サタデー・ナイト・ライブ

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サタデー・ナイト・ライブ
Saturday Night Live
SNL40.png
ジャンル スケッチ・コメディーバラエティ番組
放送時間 毎週土曜23:30 - 25:00(90分)
放送期間 1975年10月11日 - 放送中(シーズン39:2013年10月12日現在)(748回)
放送国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
制作局 NBC
企画 ローン・マイケルズ
製作総指揮 ローン・マイケルズ(1975年-1980年, 1985年-現在)
ジーン・ドーメニアン (1980年-1981年)
ディック・エバーソル (1981年-1985年)
監督 デイヴ・ウィルソン (1975年-1986年, 1989年-1995年)
ポール・ミラー (1986年-1989年)
ベス・マッカーシー=ミラー (1995年-2006年)
ドン・ロイ・キング (2006年-現在)
脚本 サタデーナイトライブの放送作家(en)参照
プロデューサー スティーヴ・ヒギンス
マーシ・クライン
出演者 サタデーナイトライブの出演者(en)参照
音声 英語
字幕 英語・クローズドキャプション
データ放送
外部リンク Saturday Night Live
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サタデー・ナイト・ライブ』(Saturday Night Live, SNL)は、アメリカNBCで、1975年10月11日より毎週土曜日の23時30分から25時00分(ET、JST:日曜13時30分 - 15時00分、夏時間は1時間繰り上げ)に生放送されている、深夜90分の公開コメディバラエティ番組。2013年9月28日より第39シーズンが放映されている。 

概要[編集]

アメリカのバラエティ番組でも最長寿番組のひとつであり、番組はレギュラーに、ホスト(メインゲスト)1名と音楽ゲスト1組というのが基本構成である(ホストが音楽ゲストを兼ねる場合や、音楽ゲストがコントに参加する場合もある)。   この30年というもの、アメリカの主要なコメディアンのための登龍門であり、ジョン・ベルーシダン・エイクロイドビル・マーレイエディ・マーフィーマイク・マイヤーズウィル・フェレルといった、日本でも著名なコメディアンを輩出している。また、ピーボディ賞全米脚本家組合賞などのテレビ賞を多く受賞しており、プライムタイム・エミー賞の常連ノミネートおよび受賞番組でもある。

日本のバラエティ番組『オレたちひょうきん族』や『ワンナイR&R』(フジテレビ系列)は、この番組をモデルとしていると言われており、日本のバラエティ番組作りにも大きな影響を与えている。

また、この番組のフォーマットは海外にも販売されており、これまでにイタリアスペイン、日本、韓国で各国のオリジナルバージョンが制作されている。

番組の構成[編集]

番組は通常以下のパターンで構成される。

唐突にタイトルもなく政治や時事ネタの寸劇が始まり、オチに誰かが、「Live from New York, it's Saturday Night!」と叫ぶお馴染みのオープニング(Cold Open)から始まる。

そして、テーマソングが演奏され、自由の女神のショットとニューヨーク周辺の様々な場所でカットしたキャストメンバーのモンタージュで始まるオープニングクレジットが流れる。番組のテーマソングはサタデーナイトライブバンドにより生演奏され、35年以上もの間に何度も編曲し直されているが、基本的に同じコード・パターンである。

オープニングクレジットの後、ホストによるオープニング・モノローグが行われ、その後はしばしばテレビコマーシャルパロディが続く。

番組は、一連のコントなど(人気キャラクター、ギャグ、有名人の物真似、映画やテレビ番組のパロディ、時事ネタ)の後、音楽ゲストによる演奏が披露される。番組の折り返しに、時事ニュースのパロディである「Weekend Update」が入る。

後半は、さらに多くのコントの後、音楽ゲストの再登場となる。それから、レギュラーメンバーのVTRコント等が流れ、メインゲストによるエンディングか、まれにエンディング代わりの音楽ゲストによる3曲目が演奏されて、番組が終了する。

歴史[編集]

プロデューサー ローン・マイケルズ(2008年)

1974年にNBCの深夜番組の編成局長であったディック・エバーソルローン・マイケルズに土曜深夜のバラエティー番組の製作を依頼。ローン・マイケルズがシカゴを拠点とする即興コメディ劇団セカンド・シティ」から出演者、脚本家を集めて製作を開始。

