イングロリアス・バスターズ
| イングロリアス・バスターズ | |
|---|---|
| Inglourious Basterds | |
| 監督 | クエンティン・タランティーノ |
| 脚本 | クエンティン・タランティーノ |
| 製作 | ローレンス・ベンダー |
| 製作総指揮 | ロイド・フィリップス ボブ・ワインスタイン ハーヴェイ・ワインスタイン エリカ・スタインバーグ |
| ナレーター | サミュエル・L・ジャクソン |
| 出演者 | ブラット・ピット |
| 撮影 | ロバート・リチャードソン |
| 編集 | サリー・メンケ |
| 製作会社 | スタジオ・バーベルスベルク ア・バンド・アパート |
| 配給 | |
| 公開 | 2009年8月21日 2009年11月20日 |
| 上映時間 | 153分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 ドイツ語 フランス語 イタリア語 |
| 製作費 | $70,000,000[1] |
| 興行収入 | $313,600,644[1] (全世界) |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| AllRovi | |
| IMDb | |
『イングロリアス・バスターズ』(Inglourious Basterds)は、2009年のアメリカ映画。
1976年のイタリア映画『地獄のバスターズ』を下敷きにした、クエンティン・タランティーノ監督による戦争映画である。ハリウッドの戦争映画としては珍しく、登場するキャラクターたちが、それぞれの母国語を話している。
目次 |
[編集] ストーリー
1941年第二次世界大戦中のナチス・ドイツ占領下のフランス。家族を虐殺されたユダヤ人のショシャナは、「ユダヤ・ハンター」の異名をとる国家保安本部のナチス親衛隊SSのランダ親衛隊大佐の追跡を逃れる。一方、“イングロリアス・バスターズ”と呼ばれるレイン中尉率いるアメリカの秘密特殊部隊は、次々とナチス兵を血祭りにあげ、レインの先祖のアパッチ族に倣って頭皮を剥いでいた。1944年映画館主となったショシャナは、パリでナチス首脳部の集まるドイツ国策映画特集の企画を組み、その裏で復讐の牙を剥く。そして、バスターズもまたその劇場でのテロ作戦を練る。しかし、バスターズの作戦の情報を掴み、捕らえたランダはレインに密かにある取引を持ちかける。
[編集] 登場人物・キャスト
[編集] バスターズ
- アルド・レイン中尉: ブラッド・ピット(日本語吹替:山寺宏一)
- ドニー・ドノウィッツ: イーライ・ロス(日本語吹替:後藤敦)
- ヒューゴ・スティーグリッツ: ティル・シュヴァイガー
- ヴィルヘルム・ヴィッキ: ギデオン・ブルクハルト
- スミッソン・ウティヴィッチ: B・J・ノヴァク
- オマー・ウルマー: オマー・ドゥーム
- ヒルシュベルク上等兵: サム・レヴァイン
- マイケル・ジマーマン上等兵: マイケル・バコール
[編集] アメリカ人
- ボー・スヴェンソン
- 無線の声(司令部): ハーヴェイ・カイテル
[編集] イギリス人
- アーチー・ヒコックス中尉: マイケル・ファスベンダー(日本語吹替:てらそままさき)
- エド・フェネク将軍: マイク・マイヤーズ
- ウィンストン・チャーチル首相: ロッド・テイラー(日本語吹替:藤本譲)
[編集] フランス人
- ショシャナ・ドレフュス(エマニュエル・ミミュー): メラニー・ロラン(日本語吹替:松谷彼哉)
- マルセル: ジャッキー・イド
- ラパディット: デニス・メノシェ
- クリスチャン・ベルケル
- ジャナ・パラスキー
[編集] ドイツ人レジスタンス
- ブリジット・フォン・ハマーシュマルク: ダイアン・クルーガー(日本語吹替:田中敦子)
[編集] ナチス・ドイツ
- ハンス・ランダ親衛隊大佐: クリストフ・ヴァルツ(日本語吹替:山路和弘)
- フレデリック・ツォラー国防軍一等兵: ダニエル・ブリュール
- ヘルシュトローム親衛隊少佐: アウグスト・ディール
- フランチェスカ・モンディーノ: ジュリー・ドレフュス
- ヨーゼフ・ゲッベルス宣伝大臣: シルヴェスター・グロート
- アドルフ・ヒトラー総統: マルティン・ヴトケ
- ラハトマン軍曹: リシャール・サムエル
- ブッツ二等兵: ソンケ・モーリング
- アレクサンダー・フェリング
- ルドガー・ピストール
- エンツォ・G・カステラーリ
- クエンティン・タランティーノ
[編集] その他
- ナレーション: サミュエル・L・ジャクソン(日本語吹替:小林清志)
[編集] 削除されたキャラクター
[編集] 製作
題名は意識的な、誤スペルとなっている(正しくはInglorious Bastards)。タランティーノが長年にわたって構想してきた企画であり、当初は『地獄のバスターズ』のリメイクと語っていたが、完成した映画のストーリーは『地獄のバスターズ』とは大きく異なり、タランティーノ特有の様々な過去の映画に対するオマージュをちりばめたものとなっている。
