アベンジャーズ (2012年の映画)

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アベンジャーズ
Marvel's The Avengers
監督 ジョス・ウィードン
脚本 ジョス・ウィードン
原案 ジョス・ウィードン
ザック・ペン
原作 スタン・リー
ジャック・カービー
製作 ケヴィン・フェイグ
製作総指揮 ヴィクトリア・アロンソ
アヴィ・アラッド
ルイス・デスポジート
ジョン・ファヴロー
アラン・ファイン
ジェレミー・ラッチャム
スタン・リー
パトリシア・ウィッチャー
出演者 ロバート・ダウニー・Jr
クリス・エヴァンス
マーク・ラファロ
クリス・ヘムズワース
ジェレミー・レナー
スカーレット・ヨハンソン
サミュエル・L・ジャクソン
トム・ヒドルストン
音楽 アラン・シルヴェストリ
撮影 シェイマス・マクガーヴェイ
編集 ジェフリー・フォード
リサ・ラセック
製作会社 マーベル・スタジオズ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ
公開 アメリカ合衆国の旗 2012年5月4日
日本の旗 2012年8月14日
上映時間 143分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $220,000,000[2]
興行収入 $1,511,757,910[3] 世界の旗
$623,357,910[3] アメリカ合衆国の旗カナダの旗
36.1億円[4] 日本の旗
次作 The Avengers: Age of Ultron
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アベンジャーズ』(Marvel's The Avengers 〈北米でのタイトル[5]〉、Marvel Avengers Assemble 〈英国とアイルランドでのタイトル[1][6]〉)は、マーベル・スタジオズ製作、ウォルト・ディズニー・スタジオ配給1で公開された2012年のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画[7]

概要[編集]

マーベル・コミック同名のスーパーヒーローチームに基づいている。『アイアンマン』(2008年)、『インクレディブル・ハルク』(2008年)、『アイアンマン2』(2010年)、『マイティ・ソー』(2011年)、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年)から成るマーベル・スーパーヒーロー映画のクロスオーバー世界であるマーベル・シネマティック・ユニバースに属する作品に当たる。出演はロバート・ダウニー・Jrマーク・ラファロクリス・ヘムズワースクリス・エヴァンスなど。

2005年4月にマーベル・スタジオズがメリルリンチから融資を受けて企画が始まり、2008年5月に『アイアンマン』が成功した後、『アベンジャーズ』公開が2011年7月になると発表され、その後、2012年公開に延期された。2010年4月にジョス・ウィードンが監督とザック・ペンが執筆した脚本の書き直しのために招集された。撮影は2011年4月よりニューメキシコ州アルバカーキで開始され、8月にはオハイオ州クリーブランド、9月にはニューヨークで行われた。またポストプロダクション時には3D変換された。

ワールド・プレミアは2012年4月11日にカリフォルニア州ハリウッドのエル・カピタン・シアター(El Capitan Theatre)で行われた。評論家には高評価を受け、また興行面では歴代最高の北米オープニング、史上最速での世界興行収入10億ドル突破など多くの新記録を樹立した。続編『The Avengers: Age of Ultron』も企画されており、2015年に公開予定である。

ストーリー[編集]

神々の国アスガルド(Asgard)から宇宙空間に飛ばされたロキは、そこで遭遇した宇宙人種族、チタウリ(Chitauri)のリーダーと地球に侵攻することで手を組む。地上では、国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.長官のニック・フューリーが、部下のマリア・ヒルとともに、緊急事態に陥っている研究施設を訪れていた。そこでは、エリック・セルヴィグ博士が研究を進めていた、無尽のエネルギーを秘めた謎の物体、四次元キューブ(Cosmic Cube2が暴走を始めていた。そこに突如ワームホールが開き、ロキが降臨する。ロキは手にしたコズミック・スピアでセルヴィグやクリント・バートン(ホークアイ、Hawkeye)の心を操り、味方にしてしまった。彼らはキューブを奪い、施設から脱出する。

世界滅亡の危機を前に、フューリーはヒーローたちの最強チーム「アベンジャーズ」を結成することを決意した。女スパイのナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)はインド・コルカタに派遣され、そこで医師として働き身を潜めていたブルース・バナー博士(ハルク)に協力を要請する。S.H.I.E.L.D.のエージェント、フィル・コールソンは、ニューヨークのスターク・タワー(Stark Tower)を訪れ、トニー・スターク(アイアンマン)にセルヴィグの研究資料を手渡す。フューリーは、70年の眠りから覚めたスティーヴ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)に対して、「世界を救え」と説得した。程なくしてドイツ・シュトゥットガルトに現れたロキは、駆けつけたロジャース、スターク、ロマノフと対峙するが、呆気無く降参する。その隙に、バートンはキューブの安定化に必要なイリジウムを盗んでいた。ロキの義兄、ソーはロキに地球侵略を諦めてアスガルドに戻るよう説得するがかなわず、仕方なくスタークとロジャースに従ってS.H.I.E.L.D.の空飛ぶ空母、ヘリキャリア(Helicarrier)の中にある監獄にロキを閉じ込めた。科学者のバナーとスタークは、キューブの位置を特定しようとする。