当初から「サタデーナイトライブ」という番組名にしたかったが、ABCの「Saturday Night Live with Howard Cosell」の影響で1975年10月11日に「NBCサタデーナイト」として放送開始。番組名は「サタデーナイト」だが、「ライブ」という言葉をどこかに入れたかったため、「Live from New York, it's Saturday Night!」という台詞が生まれた。[1]1976年にABCの番組が終了。これに伴いNBCがABCから番組名の権利を買い取り、1977年3月26日の放送から現在の番組名になった。

1980年に製作方針と権利関係でNBCと対立したことが原因となり、シーズン5を以ってローン・マイケルズとオリジナルキャスト、ほとんどのスタッフと放送作家は番組を離れた。シーズン6は、番組に残った数少ないスタッフの一人であるジーン・ドーメニアンによって製作されたが、ローン・マイケルズにロイヤリティを払わなくて済む様に番組構成をそれまでと完全に変え、出演者、スタッフ、放送作家を一新。しかしこれが裏目に出て視聴率が低迷。さらに新しい出演者の一人が(意図した物では無かったが)番組史上初めて放送禁止用語を口にしたり、ジーンがNBCを激怒させた(NBCの上層部が性接待を強要しているという内容のコント)ため、NBCはジーンとその出演者を解雇した。

このため、シーズン7 - 10はエバーソル自らがエグゼクティブプロデューサーとして指揮を執ることになった。エディ・マーフィー、ジュリア・ルイス=ドレイファスジェームズ・ベルーシ等の活躍もあったが視聴率は低迷し続け、NBCは1985年に一旦番組の終了を決定する。

そこで、エバーソルはシーズン11以降ローン・マイケルズを呼び戻し、番組存続を求めてNBC上層部を説得。以降ローン・マイケルズは現在に至るまで、エグゼクティブプロデューサーの地位にある。

出演者[編集]

現在のレギュラー・準レギュラー[編集]

出演者は不定期に入れ替わる。新人は準レギュラーから始めて、キャストの降板に伴いレギュラーに昇格する。上述の経緯からセカンド・シティの出身者が多い。

シーズン39

(太字はWeekendUpdateのアンカー

過去の出演者[編集]

サタデーナイトライブの出演者一覧(en)参照

ほか多数

頻出ホスト・音楽ゲスト[編集]

5回以上ホストを務めたゲスト(Five-Timers Club)は以下の通り。

カメオ出演[編集]

ホストや音楽ゲストの他にも多数の著名人(政治家、俳優、ミュージシャン)が不定期にカメオ出演する。(名前はクレジットされない)

ほか多数

ナレーション[編集]

オープニングのナレーションはNBCのベテラン・アナウンサー、ドン・パルドが担当している。シーズン7を除く全てのエピソードのナレーションを担当し、2004年にNBCを退社後も2010年まではナレーションの収録のために毎週アリゾナ州の自宅からニューヨークへ通っていた。90歳を超えた現在はアリゾナ州の自宅で収録している。 ドン・パルドのスケジュールが合わない時は、元キャストメンバーのダレル・ハモンドの物まねで対応している。[2]

コントとキャラクター[編集]

オープニングコント(Cold Open)[編集]

第1回放送の最初のコントは「英語のレッスン」で、マイケル・オードナヒュー演じる英語の先生がジョン・ベルーシ演じる移民の生徒に一対一の英語レッスンをするという内容であった。突然英語の先生が発作で倒れてしまうが、先生が「Repeat after me」と言っていたので、生徒も無理やり発作で倒れるというオチ。その後、ADに扮したチェビー・チェイスが乱入して「Live from New York, It's Saturday night」とタイトルコールしてオープニングがスタートした。

以後、毎回最初のコントは "Cold Open" と呼ばれ、唐突にコントが始まり、オチに誰かが「Live from New York, It's Saturday night」とタイトルコールしてオープニングという番組フォーマットが毎回踏襲されることになった。

ウィークエンド・アップデート(Weekend Update)[編集]

1975年10月11日の第1回放送から毎回続く、唯一のコーナー。ニュース番組の形式で、アンカーが時事ニュースを次々と皮肉る。ニュースの内容によって当事者(レギュラーメンバーによる物まね)を数人ゲストに迎えて進行するが、時折本人が登場することもある。 歴代のアンカーは数人の例外を除いて、基本的にヘッドライターが務める。初代アンカーはチェビー・チェイスで、2012年現在はセス・マイヤーズ。

