ベネディクト・カンバーバッチ

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ベネディクト・カンバーバッチ
Benedict Cumberbatch
Benedict Cumberbatch
2011年
本名 Benedict Timothy Carlton Cumberbatch
(ベネディクト・ティモシー・カールトン・カンバーバッチ)
生年月日 1976年7月19日(38歳)
出生地 イングランドの旗 イングランドロンドン
国籍 イギリスの旗 イギリス
職業 俳優
ジャンル 演劇テレビドラマ映画
活動期間 2000年 -

ベネディクト・カンバーバッチBenedict Cumberbatch, 1976年7月19日 - )は、イギリス俳優イングランドロンドン出身。本名はBenedict Timothy Carlton Cumberbatch (ベネディクト・ティモシー・カールトン・カンバーバッチ)。

生い立ち[編集]

俳優のティモシー・カールトンとワンダ・ヴェンサムの間に生まれた。父方の曾祖父は駐トルコ総領事を務めた人物であり、また祖父は両大戦に従軍し勲章も受けた潜水艦士官で、ロンドンの社交界でよく知られた人物であった[1]ウェスト・サセックスのBrambletye校で学び[2]、名門パブリックスクールであるハーロー校で演技を始める。大学入学前のギャップ・イヤーチベットの僧院で英語を教え[3]マンチェスター大学で演劇を学び[4]、卒業後もロンドン音楽芸術学院で演技の学習を続けた。

キャリア[編集]

2001年から、オープン・エア・シアター、アルメイダ・シアター、王朝劇場、英国立劇場などの古典舞台で重要な役を演じた。2005年アルメイダ・シアターウェスト・エンドのデューク・オブ・ヨークス・シアターで演じた『ヘッダ・ガブラー』のテスマン役ではローレンス・オリヴィエ賞助演部門にノミネートされた。2010年から2011年にかけて、ともにダニー・ボイル演出の『The Children’s Monologues 』と『Frankenstein 』に出演した。『Frankenstein 』で共演のジョニー・リー・ミラーと共に、2012年度のローレンス・オリヴィエ賞主演男優賞受賞を果たした。

Frankenstein 』で共演した、カンバーバッチとジョニー・リー・ミラー

2004年BBCHawking 』で若き日のスティーヴン・ホーキングを演じてモンテカルロ・テレビ祭の主演男優賞を受賞。

2006年、18世紀後半のイギリス帝国奴隷貿易の廃止に努めたウィリアム・ウィルバーフォースの伝記映画『アメイジング・グレイス』で、ウィルバーフォースの親友で若くして首相になったウィリアム・ピットを演じた。カンバーバッチはこの役でロンドン映画批評家協会賞助演男優賞にノミネートされた。『つぐない』(2007年)、『ブーリン家の姉妹』(2008年)などに出演し、2009年にはチャールズ・ダーウィンの伝記映画『クリエーション』でダーウィンの友人ジョセフ・ダルトン・フッカーを演じた。

2010年、BBC『SHERLOCK(シャーロック)』でシャーロック・ホームズを演じ、英国アカデミーテレビ賞主演男優賞にノミネートされた。

2011年にはスティーヴン・スピルバーグ監督の『戦火の馬』に出演。『SHERLOCK』を視聴して起用を決めたというスピルバーグからも演技を絶賛され、「彼はまるでフェラーリのようだ。演技力のある俳優は異なる物語、映画、撮影手法の要求に合わせられるんだ」と評された[5]ジョン・ル・カレ原作でトーマス・アルフレッドソン監督の『裏切りのサーカス』ではゲイリー・オールドマンコリン・ファーストム・ハーディらと共演している。2012年公開の『ホビット 思いがけない冒険』では竜のスマウグ死人うらない師モーションキャプチャを務め、声も当てる。

スター・トレック イントゥ・ダークネス』(日本公開は8月23日)ではジョン・ハリソンを演じ、「世紀の悪役」として世界中から絶賛された。同作品のロンドン・ワールドプレミアでは「英国の至宝(ナショナル・トレジャー)」と紹介された[6]。また、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のキャンペーンで2度の来日を果たした際には[7][8]、1,000人を超えるファンが空港に集まった[9]。同作のオーディションはiPhoneを介して行われ、監督のJ・J・エイブラムスに彼を推薦したのはスピルバーグだったという[10]

2013年公開の映画『The Fifth Estate』では、ウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジを演じた。しかし、映画の評判は今一つで、興行収入も振るわなかった[11]。2013年10月にはイギリスのサイト『エンパイア・オンライン』にて行われた「世界で最もセクシーな映画スター」にて1位に選ばれた[12]

フィルモグラフィ[編集]

映画[編集]