S.H.I.E.L.D.がキューブの秘められた力を地球外生命体からの攻撃への抑止力として利用しようとしていることを知ったアベンジャーズは激論となり、仲間割れを起こす。その間、ロキに操られたバートンらはヘリキャリアを急襲し、エンジンを爆破し航行不能に陥らせようとしていた。スタークとロジャースは協力して停止したエンジンを再起動させようとする。爆発の衝撃で我を忘れて凶暴なハルクへと変貌したバナーはロマノフを襲うが、ソーが間一髪それを食い止める。バートンはロマノフとの激しい格闘戦の末に倒されて、ロキのマインド・コントロールから解放された。監獄から抜け出したロキはソーを代わりにそこに閉じ込めると、駆けつけたコールソンを刺し殺し、さらにソーを監獄ごと空飛ぶ空母から地上に投げ出した。そのまま、ロキは首尾よくヘリキャリアからの脱出に成功する。ハルクは自分を狙ったS.H.I.E.L.D.の戦闘機を攻撃しようとして地上へと落下してしまった。S.H.I.E.L.D.はコールソンを失ったが、その死をきっかけにアベンジャーズは結束する事となる。スタークとロジャースは、ロキの目的がアベンジャーズの打倒にとどまらず、自身の力を見せ付けて地上に君臨することであると気付く。ロキはキューブとセルヴィグが作った装置を使ってスターク・タワーの真上にワームホールを開くと、チタウリの艦隊を呼び寄せ、ついに攻撃を開始した[8]

反撃するアベンジャーズであるが、チタウリの波状攻撃にてこずる。ロジャース、スタークとソーは、バートンの助けも借りて、ニューヨーク市民を安全な地下に避難させる。再びハルクに変貌したバナーはロキを追い詰め、滅多打ちにした。スターク・タワーの屋上に到達したロマノフは、ロキのコズミック・スピアを使えばワームホールを閉じられることを目が覚めたセルヴィグから教えられる。一方、フューリーの上官たちは侵略を食い止めるためにマンハッタンに核ミサイルを打ち込むことを決定していた。スタークは発射された核ミサイルに飛び乗り、無理やり進行方向を曲げてワームホールを通してしチタウリの艦隊へと向かわせる。ミサイルがチタウリの母艦に命中すると、地上にいるチタウリの兵士たちが動かなくなった。アーマーのパワー切れでスタークは落下するが、地表に激突する寸前でハルクが受け止める。ワームホールはロマノフの手で完全に閉じられた。平和な日常に戻り、ソーはロキとキューブとともにアスガルドに戻る。アベンジャーズは再び必要とされる時に必ず戻ってくる、とフューリーがヒルに語った。

主要登場人物のクレジットが流れた後、チタウリのリーダーが別の宇宙人と地球侵略について語るシーンが挿入され、さらに全クレジットが流れた後、アベンジャーズが食堂で黙々とシャワルマを食べるシーンがある。

キャスト[編集]

2010年のコミコン・インターナショナルでの『アベンジャーズ』キャスト勢、ジョス・ウィードンケヴィン・フェイグ

括弧内は日本語吹き替え

スティーヴ・ロジャース / キャプテン・アメリカ
日本でのキャッチコピーは「ありえないほど《正義》」[9]。今作ではノメックスとケブラーを使った繊維製コスチュームを着ている。エヴァンスはマーベル映画、3作品への出演契約を交わした[10]
トニー・スターク / アイアンマン
日本でのキャッチコピーは「ありえないほど《天才》」[9]。父は『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』に登場するハワード・スターク。ダウニー・Jrは『アイアンマン2』、『アベンジャーズ』を含む4つの作品に出演する契約をマーベル・スタジオズと交わした[11]
ブルース・バナー / ハルク
日本でのキャッチコピーは「ありえないほど《豹変》」[9]。ラファロはマーベルとエドワード・ノートンの交渉が決裂した後に出演が決まった[14]。またラファロによると、これまでのようなCGIではなく、『アバター』のストップ・アクション、ストップ・モーションキャプチャによって自分自身がハルクを演じる[15]
ソー
偶然出会ったトニー・スタークらと衝突しながらもチームの中心メンバーとして活躍することになるが、隆々とした筋肉や天をも操ってしまう神業にちなんで、日本でのキャッチコピーは「ありえないほど《豪快》」[16]。ヘムズワースは複数の映画出演契約を交わした[17]。ヘムズワースとジョス・ウィードンが同じ作品に係わるのは『キャビン』に続いて二度目である[18]。ヘムズワースによると、『マイティ・ソー』での役作りのために多くの鶏肉、魚、ステーキ、卵を摂取しており、「僕の体重はほとんどタンパク質だよ!」と冗談にした[19]
クリント・バートン / ホークアイ英語版
S.H.I.E.L.D.のエリート・エージェントにして地上最強の射手として知られる弓の名人であり[20]、日本でのキャッチコピーは「ありえないほど《俊敏》」[9]。レナーはこの役は非常な身体能力を要求するものであり、身体トレーニングとアーチェリーの練習で出来る限りの準備をしていると述べた[21]
ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ
優秀なアスリートとして活躍した後、厳しい訓練を受けてS.H.I.E.L.D.のスパイとなった[22][23]。本作ではアベンジャーズ結成のために尽力し、自らもチームの一員として強大な敵に立ち向かうことになるが、セクシーさを強調した衣装から、日本でのキャッチコピーは「ありえないほど《妖艶》」[23]。ヨハンソンによると、ブラック・ウィドウは、ホークアイとともにスーパーパワーのない登場人物ではあるが、アベンジャーズの一員であることにかわりなく、紅一点ではあるものの、単なるお飾りではない、戦う登場人物だという[24]。また、本作では、「彼女の知られざるダークな過去も垣間見ることができる」といい、ヨハンソンはそのようなダークな部分に魅力を感じていた[23]
ニック・フューリー
日本でのキャッチコピーは「ありえないほど《凄腕》」[9]。ジャクソンは『マイティ・ソー』、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』などを含む9作品に同キャラクター役での出演契約を交わした[25]。役作りではタフガイになるよう、千葉真一が演じた柳生十兵衛のキャラクターを取り入れている[26]
フィル・コールソン
さまざまな作戦を監督するS.H.I.E.L.D.のエージェント[27]。グレッグはマーベルと複数の映画出演契約を交わした[28]。グレッグによると、コールソンはアベンジャーズを一致団結させるという重要な役柄を担うことになるという。また、コールソンがキャプテン・アメリカのファンであるという設定はウィードンのアイデアである[29]
マリア・ヒル
ニック・フューリーと緊密に行動するS.H.I.E.L.D.エージェント[30]未製作となった『ワンダー・ウーマン』の映画でもウィードンが一度候補に挙げていたスマルダーズは、モリーナ・バッカリンなどを含む数人の候補の中からこの役に選ばれた。彼女は計9本の映画への出演契約を結んだ[31][32]
ロキ
北欧神話に出てくる同名の神に由来している[17]。ヒドルストンによると、ロキはワームホールの彼方に消えるという屈辱を通して、前作よりも悪逆さが増したのだという[33]。ロキが抱く野望に関して、実在した独裁者と同じで、人類に彼を崇めさせることによって、争いがなくなり、ある種の平和をもたらすことができると考えており、同時に自尊心を満たすために無限のパワーを追い求めているのだと語った[34]