また、完成脚本を撮影した結果、映画の尺が長くなってしまったため、削除されたエピソードやキャラクターが多数存在する。また、映画内で上映されるナチス宣伝映画『国民の誇り』は、出演者であるイーライ・ロスの監督作品である。
[編集] スタッフ
- 監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
- 製作:ローレンス・ベンダー
- 製作総指揮:エリカ・スタインバーグ、ロイド・フィリップス、ボブ・ワインスタイン、ハーヴェイ・ワインスタイン
- 共同プロデューサー:ヘニング・モルフェンター、カール・チャーリー・ウォベッケン、クリストファー・フィッシャー
- アシスタント・プロデューサー:ピラー・サボーン
- 撮影:ロバート・リチャードソン
- プロダクションデザイン:デヴィッド・ワスコ
- 衣装デザイン:アンナ・B・シェパード
- 編集:サリー・メンケ
- VFXデザイナー:ジョン・ダイクストラ
- 特殊効果メイク:グレゴリー・ニコテロ
- 舞台装飾:サンディ・レイノルズ・ワスコ
- 日本語字幕:松浦美奈
[編集] 音楽
詳細は「イングロリアス・バスターズ (サウンドトラック)」を参照
[編集] 評価
[編集] 興行収入
8月21日に全米3165館で公開され、3805万4676ドルを稼いでで週末興行収入1位となった[2]。最終的に全世界で3億ドル以上を稼ぎ[1]、『パルプ・フィクション』の2億1392万8762ドル[3]を超えてクエンティン・タランティーノの監督映画で最大のヒット作となった。
[編集] 批評家の反応
レビューサイトのロッテントマトでは255のレビューを集め、89%の支持を得て、平均点は10点満点中7.6だった[4]。特にクリストフ・ヴァルツの演技が評価され、第82回アカデミー賞助演男優賞、第62回カンヌ国際映画祭男優賞をはじめとする様々な賞を獲得している。
2010年1月21日発売の映画雑誌『映画秘宝』において、同誌が選ぶ2009年度ベストテン映画で第1位となった[5]。
[編集] 受賞・ノミネート
| 受賞・ノミネート | |||
|---|---|---|---|
| 賞 | 部門 | 対象 | 結果 |
| 第82回アカデミー賞 | 助演男優賞 | クリストフ・ヴァルツ | 受賞 |
| 作品賞 | ノミネート | ||
| 監督賞 | クエンティン・タランティーノ | ノミネート | |
| 脚本賞 | クエンティン・タランティーノ | ノミネート | |
| 撮影賞 | ロバート・リチャードソン | ノミネート | |
| 編集賞 | サリー・メンケ | ノミネート | |
| 録音賞 | Michael Minkler Tony Lamberti Mark Ulano |
ノミネート | |
| 音響編集賞 | Wylie Stateman | ノミネート | |
| 第67回ゴールデングローブ賞 | 助演男優賞 | クリストフ・ヴァルツ | 受賞 |
| 監督賞 | クエンティン・タランティーノ | ノミネート | |
| 作品賞(ドラマ部門) | ノミネート | ||
| 脚本賞 | クエンティン・タランティーノ | ノミネート | |
| 第63回英国アカデミー賞 | 助演男優賞 | クリストフ・ヴァルツ | 受賞 |
| 撮影賞 | ロバート・リチャードソン | ノミネート | |
| 編集賞 | サリー・メンケ | ノミネート | |
| 監督賞 | クエンティン・タランティーノ | ノミネート | |
| プロダクションデザイン賞 | サンディ・レイノルズ・ワスコ デヴィッド・ワスコ |
ノミネート | |
| オリジナル脚本賞 | クエンティン・タランティーノ | ノミネート | |
| 第52回グラミー賞 | コンピレーション・サウンドトラック・アルバム賞 (映画・テレビ・ビジュアルメディア部門) |
複数のアーティスト | ノミネート |
| 第14回サテライト賞 | 助演男優賞 | クリストフ・ヴァルツ | 受賞 |
| 撮影賞 | ロバート・リチャードソン | ノミネート | |
| 美術監督組合賞 | ピリオド映画、フューチャー映画 | デヴィッド・ワスコ | ノミネート |
| 全米監督協会賞 | 監督賞 | クエンティン・タランティーノ | ノミネート |
| 全米映画俳優組合賞 | 助演男優賞 | クリストフ・ヴァルツ | 受賞 |
| 助演女優賞 | ダイアン・クルーガー | ノミネート | |
| アンサンブル演技賞 | 受賞 | ||
| 全米製作者協会賞 | 映画製作者賞 | ローレンス・ベンダー | ノミネート |
| 第62回カンヌ国際映画祭 | 男優賞 | クリストフ・ヴァルツ | 受賞 |
| パルム・ドール | クエンティン・タランティーノ | ノミネート | |
