ロトスコープ

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ロトスコープ(rotoscope)はアニメーションの手法のひとつ、またはVFXの手法のひとつ。「ロト」と略すこともあり、動詞として「ロトする」などとも言う。 “ロトスコープ”は誤記。

[編集] ロトスコープ(アニメーション)

モデルの動きをカメラで撮影し、それをトレースしてアニメーションにする手法。マックス・フライシャーにより考案され、短編アニメーション映画『インク壺の外へ』(1919年)で初めて商業作品に使用された。ディズニーアニメーション映画白雪姫』(1937年)などで有名である。また『スター・ウォーズ』シリーズに登場するライトセーバーの光刃も、俳優の持つダミーの棒をトレースして描画している。

撮影の手間と機材の用意を考慮すれば、非常に贅沢な制作方法と言えるが、近年はデジタルアニメの技術向上などにより、インディーズのアニメにも時折使用される。

[編集] ロトスコープ(VFX)

映像を合成する手段のひとつで、撮影した映像の一部を切り取ること。ブルーバックとは対照的に、人物と背景を同時に撮影してその間に別の映像を合成する場合、人物と背景を分離する必要があるため、使用される。多くの場合、ひとコマごとに動く物体の輪郭をトレースするので手間が掛かるが、SFX映画を作る上で頻繁に使用されている。この作業を「マスクを作成する」「マスクを切る」という呼び方をするのも一般的である。