これ以外には、ステラン・スカルスガルド金子由之)が『マイティ・ソー』に引き続き、ソーの友人で、ロキに操られて四次元キューブを研究している天体物理学者エリック・セルヴィグ役を担当した[35]。同映画のヒロインであるジェーン・フォスター役のナタリー・ポートマンは写真のみの登場であった[36]グウィネス・パルトロー岡寛恵)とポール・ベタニー加瀬康之)は、『アイアンマン』シリーズに引き続き、スタークの秘書で恋人のペッパー・ポッツ英語版役とアーマーに搭載された人工知能J.A.R.V.I.S英語版の声をそれぞれ担当した[37]。また、ハルクが落下して激突する建物の警備員としてハリー・ディーン・スタントンが、ロマノフの初登場時に彼女を尋問するロシア人スパイのゲオルギー・ルチコフ英語版としてポーランド人映画監督イエジー・スコリモフスキが、それぞれカメオ出演した[38]。マーベル映画にカメオ出演することで有名な共同原作者スタン・リー広瀬正志)は、映画終盤のニュースのインタビュー映像に台詞付きで登場した[39]。商品がアイアンマンの変身アイテムに採用されたアーク・クエスト社長の小松克巳も妻子とともに出演した[40]ヘイリー・アトウェル園崎未恵)演じる、年老いたペギー・カーターがキャプテン・アメリカに再会するシーンは上映時間の都合でカットされた[41]

製作[編集]

企画[編集]

2005年4月、マーベル・スタジオズCEOアヴィ・アラドは、メリルリンチの支援の下、パラマウント映画配給で『アベンジャーズ』の映画の自社製作を計画していることを初めて明らかにした[42]。2006年9月、マーベルがウォール街のアナリストにクロスオーバー計画の簡易プレゼンテーションをしたことが確認された。スタジオの計画とは、映画『アベンジャーズ』でキャラクターを合流させる前に観客に慣れ親しんでもらうために、各キャラクターの単独主演映画をそれぞれ公開する事であった[43]。2007年7月、マーベル・スタジオズは『インクレディブル・ハルク』の脚本を書いたザック・ペンを雇い、タイトルを『The Avengers』とすることを発表した[44]。ペンは参加を認めたものの、仕事がすぐに始まると信じていなかったと述べた[45]

2008年1月、マーベルはキャプテン・アメリカアントマン、アベンジャーズなどの映画化企画を進めるため、ストライキをしていた全米脚本家組合と合意した[46]。5月、『アイアンマン』の興行の成功後、マーベルは『アベンジャーズ』の公開日は2011年7月を予定していることを発表した[47]。9月、パラマウントはマーベル製作映画5本を世界配給する契約を交わした。この契約は、2005年に交わした、最大10本のマーベル映画を配給するというものを延長した[48]。10月、『アイアンマン2』でアイアンマンを演じたロバート・ダウニー・Jrウォーマシーンを演じたドン・チードルが同役で『アベンジャーズ』に出演し、また同映画の監督のジョン・ファヴローも製作総指揮として参加することが発表された[11]。また10月、マーベル・スタジオズは『アイアンマン2』、『マイティ・ソー』、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』、『アベンジャーズ』を製作する長期契約をカリフォルニア州マンハッタンビーチのローリー・スタジオズと交わした[49]。また、2008年の『インクレディブル・ハルク』でハルクの声を担当したルー・フェリグノの再登板も決まった[12]

2009年2月、サミュエル・L・ジャクソンが『アベンジャーズ』を含む複数の映画にニック・フューリー役で出演する契約をマーベルと交わしたことが報じられた[25]。3月、エミリー・ブラントに代わってスカーレット・ヨハンソンが『アイアンマン2』に出演し、『アベンジャーズ』の契約も交わしたことが報じられた[22]。また後日、マーベルは『アベンジャーズ』の公開日を予定していた2011年7月から1年後の2012年5月4日に確定したと発表した[50]。6月、マーベルの社長のケヴィン・フェイグソー役のクリス・ヘムズワースロキ役のトム・ヒドルストンの『アベンジャーズ』出演を認めた[17]

