ささきいさお

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ささき いさお
基本情報
出生名 佐々木 功[1]
別名 アニメソング界の大王
出生 1942年5月16日(72歳)
出身地 日本の旗 日本,東京都
血液型 A型
学歴 暁星小学校
武蔵中学校・高等学校
ジャンル ロカビリーアニメソング
職業 歌手俳優声優ナレーター
担当楽器
活動期間 1960年 - (アニソン歌手としては1972年 - )
レーベル 日本コロムビア
日本クラウン
ポニーキャニオン
キングレコード
ブルース・インターアクションズ
ビクターエンタテインメント
東芝EMI
バップ
公式サイト ISAO WEB(ささきいさおオフィシャルサイト)

ささき いさお1942年5月16日 - )は、日本歌手俳優声優ナレーター

東京都出身。本名および旧芸名は佐々木功(読み同じ)。

来歴[編集]

暁星小学校武蔵中学校・高等学校卒。高校時代より歌手として活動していた。1960年エルヴィス・プレスリーの日本語カバー『本命はお前だ』でロカビリー歌手として本名でデビュー、雰囲気がプレスリーに似ていたことから和製プレスリーと呼ばれていた。歌手業と並行して俳優としても活躍し、松竹ヌーヴェルヴァーグ路線で映画に数多く出演していたが、ヌーヴェルヴァーグ路線が終わりロカビリーブームも去ると、芸能人として不遇の時代を迎える。この不遇の時期に、島田歌穂の父から指導を受け歌唱を基礎から地道に勉強し直したことが、後の飛躍へと繋がった。

1972年に声優として、タツノコプロ製作のアニメ科学忍者隊ガッチャマン』にコンドルのジョー役でレギュラー出演。ガッチャマンの打ち上げの宴席での余興のカラオケで主題歌を唄いこなしたことが評判になり、翌年『新造人間キャシャーン』の主題歌担当に抜擢され、ささきいさお芸名アニソン歌手としてデビューし、1965年以来約8年ぶりとなる新曲を発表[2]。以降、数々のアニメ・特撮作品の主題歌を歌い、『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』の主題歌が一世を風靡し、ミリオンセラーを記録。大杉久美子水木一郎堀江美都子らと共に、アニメソングの黎明期を支えた。

その後も歌手業だけではなく、舞台俳優として新劇やミュージカルへの出演を重ね、この他に声優やナレーター、洋画の吹き替えなど多彩な活躍を見せている。2011年には、声優業での長年の活躍を評価され、第5回声優アワード功労賞を受賞した[3]

アニソン歌手としてデビューして以後、俳優として活動する時やアニメ・特撮と無関係なオリジナル曲を歌う時は「佐々木功」、アニメ声優やアニソン歌手として活動する時は「ささきいさお」と二つの芸名を使用していたが、1987年の『超人機メタルダー』の主題歌以後は、ヒーローものの主題歌を歌うときも「佐々木功」の名前を用いるようになった。しかし1990年代後半には再び「ささきいさお」の表記も使われるようになり、2003年頃からは俳優業等における芸名も「ささきいさお」に一本化している。

近年では『宇宙戦艦ヤマト2199』(2012年-)のためにオープニング主題歌を再録音し、関連イベントでライブ歌唱を行っている。また、2012年3月1日には、東映チャンネル視聴者限定イベント『ささきいさお ヒーローソングライブ』が実施された[4][5]

人物[編集]

祖父は東京大学出身、父親は早稲田大学出身で、高校時代は親から東京大学への進学を望まれていたという[6]

デビュー当時のささきについて、草野昌一は「単なる真似ではなく、もって生まれたもの自体が(プレスリーに)似ている」と評していた。一方で、デビュー当時マネージメントを担当した堀威夫は著書で「デビュー時の歌唱力はとても人前で披露できるようなものではなかった」と述べており、ささき本人も当時の自らの歌について「気持ち悪い」「プレスリーはこんなに酷くない」などと酷評している[7]

アニソン歌手としての芸名が本名の平仮名表記になったのは、漢字表記のままでは「(当時ささきが声優を担当していた)コンドルのジョーが歌っているように思われると困る」という理由によるもの。当初は『新造人間キャシャーン』の主人公である「東鉄也」名義にする案も挙がっていたが、ささきが拒んだため、平仮名表記に落ち着いた[8]

