オースティン・パワーズ
「オースティン・パワーズ」(Austin Powers)は1997年製作のアメリカ映画、そのシリーズ作品、およびそれらの主人公である。全作がジェイ・ローチ監督。プロデューサーとしてデミ・ムーアが参加している。主演のマイク・マイヤーズはプロデューサーと脚本も兼ねている。
007シリーズのパロディ(サブタイトルも007シリーズのパロディ)で、イギリスのモテモテ有能スパイ・オースティン・パワーズの活躍を描いている。世界中でヒットし、第3作目まで製作された。
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名前の由来 [編集]
2005年まで実在したイギリスを代表するブリティッシュ・レイランドの傘下メーカー、オースチンから取られている。なお、1970年代以降は低価格と低品質で「低価格ブランド」と呼ばれていた。
テーマソング [編集]
シリーズ共通のテーマ曲はクインシー・ジョーンズの「ソウル・ボサ・ノヴァ」。
パロディの元となった人物 [編集]
- オースティン・パワーズ
- ドクター・イーブル
- = エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド(スペクターNo.1/007シリーズ)
- ナンバー・ツー
- = エミリオ・ラルゴ(スペクターNo.2/007 サンダーボール作戦)
- フラウ・ファービッシナ
- = ローザ・クレッブ(スペクターNo.3/007 ロシアより愛をこめて)
- ランダム・タスク
- = オッドジョブ(007 ゴールドフィンガー)
- ゴールドメンバー
- = ゴールドフィンガー(007 ゴールドフィンガー)
キャスト(シリーズ共通) [編集]
- オースティン・パワーズ、Dr.イーブル(2役):マイク・マイヤーズ(日本語吹き替え:山寺宏一)
- ナンバー・ツー:ロバート・ワグナー(日本語吹き替え:有本欽隆)
- スコット:セス・グリーン(日本語吹き替え:神奈延年)
- バジル・エクスポジション:マイケル・ヨーク(日本語吹き替え:山野史人)
- フラウ・ファービッシナ:ミンディ・スターリング(日本語吹き替え:麻生美代子)
- ムスタファ:ウィル・フェレル(日本語吹き替え:後藤哲夫)
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
第1作 [編集]
「オースティン・パワーズ」(Austin Powers: International Man of Mystery)。1997年制作。
1960年代に冷凍保存され1990年代に復活したオースティンが宿敵Dr.イーブルと対決する。単なるコメディだけでなく、時代のギャップに直面するオースティンの悲哀も描いている。美女とスパイとパロディ満載のどたばたコメディとしては1967年に「007 カジノ・ロワイヤル」(デヴィッド・ニーヴン等主演)がある。
キャスト [編集]
- ヴァネッサ・ケンジントン(ヒロイン):エリザベス・ハーレイ(日本語吹き替え:佐々木優子)
- ミセス・ケンジントン:ミミ・ロジャース(日本語吹き替え:鈴木弘子)
- アロッタ・ファジャイナ:ファビアナ・ウーデニオ(日本語吹き替え:小山茉美) - 『たくさんの膣(a lot of vagina)』をもじった役名。
- フェムボットの声:ウェンディー・リー
- パティ・オブライエン:ポール・ディロン(日本語吹き替え:石井隆夫)
- セラピスト(カメオ出演):キャリー・フィッシャー(日本語吹き替え:野沢由香里)
- 首を刎ねられた子分の友人(カメオ出演):ロブ・ロウ
- ローラーで轢かれた子分の妻(カメオ出演):ロイス・チャイルズ(007 ムーンレイカーのボンドガール)
- 簡単に騙されるガード(カメオ出演):クリスチャン・スレーター