2010年8月、ケヴィン・フェイグは、より多くのキャラクターが『アベンジャーズ』に登場し、ハルクが重要となると述べた[51]。9月、エドワード・ノートンはハルク役で『アベンジャーズ』に出演する意思があると述べた[52]。翌月、製作総指揮のジョン・ファヴローが「最新のハイテク技術を駆使したヒーローであるアイアンマンに深くかかわり過ぎてしまい、魔法や神話など超自然的な側面を持つマイティ・ソーが登場する『アベンジャーズ』にかかわることは困難」と話し、監督を兼任しないことが明らかとなった[53][54]

2010年1月、ケヴィン・フェイグはハイテク・サイエンス・フィクションである『アイアンマン』と『アベンジャーズ』にファンタジーの『マイティ・ソー』を融合させるのは難しいのではないかと尋ねられ、「ノー」と応えている[55]。3月、ザック・ペンがスクリプトの第一草稿を終え、マーベルの編集長のジョー・ケサダとコミックの『アベンジャーズ』のライターであるブライアン・マイケル・ベンディスがコピーを得たと報じられた[56]。また同月、クリス・エヴァンスキャプテン・アメリカ役で『アベンジャーズ』にも出演することが決まった[10]。2010年4月1日、エイプリル・フールではあるが、ジョス・ウィードンが『アベンジャーズ』の監督の有力候補となっていると報じられた[57]。その後日、『バラエティ』誌は、ウィードンが監督し、ペンの脚本の手直しするための交渉が完了間近であると報じた[58]

ウィードンは本作のストーリーを考える際、登場人物のエモーショナルな側面にスポットを当てることでその世界観がわからずとも楽しめる作品を目指した。この点については1987年の映画『ウォール街』を参考にしており、ウィードンは「『ウォール街』は金融の専門用語が飛び交う内容だが、私はこの作品を楽しむことが出来た」と語っている[59]

プリプロダクション[編集]

2010年のウィザード・ワールド大会で『アベンジャーズ』の作者のスタン・リーとマーベル・スタジオズCEOのアヴィ・アラドは、ジョス・ウィードンの関与を認めた[60]。アラドは「私の個人的な見解では、ジョスは素晴らしい仕事をするだろう」とこの決定を賞賛した[61]

2010年6月、ジェレミー・レナーホークアイを演じさせるために最終交渉中であると報じられた[20]

2010年7月、『HitFix』は本作でブルース・バナーを演じるのはエドワード・ノートンではなく、新たなキャストになると報じた[62]。後日ケヴィン・フェイグが語ったところによると、ノートンの降板は金銭的な問題ではないとのことで、他のキャストと協調性や創造力を発揮できる新たな俳優を探すという[63]。ノートンのエージェントのブライアン・ソードストームはフェイグの声明を「故意に紛らわしい」とし、「ネガティヴな光で我々のクライアントを塗る不適当な試み」と述べた[64]

ジョス・ウィードンは2010年のコミコン・インターナショナルで『アベンジャーズ』の監督に就任したことを表明し[65]、アウトラインを執筆していると発言した[66]。ウィードンはさらにジェレミー・レナーがホークアイ役に決まったことを認めた[67]。また大会中、マーク・ラファロがブルース・バナーを演じることが報じられた[14]。大会のマーベル・スタジオズのパネルではクラーク・グレッグS.H.I.E.L.D.エージェントのフィル・コールソン役で再出演することが判明した[27]

2010年8月、パラマウントとマーベルが翌年2月撮影開始を計画していると報じられた[68]。また、3Dで撮られることが報じられたが[69]、後にマーク・ラファロがそうはならなかったと述べた[70]

2010年10月、マーベルはニューヨークベスページのグラマン・スタジオ[71]及びブルックリンシュタイナー・スタジオで撮影するだろうと報じられた[72]。セットの建設は11月開始が予定され、グラマン・スタジオの社長のパルヴィズ・ファラーザドは製作で何カ月の施設使用が予想されると述べた[71]。さらに同月、ウォルト・ディズニー・カンパニーは『アイアンマン3』と『アベンジャーズ』の世界配給権をパラマウント映画から1億1500万ドルで買い取った[73]

2010年12月、ニューメキシコ州知事のビル・リチャードソンとマーベルの社長は、主要撮影は2011年4月から9月までにアルバカーキで行われる予定であると表明した。他にニューヨークやミシガン州で一部が撮影される予定である[74]

2011年1月、以前の報道に反してドン・チードルは『アベンジャーズ』に出演しないことが本人のインタビューで判明した[75]

2011年2月、マーベルはサミュエル・L・ジャクソン演じるニック・フューリーのサイドキックとなるS.H.I.E.L.D.の重要人物役のスクリーンテストを行い始めたと説明した[31]。4日後、コビー・スマルダーズがその役での契約を終えたと報じられた[32]

2011年3月、ステラン・スカルスガルドが『マイティ・ソー』と同じくセルヴィグ役で出演することが判明した[35]。またオハイオ州知事のジョン・ケーシックは、クリーブランドで『アベンジャーズ』が撮影されると発表した。[76]

撮影[編集]