なお、1981年から1985年は一時的にコーナー名が変わっていたものの、内容は基本的に同じであった。

映画・ドラマ・人気番組のパロディ[編集]

映画やドラマ、クイズ番組やトークショーなどの人気バラエティ番組のパロディ。コントにはレギュラーメンバーだけでなく、時折本人が参加することもある。

なお、他局の作品であってもタイトルや役名はもちろん、テレビ局名(映画会社名)やロゴなどの意匠も含めてすべて本物と同じ物(実名)が使われる。

CMパロディ[編集]

時事CMのパロディは、コントの合間(特にオープニングモノローグの後)に挟まれる。映画・ドラマのパロディとは異なり、(番組やNBCと直接関係は無くとも)全てのスポンサーへの配慮から、実在の製品や企業名を使うことは少ない。

大統領・政治家パロディ[編集]

政治に関連したコントが多いのも本番組の特徴で、主にCold Openで演じられる。国内外を問わず、その時々の政治家の活躍、スキャンダル、独特なキャラクターがネタにされる。

特に「大統領からの国民への放送」(実際アメリカでは、大統領執務室からのテレビ放送が時折行われる)という形で、大統領が国民に向けて荒唐無稽な語りかけをするコントが毎年何度も放送されている。また大統領選の年には、大統領候補者による討論会がネタにされることが多い。2007年-2009年には当時大統領(副大統領)候補であったサラ・ペイリン(ティナ・フェイ)とヒラリー・クリントン(エイミー・ポーラー)のネタが何度も放送され、本人も登場するなど話題になった。

シリーズ化したコント(Recurring Sketch)[編集]

  • キラー・ビーズ(初出:1975年10月11日 第1回放送:番組史上初の複数回登場キャラクター。放送後にNBCがカットを要求したため、ローン・マイケルズがこれに反抗してシリーズ化した。当時のレギュラー全員が演じ、たまにブルース・ブラザーズ・バンドが出演した)
  • サムライ・シリーズ(初出:1975年12月13日:ジョン・ベルーシ演ずるサムライがデリカテッセン等の店員となり、刀を振り回して接客をするシリーズ。「サムライ・デリカテッサン」や「サムライ・ナイト・フィーバー」などがある。サムライのセリフ回しは黒澤明監督映画における三船敏郎のパロディ)
  • コーン・ヘッズ(初出:1977年1月15日:地球に住むとんがり頭の宇宙人一家が巻き起こす騒動)
  • オリンピア・カフェ(ギリシャ料理店)(初出:1978年1月28日:違うものを注文しても結局チーズバーガーしか頼めない不条理なカフェ)
  • ブルース・ブラザーズ(初出:1978年4月22日:黒いスーツ、ソフト帽、レイバンのサングラスに身を包んだジョン・ベルーシとダン・エイクロイドが演じるブルースブラザーズがブルースやソウルミュージックを披露する音楽コント)
  • ガンビー(幼児向け人気キャラクターであるガンビーのパロディを、エディー・マーフィーが演ずるもの)
  • ウェインズ・ワールド(初出:1989年2月18日:マイク・マイヤーズとダナ・カーヴィーが演じる、ギタリストとドラマーがハイテンションでゲストをいじるコント)
  • マクグルーバー(初出:2007年1月20日:ウィル・フォルテが演ずるマクグルーバーが、時限爆弾と共に閉じ込められ、「冒険野郎マクガイバー」のごとく起爆装置を解除しようとするが、邪魔が入って解除できないまま爆発するというシリーズ)
ほか多数

番組初期のコント(シーズン1-5)[編集]

