ブルーサンダー (映画)
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| ブルーサンダー Blue Thunder |
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|---|---|
| 監督 | ジョン・バダム |
| 製作総指揮 | フィル・フェルドマン アンドリュー・フォーゲルスン |
| 製作 | ゴードン・キャロル |
| 脚本 | ダン・オバノン ドン・ジャコビー ディーン・リーズナー(表記なし) |
| 出演者 | ロイ・シャイダー マルコム・マクダウェル ウォーレン・オーツ |
| 音楽 | アーサー・B・ルービンスタイン |
| 撮影 | ジョン・A・アロンゾ |
| 編集 | エドワード・M・エイブロムズ フランク・モリス |
| 配給 | コロムビア映画 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 109分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 興行収入 | 4230万ドル |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| allmovie | |
| IMDb | |
『ブルーサンダー』 (Blue Thunder) は、1983年に製作されたアメリカ映画および、その作中に登場するヘリコプター。映画版の監督は『サタデー・ナイト・フィーバー』などで知られるジョン・バダム。スカイアクションの名作として今でも一部で根強い人気がある。
1984年にはテレビシリーズ化もされるが、人気低迷により1シーズンしか放映されなかった。
同時期に放送が始まった『超音速攻撃ヘリ エアーウルフ』が長期シリーズ化したのとは対照的であるが、ジャンルの先駆けとなったのは本作・映画版である。
目次 |
[編集] 映画版
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
[編集] ストーリー
ロサンゼルスオリンピックに於けるテロ対策と警備強化のために、カリフォルニア州当局は陸軍と合同で秘密裏に攻撃ヘリコプター「ザ・スペシャル」ことブルーサンダーを開発し、ロサンゼルス市警察に配備した。兵装は炸薬弾を装填した20mmガトリング砲を機首に備えており、パイロットが専用ヘルメットのシールドバイザーに浮かぶ照準線を通して見た方向に、自動的に銃口が向くヘッドマウントディスプレイの視線追尾式。
そのパイロットに選ばれたベトナム帰りの警察航空隊員フランク・マーフィーは、ブルーサンダーのテスト飛行中に、連邦地方庁舎の一室で行なわれていた、ブルーサンダーの悪用や反対派を暗殺する「ソア(THOR=Tactical Helicopter Offensive Response―戦術ヘリ攻撃対応)計画」に関する州政府関係者の密議をたまたま録画してしまう。しかも、ベトナム時代の上官で、ブルーサンダーを持ち込み試験運用を依頼して来たコクラン・陸軍大佐が陰謀に一枚噛んでおり、直前に起きていた市議会委員長殺害事件に絡む謎の言葉“THOR”はこの陰謀の事だった。気づかれて殺された部下・ライマングッド同様、命を狙われたマーフィーは、その証拠ビデオをテレビ局の報道キャスター、ヒューイットに渡すよう、別居中の妻ケイトに託し、独りブルーサンダーに乗り込みロサンゼルス上空で権力との孤独な闘いを繰り広げることとなる。
橋の下でのヘリ同士のチェイスや、パトロールカーに追われるケイトの車の前に橋の下から現れるブルーサンダー、ラスト付近でのF-16との戦闘や、その際、赤外線追尾式ミサイル・サイドワインダーをレストランの煙突や高層ビルの反射光で回避するシーン、マーフィーのサングラスに反射するF-16のシルエットのシーン、コクラン大佐の乗るヘリコプター(武装つきOH-6)との戦闘時のブルーサンダーの宙返りシーンが見所である。