オハイオ州クリーブランド東9番通りに設置されたセットの一部。
ニューヨークパークアベニュー英語版に設置されたセットの一部。

主要撮影英語版は2011年4月25日にニューメキシコ州アルバカーキで開始され、他にオハイオ州クリーブランドニューヨークでの実施が計画された[77]。翌日、ポール・ベタニーがトニー・スタークのコンピュータ・アシスタントであるJARVIS英語版役を続投することが確認された[37]。2011年5月、グウィネス・パルトローペッパー・ポッツ英語版役で非常に簡単に登場する可能性があると語った[78]。また同月、スタン・リーは、「月で撮影」でもしない限り自分はカメオ出演するだろうとTwitter上で述べた[79]。6月、スタントマンを務めていたジェレミー・フィッツジェラルドが頭部を負傷する事故が発生した[80]。2011年7月、ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外で第2班が約1時間に及ぶ撮影を行ったと報じられた[81]

2011年8月、製作はオハイオ州クリーブランドに4週間移った。撮影が行われた東9番通りは、映画のクライマックスの舞台であるニューヨークの42番通り英語版のダブルとして使われた[82]。オハイオ州コロンバスを拠点とする第三百九十一憲兵大隊の陸軍予備軍は、クリーブランドの戦闘シーンの背景アクションを提供した。マイケル・T・ランディス軍曹は、実際の兵士の使うことでシーンをよりリアルにしたと述べた[83]。 撮影は他にオハイオ州サンダスキーのNASAプラム・ブルック・ステーションに在る巨大真空チャンバーでも行われた[84]。ステーションの宇宙発電施設英語版は、S.H.I.E.L.D.の研究施設を描くために使用された[85]。クリーブランドで始まった戦闘シークエンスの一部として、オハイオ州パルマのシボレー・パワートレイン・プラントで爆発が撮られた[86]。他にパブリック・スクエア英語版デトロイト・スペリオル橋英語版でも撮影された[87]。パブリック・スクエアの南西四半部は、ドイツのシュトゥットガルトとして撮られた[88]

2011年9月、2日間に渡る撮影のためにニューヨーク市に移った[89]。撮影はパークアベニュー英語版セントラル・パークで行われた[90][91]

ポストプロダクション[編集]

2011年12月、ディズニーは映画を3D変換英語版すると発表した[92]

2012年1月、『アベンジャーズ』はIMAX 3Dにデジタル・リマスタリングされ、IMAX劇場と従来の劇場で同日に封切られることが報じられた。マーベル作品のIMAX公開は『アイアンマン2』、『マイティ・ソー』に続いて3作目である[93]

ワールド・プレミアの翌日の2012年4月、アベンジャーズ一同がシャワルマを食べる場面が追加撮影された[94]

以前にアン・リー版の『ハルク』も担当していたインダストリアル・ライト&マジック(ILM)は『アベンジャーズ』のハルクのアニメーションを手掛けた。同社の視覚効果スーパーバイザーのジェフ・ホワイトは、「我々は過去10年間で開発したすべてのものを利用してかなり壮大なハルクを仕上げたかった。大きな設計上の決定の一つは、彼の表情にマーク・ラファロを組み込むことであった。したがってハルクの多くは、ラファロと、モーション・キャプチャだけに留まらない彼の全ての演技、目、歯、舌に基づいている」と語った[95]。『アイアンマン』でも視覚効果を担当した、ILMの山口圭二は本作にも参加しており、主にロバート・ダウニー・Jr(アイアンマン)がパワードスーツを着脱するシーンを担当した[96]

WETAデジタルは、山頂でのソーとの戦いのシーンなどのためにアイアンマンのCGモデルをILMから引き継いだ。WETAの視覚効果スーパーバイザーのガイ・ウィリアムズは「我々はILMとの間で情報資産をやり取りしているが、我々の作業の流れは独特であり、それに他の情報資産を組み込むことは難しい。しかし、今回我々は彼らのモデルを使うことになり、テクスチャマップの方法が異なるため、テクスチャ空間をやり直さなければならなかった」と語った[95]

クロージング・クレジットは、ロサンゼルスのメソッド・デザインが作成した[95]

音楽[編集]

2011年11月、マーベルは『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』でも映画音楽を手掛けたアラン・シルヴェストリを『アベンジャーズ』でも起用すると発表した[97]。シルヴェストリはロンドンのアビー・ロード・スタジオロンドン交響楽団と共に作業を進めた[98]

2012年3月、アメリカのオルタナティヴ・ロックバンドのサウンドガーデンが「リヴ・トゥ・ライズ」という曲を本作のサウンドトラックに提供することが発表された[99]。この曲はサウンドガーデンの再結成後 初公開の曲であり、15年振りの新曲である。さらにインドのロックバンドのAgneeが、インドでの公開時に使われるテーマ曲 "Hello Andheron" のミュージックビデオを公開した[100]。スコア盤とサウンドトラック盤は2012年5月1日に同時発売された[101]

アイアンマン登場シーンでは『アイアンマン2』でも使用されたAC/DCの「スリルに一撃英語版」が使われている。

予告編ではナイン・インチ・ネイルズの「ウィ・アー・イン・ディス・トゥゲザー英語版」が使用された。

マーケティング[編集]

2011年のニューヨーク・コミコン(en:New York Comic Con)で映画の宣伝をするクリス・エヴァンス、トム・ヒドルストン、コビー・スマルダーズとクラーク・グレッグ