- カウボーイ(カメオ出演):トム・アーノルド
- カメオ出演:バート・バカラック
- カメオ出演:プリシラ・プレスリー
- その他の声の吹き替え:藤城裕士/山野井仁/吉岡久仁子/村井かずさ/小野未喜/遠藤純一/清水敏孝/武田佳子
第2作 [編集]
「オースティン・パワーズ:デラックス」(Austin Powers: The Spy Who Shagged Me)は1999年に製作された("shagged"は性交を意味するスラング"shag"の過去形。サブタイトルは"007/The spy who loved me(私を愛したスパイ)"のパロディ)。
1990年代で暮らしていたオースティンがDr.イーブルを追って1960年代に戻る。マイヤーズはオースティン・Dr.イーブルに加えてファット・バスタードを加えた1人3役をこなす。
作中で使われたマドンナの「ビューティフル・ストレンジャー」のPVにオースティン・パワーズ、バジル・エクスポジションが登場した。
2011年7月20日にBlu-ray Discがワーナー・ホーム・ビデオより発売(DVDもワーナーより同日に再発売されている)。
キャスト [編集]
- フェリシティ・シャグウェル(ヒロイン):ヘザー・グラハム(日本語吹き替え:玉川紗己子)
- ミニ・ミー:ヴァーン・J・トロイヤー(日本語吹き替え:岩崎ひろし) - Dr.イーブルの1/8サイズのクローン。
- 若き日のナンバー・ツー:ロブ・ロウ(日本語吹き替え:花田光)
- アイヴァナ・ハンパロット:クリステン・ジョンストン(日本語吹き替え:唐沢潤) - "I wanna hump a lot"をもじった役名。
- 米国大統領:ティム・ロビンス(日本語吹き替え:野島昭生)
- ロビン・スピッツ・スワローズ:ジア・ケリデス(日本語吹き替え:林佳代子)
- 曹長:ハーブ・ミッチェル(日本語吹き替え:河野智之)
- カメオ出演:ウィリー・ネルソン(日本語吹き替え:城山堅)
- カメオ出演:レベッカ・ロメイン=ステイモス(日本語吹き替え:藤原美央子)
- カメオ出演:ジェリー・スプリンガー(日本語吹き替え:野島昭生)
- カメオ出演:バート・バカラック
- カメオ出演:エルヴィス・コステロ
- カメオ出演:ウディ・ハレルソン
- その他の声の吹き替え:後藤哲夫/諸角憲一/小池亜希子
第3作 [編集]
「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」(Austin Powers in Goldmember)は2002年に製作された。"member"は陰茎を意味するスラングで、"goldmember"[金の陰茎]は、『007 ゴールドフィンガー』のパロディ。タイトルを巡って007を制作するメトロ・ゴールドウィン・メイヤーから提訴されたものの、変更なしで公開された。
シリーズの中では一番豪華ゲストが多く出演している。特に冒頭の撮影シーンにはトム・クルーズやスティーブン・スピルバーグなど当代の有名俳優・映画監督・音楽プロデューサなどがカメオ出演していることで当時の観客は驚かされた。なお、ここで撮影されている映画という設定の劇中劇のタイトルは「オースティン・プッシー」で、これは『007 オクトパシー』のパロディである。
マイヤーズは新登場のゴールドメンバーを含む4役をこなす。1970年代と現代を舞台としている。
イーブルが日本企業「ロボット工業」の支援を得て逃亡したことで、中盤から舞台はトーキョー(東京)になる。
当時開業して間もない日本科学未来館の建物外観を「ロボット工業」社屋として使用しているが、それ以外のシーンは殆どがスタジオ収録(クロマキー、スクリーン・プロセス)で、出演者を交えた日本でのロケは行われていない。また、銀座や増上寺といった映像に加えて大阪・道頓堀の空撮シーンが混ざっているが、これは1989年公開の『ブラック・レイン』のワンシーンである。国技館シーンでの名前は「アサヒ・スモウ・アリーナ」となっているが、場内アナウンスでは「両国国技館」と言っている(これは『007は二度死ぬ』から引用)。