アニソン歌手としての人気は国内だけでなく国外においても高く、アニメソング界の大王とも呼ばれている[9]

洋画の吹き替えでは、シルヴェスター・スタローンエルヴィス・プレスリークリストファー・リーヴなどを演じている。スタローンの吹き替えは当初テレビ放送版が中心であったが、映像ソフト版で彼の吹き替えを担当していた玄田哲章アーノルド・シュワルツェネッガーの公式フィックスとなったのを境に、媒体を問わずに専属で担当するようになった。映画『ロッキー』シリーズの吹き替えを務めた当初は、酒を飲んで3日くらい騒いで独特の声を創り上げた逸話がある[10]。テレビドラマには、1969年に『妖術武芸帳』で主役を務めた他、1970年代には悪役として数々のアクション系作品に出演し、個性派俳優として活躍した。近年の歌番組では、ロカビリーブームの生き証人として、旧き良き時代を懐かしむポップスを披露することもある。

本人は、ロック、ポップス、歌謡曲に加えてアニメソングでも「懐メロ歌手」になってしまったと感じていたが、古希を迎えることになった2012年に『宇宙戦艦ヤマト2199』の主題歌を担当し、「現役で古希を迎えられた」という感慨を述べた[11]

2012年現在、「キーを下げて歌うようならもう現役じゃない」という思いから昔のキーのままで歌っており、体力や声を保つためにエアロビクス、腹筋の鍛錬、鉄アレイを持ちながらの発声練習などを行っているという[5]

趣味は釣り、オーディオ・ビジュアル、ゴルフなど[12]。オーディオやホームシアターへの造詣は深く、専門サイトに寄稿の経験もある[13]

妻は声優の上田みゆき1981年にお互いに子連れで再婚し、そのときの苦労が1986年に出版された『子連れ再婚の片道切符』(みゆき夫人との共著)に書かれている。

主な出演[編集]

俳優[編集]

映画[編集]

  • 太陽の墓場(1960年 松竹
  • 太陽が目にしみる(1960年 松竹)
  • 真昼の罠(1960年 松竹)
  • 斑女(1961年 松竹)
  • 花扉(1961年 松竹)
  • 母と娘(1961年 松竹)
  • 学生重役(1961年 松竹)
  • ご機嫌はりきり娘(1961年 松竹)
  • 喜劇 団地親分(1962年 松竹)
  • その結婚異議あり(1963年 大映
  • 乾いた花(1964年 松竹)
  • 牝(1964年 東映
  • 涙にさようならを(1965年 松竹)
  • 侠勇の花道 ドス(1966年 松竹)
  • 夜の歌謡シリーズ 伊勢佐木町ブルース(1968年 東映)  
  • 残酷おんな私刑(1969年 日活
  • 大幹部 殴り込み(1969年 日活)
  • 無常(1970年 ATG
  • 夜の歌謡シリーズ なみだ恋(1973年 東映)
  • TARO! TOKYO魔界大戦(1991年 ニュー・センチュリー・プロデューサーズ)
  • 仮面ライダーZO(1993年 東映)
  • SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010年 東宝) - ナレーション
  • オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー(2011年、東映) - ショッカー科学者(2011年のナオキ)

テレビドラマ[編集]

オリジナルビデオ[編集]

声優[編集]

テレビアニメ[編集]

OVA[編集]

劇場アニメ[編集]

ゲーム[編集]

吹き替え[編集]

エルヴィス・プレスリー
クリストファー・リーヴ
シルヴェスター・スタローン
その他

特撮[編集]

情報・バラエティ番組[編集]

他多数

CM出演[編集]

ラジオ番組[編集]

代表曲[編集]

一般曲[編集]

  • 『G.I.ブルース』
  • 『ロッカ・フラ・ベイビー』
  • 『いつか息子に -グリーングラスに捧ぐ詩-』(1980年発売、競走馬グリーングラス」の応援歌)
  • 『雪の慕情』(吉田正作曲家生活50周年記念曲)
  • 『レクィエム』(TBSドラマ Gメン'75エンディング使用曲)

アニメソング[編集]