また要所でベトナム戦争時のジェノサイドをめぐる大佐との対立が描かれており、ベトナム戦争の影響を引きずっている。
補足:ソア計画のソア(THOR)は本来雷神の意である。
[編集] 機体としてのブルーサンダーの概要
テロ対策用途であるためか、調査・監視機能の方が充実しており、赤外線暗視装置や室内の人物をカーテン越しに撮影可能なサーモグラフカメラ、コンクリートの壁さえも抜く高感度マイクロフォン、サーチライトや拡声器が備えられ、飛行時のローター音を消す事もできる。機体は防弾仕様となっている。
武装は、機首下部に設置されたガトリング砲1門のみであるが、パイロットの視線に連動して砲塔が追尾するディレクターサイト方式となっている。
なお、チャフやフレアなどは搭載されていない。4台もの小型ビデオモニターと、政府機関のコンピューターとリンクしているノートパソコン・サイズの情報端末などを搭載。この場所を取るコンソールのためオペレーターの座席は斜め前向きに設置されている。よって操縦席は広そうに見えるが2人乗りである。本作に出てくるSF的なガジェットはエアーウルフのような荒唐無稽なものではなく、1990年代に実現されているであろうレベルを意識しており、その殆どはすでに軍用ヘリなどで実用化されている。(但し、ローター音の消音だけはまだ無理なようである。)
[編集] 母体
[編集] スタッフ
- 監督 ジョン・バダム
- 制作総指揮 フィル・フェルドマン、アンドリュー・フォールスゲン
- 制作 ゴードン・キャロル
- 脚本 ダン・オバノン、ドン・ジャコビー
- 撮影 ジョン・A・アロンゾ
- 美術 シドニー・Z・リトワック
- 編集 フランク・モリス、エドワード・M・アブロムズ
- 音楽 アーサー・B・ルービンスタイン
[編集] キャスト
- フランク・マーフィー ロイ・シャイダー
- ケイト・マーフィー キャンディ・クラーク
- コクラン大佐 マルコム・マクダウェル
- ジャック・ブラドック警部 ウォーレン・オーツ
- リチャード・ライマングッド巡査 ダニエル・スターン
- モンタナ ジョー・サントス
- ロサンゼルス市長 ジェイソン・バーナード
- アルフ・ヒューイット ジェームズ・マータフ
[編集] 遺作
- 映画版でブラドック警部を演じたウォーレン・オーツは本作が遺作となった(映画版のエンドロールの最後の部分にオーツに対する追悼メッセージが表示されている)。
[編集] 日本語吹替
- 1986年10月11日&1993年7月31日(土)フジテレビ「ゴールデン洋画劇場」
- 1989年10月2日(日)テレビ朝日「日曜洋画劇場」
- DVD版(吹き替え音声はアルティメット・コレクションにのみ収録)
※コクラン大佐は吹き替え版では「コクレーン」と発音する場合もある。
[編集] 撮影
- 映画の撮影はロス上空で実際に警察立会いの下、毎週日曜日を使用し、約2ヶ月間かけて(8日間にわたって)撮影された。
[編集] 劇中の日本
- ラストの劇中のテレビニュース内で、一連の顛末を伝えた後の次のニュースとして、東北新幹線(「日本の弾丸列車」=新幹線の事を外国では弾丸列車(bullet train)とも呼ぶ)が取り上げられている(DVDの吹替音声ではリニアモーターカーになっている)。
[編集] プラモデル
- 劇中のF16は、ハセガワの市販プラモデルである。
- アメリカのプラモデル製作会社モノグラムから1/32のプラモデルが発売されていた。
- 2009年に日本の模型製作会社オーガニックより1/32のダイキャストモデルが発売。
[編集] 備考・トリヴィア
- 物語の前半で、マーフィーとライマングッドが、夜間、警察ヘリから自宅でヨガをする女性を覗き見するシーンがあるが、この女性は劇場版オリジナル映像では全裸である。しかしTV放映向けに、レオタード着用ヴァージョンの映像が別に撮影された。DVD収録の映像は前者で、また2007年のTV放映時(深夜、字幕スーパー放映)の際にも前者の映像が使用された。DVDアルティメット版の特典ディスクには、この辺の説明も収録されている。