| 第13回ラスベガス映画批評家協会賞 | 助演男優賞 | クリストフ・ヴァルツ | 受賞 |
| 衣装デザイン賞 | アンナ・B・シェパード | 受賞 | |
| ハリウッド映画祭 | 助演男優賞 | クリストフ・ヴァルツ | 受賞 |
| 第5回オースティン映画批評家協会賞 | 助演男優賞 | クリストフ・ヴァルツ | 受賞 |
| 主演女優賞 | メラニー・ロラン | 受賞 | |
| オリジナル脚本賞 | クエンティン・タランティーノ | 受賞 | |
| ボストン映画批評家協会賞 | 助演男優賞 | クリストフ・ヴァルツ | 受賞 |
| 第15回放送映画批評家協会賞 | 助演男優賞 | クリストフ・ヴァルツ | 受賞 |
| アンサンブル演技賞 | 受賞 | ||
| アクション映画賞 | ノミネート | ||
| 美術監督賞 | デヴィッド・ワスコ | ノミネート | |
| 撮影賞 | ロバート・リチャードソン | ノミネート | |
| 衣装デザイン賞 | アンナ・B・シェパード | ノミネート | |
| 監督賞 | クエンティン・タランティーノ | ノミネート | |
| 編集賞 | サリー・メンケ | ノミネート | |
| 作品賞 | ノミネート | ||
| オリジナル脚本賞 | クエンティン・タランティーノ | 受賞 | |
| 第35回ロサンゼルス映画批評家協会賞 | 助演男優賞 | クリストフ・ヴァルツ | 受賞 |
| 第75回ニューヨーク映画批評家協会賞 | 助演男優賞 | クリストフ・ヴァルツ | 受賞 |
| 第14回サンディエゴ映画批評家協会賞 | 助演男優賞 | クリストフ・ヴァルツ | 受賞 |
| アンサンブル演技賞 | 受賞 | ||
| 監督賞 | クエンティン・タランティーノ | 受賞 | |
| 作品賞 | 受賞 | ||
| 美術賞 | デヴィッド・ワスコ | 受賞 | |
| オリジナル脚本賞 | クエンティン・タランティーノ | 受賞 | |
| サウスイースタン映画批評家協会賞 | 助演男優賞 | クリストフ・ヴァルツ | 受賞 |
| 第8回ワシントンD.C.映画批評家協会賞 | 助演男優賞 | クリストフ・ヴァルツ | 受賞 |
| 監督賞 | クエンティン・タランティーノ | ノミネート | |
| 作品賞 | ノミネート | ||
| オリジナル脚本賞 | クエンティン・タランティーノ | 受賞 | |
| 第44回全米映画批評家協会賞 | 助演男優賞 | クリストフ・ヴァルツ | 受賞 |
| MTVムービー・アワード2010 | 悪役賞 | クリストフ・ヴァルツ | ノミネート |
| 第36回サターン賞 | 主演女優賞 | メラニー・ロラン | ノミネート |
| 助演男優賞 | クリストフ・ヴァルツ | ノミネート | |
| 助演女優賞 | ダイアン・クルーガー | ノミネート | |
| アクション/アドベンチャー/スリラー映画賞 | 受賞 | ||
| 監督賞 | クエンティン・タランティーノ | ノミネート | |
| 脚本賞 | クエンティン・タランティーノ | ノミネート | |
| 衣装デザイン賞 | ノミネート | ||
[編集] 日本でのキャンペーン
日本では、洋画の面白さに目を向けてもらうために、2009年11月20日から11月23日の4日間、本作を観てつまらないと感じて上映開始後1時間以内に退席した観客には鑑賞料金を返却するという「面白さタランかったら全額返金しバスターズ」キャンペーンが約300館の劇場で行われた。企画者はタランティーノ監督と日本の配給会社の東宝東和。タランティーノは「つまらないと思った人は出て行ってください。残った皆で楽しくやろうじゃないか」と語った[6]。
[編集] 脚注
- ^ a b c “Inglourious Basterds (2009)” (英語). Box Office Mojo. 2010年5月27閲覧。
- ^ “Weekend Box Office Result for August 21-23, 2009”. Box Office Mojo. 2009年10月23日閲覧。
- ^ “Pulp Fiction (1994)”. Box Office Mojo. 2009年10月23日閲覧。
- ^ “Inglourious Basterds (2009)” (英語). Rotten Tomatoes. IGN Entertainment. 2010年1月31日閲覧。
- ^ “毒舌御免!映画秘宝が選ぶ2009年トホホな映画はこれ!”. シネマトゥデイ (シネマトゥデイ). (2010年1月22日) 2010年1月23日閲覧。
- ^ “面白くなければ全額返金。ブラピ主演&タランティーノ監督作が太っ腹企画”. チケットぴあ. 2009年11月6日閲覧。
[編集] 外部リンク
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