ポイズン・アイビー

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ポイズン・アイビーPoison Ivy)は、アメリカンコミック『バットマン』に登場する女性悪役の一人。本名はパメラ・リリアン・アイズリーPamela Lillian Isley)。

人物[編集]

原作コミック[編集]

1966年に初登場。自立した女性悪役が必要とされるようになった後年再登場し、90年代のアニメシリーズでより認知された。スピンオフ企画のウェブ上フラッシュアニメシリーズ「Gotham Girls」では主役の一人でもある。
赤毛に、緑色で露出度の高いコスチュームが特徴。植物を偏愛し、血液などで植物を操り、全ての毒素に対する免疫を持っている。フェロモンを体内で生成し、キスした相手を誘惑し自由に操ることが出来る他、毒で相手を殺すことも可能な危険な毒婦である。現在は皮膚の色も緑がかっている他、植物化が進んでおり、光合成しているとまでされている。
植物が健やかに暮らせる環境を保護するのが目的で、それを阻害する人類のあらゆる活動を異常なまでに敵視する。自分が操れなかった唯一の人物としてバットマン強迫観念を持っている。基本的に人間嫌いだが、ジョーカーの情婦ハーレイクィンは数少ない親友である。
当初の出自はエジプトでの盗掘に関わったシアトルの植物学者で、仲間割れから毒殺されかかり、能力を手に入れたとされていた。
後の設定変更期に修正され詳細に描写された。裕福ではあるが愛情の薄い家庭に育ち、アレック・ホランド(後のDCコミックのヒーロー、スワンプシング)と共に、大学でジェイソン・ウッドルー博士の下、植物生化学を専攻する。内気な彼女はウッドルーの言われるがままに人体実験を施された。正気を無くし、子供を生めなくなり、ウッドルーにも捨てられ、その能力が発現した。
当時のボーイフレンドを菌類の感染症にした後、シアトルを抜け出し、ゴッサム・シティに根を下ろす。街に毒性の胞子をばら撒くという脅迫によりポイズン・アイビーの通り名を得る初の事件を起こすが、バットマンによりアーカム・アサイラムに収容される。
一時カリブ海の無人島に植物の楽園を作るも、企業の武器テストによって焼き払われ、再びゴッサムに舞い戻った。そのため、植物の保全を迫害する人間の活動全てを敵視したテロリズムを行っている。
後にウッドルー博士は植物人間フロロニックマンとして登場する(元々彼はDC社のヒーローアトムの宿敵であり、スワンプシング再生エピソードにも関わっている)。部下を使ってアイビーとコンタクトし、彼女のDNAを買い取る。植物人間の子供を作り、ゴッサムを支配しようとしたのだが、アイビーはバットマンにそれを知らせて彼の計画を粉砕した。
ゴッサムが地震により陸の孤島と化した『No Man's Land』の時期は、他の悪党たちが覇権を争うのを尻目に、公園を熱帯雨林に変えて、孤児たちを育てていた。泥の怪人クレイフェイスをバットマンと共闘して打ち破り、町の食糧供給を手伝ったりと暖かい側面を見せている。この頃、ジョーカーにズタボロにされたハーレイクィンを救い、親友関係となった。
街の秩序回復後は、議会や警察に追い立てられ、公園から姿を消す。その後は新たな悪党ハッシュの計画の下、リドラースケアクロウに操られ手駒とされた。キャットウーマンスーパーマンを操る活躍を見せている。
One Year Later』後も犯罪者として行動しており、敵対者を巨大な肉食植物に食わせていた。だがその植物は知能を持ち、ハーベスト(Harvest)という怪物と化しアイビーを襲った。他にも彼女の周囲にはその能力で生み出された怪物が姿を見せることがある。植物人間フェラクス(Feraks)、ゾンビ人間グリーンゴーストなどである。
DC社の悪人チーム「Injustice Gang」の初期メンバーであり、ヒーローチームジャスティス・リーグに対抗する悪人集団「シークレット・ソサエティ・オブ・スーパー・ヴィランズ(Secret Society of Super Villains)」にも加わったことがある。他に政府の能力者機関「スーサイド・スクワッド(Suicide Squad)」に強引に加入させられていたこともあった。この時は音波発生装置を操るヴァーティゴ伯爵を篭絡する役目を振られている。