  • 『一緒に歩こうこの道を』(『科学忍者隊ガッチャマン』挿入歌)
  • 『さらば友よ』(『科学忍者隊ガッチャマン』挿入歌)
  • 『MAZINGER Z』(『マジンガーZ』英語版)
  • 『OUR MAZINGER Z』(『マジンガーZ』英語版)
  • 『Z THEME』(『マジンガーZ』英語版)
  • 『たたかえ!キャシャーン』(『新造人間キャシャーン』OP)
  • 『おれは新造人間』(『新造人間キャシャーン』ED)
  • 『戦え!ポリマー』(『破裏拳ポリマー』OP/with コロムビアゆりかご会
  • 『転身ポリマー』(『破裏拳ポリマー』ED/with コロムビアゆりかご会)
  • 『ゲッターロボ!』(『ゲッターロボゲッターロボG』OP)
  • 『合体!ゲッターロボ』(『ゲッターロボ』ED/with コロムビアゆりかご会)
  • 『宇宙戦艦ヤマト』(『宇宙戦艦ヤマト』シリーズOP)
  • 『真赤なスカーフ』(『宇宙戦艦ヤマト』ED)
  • 『われらのゲッターロボ』(『ゲッターロボG』挿入歌)
  • 『不滅のマシーンゲッターロボ』(『ゲッターロボG』ED/with コロムビアゆりかご会)
  • 『戦え!宇宙の王者』(東映配給映画『宇宙円盤大戦争』OP/with こおろぎ'73
  • 『もえる愛の星』(東映配給映画『宇宙円盤大戦争』ED/with コーポレーション3)
  • 『とべ!グレンダイザー』(『UFOロボ グレンダイザー』OP/with コロムビアゆりかご会)
  • 『宇宙の王者グレンダイザー』(『UFOロボ グレンダイザー』ED/with こおろぎ'73)
  • 『大空魔竜ガイキング』(『大空魔竜ガイキング』OP/with コロムビアゆりかご会)
  • 『星空のガイキング』(『大空魔竜ガイキング』ED)
  • 『いざ行け!ロボット軍団』(東映配給映画『グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦! 大海獣』OP/with コロムビアゆりかご会)
  • 『戦いの詩』(東映配給映画『グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦! 大海獣』挿入歌)
  • 『さすらいのロボット』(『ジェッターマルス』挿入歌)
  • 『すきだッダンガードA』(『惑星ロボ ダンガードA』OP/with ヤング・フレッシュ
  • 『その名もタクマ宇宙パイロット』(『惑星ロボ ダンガードA』ED)
  • 『超常スマッシュ!ギンガイザー』(『超合体魔術ロボ ギンガイザー』OP/with 東京荒川少年少女合唱隊
  • 『さがしに行かないか』(『超合体魔術ロボ ギンガイザー』ED/with 東京荒川少年少女合唱隊)
  • 『行け行け飛雄馬』(『新巨人の星』OP/with こおろぎ'73)
  • 『よみがえれ飛雄馬』(『新巨人の星』ED)
  • 『立て!闘将ダイモス』(『闘将ダイモス』OP/with コロムビアゆりかご会)
  • 『スタージンガーの歌』(『SF西遊記スタージンガー』初期OP/with こおろぎ'73)
  • 『宇宙の戦士スタージンガー』(『SF西遊記スタージンガー』後期OP/with 神代ユースコーラス)
  • 『銀河鉄道999』(『銀河鉄道999』OP/with 杉並児童合唱団
  • 『青い地球』(『銀河鉄道999』ED/with 杉並児童合唱団)
  • 『われらガッチャマン』(『科学忍者隊ガッチャマンII』OP/with コロムビアゆりかご会)
  • 『明日夢みて』(『科学忍者隊ガッチャマンII』ED/with 堀江美都子
  • 『テレサよ永遠に』(『宇宙戦艦ヤマト2』ED)
  • 『ザ☆ウルトラマン』(『ザ☆ウルトラマン』OP/with コロムビアゆりかご会)
  • 『ウルトラマン賛歌』(『ザ☆ウルトラマン』挿入歌/with くにたちカンマーコール)
  • 『スーパーマードック』(『ザ☆ウルトラマン』挿入歌/with くにたちカンマーコール)
  • 『我ら科学警備隊』(『ザ☆ウルトラマン』挿入歌/with くにたちカンマーコール)
  • 『怪獣レクイエム』(『ザ☆ウルトラマン』挿入歌/with くにたちカンマーコール)
  • 『愛の勇者たち』(『ザ☆ウルトラマン』ED/with ロサンゼルス・スタジオ・オーケストラ)
  • 『ぼくらのスタージンガー』(『SF西遊記スタージンガーII』OP/with コロムビアゆりかご会)
  • 『ガッチャマンファイター』(『科学忍者隊ガッチャマンF』OP/with コロムビアゆりかご会)
  • 『がんばれ!宇宙の戦士』(『宇宙大帝ゴッドシグマ』OP/with こおろぎ'73、コロムビアゆりかご会)
  • 『ヤマトよ永遠に』(『宇宙戦艦ヤマトIII』ED)
  • ヤマトより愛をこめて』(『さらば宇宙戦艦ヤマト』主題歌。大野克夫作曲の沢田研二版をカバー)
  • 『正義のロボット ゲキガンガー3』(『ゲキ・ガンガー3』主題歌、なおゲキガンガー3は『機動戦艦ナデシコ』の劇中作)
  • 『銀河鉄道は遥かなり』(『銀河鉄道物語』OP)
  • 『銀河の煌(ひかり)』(『銀河鉄道物語』ED)
  • 『風の会話』(『最強武将伝 三国演義』OP)