エンディングクレジットの最後に流れる曲は、マイケル・ケインの出世作となった『アルフィー_(1966年の映画)』の主題歌「アルフィー」を替え歌にしたもの。ジェイ・ローチ監督の妻であるバングルスのスザンナ・ホフスが歌っている。
キャスト [編集]
- フォクシー・クレオパトラ(ヒロイン):ビヨンセ(日本語吹き替え:勝生真沙子) - パム・グリアがモデル
- ナイジェル・パワーズ:マイケル・ケイン(日本語吹き替え:中村正) - オースティンパワーズの元ネタのハリー・パーマーを演じたケインが父親として登場。
- ナンバー・スリー:フレッド・サベージ(日本語吹き替え:白鳥哲)
- ミニー・ミー:ヴァーン・J・トロイヤー(日本語吹き替え:岩崎ひろし)
- ミスター・ロボット:松久信幸(日本語吹き替え:鵜澤秀行)
- フクミ:ダイアン・ミゾタ(日本語吹き替え:柳沢真由美)
- フクヨ:キャリー・アン・イナバ(日本語吹き替え:渡辺明乃)
- 若きオースティン:アーロン・ヒメルスタイン(日本語吹き替え:平川大輔)
- 若きイーブル:ジョシュ・ザッカーマン(日本語吹き替え:佐藤せつじ)
- 若きバジル:エディー・アダムス(日本語吹き替え:遠藤純一)
- 若きナンバー・ツー:エバン・ファーマー(日本語吹き替え:佐々木健)
- ジョンソン:クリント・ハワード(日本語吹き替え:堤賢一)
- 日本人歩行者:マシ・オカ(日本語吹き替え:白鳥哲)
- ディスコの男:ネイサン・レイン(日本語吹き替え:台詞なし)
- カメオ出演:スティーブン・スピルバーグ(日本語吹き替え:佐々木梅治)
- カメオ出演:トム・クルーズ(日本語吹き替え:山寺宏一)
- カメオ出演:グウィネス・パルトロー(日本語吹き替え:堀江真理子)
- カメオ出演:ブリトニー・スピアーズ(日本語吹き替え:園崎未恵)
- カメオ出演:ジョン・トラボルタ(日本語吹き替え:田原アルノ)
- カメオ出演:ケビン・スペイシー(日本語吹き替え:田原アルノ)
- カメオ出演:ダニー・デヴィート(日本語吹き替え:岩崎ひろし)
- カメオ出演:クインシー・ジョーンズ(日本語吹き替え:台詞なし)
- カメオ出演:オジー・オズボーン(日本語吹き替え:岩崎ひろし)
- カメオ出演:シャロン・オズボーン(日本語吹き替え:麻生美代子)
- カメオ出演:ケリー・オズボーン
- カメオ出演:ジャック・オズボーン
- カメオ出演:バート・バカラック
- その他の声の吹き替え:松岡洋子/加藤亮夫/島美弥子/村竹あおい
関連項目 [編集]
- スターバックス - 劇中で悪の組織の資金源として登場する。ナンバー・ツーが露骨なまで褒めちぎる宣伝効果が影響し、北米大陸外に支店を出店する以前にスターバックスの世界的な知名度が上がったと言われている。
- ヴァージン・アトランティック航空
- ビッグボーイ (レストラン) - Dr.イーブルが冷凍保存されたロケットの外観がビッグボーイのマスコットキャラクターであった。
- ハリウッド
- 吉本新喜劇 - 第2作の日本公開時、本編の前座(近畿地方の映画館限定)として上映されたパロディ映画「フォースティン・パワーズ」(藤井隆の持ちギャグ「フォー!!」と掛かっている)に出演。ベテラン芸人たち(島木譲二、池乃めだか、末成由美、帯谷孝史)によるDr.イーブルの幹部会議のパロディと、第1作オープニングを新世界ロケで再現したパート(藤井隆、島田珠代らが出演)で構成。
- 1作目に悪役ランダム・タスク役で出演している韓国系アメリカ人ジョー・サン(本名ソン・ヒョンミン)が強姦・拷問の容疑で逮捕され有罪判決を受けた。