スティーヴン・ホーキング
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| スティーヴン・ホーキング | |
|---|---|
| 人物情報 | |
| 誕生 | 1942年1月8日(70歳) |
| 学問 | |
| 研究分野 | 理論物理学 宇宙論 |
| 研究機関 | ケンブリッジ大学 |
| 母校 | オックスフォード大学(学部) ケンブリッジ大学(大学院) |
| 主な業績 | ブラックホールの蒸発理論 特異点定理 |
| 主な受賞歴 | 下記参照 |
スティーヴン・ウィリアム・ホーキング CBE(Stephen William Hawking,CBE,1942年1月8日 - )はイギリスの理論物理学者である。「車椅子の物理学者」として知られる。
目次 |
[編集] 人物
ホーキング放射やブラックホールの蒸発などの、ブラックホールに関する研究が特に有名であるほか、『ホーキング、宇宙を語る』の著作などでもよく知られている。
サイエンスフィクションを好み、実際にアメリカのSFテレビドラマ『新スタートレック』に本人のホログラムイメージ役で出演の経験がある。また、アニメ『フューチュラマ (アニメ)』の劇場版にも出演している。
筋萎縮性側索硬化症を発症したとされている。本来発症から5年程度で死に至る病気の患者でありながら途中で進行が急に弱まり、以後40年近くも健在でいる。
[編集] 業績
一般相対性理論が破綻する特異点の存在を証明した特異点定理をロジャー・ペンローズと共に発表した。
一般相対性理論と量子力学を結びつけた量子重力論を提示している。この帰結として、量子効果によってブラックホールから粒子が逃げ出すというホーキング放射の存在が予測されている。
タイムトラベルが不可能であるとする「時間順序保護仮説」を提唱した。この仮説では、過去に行くことを許容する閉じた時間線が存在するためには場のエネルギーが無限大でなくてはならないとする。
[編集] 略歴
- 1942年 - 戦時疎開先のオックスフォードで生まれる。
- 1950年 - ロンドン北部のハイゲートから、セント・オールバンズ市に引越す。
- 1957年 - オックスフォード大学、ユニバーシティカレッジ入学。ボート部に所属。
- 1962年 - ケンブリッジ大学大学院、応用数学・理論物理学科に入学。
- 1963年 - 検査で「筋萎縮性側索硬化症」と診断される。
- 1965年 - ジェーン・ワイルドと結婚する。ペンローズと共同で、「特異点定理」発表。
- 1967年 - 論文「特異点と時空の幾何学」でアダムズ賞受賞。長男のロバート誕生。
- 1970年 - 長女のルーシー誕生。
- 1974年 - 「ブラックホールの蒸発理論」発表。ロンドン王立協会会員に選出される。
- 1975年 - 業績を讃えられ、ローマ教皇庁からピウス12世メダルを授与される。
- 1979年 - ケンブリッジ大学、ルーカス教授職に就任。次男・ティモシー誕生。
- 1983年 - ジェームズ・ハートルと共同で「無境界仮説」[1]発表。
- 1988年 - 『ホーキング、宇宙を語る』を出版。発行部数が全世界1000万部、日本110万部を超えるベストセラーになる。
- 1991年 - 「時間順序保護仮説」を提唱。
- 1995年 - 看護師のエレイン・メイソンと再婚する。
- 2001年 - 東京大学安田講堂にて一般講演を行う。
- 2006年 - 香港にて一般講演を行う。
- 2007年 - アメリカ合衆国でのゼロ・グラビティー社の専用機「G-フォースワン」に搭乗し、車いすから離れ無重力体験を行う。
- 2009年 - ケンブリッジ大学の教員退職規定により9月の学年末に大学を退任。退任後もケンブリッジ大学に留まり、応用数学と理論物理学部の研究責任者を務め、引き続き研究活動を続けるという。
- 2010年以降 - ヴァージン・ギャラクティックの宇宙船にて宇宙へ渡航予定。
[編集] 主張
- 時間順序保護仮説によって過去に戻るタイムマシンは不可能という立場をとっているが、これは「我々の時代に未来からの観光客が押し寄せたことはない」ことからも裏付けられるとしている。タイムマシンが将来的に完成するかどうかに関しては「私は誰とも賭けをしないだろう」と、その可能性に含みを残す発言もしている。
- 2010年4月25日にアメリカのディスカバリーチャンネルのテレビ番組にて、クリストファー・コロンブスがアメリカ大陸に到着した時、資源を使い切った彼によってアメリカ先住民が征服されたことを引き合いに出し、人類と宇宙人との接触は人類にとってよい結果をもたらさない、として宇宙人とのコンタクトを試みるべきではないと主張した[2]。
- 2010年9月7日に刊行された新刊書(原著名"The Grand Design")で、量子力学に重力の理論を組み合わせた最新の研究成果から、偶然の一致に見える現象は「創造主なしで説明は可能」、「宇宙誕生に神は不要」と主張し、宗教界から批判を浴びた[3]。
- 2011年5月には、人間の脳について「部品が壊れた際に機能を止めるコンピューターと見なしている」とし、「壊れたコンピューターにとって天国も死後の世界もない。それらは闇を恐れる人の架空のおとぎ話だ」と否定的な見解を述べ[3]、改めて宗教界との認識の溝を示した[4]。
[編集] 著作
- 『ホーキング、宇宙のすべてを語る』レナード・ムロディナウとの共著 ランダムハウス講談社 ISBN 4-270-00097-X
- 『ホーキング、宇宙を語る』早川書房 ISBN 4-15-203401-7
- 『ホーキング、未来を語る』アーティストハウスパプリッシャーズ ISBN 4-04-898165-X
- 『時間順序保護仮説』NTT出版 ISBN 4-87188-150-4
- 『ホーキングペンローズが語る時空の本質』 ロジャー・ペンローズとの共著 早川書房 ISBN 4-15-208076-0
- 『宇宙への秘密の鍵』 ルーシー・ホーキングとの共著 岩崎書店 ISBN 4-265-82011-5
- 『宇宙に秘められた謎』 ルーシー・ホーキングとの共著 岩崎書店 ISBN 9784265820122
- "The Grand Design" , Bantam ISBN 0553805371,ISBN 978-0553805376
[編集] 主な受賞歴
- アダムズ賞(1967年)
- ピウス12世メダル(1975年)
- エディントン・メダル(1975年)
- ハイネマン賞数理物理学部門(1976年)
- ヒューズ・メダル(1976年)
- アルベルト・アインシュタイン・メダル(1979年)
- フランクリン・メダル(1981年)
- 王立天文学会ゴールドメダル(1985年)
- ポール・ディラック賞(1987年)
- ウルフ賞物理学部門(1988年)
- アストゥリアス皇太子賞平和部門(1989年)
- コプリ・メダル(2006年)
- 大統領自由勲章(2009年)
[編集] 脚注
- ^ ハートル=ホーキングの境界条件(Hartle-Hawking state)とも
- ^ “ホーキング博士「エイリアンと接触すべきでない」”. 読売新聞. (2010年4月27日) 2010年4月27日閲覧。
- ^ a b “「天国も死後の世界もない」、英物理学者ホーキング氏が断言”. ロイター (ロイター). (2011年5月17日) 2011年5月18日閲覧。
- ^ “ホーキング博士「天国はない、作り話である」-科学者と信仰者の間隙”. クリスチャントゥデイ. (2011年5月17日) 2011年9月20日閲覧。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 公式サイト
- ホーキング、宇宙に関する大きな疑問を問う - TEDカンファレンスでの講演の様子。講演日2008年2月。全10分12秒。