2010年のコミコン・インターナショナルでキャスト紹介の後にサミュエル・L・ジャクソンのナレーションによるティーザー予告が上映された[27]。2011年6月、マーベル・スタジオズは、映画製作中であり、ファンの期待を裏切れないとして、2011年のコミコン・インターナショナルには参加しないと表明した[102]。同年翌月、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の本編終了後のクレジットの後に挿入されるはずであったシーンがティーザー広告として一時的にインターネットに流出した。『エンターテイメント・ウィークリー』によると、試写会を携帯電話で撮影したかのような低画質のものであったという[103]

2011年8月、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、ピクサー・アニメーション・スタジオとマーベル・スタジオズは、カリフォルニア州アナハイムで開催されるD23エキスポ(en:Disney D23)で、『アベンジャーズ』を含めた新作映画が体験できる展示を行った。この展示には、映画の一部上映や出演者の登場などが含まれていた[104]。8月後半、ディズニーはマーケティングからマーベルの広告担当者をはずし、マーケティングは自分たちで行うようになった[105]

2011年10月、マーベル・スタジオズはニューヨーク・コミコン(en:York Comic Con)で展示を行い、未公開シーンの上映やプロデューサー、ケビン・フェイグや出演者によるパネル・ディスカッションを行った[106]。同月、最初の予告編が公開され、『コミック・ブック・リソーシーズ』(en:Comic Book Resources)は、二分間では映画の雰囲気はすべて伝わらないが、ファンにとっては堪らないシーンも多数あると評した[107]。一方、『ハリウッド・リポーター』は、かっこいいがどのシーンもすでに見たことのあるようなのばかりだと評した[108]iTunes映画予告編で限定公開された予告編は、公開から24時間以内に1,000万回以上ダウンロードされるという、新記録を樹立した[109]。後にこの記録は、ダウンロード1,250万回以上を記録した『ダークナイト ライジング』によって抜かれた[110]。2012年2月、iTunesで新たな長編予告編が公開されると、24時間以内にダウンロード回数は1,370万回以上に達し、記録を抜き返した[111]。劇場版予告編は、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』、『21ジャンプストリート』、『ハンガー・ゲーム』などの多数の映画で上映された[112]

2012年1月、マーベル・スタジオズは、ツイッターを使ったチャットを世界規模で行った。この30分間のライブ・イベントでは、監督兼脚本のジョス・ウィードン、出演のサミュエル・L・ジャクソン、トム・ヒドルストン、クラーク・グレッグや2月のスーパーボウルで放映予定の30秒コマーシャルのうち10秒分などが登場した[113]。『ロサンジェルス・タイムズ』によると、ディズニーはこの30秒枠に推定400万ドルを支払ったという[114]。5月1日、劇場公開を記念して、マーベル・スタジオズ関係者とトム・ヒドルストンとクラーク・グレッグは、ニューヨーク証券取引所で取引開始を告げる鐘を鳴らした[115]

タイアップ商品[編集]

2011年12月、アキュラがトニー・スタークが乗るオープンカーとして、かつて発売していたホンダ・NSXの後継とされるコンセプトカーを登場させる予定が報じられた[116]

トニー・スタークがアイアンマンに変身する際の劇中の変身アイテムとして、大阪の健康器具販売会社のブレスレット型磁気健康器具が採用された[40]

封切り[編集]

ワールド・プレミアが行われたカリフォルニア州ハリウッドのエル・キャプテン シアター英語版に集まったファンたち。

2012年2月、ディズニーは『おしゃれ(秘)探偵英語版』を原作とした1998年の映画『アベンジャーズ』との混同を避けるためにイギリスでのタイトル変更を発表した。『エンパイア』誌は『Marvel Avengers Assemble』であると報じ[117]、『ハリウッド・リポーター』は単に『Avengers Assemble』と呼んだ[118]。マーベルのイギリスのウェブサイトでは『Marvel's Avengers Assemble』となっており[119]、『ガーディアン』のデヴィッド・コックスは史上最悪のタイトルの一つであると評した[120]全英映像等級審査機構Irish Film Classification Officeによるとタイトルは『Marvel Avengers Assemble』である[1][6]

ワールド・プレミアは2012年4月11日にカリフォルニア州ハリウッドのエル・キャプテン シアター英語版で行われた[121]。2012年4月28日、第11回トライベッカ映画祭の閉幕作品として上映された[122]

日本では、公開が待てないファンの声を受けて、一般公開は3日間前倒しされて8月14日となり[123]、東京六本木ヒルズで開催されたジャパンプレミアと封切り日が重なった[124]。日本での公開が世界で最後になったのは、配給会社ウォルト・ディズニー・ジャパンの宣伝戦略であるという[125]。公開に先立ち、日本でのキャッチコピー、「日本よ、これが映画だ。」とともに7人のヒーローが描かれた絵看板が「現代の名工」の一人、紀平昌伸により製作され、名古屋市の映画館に掲げられた[126]

ソフト化[編集]

ブルーレイ、ブルーレイ3D、DVDとデジタルコピーは、ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン[127][128]から、もっとも早い地域で2012年8月29日、米国では2012年9月25日[129][130]、日本では2012年12月19日[131]に発売された。プロデューサーのケヴィン・フェイグによると、ブルーレイには『アイテム47』というマーベル・ワンショット作品が入っているほか、未公開シーンが多数含まれているという[132]

また、本作品はMarvel Cinematic Universe: Phase One – Avengers Assembledと題された、マーベル・シネマティック・ユニバースの「フェーズ・ワン」作品を全て集めた10枚組みセットにも含まれる予定である[133]。このセットはブルーレイと同時発売の予定であったが、ディスクを収納するスーツケースにまつわる訴訟が起きたため、2013年第一四半期まで発売が延期された[134]