映画『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』[編集]

原作同様植物を偏愛する科学者パメラとして登場。上司のウッドルー博士が、自らの研究成果を元に、筋肉増強剤ベノムを製作、それを軍事国家などに売ろうとしていたことを知り反発するも、博士の手で、毒液槽に落とされる。その結果、植物毒素を体内に取り込み復活、ウッドルー博士を毒のキスで殺害後、ゴッサム・シティに現れる。
ベノムを投与されたボディガードベインを引きつれ、ゴッサムを植物の楽園にしようと画策。自分の美貌とフェロモンを武器に、バットマンと助手ロビンを誑かす。ゴッサムを脅かしていた犯罪者ミスター・フリーズが優れた頭脳と腕っ節の持ち主で、その上自分のフェロモンが全く効かないことから執着し、バットマンに捕えられアーカムへ収容された彼をベインと共に脱走させると、警察に押さえられていたフリーズのアジトでフリーズが自分の冷凍スーツの動力源であるダイヤモンドを調達し、ベインがバットマンやロビンと交戦している間に「三角関係はごめんだわ」とフリーズの妻の冷凍保存装置を壊し、その罪をバットマンらになすりつけ、フリーズと共闘。人類を氷漬けにした後、植物を繁殖させることを企む。さらにロビンを調略してから罠にはめて殺そうと、バット・シグナルを細工してロビン・シグナルを作り、これにおびき寄せられてやって来たロビンを毒のキスで殺そうとするが、バットマンの言葉で自分を取り戻し、バットマンへの信頼も取り戻したロビンが唇をゴムで覆っていたことから失敗。しかし諦めずにロビンや彼に加勢したバットマンを殺そうとするが、新たに現れたバットガールから自分の手口を「女の武器をそんなことに使うなんて、あんたは女の恥よ」と罵倒され、自らナイフを手に戦うが敗北、アーカムに収容された。精神に異常をきたしたのか、上の空で花占いをする場面が見られたが、真実を知ったフリーズが何故か同室に収容されてきてしまい、制裁を加えることをほのめかすシーンで出番が終了した。
演じるユマ・サーマンがコミック通りのコスチュームの他、よりけばけばしいコスチュームなどを魅力的に着こなしている。また、劇中では官能的なテーマ音楽が流れるといった演出もされている。
DVD吹き替え版声優は戸田恵子。テレビ朝日製作(テレビ東京系でも放映)の吹き替え版の声優は田中敦子

テレビアニメ[編集]

『バットマン』シリーズ[編集]

貴重な植物の生息する土地に工場建設を許したハーヴェイ・デント検事(後のトゥーフェイス)を狙って登場。植物を操る能力の他、フェロモン口紅で男を操った。初期は普通の体色であったが、後に緑色の皮膚となり、フェロモンも唇から直接発するようになる。
ハーレイクィンと組んで登場するときは、普段のクールなイメージはどこへやら、可愛らしい(また間抜けな)行動が目立つ。製作者側もお気に入りだったらしく、後にウェブで、彼女を含む女性陣のみのアニメが製作された。
声優はダイアン・パーシング。日本語版は佐々木優子、『ジャスティス・リーグ』では佐藤ゆうこ

『ザ・バットマン』[編集]

製作陣を変更した新シリーズで、設定も変更。本作ではバットガールことバーバラ・ゴードンの友人であった。環境活動家であったが、傭兵会社への襲撃時に毒液を浴びて、特殊能力を身に着ける。
声優はピエラ・コッポラ。日本語版は氷青