはおらず、実はまだリコール社の椅子に座って夢を見ている。全てはリコール社の椅子の上の夢で始まった事であり、夢から覚めるための錠剤を呑め」と言う。クエイドは男を疑い、妻と共に射殺、逃亡する。
苦労の末、反乱分子の首領であるミュータントのクワトーと出会い、その超能力により記憶の一部を取り戻す。「火星には50万年前にエイリアンが作ったリアクターがあり、それを使って酸素を作り出せる(テラフォーミング )。だが、酸素ができると採掘業者による支配の邪魔になるため、その事実は伏せられている。」
しかし、裏切り者による罠にはまり、クワトーは殺され、クエイドは採掘会社総督のコーヘイゲンのもとに連行される。コーヘイゲンは「ハウザーは自分の部下であり、クワトーの居所をつかむため、記憶を消しクエイドとして地球へ送りこんだ」と語り、リコール社と同様の装置でクエイドをハウザーに戻そうとする。
反乱分子に共感していたクエイドは装置から脱出し、銃撃戦の末、リアクターを作動させる。火星は酸素に包まれ、火星の民衆は圧制から解放された。クエイドは「これも夢かもしれない」と思いつつも、メリーナとキスをする。
[編集] エンディング等
以上で映画およびDVD版は終了するが、日本語吹き替えVHSビデオ版では日本語版スタッフの手で「全ては夢(装置による記憶)だった」というカットが加えられる。また、ピアズ・アンソニイによる小説化では、キスの前に「リコール社が提供した夢である」ことを明示するセリフがある。これは破棄された設定ではなく、ホワイトアウトによる映画のラストシーンは「夢であった」という事を示唆している。「夢なのか現実なのか、作品内では明確な答えを出さず、受け手側の想像に委ねる」という形は、映画スタッフの狙いでもある。なお、バーホーベンは明確に「夢であった」としている[要出典]。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
主演のシュワルツェネッガーが2003年にカリフォルニア州知事選挙出馬を決めたのは、当時の州知事であるグレイ・デービス(Gray Davis)がリコールされたことが直接のきっかけであったが、それを報じた現地のタブロイド紙の見出しは、Total Recallであった。
日本公開直前に小学館の学習雑誌「小学六年生」にダイジェスト版としてコミカライズされている。主に登場するのはクエイド、メリーナ、コーヘイゲンで、リコール社やローリーなどは登場しない。クワトーもセリフはあるが姿は影に包まれたものとなっている。エンディング以外の全編を駆け足で書いた作品になっている。
[編集] 関連項目
|
|||||