英国では、ジョス・ウィードンの音声解説が取り除かれたこととフィル・コールソンが殺害されるシーンが劇場版から変更されたことに対して、一部のファンから批判が出た[135]。ディズニーの英国支社によると、ロキとコールソンが対峙するシーンをより暴力的な表現でないようにしたのは、暴力描写に関する規定は各国で異なり、英国版では別の地域で用いられたシーンを使用したからであるという[135]

日本語吹き替え版には、それまでのマーベル・シネマティック・ユニバースシリーズ作品で主要登場人物の声を担当していたプロの声優に替えて、声優が本業ではない竹中直人宮迫博之米倉涼子の3人が起用されたが、ブルーレイの予約が開始されると同時に、Amazon.co.jpのレビューには、吹き替えに起用された3人への批判や、起用を決めた関係者への不満が殺到した[131][136]

ニールセンの調査によると、米国では発売第1週目でメディア全体の売り上げで第1位となり、総売り上げの72%を占めたブルーレイも第1位となり、DVDとブルーレイが同時発売された新作作品の新記録となった。総売上の23%を占めたのはさらに高額なブルーレイ3D入りのセットである[128]オリコン週間BDランキングによると、日本では発売第1週目でブルーレイとDVDの2枚組みセットが5.2万枚を売り上げ総合第1位となったほか、デジタルコピー付の3枚組みは3.6万枚で総合第5位、ブルーレイ3Dが入っている4枚組みは総合第8位となり、全3セットが10位以内に入った[137]

ホームメディア発売開始から14週目には、売り上げは2億240万ドルとなり、総興行収入は17億1,415万7,910ドルに達した[138]

評価[編集]

批評家の反応[編集]

アベンジャーズは、批評家から主に肯定的な評価を受けた。レビュー集約サイトのRotten Tomatoesでは158件で93%の支持を集め、平均点は8/10となった[139]CinemaScoreによる観客調査ではA+評定となった[140]。有力媒体のレビューから得た評価を数値化し、加重平均値を出すMetacriticでは、43件のレビューで69/100を記録した[141]

ブルース・バナーの演技が評価されたマーク・ラファロ(トロント・プレミアにて)。

ハリウッド・リポーター』のトム・マッカーシーは肯定的な評価を与え、「それは騒々しく、世界を守る物語は誰でも再三再四見たものであり、そしてキャラクターは半世紀以上にわたって500冊のコミックに登場している。しかし、どんなによく知っていても結果としてできる料理がいつも絶品であるように、ウィードンと彼の仲間はなんとかすべての個性と成分をかき回すことができた」と書いた[142]。『ハフィントン・ポスト』のコラムニストのザキ・ハサンは、『アベンジャーズ』は『スーパーマン』(1978年)以来最高のスーパーヒーロー映画であると断言した[143]。『ロサンゼルス・タイムズ』のケネス・トゥラン英語版は『アベンジャーズ』の熱狂的なペースを賞賛し[144]、『シカゴ・サンタイムズ』のロジャー・イーバートは「ファンに希望するものを正しく提供している」とコメントした[145]。一方で『ニューヨーク・タイムズ』のA・O・スコットは批判的で、「落胆させられる」と評した[146]

キャストの中では、特にブルース・バナー(ハルク)役のマーク・ラファロの演技が高く評価された。ジョー・ノイマイアーは、ラファロの演技が他のキャストよりも優れているとした[147]。『ザ・ニューヨーカー』のアンソニー・レーン英語版は、ラファロの演技はダウニーと並んで映画のハイライトであると評した[148]。『The Village Voice』のカリーナ・ロングワース英語版は、「ラファロはハルク神話をうまくリフレッシュしている。そしてチームの華やかな面子と対照的に、魅力的に内気なオタクで天才のバナーを演じている」と評した[149]。トゥランは同キャラクターを演じることにおいてラファロは前任者(エドワード・ノートンエリック・バナ)を超えたと考えた[144]

興行収入[編集]

公開前の観客調査によると、男性層の関心が非常に高く、女性層も強いことが示された。 事前のオンライン・チケットは完売し、北アメリカでの公開3日間で1億2500万ドル以上を売り上げることが示唆された[150][151]。さらに追加チケットにより1億5000万ドルを超え[152]、『アベンジャーズ』の初週末成績は2012年の『ハンガー・ゲーム』(1億5250万ドル)、2008年の『ダークナイト』(1億5840万ドル)、2011年の『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(1億6900万ドル)に匹敵すると見られた[152]MovieTickets.comによると、公開前1週間における北米でのチケット・プリセールスは、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』、『アイアンマン』、『アイアンマン2』、『マイティ・ソー』のそれを合計したものを上回った[153]

全世界

2012年10月1日時点で『アベンジャーズ』の興行収入は北アメリカで6億2300万9272ドル、全世界で15億1140万9272ドルに達しており[3]、これは、2012年の映画で最高、歴代作品では3位となっている。世界での公開時成績は3億9250万ドルであり、歴代3位の記録である[154]。公開から12日目で製作費の2億2000万ドルを回収し[155]、19日目で世界興行収入10億ドル超えの作品の一つとなった[156]