  • ギジェットをショック療法に送る会
    • シシー・スペイセクが出演。
  • デシベット
  • ユタの囚人ショー
  • 駄作劇場
  • 来週の展望
    • スティーヴが出演。
  • 暗闇に誰かいる!
    • マーティン・シーンが出演。
  • チェビー・チェイス、牛乳を語る
  • 自意識過剰者・ハタ迷惑人間連合
  • 戦時下の世界
  • 考古学
  • アリャ一体何だ?
    • スティーヴが出演。
  • ミスター・ビル・ショー
    • ビルが声を担当する粘土人形が登場。
  • 消費者の告発
  • 罪悪感救済募金
  • H&Lブロック税務事務所
  • 牛乳屋と奥さん
  • ゲイリー・ウェイズ・フィルム
  • マクドナルドじいさん
    • アンディ・カウフマンが出演。
  • とあるレストランにて
    • ジル・クレイバーグが出演。
  • ザ・ペプシ・シンドローム
    • リチャード・ベンジャミン、ロドニー・デンジャーフィールドが出演。
  • 黒い影
    • ビル・ラッセル、トム・デイビスが出演。
  • メル
  • 最愛のママ
  • キャンディ・スライス・オン・ステージ
    • リック・ネルソンが出演。
  • セオドリック
    • スティーヴが出演。
  • マイティ・マウス
    • アンディが出演。
  • 旧チェコのノーテンキ兄弟
    • スティーヴが出演。
  • ダンシング・イン・ザ・ダーク
    • スティーヴが出演。
  • 黒人の視点
    • ジュリアン・ボンドが出演。
  • バディの安楽死
    • スティーヴが出演。
  • ジュディ・ミラー・ショー
  • ジュリア・チャイルドの料理教室
  • ラウンジ歌手ニック

SNL Digital Short[編集]

シーズン31以降に行われている。基本的にホストまたは音楽ゲスト(あるいは両方とも)が出演する、音楽を主体としたショートコント。後述のコンシューマ用デジタル一眼レフカメラで撮影され、コンピュータ上で編集されている[3]

制作環境・設備[編集]

スタジオがあるGEビルディング

スタジオ[編集]

収録はニューヨークGEビルディング(30ロックフェラープラザ、30 Rock)にあるNBCスタジオのスタジオ8H(8階と9階)で収録されている。このスタジオはもともと、アルトゥーロ・トスカニーニおよびNBC交響楽団向けにラジオ収録用のステージが設けられていた。このため構造上、一部の観客はコントを見る際に死角が生じてしまっている。その一方でNBCによれば、音響面においては完璧な構造であるという。観覧希望者はNBCのホームページから応募し、抽選で招待される。

シーズンが中断していた2005年夏には、スタジオ8Hの改修を実施。 第31シーズン開始の2005年10月から、ハイビジョン放送での制作・放送を開始した(同時にアナログ放送での画面はレターボックス化された)。

1976年 - 1977年のシーズンでは最初の数回を、ブルックリンの旧NBCスタジオから放送した。これはスタジオ8Hが当時、アメリカ大統領選挙報道のためNBCニュースが使用していたことに伴う措置であった。

番組のコマーシャルと本編の間には、出演者の静止画である「コマーシャル・バンパー」が映される。ここで映されるホストの写真は、音楽ゲストがリハーサルを行っている最中に、専門のカメラマンがスタジオ内で撮影したポートレートを使用している。

なお、ライターやプロデューサー、その他のスタッフのオフィスは17階に所在している。

ポストプロダクション[編集]

番組中で使用される音楽は、生放送で演奏される楽曲のほか、VTRでの音楽や効果音、事前に収録されたナレーションなどを、ミキシングスタッフの代表者が構成している。これらすべての音楽・音声はデジタル保存され、番組内で活用されることとなる。

事前に、コマーシャルのパロディやコントなどを収録するシステムは、1998年にアナログからデジタルへおおよそ移行された。収録されるデータは、音響や5台のカメラによって映される映像で構成されるが、その容量は1.5テラバイトにものぼる。これら収録されたデータは、制作会社であるブロードウェイ・ビデオの施設に保管される。

機材[編集]

スタジオ8Hにある制作機材は、NBCプロダクション・サービスによって管理されている。ビデオカメラは、ソニー製CCDビデオカメラ「BVP-700」を4台、同じくソニー製ハンドヘルドカメラ「BVP-750」を2台使用しており、どちらもヴィンテンのカメラスタンドを使用している。デジタルおよびアナログ・ビデオ・レコーダーとしては、グラスバレー製デジタル・コンポーネント・プロダクション・スイッチャー「GVG 4000-3」と、デジタル・コンポーネント・ルーティング・スイッチャー「GVG 7000」を使用しており、副調整室へ映像を送出している。コンピュータ・グラフィックについては、カイロン製「Infinity Character Generator」とクウォンテル製のピクチャーボックスを使用している。音響機材としては、カルレック製のデジタル制御アナログ・ミキシング・コンソールであるTシリーズや、テープ再生のサポートなどにはヤマハ製デジタル・ミキシング・コンソールを使用している。

なお、2009年の第35シーズンから使われているオープニング映像では、デジタル一眼レフカメラで撮影されたカットを使用しており、それらはキヤノン製「EOS 5D Mark II」や、同じくキヤノン製「EOS 7D」が用いられた。

