ロビン (バットマン)

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ロビンRobin)は、アメリカンコミックバットマン』に登場するバットマンのサイドキック(相棒)。

初代がバットマンの元を離れた後、それを踏襲する形で幾人か同名のキャラクターが存在する。

人物[編集]

基本的なコスチュームは、黄色いマントと赤い服、緑の半袖とパンツに手袋とブーツ。黒いアイガードで目を隠している。初代がサーカスの一員だったためか、非常にけばけばしい印象である。ロビンの名は「駒鳥」の意味である。

原作コミック[編集]

初代ロビン[編集]

本名ディック・グレイソンDick Grayson)。元はサーカスのアクロバット家族の一員。両親の死をきっかけにブルースに引き取られ、ロビンとなった。パトロール中に銃撃され怪我をしてしまい、パートナーを死なせることを恐れたバットマンにより解雇される。
自分のようなサイドキック(相棒)の若手ヒーローを集めてティーン・タイタンズを結成し、そのリーダーをつとめていた。
現在は独立して、ナイトウィングNightwing)というヒーローとして活躍中。青のスーツに胸に黒い鳥のシンボルが描かれたコスチューム。バットマン同様、知識と体術のみを武器とし、時にバットマンを手助けすることもある。情報専門家オラクルとして活動するバーバラ・ゴードンとは恋愛関係にある。アウトサイダーズというヒーローチームのリーダーを務める。現在表向きは、ゴッサム・シティの近隣都市ブルードヘイヴン警察署の警察官である。
『インジャスティス』では、ダミアン・ウェインによって経緯は不明ではあるが、殺害されている。

二代目ロビン[編集]

本名ジェイソン・トッドJason Todd)。不良少年で、バットモービルのタイヤを盗もうとしてバットマンにつかまり、その技術と度胸を買われてロビンになる。危険を顧みない直情径行型の性格で、何処かゲーム感覚で戦う危険な面がある。
父親はチンピラで、犯罪絡みで殺害されている。母親は行方不明とされていた。母親はアフリカにいたのだが、ジョーカーに捕われてしまう。単身誘い出されたロビンは、バールで滅多打ちにされた後、母親共々爆殺されてしまった。
このロビンの母と生死を描いた『Death in the Family』は一大イベントとなり、最終話はファン投票によりロビンの生死が決定されるシステムが採られた。わずか千数票の差でロビンの死亡が選択されることになったのである。
最近になって二代目レッド・フードRed Hood)という怪人として驚愕の復活を遂げた。ラザラス・ピットを用いたものだが、精神は醜く歪んでしまっている。自分を助けられなかったバットマンや、後を継いだ三代目ロビンを激しく憎悪している。

三代目ロビン[編集]

本名ティモシー(ティム)・ドレイクTim Drake)。パソコンおたく。バットマンと初代および二代目ロビンの正体を見破った頭脳を買われてロビンになる。初代ロビンであるディック・グレイソンのサーカスに、バットマンと共に来ていた。二代目のロビンを失って悲しんでいるバットマンを慰めたのも彼。一時、父親に正体がバレたのをきっかけに引退したこともある。
コスチュームは足を緑のタイツで覆うようになっている。専用のバイク、レッドスター(ティーンタイタンズではRサイクル)をもっている。
母親はヴードゥー教の呪術師ロード・オベアに殺され、父親もブーメランという悪人に殺されている。更にはガールフレンドであるステファニー(四代目ロビン)がブラック・マスクに殺されてしまい、このことのショックから、バットマンの元を離れ、単独行動を取るようになった。
現在は、レッドロビンと名を変えて、行方不明になったブルースの捜索を行っている。
若手ヒーローチームヤング・ジャスティスにも参加していたが、現在ではヤング・ジャスティスの後継チームであるティーン・タイタンズにリーダーとして所属している。

四代目ロビン[編集]

本名ステファニー・ブラウンStephanie Brown)。ティム(三代目ロビン)の彼女で、元はスポイラー(Spoiler)という名のヒーローであった。スポイラー時代は行動が幼く危険であるとしてバットマンからは活動を慎むように警告されていた。
上記のティムの引退により、念願のロビン役を務めるが、バットマンの指示を無視したことであっけなく解雇された。『War Games』と呼ばれる大ギャング抗争を引き起こしてしまい、自責の念にかられ懸命に事態収拾に走り回るも、ブラック・マスクに撃たれ死亡した。
しかし、後に生きている事が判明しており、現在は四代目のバットガールとして活躍している。
実は、過去に子供を生んでおり、福祉施設に預けている。