北アメリカ以外

2012年5月13日時点で北米外では約6億2890万ドルを売り上げている。これは歴代のスーパーヒーロー映画の興行収入では最高である[156]。2012年4月25日水曜日に北米外10カ国での興行が始まり、1710万ドルを売り上げた[157]。4月26日と27日にはさらに29カ国で公開され、それまでの3日間の興行収入は7310万ドルに達した[158]。4月29日日曜日までに39カ国での公開初週末興行収入は1億8510万ドルに達した[159]。北米外では3週連続で週末興行収入1位となった[160][156]。ニュージーランドとマレーシアとアイスランドでは初日、フィリピンでは単日、シンガポールとタイでは初日と単日成績の新記録を築き上げた。オーストラリア(620万ドル)、メキシコ、フィリピン、ベトナムでの初日成績は『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』に次いで歴代2位となった[112][157][158][161][162]。メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、エクアドル、ペルー、中央アメリカ、ボリビア、台湾、フィリピン、香港、アラブ首長国連邦などでは初週末興行収入の新記録を築き上げた[159][163][164]。オーストラリアでの公開5日間で史上2位の2020万ドルを売り上げた[159][165]。イギリス、アイルランド、マルタでは公開初日に250万ポンド(約410万ドル)[166]、初週末にはスーパーヒーロー映画史上最高となる1580万ポンド(2570万ドル)を売り上げた[167][162][168]

北アメリカ

北アメリカでは2012年5月4日の公開初日に8080万ドルを売り上げ、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』に次いで歴代2位となる公開初日、単日記録を築いた[169][170]。金曜の深夜上映ではスーパー映画史上最高となる1870万ドルを売り上げた[171]。深夜上映抜きでは、単日では歴代最高額(6180万ドル)を売り上げた[172]。土曜日(6960万ドル)と日曜日(5710万ドル)では史上最高記録となった[173][174][175]。初週末3日間では全体で2億704万ドル、IMAX劇場で1530万ドルを売り上げて『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』を抜いて最高記録となった[176][177]。他の新記録としては、拡大公開作品の1劇場あたりの平均興行収入(4万7698万ドル/1劇場)[178]、最速での1億ドル到達(2日間)[179]、1500万ドル(2日間)[180]、2億ドル到達(3日間)[181]である。公開初週末の客層は、25歳以上とそれ未満で半々であり、60%が男性、55%がカップル、24%がファミリー、21%がティーンであった[182]。第2週目末の興行収入は約50%落とした1億320万ドルであったが、これは『アバター』(7560万ドル)を超えて歴代最高額である[183]

更新した記録

2012年5月13日時点での北米の興行記録である。

興行収入記録 記録詳細 前記録 出典
公開初週末 $207,438,708 ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011年、1億6920万ドル)
公開2週目末 $103,163,000 アバター』(2009年、7560万ドル)
夏期の公開初週末 $207,438,708 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011年、1億6920万ドル)
公開初週末(インフレーション調整) 2億740万ドル ダークナイト』(2008年、1億7470万ドル) [184]
1劇場当たり平均(拡大公開作品) $47,698 ハンナ・モンタナ ザ・コンサート 3D』(2008年、$45,561) [185]
公開初週末(3D劇場のみ) 1億800万ドル アリス・イン・ワンダーランド』(2010年、8150万ドル) [175][186]
公開初週末(IMAX劇場のみ) 1530万ドル 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011年、1520万ドル) [176]
公開7日間 $270,019,373 『ダークナイト』(2008年、$238,615,211) [187]
1億ドル*、1億5000万ドル到達日数 2日* 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011年、2日*、3 日) [187]
2億ドル、2億5000万、3億ドル**、3億5000万ドル到達日数 3日、6日、10日、10日 『ダークナイト』(2008年、5日、8日、10日**、14日) [187]
世界興行収入10億ドル到達日数 19日 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011年、19日)
『アバター』(2009年、19日)
[156]
^* 2日間で1億ドルに達した作品は8本あるが、『アベンジャーズ』はその額が最も高く、2位の『死の秘宝 PART2』を1700万ドル上回っている。
^** 『ダークナイト』も10日間で3億ドルを突破したが、『アベンジャーズ』は10日目の終わりまでにさらに6000万ドル近くを売り上げて3億5000万ドルも突破した。

コンピュータゲーム[編集]

映画と同時でコンピュータゲームの発売が計画されていた。ゲームはXbox 360プレイステーション3Wii UMicrosoft Windows対応のファーストパーソン・シューティングベルトスクロールアクションであり、THQが販売し、THQ Studio Australiaがコンソール版、Blue Tongue EntertainmentPC版を開発していた。THQが両スタジオを閉鎖した後、ゲームの企画は中止となった[188]。『アベンジャーズ』のゲームの権利はマーベルに戻った[189]

続編[編集]

2011年10月、プロデューサーのケヴィン・フェイグニューヨーク・コミコンにて、「『アイアンマン3』はサーガの第2段階の最初で、『アベンジャーズ2』で完成する」と述べた[190]。2012年5月、ディズニーCEOのボブ・アイガー英語版は続編の企画に入っていると発表した[191]

脚注[編集]

^ 『アベンジャーズ』以降のマーベル・スタジオズ作品の配給権はウォルト・ディズニー・ピクチャーズへ売却されたが、マーケティング資材ではディズニーではなくパラマウント映画のロゴが使われている[192]

^ マーベル・コミックに登場する「コズミック・キューブ」のこと。マーベル・シネマティック・ユニバースではもっぱら「テッセラクト」(the Tesseract、四次元超立方体のこと)と呼ばれるが、『アベンジャーズ』では単に「キューブ」(the Cube)とも呼ばれている。ケヴィン・フェイグらによると、各物語をつなぐ核となるアイテム[193][194]

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外部リンク[編集]