制作過程[編集]

以下の製作過程は、SNLの前ヘッドライター(主任放送作家)でキャストでもあったティナ・フェイの2000年と2004年のインタビューに基づく。[4][5]

月曜日:

  • オープニングコントと番組の大まかな流れを決める為のミーティングから始まり、ローン・マイケルズとホストによるミーティングが始まる。正式名称は"ホスト打ち合わせ(The Host Meeting)"であるが、放送作家と出演者は"ピッチミーティング(The Pitch Meeting:意見交換会)"と呼んでいる。
  • ホストは一週間を通して打ち合わせに参加し、放送される内容について意見する。

火曜日:

  • 火曜の夜から水曜の朝までに40から50の台本が書かれるが、大半は放送されることなくお蔵入りする。
  • 放送作家は自分の台本が出来上がると、他の放送作家のアシストに回る。
  • その間に、ローン・マイケルズは音楽ゲストとピッチミーティングを開き、演奏曲目(2 - 3曲)を決める。

水曜日:

  • 出演者、放送作家、プロデューサー、ローン・マイケルズ、そしてホストによって全ての台本が読み合わされる。この読み合わせは通常午後から始まり2時間半から3時間で終了する。
  • 読み合わせが終わると、ヘッドライターとプロデューサーはどの台本を実際に演じるかを決めるが、最終決定権はローン・マイケルズとホストにある。

木曜日:

  • 放送作家が候補に残った台本を一字一句チェックし、一部の台本は書き直して完成度を高める事もある。
  • 「Weekend Update」のスタッフはこの時点から集まり、放送作家が選んだその週のニュースについて検討を始める。
  • スタッフも合流し、音楽ゲストの演奏や、メインとなる長尺コントのリハーサルを行う。
  • ホストと音楽ゲストがコマーシャル・バンパーの写真を2から4バージョン撮影する。

金曜日:

  • この時点で演じられるコントが確定し、それぞれのコントを担当する放送作家はプロデューサーとして指揮を執り、大道具や衣装係、音響担当者等と製作を進める。
  • コントに使われるオリジナルの楽曲のレコーディングも行われる。
リハーサル中のメインステージの様子

土曜日:

  • 午前中:サタデーナイトライブバンドがリハーサルを行う。
  • 13時 - :まだまだ完成とは程遠い状態であるが、小道具を用いながらの通しリハーサルが行われる(ローン・マイケルズも立ち会って内容をチェックする)。
  • 20時 - 22時:スタジオの観客の前でドレスリハーサルを行い、さらに約20分の内容が削除される。
  • 22時 - 本番:ローン・マイケルズはドレスリハーサル中の観客の反応を直接観察し、ホストとヘッドライターの意見を聞いた上で最後の手直しを行う。
  • 出演者はドレスリハーサル後の変更点について説明を受け、完成版のコントの概要がローン・マイケルズのオフィスの前にある掲示板に貼り出される。
  • 本番後はニューヨークのナイトクラブでパーティーが開かれ、関係者やホスト、音楽ゲストが招かれる。

収録の進捗状況は常に掲示板上で調整される。コントや番組進行はインデックスカードにされ、進行順に掲示板上に配置される。進行順の決定に際しては、内容、カメラ配置、出演者のスケジュール等の制作上の制約事項が考慮されている。カットされてしまったコントはボードの隅に取って置かれる。放送が近づくにつれて、作家やプロデューサーは自分の担当パートどうなっているのかを掲示板を見る事でチェックする。

2004年10月にCBSの『60 Minutes』にて製作現場が取材された。この中では、本番までの一週間で、沢山の長時間に渡る白熱したミーティングを経て台本が作り上げられていく様子が放映された。また、ホストは自身が出演するコントについて、深く関与していることも紹介された。

放送体制[編集]

放送時間[編集]

番組は東部標準時の23時29分30秒から、中部標準時の地域では22時29分30秒から生放送される。山岳部標準時の地域と太平洋標準時の地域では、通常未編集のまま23時29分30秒から録画放送される。なお山岳部標準時の地域であっても、カンザス州のKSNG局とKSNK局では例外として、山岳部標準時の21時29分30秒から生放送される。

録画放送[編集]

番組は1年を通じて毎週放送されるが、生放送されるのは9月から5月のシーズン中のみであり、シーズンが終わる6月から8月の間は視聴率の良かった回を中心に再放送される。シーズン中も月に1回程度、同枠で再放送が行われる。

