刑事ジョン・ブック 目撃者

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刑事ジョン・ブック 目撃者
Witness
監督 ピーター・ウィアー
脚本 ウィリアム・ケリー
アール・W・ウォレス
原案 ウィリアム・ケリー
アール・W・ウォレス
パメラ・ウォレス
製作 エドワード・S・フェルドマン
出演者 ハリソン・フォード
ケリー・マクギリス
ルーカス・ハース
音楽 モーリス・ジャール
撮影 ジョン・シール
編集 トム・ノーブル
配給 アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画
日本の旗 UIP
公開 アメリカ合衆国の旗 1985年2月8日
日本の旗 1985年6月22日
上映時間 113分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
ドイツ語
製作費 1200万$
興行収入 $68,706,993[1]
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刑事ジョン・ブック 目撃者』(けいじジョン・ブック もくげきしゃ、原題: Witness)は、1985年公開のアメリカ映画

製作会社はパラマウント映画で、監督はピーター・ウィアー。原案・脚本はウィリアム・ケリーアール・W・ウォレス。主演はハリソン・フォードケリー・マクギリス

概要[編集]

タイトル通り殺人事件の「目撃者」となったアーミッシュの少年とその母親を守ろうとする、一人の刑事の格闘を描いたサスペンス映画である。その一方で、キリスト教の非主流派として非暴力で前近代的な生活を営むアーミッシュと刑事との文化的交流や恋愛模様を描いたヒューマンドラマとしての色合いが強いのも特徴的である。

第28回ブルーリボン賞外国作品賞受賞作品、第58回アカデミー賞作品賞ノミネート、主演男優賞(ハリソン・フォード)ノミネート。

ストーリー[編集]

夫を亡くしたレイチェルと息子サミュエルは、ペンシルベニア州のアーミッシュの村から親族のいるボルチモアへ旅行に出るが、その途中駅のトイレット内でサミュエルが二人組みによる殺人を目撃してしまう。

事件を担当した刑事ジョン・ブックにより母子は半ば強引に警察署へ連れて行かれ、面通しを行わされるのだがそこには殺人犯の姿はなかった。しかし署内に掲示されている新聞の切り抜きをたまたま見かけたサミュエルにより、犯人のうちの一人が署内の麻薬課マクフィー刑事であることが発覚する。ジョン・ブックは、すぐシェイファー本部長に相談し犯人逮捕の善後策を練るが、その日のうちに駐車場でマクフィー刑事の襲撃を受け負傷してしまう。

マクフィーが犯人であると突き止めた事実は、シェイファー本部長以外には口外していない、すなわち本部長もグルで母子が非常に危険な状況であると判断したジョン・ブックは、母子を秘密裏にアーミッシュの村に送り返すのであったが、彼自身も傷が深くその場で倒れてしまう。

母子の家で傷を癒す事にしたジョン・ブックはアーミッシュの生活に入り込み、酪農作業や大工作業を手伝う一方で、相棒の刑事とコンタクトをとり、アーミッシュの村がどこにあるか特定できないよう母子に関する資料を隠すように依頼し時間を稼ぐ。しかし何度目かの電話で相棒刑事が殉職したことを知り、本部長による暗殺であると確信したジョン・ブックは非常に苛立ち、アーミッシュをからかう観光客に対し暴力をふるってしまう。

平和主義者のアーミッシュによる暴力事件は前代未聞であり、この事件を聞きつけたシェイファー本部長はジョン・ブックと母子が潜む村だと確信し、殺人実行犯の二名を引き連れ目撃者とジョン・ブックの暗殺に乗り込んでゆく。殺人実行犯二名はジョン・ブックにより倒されるが、シェイファー本部長はレイチェルを人質をとりジョン・ブックを追い詰める。しかし仲間の危機を察知した村人が大勢集結してしまった為、シェイファー本部長もこれまでと観念し銃を下ろす。

事件が解決し村に留まる理由がなくなったジョン・ブック。彼とレイチェルは互いに思いを寄せていることをわかっていたが、住む世界が違うこともまたわかりあっていたのだ。二人は交わす言葉もなく別れをし、ジョン・ブックだけが村を出ていくのであった。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹き替え
フジテレビ テレビ朝日
ジョン・ブック ハリソン・フォード 岡本富士太 磯部勉
レイチェル・ラップ ケリー・マクギリス 檀ふみ 戸田恵子
サミュエル・ラップ ルーカス・ハース 浪川大輔 平田哲也
(追録:間宮くるみ
ポール・シェイファー ジョセフ・ソマー 麦人 小林勝彦
(追録:佐々木勝彦
ジェームス・マクフィー ダニー・グローヴァー 内海賢二 池田勝
イーライ・ラップ ヤン・ルーベス 大木民夫 阪脩
ダニエル・ホッフライトナー アレクサンドル・ゴドゥノフ 堀勝之祐 牛山茂
エレイン パティ・ルポーン 吉田理保子 横尾まり
カーター ブレント・ジェニングス 富山敬
(追録:白山修
ファギー アンガス・マッキネス 小島敏彦
ストルツファス フレデリック・ロルフ 吉水慶
(追録:佐々木敏
モセス・ホッフライトナー ヴィゴ・モーテンセン

補足[編集]

  • 映画の冒頭でレイチェルの義父は、母子が旅に出る際に「イングリッシュに気をつけろ」と警告する。イングリッシュとは、アーミッシュが非アーミッシュのアメリカ人を指す呼称である[2]。ジョン・ブックも村で当初「イングリッシュ!」と呼ばれ信用されていない事がわかる[3]。最後にジョン・ブックが村を出るときには、義父からジョン・ブックに対し「イングリッシュに気をつけろ」と告げられ、義父からもアーミッシュの一員として認められた事を示唆している。
  • カーラジオから流れるサム・クックの”Wonderful World”に乗せてブックとレイチェルがダンスを踊るシーンがある。『アニマルハウス』の昼食シーンやリチャード・ギアの出た『ブレスレス』にも使われている。

脚注[編集]

  1. ^ Witness (1985)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年8月11日閲覧。
  2. ^ Amish church groups seek to maintain a degree of separation from the non-Amish (English) world. http://en.wikipedia.org/wiki/Amish#cite_note-Amish_Population_Growth:_Numbers_Increasing.2C_Heading_West-1
  3. ^ ただしDVDではEnglish!のセリフに対する日本語字幕は出されていない。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]