5代目ロビン[編集]

本名ダミアン・ウェイン。血縁上はブルースとタリアとの子。人工子宮内で生まれ、リーグ・オブ・アサシンの「教育」の甲斐あって10才で武術が達人級。バットケイブの音声認識システムをごまかすほど声真似が上手く、ロビンとなる。父親であるブルースに認められる事だけを考えていたが、初代ロビンのディック扮するバットマンらの元複数の事柄を教わり、父親が長年欲しかった「飛ぶバットモービル」を仲間と完成させ父親に認められる。グラント・モリソンも「彼は世界を救い、ロビンとしての仕事をした」と評している。
未来では殺戮的なバットマンになっていてアルフレッドという猫を飼っている。
アニメではアース2のハントレスと同設定。未来では衣装を初代に譲り受けてから息子をロビンにして「正義のハンマー」なバットマンになっている。

番外編ロビン[編集]

本名キャリー・ケリーCarrie Kelley)。数十年後の戦いを描いた番外編『ダークナイト・リターンズ』に登場。バットマンに助けられたことから手作りの衣装で押しかけパートナーとなる少女。
続編『DK2』では、キャットガールとコスチュームを変えて登場している。

実写映画[編集]

『バットマン・フォーエヴァー』[編集]

本名は初代のディック・グレイソンDick Grayson)。実写映画シリーズには三作目の本作にて初登場。年齢が引き上げられた他は、サーカスの一員であった設定もほぼそのまま映像化されている。トゥーフェイスがサーカス団の一員である両親の仇という設定である。原作のコスチュームを渋い色合いでスーツ化している。
演じたのはバットマンファンであるクリス・オドネル。陽気ながら復讐心を内に秘める青年を演じている。
吹き替えはDVDで宮本充、TV放映時は山路和弘

『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』[編集]

シリーズ四作目。引き続きクリス・オドネルが演じる。明るい作風を目指した本作はブルースとポイズン・アイビーの取り合いをするシーンもある。冷静であることを重んじるバットマンとの衝突も描かれたが、さほど重視はされなかった。
吹き替えはDVDで宮本充、TV放映時は森川智之

『ダークナイト ライジング』[編集]

ゴッサムシティの若き警官ジョン・ブレイクとして登場。フルネームはロビン・ジョン・ブレイクであるが、普段はファーストネームを名乗らない。
登場時の階級は巡査だが、後に刑事へと昇格する。
若いながらも熱い精神を持ち合わせた熱血漢。孤児院出身であり、同じ孤児として育ったブルースを尊敬している。同じ境遇でもあるが故に常に仮面を被っているというブルースの心理状態を見抜いていた。『ダークナイト』での事件によって犯罪者として糾弾されるバットマンの数少ない理解者でもあり、バットマンが再び活動を再開した際にも「彼が戻ってきて良かった」と口にしたり、チョークでバットシグナルを刻んだりしている。
上司であるフォーリー副本部長の白い視線を尻目に、ゴードンの指示の下で地道な調査によってベイン達の計画を見抜いたものの一足遅く、ゴッサムシティの警官達は地下に生き埋めとなり、ベインによるゴッサム制圧を許してしまう。その後はゴードンをはじめとした僅かに残されたゴッサムシティの警官達と共に反撃のチャンスを伺い、行動を起こす。バットマンの帰還と共に地下に生き埋めとなっていたゴッサムシティの警官達が解放されると自身は孤児院の子供たちと共に脱出を図り、橋を封鎖していた警察の迂闊な行動によって脱出路の橋が落とされてしまっても希望を捨てず、バットマンによって沖へと運ばれた中性子爆弾が爆発するのを橋の上から見届けた。一連の事件から法や命令に束縛されては悪と戦えないというゴードンの考えを理解し、警察を辞職した。その後、ラストシーンでバットケイブに辿り着いている。
原作における複数のロビンの出自・設定を統合したキャラクターで厳密にはこれまでのバットマンの相棒ロビンとしての登場ではない。『ダークナイト』公開当時、クリストファー・ノーランはロビンを登場させるつもりはないという意図の発言をしていた事がある。
演じたのはジョゼフ・ゴードン=レヴィット。吹き替えは土田大が担当。

テレビアニメ[編集]

『バットマン』シリーズ[編集]