- 撮影用のヘリコプターは2機が製作され、実際に飛行可能であったが、前部が重たかったため、操縦は難しかったそうである。
- ブルーサンダーが陽を浴びる高層ビルの脇でミサイルを避けるシーン(ミサイルは陽光を受けるビルに命中して爆発)は、ミニチュアのビル(と言っても高さ20m以上)とラジコンヘリを使って撮影されたが、見事撮影に成功したことに気を取られていたスタッフ達がふと気付くと、ラジコンヘリはノーコンのまま行方不明。大慌てで探したところ、付近の駐車場で、高級車のすぐ手前に墜落しているのが見つかり、スタッフ陣は肝を冷やしたという(DVDアルティメット版の特典ディスクより)。
- ブルーサンダーがF16戦闘機から発射された熱線追尾ミサイルを、中華のチキンをオーブンで焼く店を使ってかわすシーンでは、後から大量に降り注ぐチキンに、もったいないことに本物のチキンが使用された。最近の邦TVドラマの様に「後でスタッフ一同でおいしくいただきました」等のテロップは一切出ないので、大量のチキンがどうなったのかは不明である。
- ブラドック警部の名前はブルドッグをもじって付けられた。同警部を演じたウォーレン・オーツは本作の公開を待たずに亡くなり、遺作となった本作にはオーツへの献辞テロップが加えられてから劇場公開された。
- 主演のロイ・シャイダーも、2008年2月10日に亡くなった。報道によれば死因は感染症とのことで、75歳だった。
- 警察官達が身に着けている警察バッジは、「シリーズ5」と呼ばれる、一つ前の世代の形式であり(現行制式は「6」)、制作された当時が窺える。
[編集] テレビドラマ版
[編集] 内容
映画版とストーリーの繋がりは無い。
テレビ版では出演者名が若干変更され、ブルーサンダーもロス市警の中に間借りしている連邦法執行機関(APEXと称している)の出張所に所属、様々な事件を解決すべく出動する設定になっている。
ブルーサンダーに燃料や武器弾薬の補給等を行える車両・ローリングサンダーを運用する地上のサポート班がおり、ブルーサンダーと緊密に連絡をとって犯人を逮捕する。
[編集] アクション面
敵は麻薬密売組織などの犯罪組織か単独の刑法犯が殆どである。警察なので犯人に武器を捨てるように警告をする。犯人がそれに応じない時は犯人を傷つけないよう威嚇射撃をする。たいていの犯人はこれで投降するが、たまにそれにも応じない者もいるが精密な射撃で武器を破壊され逮捕される。
映画同様アクションドラマなのにリアリティーを追求し、派手なアクションシーンは少ない。毎回見所はブルーサンダーが飛び回るシーンで、ヘリコプターマニアには堪らないであろうがアクション物としては物足りなさが残る。またそれらのシーンも映画から転用されたものが多い(映画のクライマックスでコクランのヘリが落とされるシーンなどもそのまま使われている)。
[編集] 評価
視聴率低迷の為、第1シーズンで打ち切りになっている。
日本でも放送後にビデオソフト化されたが、DVD化はされていない(但しDVD「ブルーサンダー アルティメット・コレクション」の特典ディスクに第1話と第2話がテレビ放送版の日本語吹替え音声も含めて収録されている)。
[編集] キャスト
- フランク・チェイニー…ジェームズ・ファレンティノ
- クリント・ワンダーラブ…ダナ・カービィ
- ブラドック警部…サンディ・マクペック
- スキー・ポトフスキー…ディック・バッカス
- ババ・ケルシー…ババ・スミス
[編集] 関連項目
- 超音速攻撃ヘリ エアーウルフ
- サンダーストーム (データイーストが開発したVHD使用のゲーム データイーストUSAの「COBRA COMMAND」日本版)
- サンダーブレード (セガが開発したゲームで、青い戦闘ヘリが主人公)
- ブルーサンダー打線