再放送される場合には検閲により、一部がカットされたり差し替えられることがある。また、ケーブルテレビのコメディ・セントラルE!では60分バージョンとして再放送されている。

検閲[編集]

1992年11月21日、ウェインズ・ワールドのコントで、チェルシー・クリントンビル・クリントン大統領の娘で、当時12歳)を性的な内容でからかうシーンがあった。 このシーンは再放送からはカットされている。[6]

1998年3月に放送されたRobert Smigelのアニメも再放送でカットされている(ローン・マイケルズが「愉快な物ではない」としてカットを要求した)。この時の内容は「メディアが営利企業の傘下に入り支配される問題」を痛烈に批判した物であり、NBCがGE / ウェスティングハウス社の傘下にある事が影響している。[7]

主な出来事[編集]

フェースブックによるキャンペーン[編集]

2010年5月8日の放送ではベティ・ホワイトがホストを務め、88歳6ヶ月で最年長ホスト記録を樹立した。これはフェースブック上で起こった「ベティ・ホワイトをSNLホストにしよう」キャンペーンの結果である(2010年のスーパーボウルで流れたスニッカーズの特別CMに、ベティ・ホワイトが出演したことがきっかけ)。

オープニングモノローグでは、「ここに立っているのは色々な人のお陰ですが、特にフェースブックにお礼を言いたい。実はフェースブックがどんな物か知らなかったのですが、今は分かります。物凄く時間を無駄にする行為のことですね」とジョークを飛ばしていた。

エンディングでは日付が変わり母の日になったことから、レギュラーメンバーがカーネーションを渡す演出があった。

アシュリー・シンプソン事件[編集]

2004年10月23日にアシュリー・シンプソンが音楽ゲストで出演したが、2曲目の前奏中にマイクを離しているにも関わらず"1曲目の"歌声が流れてしまい、口パクが発覚した。 彼女はすかさず踊って誤魔化そうとしたが、曲の途中でステージから離れた。[8] エンディングでホストのジュード・ロウと共に現れ、「バンドが間違った曲を演奏したのでどうしたら良いか分からなくなって、踊った」と謝罪した。[9][10]

2010年3月13日にジュード・ロウが再びホストを務めたが、オープニングモノローグで「前回出演した時の音楽ゲストはアシュリー・シンプソンだったけど、彼女は凄く良かったよ。」と述べた。しかし、この時「彼女は凄く良かったよ」の部分は口パクでスピーカーから流れていた。

シネイド・オコナー事件[編集]

1992年10月3日にシネイド・オコナーが音楽ゲストとして出演した際、彼女はボブ・マーリーの"War"をアカペラで披露したが、意図的に"racism(人種差別)"という歌詞を"child abuse(小児虐待)"に変えて歌った。これは、ローマカトリック教会での性的虐待に対する抗議であった。[11] そして、歌詞の "evil(悪人)"という箇所を歌う時に法王ヨハネパウロ2世の写真をカメラに向けて破り、"Fight the real enemy(真の敵と戦え)"と言いながらカメラに投げつけた。[12][13] SNL側はこの行為を事前に知らされていなかった。

2010年現在もNBCは、再放送時にこの箇所をリハーサル時の映像に差し替えて放送している。このリハーサル修正版の映像は再放送(60分バージョン)で見ることができるが、オリジナルバージョンは"SNL DVD special Saturday Night Live- 25 Years of Music"にてローン・マイケルズの解説付きで見ることが可能である。

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン事件[編集]

1996年4月13日にレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(以後RATM)が音楽ゲストで出演し、2曲を披露する予定だった。 この時のホストは前共和党大統領候補で資産家のスティーブ・フォーブスであったが、RATMは彼の言動に抗議するために2本の星条旗をギターアンプから逆さまに吊るして演奏することにした。ギタリストのトム・モレロによると、「資産家がジョークを言いながら持論の一律課税をアピールしている事に対して抗議したかった」という。[14]

ところが1曲目を演奏する直前に、SNLとNBCはスタッフをステージに入れ、逆さまの星条旗を下ろさせた。[15]そして、演奏中であるのにも関わらず警備員がRATMをスタジオから追い出した。