初期にディック・グレイソンがロビンとして登場。パートナーとなった経緯は当初描かれなかった。大学生。この時期はゲストキャラクター扱いで出番もそれほど多くない。『The Adventures of Batman and Robin』とタイトルを変えた新シリーズではレギュラーとして登場する。
放送局の変わった新シリーズ『The New Batman/Superman Adventures』ではティム・ドレイクが新ロビンとして登場する。名や性格は原作通りだが、出自は二代目のジェイソンのものである。チンピラの父親を殺したのは、上記の映画シリーズよりトゥーフェイスとされている(この新シリーズは映画の後に製作された)。ディックはナイトウイングとして登場。その経緯はまずアニメ版コミックで描かれ、後にティムにディックが語り聞かせる形で映像化された。
ディックの声はローレン・レスター、少年時代はジョーイ・シムリン。日本語版は松本保典、少年時代は折笠愛
ティムの声はマシュー・バレンシア。彼の登場するエピソードは吹き替え版が存在しないが、『スーパーマン』にゲストとして登場した際はディックと同じく松本保典が担当。

『バットマン・ザ・フューチャー』[編集]

40年後の近未来を描いたシリーズ。OVA『蘇ったジョーカー』にかつてロビンであった壮年のティムが登場する。ジョーカーとの最後の決戦で心身ともに傷ついたロビンとバットマンファミリーの崩壊が描かれる。若き日の行動を「ヒーローごっこ」と断じ、一家の主として電気技師として働くティムの姿は、ヒーロー作品の裏にあるリアリティを持っている。
壮年のティムの声はディーン・ストックウェル、日本語版は楠見尚己。若い頃の声は前作と同じくマシュー・バレンシア(一部はアンドレア・ロマーノが担当)、日本語版は不明。

『ザ・バットマン』[編集]

設定などは基本的に変わらないが、旧作に比べると軽い性格の少年でゲーム好きである。バットガールと共にバットマンの相棒を務めている。
モデルは『ガーゴイルズ』のレキシントン。

『バットマン:ブレイブ&ボールド』[編集]

「報復のアート」で登場。バットマンのサイドキックとして活動していたが、今は自分を一人前だと認めないバットマンの下を離れ単独でブルードヘイヴンを拠点に行動している。悪党クレイジーキルトを白内障にして以来、彼から狙われ続けている。最後にはバットマンと和解できたようだが、まだまだ一人前とは認められていないので不満顔。
「Sidekicks Assemble!」(邦題:サイドキックたちの成長)という回にも登場している。

『ティーン・タイタンズ』[編集]

10代のヒーローチーム、ティーンタイタンズのリーダー。メンバー五人の中では唯一特殊能力を身につけていないが武術に長けており、特に棒術を得意とする。20年後の未来ではナイトウイングと名乗って単独活動をしている。
本名は不明とされるが、アニメ版コミックス『Teen Titans Go!』では名字が「グレイソン」だと思われる描写がある。

『ヤング・ジャスティス』[編集]

ディック・グレイソンがロビンとして登場。ジャスティス・リーグのヤングヒーローチームのメンバー。
5年後の第2シーズンではディックはナイトウィングを名乗り、チームのリーダーとなっている。またティム・ドレイクが登場し、彼が新ロビンとなっている。

担当俳優[編集]

  • The Batman(1943):Douglas Croft(初代)
  • Batman and Robin(1949):Johnny Duncan(二代目)
  • バットマン(怪鳥人間バットマン):バート・ウォード
  • バットマン・フォーエヴァー:クリス・オドネル

担当声優[編集]

実写版[編集]

旧タイプ・バットマンのロビン(バート・ウォード
  • 太田博之
    • 怪鳥人間バットマン(フジテレビ版)
  • 加藤賢崇
    • 怪鳥人間バットマン(WOWOW版)
  • 森功至
    • バットマン オリジナル・ムービー(旧放映版)
  • 島田敏
    • バットマン オリジナル・ムービー(新放映版)
  • 井上和彦
    • バットマン オリジナル・ムービー(ビデオ版)
新タイプ・バットマンのロビン(クリス・オドネル
  • 宮本充
    • バットマン・フォーエヴァー(DVD版)
    • バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲
  • 森川智之
    • バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲(テレビ朝日版)
  • 山路和弘
    • バットマン・フォーエヴァー(テレビ朝日版)
ダークナイト版のロビン(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
  • 土田大
    • ダークナイト ライジング

アニメ版[編集]

  • 堀川亮
    • 電光石火バットマン(1987年版)
  • 小倉久寛
    • 電光石火バットマン(1990年版)
  • 松本保典
  • 折笠愛(少年時代)
    • バットマン
  • 小野塚貴志
    • ティーン・タイタンズ
    • ザ・バットマン
    • バットマン:ブレイブ&ボールド
    • ヤング・ジャスティス

関連項目[編集]