特撮ソング[編集]

ほか多数

CMソング[編集]

その他[編集]

大当りラウンドで流れる『宇宙戦艦ヤマト』はこの台が発売されるに伴い新録された。

オリジナルアルバム[編集]

ベスト・アルバム[編集]

DVD[編集]

  • 〜デビュー50周年記念〜 ささきいさおTV主題歌大全集(2010年12月22日、コロムビアミュージックエンタテインメント)

著書[編集]

  • 『子連れ再婚の片道切符』(妻との共著・講談社)

脚注[編集]

  1. ^ 『声優名鑑』 成美堂出版、1999年、462頁。ISBN 978-4415008783
  2. ^ ベストアルバム『ささきいさおベスト-銀河航海誌』のライナーノーツを参照。
  3. ^ 第五回声優アワード 受賞者発表”. 声優アワード. 2011年3月5日閲覧。
  4. ^ ささきいさお ヒーローソングライブ 東映チャンネル 2012年7月3日閲覧
  5. ^ a b 特撮、アニメソングの生きる伝説! ささきいさお、69歳にして若さを保つのはたゆまぬトレーニングあってこそ!! シネマトゥデイ 2012年3月1日付
  6. ^ NHKラジオ第1放送ラジオビタミン」(2010年7月7日)にて本人談。
  7. ^ ベストアルバム『佐々木功ソングブック グレイテスト・ベスト』のライナーノーツを参照。このライナーノーツでは「ささき本人が収録曲を聴きながらコメントする」という企画が実施されたが、デビュー曲「本命はお前だ」は、自ら「聴くに堪えない」と評し途中までしか聴いていない。
  8. ^ ベストアルバム『佐々木功シングルコレクション1973〜1987』のライナーノーツ(37頁)を参照。
  9. ^ アニメ・ソング界の大王 ささきいさお、デビュー50周年記念シングルをリリース CDジャーナル 2012年7月3日閲覧
  10. ^ http://mantan-web.jp/2012/08/28/20120828dog00m200028000c.html ささきいさお:スタローンの吹き替えはきつい? 映画「エクスペンダブルズ2」声優対談
  11. ^ ささきいさおオフィシャルサイト 2012年5月20日付News
  12. ^ ささきいさおオフィシャルサイトのプロフィールより(ささきいさおオフィシャルサイト→Works→PROFILEをクリック)。釣りに関しては、同サイトの2012年6月3日付News、オーディオ・ビジュアルに関しては同Columnコーナーを参照。
  13. ^ Phile-Web ささきいさおのプロジェクター私的進化論ホームシアターファイルVol.64
  14. ^ http://www5c.biglobe.ne.jp/~isao/
  15. ^ http://www5c.biglobe.ne.jp/~isao/

外部リンク[編集]