公開年 邦題
原題
役名 備考
2003 クロムウェル〜英国王への挑戦〜
To Kill a King
2006 Starter for 10 パトリック・ワッツ 日本未公開
アメイジング・グレイス
Amazing Grace
ウィリアム・ピット
2007 つぐない
Atonement
ポール・マーシャル
2008 ブーリン家の姉妹
The Other Boleyn Girl
ウィリアム・ケリー
Burlesque Fairytales ヘンリー・クラーク 日本未公開
2009 クリエーション
Creation
ジョセフ・ダルトン・フッカー
2010 Four Lions エド 日本未公開
僕が星になるまえに
Third Star
ジェームズ
トゥルース 闇の告発
The Whistleblower
ニック・カウフマン
ミスティック・アイズ
Wreckers
デイヴィッド 2014年日本公開
2011 戦火の馬
War Horse
ジェイミー・スチュワート少佐
裏切りのサーカス
Tinker Tailor Soldier Spy
ピーター・ギラム
2012 ホビット 思いがけない冒険
The Hobbit: An Unexpected Journey
スマウグ/死人うらない師 モーションキャプチャ
声の出演
2013 スター・トレック イントゥ・ダークネス
Star Trek Into Darkness
ジョン・ハリソン
ホビット 竜に奪われた王国
The Hobbit: The Desolation of Smaug
スマウグ/死人うらない師 モーションキャプチャ
声の出演
The Fifth Estate ジュリアン・アサンジ
それでも夜は明ける
12 Years a Slave
ウィリアム・フォード
8月の家族たち
August: Osage County
チャールズ・エイケン

テレビシリーズ[編集]

日本語題
原題
役名 備考
2002 Fields of Gold
Tipping the Velvet
法医学捜査班 silent witness
Silent Witness
ウォレン テレビシリーズ
第17話「遺棄死体 前編」
第18話「遺棄死体 後編」
2003 Cambridge Spies エドワード テレビシリーズ、1エピソードに出演
MI-5 英国機密諜報部
Spooks
ジム・ノース テレビシリーズ、シーズン2第1話「テロリストに死を」
Fortysomething ロリー コメディシリーズ
2004 Dunkirk ジミー
Hawking スティーヴン・ホーキング テレビ映画
モンテカルロTV映像祭 男優賞
2005 Nathan Barley ロビン コメディシリーズ、計2話出演
To the Ends of the Earth エドマンド・タルボット ミニシリーズ
モンテカルロTV映像祭 男優賞
Broken News ウィル・パーカー コメディシリーズ、計3話出演
2007 Stuart: A Life Backwards アレクサンダー・マスターズ テレビ映画
2008 ラスト・エネミー 監視国家の陰謀
The Last Enemy
スティーブン テレビシリーズ
2009 ミス・マープル4 『殺人は容易だ
Marple: Murder Is Easy
ルーク・フィッツウィリアム テレビ映画
スモールアイランド
Small Island
バーナード テレビシリーズ
2010 Van Gogh: Painted with Words フィンセント・ファン・ゴッホ テレビ映画
2010- SHERLOCK(シャーロック)
Sherlock
シャーロック・ホームズ 英国放送記者組合賞
最優秀男優賞受賞
2012 パレーズ・エンド
Parade's End
クリストファー・ティージェンス ミニシリーズ
英国放送記者組合賞
最優秀男優賞受賞
2013 ザ・シンプソンズ
The Simpsons
アラン・リックマン
首相
アニメ、声の出演
第24シーズン第12話「Love Is a Many Splintered Thing」

参考文献[編集]

  1. ^ Alison Boshoff (2013年3月29日). “Sherlock Holmes and the mystery of why he's so shy about his illustrious looks”. The DailyMail. http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-2301223/Sherlock-Holmes-mystery-hes-shy-illustrious-looks.html?ito=feeds-newsxml 2013年6月1日閲覧。 
  2. ^ Brambletye Senior Verse Speaking Competition "Mr Fowler-Watt reminded us that many professional actors first ‘cut their teeth’ on the Brambletye stage, including Benedict Cumberbatch"
  3. ^ William Golding's 'To The Ends Of The Earth' -- Benedict Cumberbatch plays Edmund Talbot "When I heard about the gap year of teaching English at a Tibetan monastery, I knew I had to do something about it really quickly otherwise it was going to get allocated..."I was very decisive. I worked for six months to drum up the finance as it was voluntary - there was no income. I worked in Penhaligon's the perfumery for almost five months and I did waiting jobs..."The monastery was a fantastic experience; you lived your life by very limited means, although you were given board and lodgings. While I was there some of us went to Nepal for two weeks and did white water rafting and we camped out under the stars."
  4. ^ Mitchison, Amanda (2010年7月17日). “Benedict Cumberbatch on playing Sherlock Holmes” (English). The Guardian (London). http://www.guardian.co.uk/tv-and-radio/2010/jul/17/benedict-cumberbatch-sherlock-holmes 2012年4月1日閲覧。 
  5. ^ 「ベネディクト・カンバーバッチ 覚醒」ビジネス社出版、リネット・ポーター(著)
  6. ^ カンバーバッチは「イギリスのナショナル・トレジャー」!『スター・トレック』最新作がお披露目!”. シネマトゥデイ (2013年7月15日). 2013年5月3日閲覧。
  7. ^ カンバーバッチ、ネット視聴者のコメントに大喜び”. 映画.com (2013年7月16日). 2013年7月16日閲覧。
  8. ^ カンバーバッチ、サプライズの誕生日祝いに感激し“ジョン・ハリソン”ケーキの頭をパクリ”. 映画.com (2013年7月16日). 2013年7月16日閲覧。
  9. ^ ベネディクト・カンバーバッチが来日!成田空港に1,000人を超えるファンが集結”. シネマトゥデイ (2013年7月15日). 2013年7月15日閲覧。
  10. ^ ZIP! SHOWBIZ-BRAVO! (2013年8月23日放送)
  11. ^ 13年ワースト興行成績映画はカンバーバッチの主演作”. 2013年12月2日閲覧。
  12. ^ ベネディクト・カンバーバッチとエマ・ワトソン、世界で最もセクシーな映画スターに選出。

外部リンク[編集]