キャット・ピープル
『キャット・ピープル』(Cat People)は、猫人間を題材にしたアメリカの怪奇映画、および言及される猫人間のことである。1942年に『キャット・ピープル』、1944年に同じ登場人物を配した続編『キャット・ピープルの呪い』が製作され、前者は1981年にリメイクされた。猫人間のプロットにアルジャーノン・ブラックウッドの「太古の魔術」(Ancient Sorceries)の影響がある。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
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キャット・ピープル [編集]
自分が猫人間の末裔であり、キスをするだけで豹に変身し男性を殺すと信じたヒロインは、求婚され結婚しても、夫との関係を深めることができない。夫は職場の女性に相談するが、その内愛人関係になる。一方、夫に勧められて受診した精神科医師はヒロインに言い寄るが、ヒロインの手にかかり死ぬ。絶望したヒロインは動物園の豹に殺されるべく檻から出す。
繊細な若い女性の嫉妬と男性恐怖を猫顔のシモーヌ・シモンが見事に演じた。具体的な恐怖の描写は注意深く避けられ、猫人間への変身も暗示するに過ぎない。従って猫人間云々はヒロインの妄想に過ぎず、潔癖性、大人になることからの逃避、男性への恐れ等によるものだとの解釈もなりたつ。そのためサイコホラー映画の古典的名作の一つとみなされている。
キャット・ピープルの呪い [編集]
原題: The Curse of the Cat People
- 1944年作品
- 監督: ロバート・ワイズ、ガンザー・V・フリッチ
- 製作: RKOラジオ
- 出演:
- シモーヌ・シモン(亡霊ないしは幻影)
- ケント・スミス(元夫)
- ジェーン・ランドルフ(夫の元同僚、後妻)
- アン・カーター(上記二人の娘)
上記の続編と銘打っており、事実後日談ではあるが、主題は恐怖というよりも少女、後妻、元夫の心の動きを追った作品である。特に内向的な少女の描写が素晴らしい。発表当時一種の教育映画としても見られたとのことである。上記作の夫と元同僚は後日結婚し、一人娘が生まれた。娘は夢見がちな内向的な少女に育ち、周囲の子供達から浮いた存在になった。ある日、夫が捨て切れずに一枚だけ残しておいた前妻の写真をみかけた少女は、彼女を心の中の友人と呼ぶ。クリスマスの前夜も暖かな家庭を離れ「友人」と迎えた少女だが、町外れの老婆の家で危機に晒される。危機が去った時、「友人」の姿は消え、周囲の人々と心を開きあった少女が残る。
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キャット・ピープル (1982) [編集]
- 1982年作品
- 監督: ポール・シュレイダー
- 製作総指揮: ジェリー・ブラッカイマー
- 特殊効果:アルバート・ホイットロック
- 脚本:アラン・オームズビー
- 撮影:ジョン・ベイリー
- 製作: チャールズ・フライズ、ユニヴァーサル、RKO
- キャスト:
| 役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | ||
|---|---|---|---|---|
| DVD版 | フジテレビ版 | テレビ朝日版 | ||
| アリーナ・ガリエ | ナスターシャ・キンスキー | 三石琴乃 | 戸田恵子 | 岡本麻弥 |
| ポール・ガリエ | マルコム・マクダウェル | 小山力也 | 寺田農 | 磯部勉 |
| オリバー | ジョン・ハード | 大家仁志 | 富山敬 | 山寺宏一 |
| アリス | アネット・オトゥール | 安藤麻吹 | 高島雅羅 | 勝生真沙子 |
| フィマーリ | ルビー・ディー | 小宮和枝 | 此島愛子 | 谷育子 |
| ブラント刑事 | フランキー・フェイソン | 辻親八 | ||
| ビル | スコット・ポーリン | 柳沢栄治 | ||
| ジョー | エド・ペグリー・Jr | 川本克彦 | ||
- 音楽: ジョルジオ・モロダー
1942年版のリメイクであるが、獣人(猫人間)の悲恋による破滅が描かれており、ヒロインが黒豹に変身するシーンがある。特殊効果(SFX)を用いた猫人間の変身シーン(ヌード→豹)等、即物的な描写が多い。主題歌をデヴィッド・ボウイが歌い話題になった。
- ※1983年度サターン賞主演女優部門にナスターシャ・キンスキーが、ゴールデン・グローブ賞ではジョルジオ・モロダーが主題歌と音楽、デヴィッド・ボウイが主題歌部門でノミネートされた(ただし受賞無し)。
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
- 映画コラム二本立て 町山智浩による映画解説。「キャット・ピープル」シリーズについて詳しい。