報道によれば、ベーシストのティム・コマーフォードはその後フォーブスの控え室に突入し、切り裂いた星条旗を投げつけた。モレロによると、(名前はこそ伏せたものの)「SNLのメンバーやスタッフは我々の行動に共感し、SNLがRATMのパフォーマンスを検閲した事を恥じていた」という。[14]

映画[編集]

ブルース・ブラザース』(1980年)を最大の成功作として、初期の頃から番組のコーナーなどをベースとした映画が数多く制作された。しかしながら、『ブルース・ブラザース』以降は、ローン・マイケルズの制作会社であるブロードウェイ・ビデオが制作した『ウェインズ・ワールド』(1992年)まで、興行的に成功するものがなかなか出なかった。『ウェインズ・ワールド』の成功以降、1970年代の人気キャラクターである『コーン・ヘッズ』(1993年)の映画化など積極的な展開を見せているが、必ずしも順調な成績を上げているものではない。

日本においては、キャラクターになじみがないため、『ブルース・ブラザース』を除いては、ほとんど話題にならず、例外的に一般公開された『ウェインズ・ワールド』も興行的に成功しなかった。その他の作品は、字幕入りビデオやDVDの発売も一部にとどまっている現状である。

主な作品[編集]

  • ブルース・ブラザース The Blues Brothers(1980年)
  • ウェインズ・ワールド Wayne's World(1992年)
  • ウェインズ・ワールド2 Wayne's World 2(1993年)
  • コーン・ヘッズ Coneheads(1993年)
  • いとしのパット君 It's Pat(1994年)
  • アル・フランケンはMr.ヘルプマン Stuart Saves His Family(1995年)
  • ロクスベリー・ナイト・フィーバー A Night at the Roxbury(1998年)
  • ブルース・ブラザース2000 The Blues Brothers 2000(1998年)
  • スーパースター 爆笑スター誕生計画 Superstar(1999年)
  • レディース★マン The Ladies Man(2000年)
  • マクグルーバー MacGruber(2010年)

DVD[編集]

ポニーキャニオンより以下のDVDが発売されている。

  • サタデーナイトライブ 25イヤーズ・オブ・ミュージック DVDスペシャルBOX
    PCBE-50742 / 2003年12月3日発売
  • サタデー・ナイト・ライブ ベスト・オブ・25th アニバーサリー
    PCBP-51222 / 2004年7月14日発売
  • サタデー・ナイト・ライブ ベスト・オブ エディー・マーフィー
    PCBP-51219 / 2004年7月14日発売
  • サタデー・ナイト・ライブ ベスト・オブ マイク・マイヤーズ
    PCBP-51220 / 2004年7月14日発売
  • サタデー・ナイト・ライブ ベスト・オブ アダム・サンドラー
    PCBP-51221: 2004年7月14日発売
  • サタデー・ナイト・ライブ ベスト・オブ トム・ハンクス
    PCBP-11795 / 2006年10月18日発売
  • サタデー・ナイト・ライブ ベスト・オブ・ジョン・ベルーシ
    PCBP-11818 / 2007年12月5日発売
  • サタデー・ナイト・ライブ ベスト・オブ・ダン・エイクロイド
    PCBP-11819 / 2007年12月5日発売
  • サタデー・ナイト・ライブ ベスト・オブ・サタデーTVファンハウス
    PCBP-11817 / 2007年12月5日発売
  • サタデー・ナイト・ライブ コンプリート・ファースト・シーズン
    PCBP-61816 / 2008年3月19日発売

海外展開[編集]

  • 2006年より、イタリアで初めて海外へのローカライズ版が制作。『Saturday Night Live from Milano』または『Saturday Night Live Italy』のタイトルで制作され、Italy 1で2011年現在も放送されている。
  • 2009年に、2番目のローカライズとなるスペイン版が1シーズンだけ制作され、Cuatro TVで放送された。
  • 2011年6月より、3番目のローカライズとなる日本版『サタデー・ナイト・ライブ JPN』が、フジテレビ吉本興業の制作により、月1回のペースで放送された。基本的構成はアメリカのオリジナル版に準じつつ、製作スタッフ・出演者は概ね日本人が担当。明石家さんま今田耕司らがレギュラーとして出演。
  • 同年12月より、4番目のローカライズとなる韓国版が『Saturday Night Live Korea』のタイトルで制作され、tvNで放送された。

脚注[編集]

  1. ^ DVD 「First 5 years of SNL」のインタビューより
  2. ^ Shales & Miller 2002, p. 295.
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外部リンク[編集]